いかに快適に作業できるかが鍵なのです。
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2024年のブログ環境
2024年のブログ執筆環境を紹介しておきましょう。直近でやったのは2021年——もう3年も前になりました。そこからさらに数百の記事を書く中で、執筆環境も少しだけアップデートされました。
「ブログ執筆」という作業を分解してみると、こちらの3つに集約されるので、今回はこの流れに沿って紹介させてください。
- メインとなる文章を書く作業
- 記事のクオリティに直結する写真撮影
- ブログの方向性を左右するネタ集め
もくじ
文章を書く環境
ブログの「文章を書く」部分をさらに分解すると、
- 書く場所
- 使用機材(マシンやキーボード)
- デスク
- リスニング
このあたりに焦点を当てながらご紹介します。
ほとんど家で書く
まずブログを書く場所についてですが、これはほとんど家です。自分の家が快適すぎるし、環境が整っているから家以外で書く気になりづらいのですよ。
たまにスタバに行って書こうかなとも思うのですが、その目的を考えてみると「おいしいコーヒーを片手に集中できる環境を整えたい」ことだと思うんですよね。でもこの目的は家でも達成できるし、機材とか静寂さの観点からむしろ家の方が集中できる環境が整っていると。
だったらわざわざ外出せずに家でいいじゃんと思って、ずっと家でやってます。仕事もほとんど在宅勤務でやってるので、家で作業することに慣れすぎているのかもしれません。
使っている機材
文章を書くのに使っているのは、ほとんどiMacです。2019年に発売された27インチRetina 5Kモデルを2020年の頭に買って、もう4年ほど使っていますね。
重視しているのはディスプレイ。写真の現像のことを考えると高品質なApple Retina 5Kディスプレイから離れることができず、わざわざStudio Displayに乗り換えるほど古くなっていないので、今でもまだ27インチiMacを使っている感じ。
後述する作業デスクとも繋がりますが、このiMacは僕のデスクの上に鎮座してます。そして85%くらいはこのiMacでブログの文章を書いているから、このブログの文書のほとんどは僕の机の上で生み出されているのです。
一方、家の中だけどデスク以外の場所で作業するときはMacBook Airの出番です。これは2020年発売のM1モデルで、全く不足を感じていないので買い替えるタイミングを逃し続けています。そのうちメインとサブを統合してMacBook Proにして、Studio Displayを導入しようかとも思ってますが、まだ踏み出せていない。
あとは稀にカフェなどの外出先で書くこともあって、そのときは11インチiPad Pro + Magic Keyboardの組み合わせで持ち出しています。このiPad Proは2018年モデルだからもう6年使っていることになりますね。これも全然不足を感じないのですよ。
iMacを使ってブログの文章を書くのが85%くらいと書きましたが、その他はMacBook Airが10%くらいで、iPad Pro + Magic Keyboardが5%くらい。大きな画面で広範囲を俯瞰しながら文章を書きたいので、iPhoneで書くことはまずありません。
キーボードはHHKB
文章を書くのにとても大事なキーボード。iMacで書くときはHHKB Professional HYBRID Type-Sを使っています。
自分に合うかどうか分からないと思いながら買ったのですが、気づけば3年(正確にはまだ2年8か月)も使っています。こんなに手に馴染むとは全然思ってなかったです。
HHKBの魅力は、やっぱりそのコトコトとした気持ちのいい打鍵感。使っていて気持ちがいいので、文字を入力するのがある種の娯楽のようになります。
とはいえ、何が何でもHHKBじゃないといけないとは思っていなくて、iMac以外のマシンで作業するときはHHKBは使っていません。
MacBook Airなら内蔵キーボードを、iPad ProならMagic Keyboardを使っています。打鍵感やキー配列は異なりますが、慣れれば行ったり来たりしても混乱することはないかな。
FLEXISPOTの昇降デスク + IKEAチェア
デスクは以前ご提供いただいたFLEXISPOTの昇降デスクを使っています。幅120cmと狭めのデスクに27インチiMacを置いてるけど意外とこれで十分なんですよ。
