初めて詳しく書きました。
この記事には広告が含まれています。
ブログを始めてからそろそろ10年が経つけれど、きちんと自己紹介を書く機会はあまりなかったように思います。
一応プロフィールページに書いていたのですが、あまり充実しているとは言いがたい状況でした。というのも、僕は自分のことを語るのがめちゃめちゃ苦手なんですよ。普段の記事のような文章なら湧いて出てくるのに、自己紹介になった途端ぴたりと手が止まってしまう。
そのため、ChatGPTにアドバイスしてもらいながら、プロフィールページを刷新することにしました。とはいえ、そのページだけ更新しても誰も気づかないので、こうして記事にも書いている次第。このstarnote*というブログはこういう人間が書いてるんだということを、改めて語らせてください。
自分のこと、そしてブログのこと
僕は今、渋谷にある医療IT企業で、事業開発と研究開発のあいだを行き来しながら働いています。
エンジニアではありませんが、ビジネスサイドの立場からユースケースを描いたり、先生方と話しながら必要な機能をすり合わせたり。現場の課題や医療のリアルを言語化し、それをもとにプロダクトの方向性を決めて、社内外の開発チームと連携して形にしていく、橋渡し役のような仕事をしています。
IT企業風に言うと「プロダクトマネージャー(PdM)」のような立ち位置です。とはいえ現場の先生方とも議論しながら研究プロジェクトを進めたりもしているので、明確にPdMというわけではありません。
さて、このブログを始めたのは、博士課程に進学したときでした。ほとんどの人が選ばない進路に独自性を見出しつつ、同時に少数派であることを自覚しながら、心機一転の意味も込めて、何かを始めたくなったんです。そのときに選んだのが、ブログという発信の場でした。
もともと飽きっぽい性格だったので、いろんなことにチャレンジしてはすぐにやめることも多かったけれど、記録として残すことでチャレンジすること自体が意味を持つのではないかと考えました。記録を続けることで自分にひとつの軸を通すことができるし、なにより失敗してもそれが記事になるからOK。
そんな思いで書き始めて、まもなく10年を迎えます。最初は博士課程の大学院生だったのに、霞が関のお役所勤務を経て、渋谷のIT企業に行き着いたと。10年前はこんなにダイナミックに自分の人生が展開されていくとは思っていませんでした。
そんなブログ、書いているときに楽しいと感じるのは、思考が少しずつ整理されていく部分です。最初から全体像が見えているわけではないけれど(たまに見えていることもあるけれど)、書き進めるうちに輪郭がはっきりしてくる。
その結果、文章全体としてひとつの方向性を持たせることができたとき、達成感を覚えます。また、ぼんやりと考えていたことを深掘りしながら、頭の中にしっかりとした像を描いていくプロセスにも魅力を感じています。
最近では、Apple製品やカメラ、写真を撮ること、日常生活を丁寧に過ごすこと、車やドライブ、家族や犬との穏やかな時間などが、自然と書きたくなるテーマになっています。
そして、このブログは自分自身のために書いています。未来の自分にとって役に立つように、思考や記憶を整理しておくことがいちばんの目的です。
未来の自分は今の自分とは別人のような存在でもある。だから、この記録が自分以外の誰かにとっても役に立つかもしれない、という仮説のもとで公開しています。言ってみれば、個人的な記録の「おすそ分け」のような感覚です。
どんな記事であっても、最低限のクオリティは担保するというのが、自分なりの小さなルールです。文章はとことん構造化して考えるし、別の視点を探してみることも意識しています。タイトルやサムネイルにおいても手を抜かず、自分が納得できるかどうかを基準に整えていく。
そういうスタンスで書いた記事の積み重ねが、結果的に誰かの「信頼」みたいなものに繋がれば嬉しいなと思っています。
そして、このstarnote*を始めた経緯とか、始めたばかりの頃のエピソードとかは、以前シリーズでまとめました。もしよろしければこちらもご覧ください。
大学生〜大学院生の頃の昔話です。続きを書くかも?と言ってたけど、結局書かなかったな。
▶ starnote*開設前夜 〜僕がこのブログを始めた経緯と、その後の話〜 [第1回]
▶ starnote*とともに歩んできた大学院時代の話 [第2回]
経歴
だらだらと文章で書いても仕方ないので、ここでざっくりと経歴をお伝えさせてください。要点だけを抜粋するとこんな感じになります。
1988年〜2004年
長崎県長崎市にて誕生。長崎市南部の緑豊かな地域で育つ。小学生の頃の習い事は水泳、中学校は消去法で卓球部、生徒会とかもやっちゃう。
2004年〜2007年
長崎県立長崎西高等学校 普通科 理系コースに進学。帰宅部なのにろくに勉強しない、特筆することの何もない高校生活を過ごす。満を持して浪人。
2009年〜2015年
