1泊2日の宿泊レポート。
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磐梯山温泉ホテルに犬と泊まろう
ここまで2回に分けて記事にしてきた磐梯山ROAD TRIP。最終回のこの記事では、犬と一緒に宿泊してきた「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」の様子をお届けします。
▶︎ ROAD TRIP Fukushima Vol. 1 / 磐梯吾妻スカイライン・浄土平
▶︎ ROAD TRIP Fukushima Vol. 2 / 裏磐梯エリアを散策
この旅のそもそもの始まりは、もともと行きたかった磐梯山に、夏休みと合う日程で、犬と泊まれるホテルを見つけられたことにありました。しかも星野リゾートだし、これは行きたすぎる。
昨年の結婚式を星野リゾート(軽井沢ブレストンコート)で挙げたこともあり、星野リゾートのホスピタリティの高さにはすっかりファンになってしまいました。迷ったら星野リゾートに泊まっておけば間違いないのですよ。
調べてみると、星野リゾートらしくその地域に根ざしたアクティビティも充実しているし、ご飯も美味しそう。犬と泊まれる部屋も空いていたので、急いで予約を入れたのでした。
この旅に持っていった撮影機材は〈Sony α7 III + Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art〉と〈GR IIIx〉の2つ。ホテル館内ではほとんどGR IIIxで撮影しました。
早々にチェックイン
せっかくの星野リゾート。宿泊体験を目当てに来ているので、できるだけ滞在時間を長くしたいと思い、チェックイン開始時刻の15時に到着するようにしていました。
この日は夜中の3時くらいに起きて活動しているから1日が長い… もう21時くらいの気分だけど、最大限満喫していきましょう。
外観から分かるように決して新しいホテルではありません。だけれども、館内は隅々まで整備が行き届いているし、赤べこをモチーフにしたかわいらしいインテリアも広がっていて、足を踏み入れた瞬間から「星野リゾートワールド」に吸い込まれていきます。
愛犬ルームに宿泊
星野リゾートでは愛犬と泊まれる宿を拡大しているらしく、この磐梯山温泉ホテルもそのひとつ。
▶ 愛犬と泊まれる宿 – 愛犬と一緒に旅行しよう | 星野リゾート
磐梯山温泉ホテルには3つの愛犬ルームがありますが、このときは他に犬を見かけなかったので僕らだけが泊まっていたのかな。
ちなみに犬は館内はリードで歩かせてOKです。レストランや温泉は不可ですが、後述するアクティビティにも(一部を除いて)一緒に行くことができます。
お部屋の中には、ケージ、お皿、ケア用品、犬用ごみ箱まで、何でも揃っています。ケージの中にはベッドとトイレがあり、トイレシートも2〜3枚ストックされていたのでこれで足りました。
ただ、うちの犬はたぶん他の犬の匂いがついたベッドでは寝てくれない気がしたので、家から持ってきたクレートに入ってもらって休ませました。
アクティビティが充実
宿泊だけで終わらないのが星野リゾート・磐梯山温泉ホテル。地域の美味しいものから伝統工芸・民謡まで、館内で幅広く体験することができます。それらは総称して「アクティビティ」とよばれています。
ウェルカム味噌汁を頂く
磐梯山温泉ホテルで特徴的なのは、ウェルカムドリンクではなくて、お味噌汁が振る舞われることです。これは東北地方ならではの芋煮をモチーフにしたお味噌汁で、宿泊者は無料で頂くことができます。
会場のBooks&Cafe(ロビー横)で、お味噌汁のいい香りが漂っていました。濃いめのお味噌汁で、めちゃめちゃ美味しかった…!
赤べこの絵付け体験
「会津てわっさ」というアクティビティです。
「てわっさ」とは、会津弁で「手わざ」という意味。会津の郷土玩具・赤べこや、白虎刀の絵付け体験ができます。今回は1体の赤べこに2人で絵付けすることにしました。
お味噌汁と同じところで受付をして、無地の赤べこ(会津の職人の手作りらしい)とアクリル絵の具セットを持ってアトリエに移動。赤べこの実費(1,600円)がかかりますが、お部屋付けにしてチェックアウト時に精算することができます。
最初は結構懐疑的で、絵付け体験なんて本当に楽しいの?と思ってたんだけど、やってみると想像の遙か上を行く満足感で、この旅行の中で一番の思い出かもしれません。もちろん赤べこは持ち帰って家に飾っていますよ。
真っ新な赤べこにどうやって画をつけたらいいか分からないので、画像検索して参考にしながら進めました。自由に描いていいから何でもいいのですが、せっかくならちゃんとしたものを。
どこから絵付けしていくか話し合って、試しに背中に白い模様をつけてみることにしました。アクリル絵の具なんて中学生以来やで…
白い絵の具を出したから、まずは白い部分を全部塗ることにしました。側面の模様と、目の白いところかな。
お手本を見ると顔の横の部分は微妙に色がついていたので、白をベースに黄色と青を混ぜて色を作りました。
続いて黒い部分を塗っていきます。まずは鼻。
それから耳を塗って、首回りをぐるっと一周。
眉間の模様も付けて、こんな感じになりました。
そして目を入れていきます。表情を決める大事な作業…
かわいい表情になりました。
あとは側面の円を塗って——
最後に尻尾を描けば完成です。
この6色のアクリル絵の具を使って塗っていました。赤と緑は使わなかったから、4色で足りてしまった。
完成品はこんな感じ。めちゃめちゃかわいくないですか?