立って作業をすることは最近ではあまりないけれども、座って作業するときでも高さを自由に変えられるのはメリットです。自分の身長に合わせて高さを調整できるのはもちろん、ちょっと高めに設定すると背筋が伸びて集中力を高められるような効果もありました。
あわせて使っている椅子はIKEAのLÅNGFJÄLL(ロングフィェル)というもの。もっといい椅子を買うまでの繋ぎのつもりだったのですが、結構気に入ってしまい4年くらい使っています。座面がへたってきたので、そろそろ買い替えかもしれません。
その他、デスクの左側にはIKEAのSKÅDIS(スコーディス)という有孔ボードを取り付けてヘッドホンなど細かなものを整理しています。これはデスク天板に取り付けているので、昇降させると一緒に動きます。
また、デスクの右側にはIKEAのALEX(アレクス)という引き出しユニットを設置。定番アイテムですが1万円程度で買えて使い勝手もいいので満足しています。
unicoダイニングテーブル
一方、気分転換も兼ねて自分のデスクで作業しないときは、MacBook Airをダイニングテーブルに持っていって使っています。
unicoで買ったADDAYというシリーズのラウンドダイニングテーブルに、同じくunicoのPIIVOという椅子を組み合わせています。この椅子も座り心地がよくて作業が捗るんですよ。
▶ 丸いテーブルはいかが?|unico ADDAY ラウンドダイニングテーブル
リスニング環境
ブログを書くときはだいたい音楽を聴きながら作業を進めています。気合いを入れるときは大音量で流すこともあるけれど、作業が軌道に乗ってきたらあまり大音量で流すと集中力を阻害されるので、BGMのように小さな音量でずっと流している感じ。
イヤホン、ヘッドホン、スピーカーといろいろ取り揃えているけれども、ほとんどイヤホンを使っていますね。
最近よく使っているのはAirPods Pro(第2世代)とSony WF-1000XM5です。BGMのように聞くときはAirPods Pro、音楽をちゃんと聴きたいときはWF-1000XM5というような使い分け。
▶ 音楽は任せたよ、WF-1000XM5。10日目のファーストインプレッション。
写真撮影の環境
このブログでは文章だけでなく写真も結構こだわって撮っています。
文章は読まないと内容を把握できないけれど、写真は一目見るだけで伝わるので、むしろ文章よりも力を入れた方がいいポイントなのです。記事のクオリティを左右すると言っても過言ではない。
そのため、このブログに掲載する写真のほとんどはちゃんとカメラで撮っています。撮影した後の工程も含め、「写真撮影」のフローをさらに分解すると以下のようになるかなと。
- 機材
- 撮影
- 現像・データ管理
それぞれ項目を立ててご紹介します。
撮影機材(メイン)
まずは撮影機材について。
2012年に初めてソニーのミラーレス(NEX-7)を買って以来ずっとソニーユーザーなのですが、2020年からは色味に惹かれてFUJIFILMのカメラも使っています。
現在主に使っているのは以下の2機種で、最近よく使っているレンズも合わせて書くとこんな感じ。
カメラ | よく使っているレンズ |
---|---|
Sony α7 III | SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Art |
FUJIFILM X-T4 | FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS FUJINON XF35mmF1.4 R |
ブログという観点からは、レビュー記事の撮影はほぼ〈Sony α7 III + SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Art〉の組み合わせ。ほとんど70mm側で撮ってるのでズームレンズである必要性は薄いかもしれませんが、家の中で他の写真を撮ることもあるのでずっとこのレンズを付けっぱなしです。
ただ、この〈SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Art〉は830gもあって重いんですよ。だから外出先に持ち出すことは最近あまりなく、ほとんど家の中で使っています。
一方、写真をちゃんと撮る予定の遠出のときなどは〈FUJIFILM X-T4〉を持ち出しています。こっちの方がレンズも含めて物理的に軽いし、FUJIFILMの色味も大好きなので、外ではほとんどこのカメラ。最近新しいレンズ〈FUJINON XF35mmF1.4 R〉を買ったので、より楽しくなりました。