長崎大学薬学部薬学科(6年制)に進学。3年次の後期から研究室に所属し、研究が始まる。最初は分析系の研究室で液クロばかり使っていたが、途中で教授が代わり薬物送達システム(DDS)の研究室に。再試ばかりであまり優秀な学生ではなかったけど、なんとか留年せずに卒業。
2015年〜2019年
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 医療科学専攻(博士課程・4年制)に進学。学部生時代と同じ研究室でDDSに関する研究を行い、超音波に応答する薬物送達技術を用いた脳への薬剤投与方法とその評価法について探究。以下の論文2報を執筆(ここでは筆頭著者のみ記載)。
- Evaluation of the targeted delivery of 5-fluorouracil and ascorbic acid into the brain with ultrasound-responsive nanobubbles
- Brain Microdialysis Study of Vancomycin in the Cerebrospinal Fluid After Intracerebroventricular Administration in Mice
2019年〜2021年
医薬品医療機器総合機構(PMDA)に勤務。中枢神経系、麻酔、眼科領域の新薬審査および治験相談業務に従事。ひたすらドキュメントを作る毎日で、文章力はここで鍛えられた。
2021年〜現在
医療IT企業にて事業開発・研究開発に従事。企画・要件定義・プロダクト設計あたりを担当し、社内外の開発チームと連携。国と連携した研究プロジェクトも推進。
そのほか
ライフスタイルブログ〈starnote*〉を運営。思考と体験のアーカイブを作るべく、ガジェットや写真、日々の記録などを中心に綴っている。
メンバーシップ〈starnote* nest〉について
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もしこのブログを少しでも気に入っていただけたなら、月額メンバーシップ〈starnote* nest〉もぜひ覗いてみてください。
思考のプロセスや日々の気づきを、ブログよりももう少し深く・静かに・実験的に綴っています。暮らし、働き方、創作のこと──このブログの裏側で考えていることを、そっと置いていく場所です。
興味があれば、気軽に覗いてもらえると嬉しいです。
メンバーシップについて詳しいご紹介はこちらの記事を。みんなで仲良くしよう!というようなものではなく、緩やかな繋がりができればいいなと思っています。
▶ 語りたくてしょうがないけど、ブログには書けなかった話〈starnote*の裏側〉
Q&Aで、もう少しだけ。
さて、ここからはQ&Aでラフに進めていきますね。本編終了後のおまけです。質問はChatGPTに作ってもらいました。特におもしろいことは言ってないので悪しからず。
自分自身について
Q. 自分の性格をひとことで言うと?
こだわりが強いけど、面倒くさくなるとギブアップも早い。同じ結果であれば最短距離で進みたいタイプ。
Q. ふだん何を考えていることが多いですか?
どうすれば暮らしをアップデートできるか? やっぱりもっとお金を稼ぐしかない? できるだけ仕組み化して、本業以外で収益が入ってくるのがよくないか? ——みたいなことを最近はよく考えています。
Q. あなたにとって「理想の1日」ってどんな日ですか?
ゆっくり寝る → 午前中にブログを書く → 適当に車で外出 → 夜に帰ってきてあとはゆっくり(とはいえ忙しくてそんな過ごし方できてない)
Q. どんなときに、いい文章が書けると感じますか?
ベッドの中でうとうとしながら書くと、ぶっ飛んだ発想の文章が書けることがある。そういうときの文章は最初から完成系が頭の中にあって、あとから修正することもない。
Q. 子どものころの夢は何でしたか?
小学校の卒業式では「車屋さんになります!」って言った気がする。
ブログについて
Q. starnote*って、どんなブログですか?
「日々を穏やかに記録する、思考と体験のアーカイブ。」をコンセプトにしたライフスタイルブログです。僕の頭の中をひたすらアウトプットして記録していくことを軸として、ガジェットのレビューとか旅の記録なども書いています。
Q. よく書いているテーマはどんなものですか?
なんだろうね、最近だとカメラ・写真・ガジェット・暮らし。このあたりを書いていることが多いように思います。たまにキャリアやアカデミアの話も書くかな。
Q. お気に入りの記事をいくつか教えてください。
以下のような感じかな。作り手の目線では、「よく文章書けたな」とか「いいストーリーが作れたな」って思える記事がお気に入りなんです。自分が気に入っているだけであって、よく読まれるわけじゃないです。
Q. ブログを書くうえで意識していることは?
1つの記事でちゃんと意味が完結するようにするということかな。無駄に複数記事に分けない。分けるときはちゃんと目的を持って分ける。あとは楽しんで書く!