まだ絵の具が乾いていないので、アトリエの一角にある「乾燥牧場」に放牧しておきます。あとで回収しました。
裏手のスキー場を散歩
ホテルの裏手はスキー場になっていて、自由に散策することができます。夕食まで少し時間があったから散歩することにしました。こういう場所があるのは犬連れには嬉しいですね。
スキー場に通じる通路はきっと殺風景なものだったのだろうけれど、赤べこの提灯で飾り付けられておしゃれな空間になっていました。さすが星野リゾートだね、細かいところまで抜かりない。
夕食はブッフェ形式
夕食会場は1つ、「kisse・kisse」というレストランに向かいます。ここは犬NGなので、お部屋の中でクレートに入って待ってもらうことにしました。
で、この夕食がめちゃめちゃ美味しくて食べ過ぎてしまった。会津名物のわっぱ飯や酒粕しゃぶしゃぶ、それからステーキは、店内のライブキッチンで調理されたばかりのものを自由に取るブッフェ形式。
他にもエビチリとか唐揚げとかグラタンとか、あれもこれもと欲張って取りすぎてしまうメニューばかり…大変美味しかったです。
あいばせ!踊らんしょ
夕食を終えてロビーに出てくると、「あいばせ!踊らんしょ」というアクティビティをやってました。民謡「会津磐梯山」に合わせ、やぐらの周りを一緒に踊るもので、磐梯山温泉ホテルの目玉イベントだそうです。
一緒に踊る人、座って手拍子をする人、上から見物する人など、目玉イベントなだけあって結構な人が集まっていました。太鼓や笛の音に合わせてプロの民謡歌手が歌う「会津磐梯山」は、思わず目を向けてしまうほどの迫力があって、大きく印象に残っています。
朝食もブッフェ形式
そして翌朝。
喜多方ラーメンの「朝ラー」、会津名物の饅頭の天ぷら、数多くの小さくてかわいらしいパンなど、夕食に負けず魅力的な朝食でした。もちろん、ホテルの朝食ブッフェに欠かせないベーコン(ブロックベーコン!)やソーセージもあります。
饅頭の天ぷらがすごいおもしろかった。普通の甘い饅頭(こしあん)に衣を付けて揚げてあって、外側はほんのり塩味がきいていました。
パンはどれも握りこぶし大のかわいらしいサイズ。小さなメロンパンがかわいすぎて思わず取ってしまいました。それにつられて他のパンも…
会津の朝市
イベントはまだまだ尽きません。毎朝7:30〜9:30に「会津の朝市」が行われていて、野菜や果物、お漬物、地酒など、その日のおすすめの会津の食材が並びます。また、それと一緒に食材を作っているお店のグッズも並ぶのです。
朝食に行くときにかわいらしいマグカップが目に入ったので、帰りにじっくり見てみました。すると、1人(1匹)に1ついいのがあったので買ってきました。詳しくは以下の記事で紹介しています。
お部屋でのんびりする
さすがに前日の活動時間が長すぎて疲れが残っていたので、もう少しお部屋でのんびりしてからチェックアウトすることにしました。犬が相変わらず楽しそうで何より。
おみやげを見る
僕は翌日には長崎に帰省することにしていたので、ホテルのお土産売り場でいいものがないか探しました。いろいろ見てみて、きんつばを買って帰ることにしました。
▶ 1年半ぶりの長崎帰省。変わらないもの、変わっていくもの。
薬研こしぇる茶
さて、最後にもうひとつアクティビティをこなしておきましょうか。午前中にやっている「薬研こしぇる茶」。薬研とは、薬草などの薬の材料をすり潰して粉にするための道具です。
ブレンド茶、ハトムギ、赤しそ、サルノコシカケなど、お茶の原料となるものが並んでいます。自分で好きなものを薬包紙に好きな量だけ取って、すり潰してお茶を入れるのです。薬包紙を使うのすごい久しぶりだ。
隣に並んでいる薬研ですり潰し、ティーバッグに入れます。
お湯を入れて、砂時計で3分計るとOK。美味しくいただきました。
充実した宿泊体験だった
15時にチェックインして11時にチェックアウトするという、1泊2日の時間を最大限使った宿泊となり、とても充実した体験でした。この記事の長さがそれを物語っています。
上にも書いたけれど、赤べこの絵付け体験が一番印象に残ってるかな。こんなことなかなかできないし、「ああでもないこうでもない」と話ながら進めるのが楽しかった。
また、2回の食事も大いに楽しめました。地元の名物をふんだんに取り入れたブッフェは大変魅力的で、次に何を食べようかとわくわくしながら食べ進めていました。
そして何より、こんな楽しい体験をできる場所に犬と一緒に来ることができたのがとても嬉しかったです。
という感じで、この1泊2日の磐梯山旅行はとてもとても楽しいものになりました。僕の中で「ぜひまた泊まりたい」と思える宿がどんどん増えてるから、次の旅行でどこに行こうかとても悩んでしまいますね。
宿泊した宿はこちら
▶ 星野リゾート 磐梯山温泉ホテル
磐梯山旅行のその他の記事はこちら
▶ ROAD TRIP Fukushima Vol. 1 / 磐梯吾妻スカイライン・浄土平
▶ ROAD TRIP Fukushima Vol. 2 / 裏磐梯エリアを散策