撮影機材(サブ)
サブ機材としてRICOH GR IIIxやSony RX100M5Aも使っています。
メイン機材を持ち出すほどでもない外出では、「とりあえずGR IIIxを持っていくか」となることが多いですね。バッグに忍ばせておいてもそこまで重くならないのに、画質は申し分ないので、とても重宝しています。
GR IIIxだけで写真を撮った記事
▶ GR IIIx shots|秋の夕暮れ、公園を散歩
▶ GR IIIx shots|長崎の路地を散歩する
また、メイン機材を持っていくときでもサブとして使っています。
車の中などの狭い空間では大きなメイン機材を置く場所がないので、バッグに入れて後部座席に置いていることが多いです。車の中から絶景を取りたいときもあるので、そういうときにセンターコンソールにサブ機材(コンデジ)があるとさっと撮ることができます。
▶ GR IIIxの旅スナップ|サブカメラとして持ち歩き、シャッターチャンスを逃さない
実際の写真撮影
レビュー記事の場合、写真はダイニングテーブルで撮っています。
特にライトは使っていなくて自然光で撮影したいので、撮影は専ら午前中にやります。リビングの大きな窓が南東に向いているので、午後になるとだんだん暗くなってきてしまうからです。
今の家に引っ越す前は白いダイニングテーブルだったので、全体的に白っぽい写真でレビュー記事が埋め尽くされていました。一方、最近では上記のとおりunicoのダイニングテーブルを使っているので、重厚感のあるレビュー記事となっているように思います。
下2枚:現在のダイニングテーブル
Lightroomでの現像とデータ管理
撮影した写真は全てiMac上のLightroom Classicに読み込んで現像作業を施しています。
上記のとおり、写真の現像のことを考えると高品質なApple Retina 5Kディスプレイから離れることができず、27インチiMacが手放せないのです。
詳しいデータ管理の方法も含めたLightroom Classicでの現像フローについては別の記事にしようと思いますが、ざっくり説明すると——
- Lightroom上でSDカードからiMacに読み込み
- 読み込んだデータは直接NASに保存
- 読み込む際にはスマートプレビューも生成
- 現像作業
- 書き出し
というような感じ。
NASはSynology DS220jを使ってもうすぐ1年になりますが快適この上ありません。今だったら後継のSynology DS223jになるんですかね。
このNASはリビング収納の中(ルーターの隣)に置いていて、iMacとは有線LANで繋がっています。そのためiMacのそばに外付けHDDとかを置く必要がなく、デスクがすっきりします。
これは我が家の中に張り巡らされている有線LANのネットワークを使っているのだけれども、通信が遅く感じることはありません。Lightroomを操作していても引っ掛かることなくテキパキと現像できます。
▶ 家中どこでも快適につながる。「TP-Link Deco X20」で、マンションにもメッシュWi-Fiを。
また、書き出しのとき、以前はブログアイコンのウォーターマークを入れていましたが、2024年3月くらいからはEXIF情報と著作権表示に変更しました。写真にこだわっているブログなので、どのような機材で撮ったのか分かる方がいいと思ったからです。
これは、LR/Mogrify 2というLightroom Classic向けのプラグインを使って実現しています。
こういうのがあるらしい(今も使えるかは…)https://t.co/5i3KVSEEcN
— てんび〜 / 加藤 瑞貴 (@_tenbi) March 27, 2024
ネタ集めの方法
もっともらしい見出しで始めましたが、正直に言ってネタ集めはブログを始めてからの永遠の課題です。
僕には結構波があって、「書きたいことがどんどん溢れてくる!」という時期もあれば、「何を書いたらいいのか分からない…」という時期もある。そして大半は後者です。
それでも自分の頭を使って書く内容を決めないといけないので、だいたい3つのパターンで考えるようにしています。
- 考えたこと
- 買ったもの
- 行ったところ
この3つです。そしてこれらはもう少しまとめることができます。
- 思考
- 考えたこと
- 体験
- 買ったもの
- 行ったところ