Q. ブログはどんな環境で書いていますか?
デスクにあるメインマシンのiMacで書くことも多いし、文章だけならiPadでささっと書いちゃうこともあります。でもサムネイルの作成とか、最終的に記事の体裁に整えるのは必ずMacでやります。
2024年の環境はこんな感じ。メインにiMacを使うのは変わってないけれど、そのほかの部分は結構変わっているので、またそのうち書きます。
Q. ブログとnoteの使い分けはしていますか?
基本的にブログに載せた記事はnoteにも投稿しており、そういう意味での使い分けは行っていません。しかし、noteではメンバーシップをやっているので、ブログよりももっと深掘りした話題について書いています。たとえば通常の月刊号に加えて、運営報告をやったりとか。
思考・創作について
Q. 文章を書くとき、いちばん大事にしていることは?
読み返して違和感がないか? 主語述語など、文章として成り立っているか? 文章全体としてひとつの意味を持って同じ方向を向いているか?
Q. 構造化って、なぜ必要なんでしょう?
頭の中のぐちゃっとした思考を余すことなく伝えるためには必須です。ぐちゃっとした思考をそのまま伝えても何ひとつ伝わらないので、構造化しながら文章に起こすのがいいはず。
Q. 自分の思考を言語化するコツはありますか?
ぐちゃっとした思考を噛み砕くにあたり、先に粗く全体像を考えて、そのあと順を追って解像度を上げていく。場合によっては最初から全体の解像度が高いこともあり。
Q. 書きながら迷ったとき、どうしていますか?
そのまま突き進むか、最近はChatGPTに相談しています。だんだん最適化されてきて結構参考になる回答をくれますよ、ChatGPTくん。
Q. 「良いタイトル」って、どんなものだと思いますか?
目を引く。中身を想像できる。自分ごと化できる。思わずクリックしたくなる。この4つを全て兼ね備えたタイトル。
暮らしと日常について
Q. 朝起きて最初にすることは?
犬を起こして、ガジュマルに水をあげて、そのまま在宅勤務スタート。ギリギリまで寝すぎ。起床から勤務開始まで3分もないんじゃないかな。
Q. 最近よく使っているお気に入りのモノは?
なんだろう、やっぱりX100VIかな。でもiPadの価値を再発見しているところで、最近は文章を書くときによくiPadを使っています。
Q. あなたにとって「丁寧な暮らし」って、どういうこと?
時間にも心にも余裕を持ち、焦らず健康に暮らすこと。家は多少散らかっててもいいんですよ。と思って暮らしていたら本格的に散らかってきたので、ちゃんと整理整頓します。
Q. オフの日はどんな風に過ごすことが多いですか?
休日もずっとブログ書いてるので、オフの日なんてない気がするぞ。ブログを趣味だと捉えれば、「ずっと趣味のブログを書いてます」と言うことができるのかな。
Q. 生活の中で “自分のリズム” を感じる瞬間は?
ずっと何かに追われている気がする(もう慣れっこです)。けれども、コーヒーを淹れているときと、ゆっくりお風呂に浸かっているときは、のんびりと自分と向き合うことができる気がします。とはいえずっと仕事かブログのことを考えてるんだけどね。
趣味・興味について
Q. 使っているカメラは?
ここには書ききれないので、ぜひ以前の記事を参照してみていただけると嬉しいです。
Q. 写真を撮るとき、何を大切にしていますか?
撮りたいという気持ちに正直に。ちょっと面倒でも撮っておいた方が後悔しないから、撮るか迷ったときは必ず撮る。ただし、どんなに面倒でもフォーカスと白飛び・黒潰れには気をつける。他の失敗はあとでどうとでもなる。
Q. ドライブのとき、必ず持っていくものは?
特にないけど、強いて言えばカメラ? 持っていくものじゃないけど、コンビニのコーヒーは買うことが多いです。
Q. ガジェット選びで失敗しないコツは?
ひたすら頭の片隅に置いて考え続ける。それでも忘れなければ買う。忘れたら買わない。2つ以上のもので迷ったら値段が高い方を買う。
Q. 最近、思わず “おっ” となったアイテムは?
SIGMA BFとFUJIFILM GFX100RFかな。一旦様子見だけど。たぶんそのうち忘れます。
Q. いつか記事にしてみたいけど、まだ書けていないテーマはありますか?
レビューとかじゃくて、自分の経験や内面から溢れてくる内容をもとにした「読ませるエッセイ」を書きたい。
研究・アカデミアについて
Q. なぜ博士課程に進もうと思ったんですか?
人と差別化した上でセルフブランディングすることに尽きる。結局人は肩書きで評価されるから、そのための経歴はユニークな方がいいです。
Q. 研究していたテーマをひとことで言うと?
大枠としては「体内における薬の運び屋」に関する研究。そこから一歩進んで、運び方を緻密に制御するようなことをやってました。
Q. 研究のどんな瞬間が一番好きでしたか?
好きというか、印象に残っているのは、論文がアクセプトされたときと、国際学会で外国人の研究者と英語でディスカッションした場面。
Q. 博士課程の4年間で得た一番大きなことは?
なんだろう、上の肩書きの話で言うと博士号なんだろうけど、それよりも考え方や物事に対するスタンス、それから文章の書き方など、本当に基本的な部分。それが血肉となって今の基礎になっている気がする。
Q. 今でも「研究っぽい思考」を使っている場面はありますか?
常に仮説を探しているところかな。それは仕事やブログだけじゃなくて、日常生活もそんな目線で見てるかもしれません。
仕事・キャリアについて
Q. PMDAではどんな仕事をしていましたか?
以前記事にした気がするけど、製薬企業が開発している薬の卵をちゃんと形にするサポートをしたり、最終段階のOKを出すような仕事です。
Q. いまの仕事でやりがいを感じる瞬間は?
自分が決めた要件でどんどんシステムが完成していくのがおもしろいから、頭を捻りながらその要件をいろいろ考えるところにやりがいを感じると思います。
Q. ビジネスと研究の違いって、どう捉えていますか?
目的が違うだけで、やることは同じだと思ってます。ビジネスはお金を稼ぐことが目的。研究は発見を通して科学の発展に貢献するのが目的。そのための手段は、どちらもひたすらPDCAを回すに尽きる。
Q. 医療ITの面白さ・難しさってどんなところですか?
医療が規制産業っていうところですよね。国が決めた土俵の上でしかビジネスができないから、よく言えばやるべきことが決まっている、悪く言えば成長に限界がある。だから国・学会・医師会との関係性が重要。
Q. 今後やってみたい仕事や働き方はありますか?
基本的にはこれまでやってきたこと(仕事だけじゃなくブログも含めて)をベースに発展させていくのだと思うけど、最終的には会社や組織に首根っこ掴まれることなく、自分の力で稼げるようになりたいかな。次の住宅ローンも組みにくくなるから、まだ全然先だと思うけど。
家について
Q. なぜマンションを買ったんですか?
最初はファミリー向けの賃貸物件で検討していたけど、新築や築浅で考えると選択肢が全然ないし、あったとしても家賃が高い。だったら新築の分譲マンションを買った方が月々の支払いが安いです。あとは基本的に家のスペックも分譲マンションの方が上なので、総合的に考えて買うことにしました。
Q. 家を持ってみて、意外だったことは?
賃貸と大きく違うのは、月々の支払いは銀行に借りたお金を返しているだけであって、家自体は自分のものなんですよ。そのおかげで、ちゃんと帰ってくる場所がある安心感があるというか、自分はここに存在していいんだって強く思える。これが意外でした。実家でも感じることのなかった感覚です。
Q. 今の住まいで気に入っているところは?
ひとまず現状は2人+1匹でゆったりと暮らすことができる広さと間取りがあるところかな。リビングの隣に書斎があるのもいいし、なにより角部屋だから明るい。本当にいい部屋に巡り会えたと思っています。
Q. 家選びでこだわったポイントは?
電車移動も車移動も便利なところ。あと首都圏だとかなり限られるけど可能な限り平置き駐車場(機械式だと車の選択肢が狭まるんです)。売却前提なので資産価値を考えると大手デベロッパーのブランドというのも重視しました。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
自己紹介というのは、いざ書こうとすると難しくて、書き慣れているはずの文章でも、どこから手をつけたらいいのか分からなくなる瞬間があります。今回のように時間をかけて言葉を整理しながら、自分のことをあらためて見つめ直すというのは、想像以上にいい体験でした。結構時間かかった。
ここに書いたことは、あくまで今の自分の輪郭にすぎませんが、この先も変わっていく自分自身を見つめながら、starnote*という場所で書き続けたいと思っています。またどこかの記事で、お会いできたら嬉しいです。