いつも読んでくださっている方ならお分かりですかね。このstarnote*は僕の〈思考と体験のアーカイブ〉を作ることを目的に運営しているのですが、まさにそのような観点から「どんな記事がマッチしているか」を常々考えています。
思考はNotionに書き殴る
このうち、〈思考〉については、思いついたときにNotionに書き殴ることが多いです。
ふと思いついたアイデアはかなり脆いので、ちょっとでも別のことを考えてしまったらすぐにどこかに行ってしまいます。そうなったらもったいないので、思いついた瞬間に他のことを考えないようにしてNotionにを開き書くようにしています。
あまり見せられるものではないような気がしますが、この機会なので一部だけ公開しますね。まだ書いてないもの、ボツになったもの、他の切り口から記事化したもの、いろいろ入り乱れています。
そして、記事によってはNotion上でそのまま文章を整えることもあります。ここである程度思考を膨らませてからWordPressに持っていき、さらに昇華させると。
以下はたぶんボツになった記事のNotionメモです。こうして記事に昇華しない場合もあります。
ちなみに、この記事はNotionから始めたわけではなく、いきなりWordPressに書き始めました。僕の場合はむしろその方が多くて、思いついた瞬間が一番アイデアの熱量が高いので、その勢いのまま書いちゃった方がいい。
とはいえ、上から順番に文章を書いていったのではなくて、先に以下のような骨子を作って肉付けしていった感じ。これWordPressの本文中に残っていたリアルな骨子です。修正せずそのまま掲載しておきます。
- 文章を書く
- 執筆場所:ほとんど家
- 使用機材:iMac [85%]、MacBook Air [10%]、iPad Pro [5%]
- キーボード:HHKB(iMac使用時のみ)
- デスク:昇降デスク+IKEAのイス、ダイニングテーブル、ソファ
- リスニング:WF-1000XM5、AirPods Pro
- 写真を撮る
- 使用機材:Sony α7 III、FUJIFILM X-T4
- 現像環境:Lightroom Classic(iMac上)
- データ整理:NAS
- ネタ集め
- 思いついたネタをメモ:Notion
- 遠出する車:CX-60
体験は車をベースに
そして、〈体験〉のうち「買ったもの」に関しては純粋にレビューするだけなので、購入に至った経緯や使ってみた感想をつらつらと書いていくだけです。
一方、「行ったところ」についてはそもそも行かないと始まらないので、僕の場合は車が起点になります。なので所有しているMAZDA CX-60もブログ執筆環境のひとつと見なすことができるはずです。
昨今の体験で特に思い出深いのは、2023年9月に訪れた「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」で体験した赤べこの絵付けやこだわりの食事など。これも車がないと行けないような場所でした。
▶ ROAD TRIP Fukushima Vol. 3 / 星野リゾート磐梯山温泉ホテルに犬と泊まる
どこかに行くだけならカーシェアやレンタカーでも事足りるかもしれませんが、うちの場合は犬を乗せるので難しいし、何より自分で車を持っていることに価値を感じているので、人生の大事な構成要素のひとつです。
特に、旅行に行くときも時間を気にせずに行動できるのは心理的負担が大きく軽減されるので、とても大きなメリットだと思っています。カーシェアやレンタカーの返却時間を気にしながら旅行するのはちょっとね…
そのうえ、運転して楽しい車を操りながら遠出するというのは、もうそれ自体は大きな価値であり、遠出する目的のひとつとなっています。遠出した先で体験したことはもちろん、車での移動自体もブログの記録対象となるわけです。
まとめ
以上のように、広い意味での2024年のブログ執筆環境をご紹介してきました。
環境をがらっと変えるような大きなアップデートはあまり施していないけれども、自分の手に馴染む、心地のよい道具を使いながら、穏やかに文章として記録している。そんな感じです。
とはいえ、IKEAの椅子はそろそろ買い替えを見据えて目星をつけようと思っているので、何かおすすめがあればぜひ教えてください。在宅勤務を含めて1日の大半を過ごす場所だから、もう少しこだわってもいいような気がしてます。
高頻度で買い替えたりせず、身の丈に合ったデスクを構築しようと思っているから、そこまで驚きのある内容ではないと思いますが、もし何かの参考になれば幸いです。