久しぶりの長崎へ。
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旅でもない、日常でもない、長崎の3日間
1年3か月ぶりに長崎に行ってきました。特に何か目的があったわけではなく、本当にただの帰省。
せっかく行くので、やりたいことを考えてから行ったのですが、結論から言うとあまり達成できませんでした。なぜなら観光ではなく帰省だからとでも言いましょうか、実家でやることが結構あったので、街歩きに使える時間なんて微々たるものでしたと。
そもそも、本当はゴールデンウィーク明けの金土日に行く予定だったのです。しかし、現地では荒天が予想されていて、飛行機に天候調査が入りました。こうなったときは払い戻しや旅程の変更に無料で対応してもらえます。
結果的に予定どおり飛んだっぽいので、わざわざ旅程を変更しなくてもよかったのですが——豪雨の中で帰省しても大変なので、日を改めることにしたのでした。
そして、ちょうど先日の土日月で行ってきたんです。あまり語れる内容は多くないけれど、それなりに写真は撮ってきたので、この記事にまとめたいと思います。自分用の記録です。
飛行機での旅は身軽にするに限ります。ましてや実家に泊まるし、バックパック1個に入る荷物だけ持っていけば十分。それに合わせて、カメラもコンパクトなFUJIFILM X100VIだけを持っていくことにしました。
飛行機で長崎へ
今回はANAのタイムセールで安くチケットを取れたので、飛行機で向かいます。観光だったら時間を存分に使える朝一の便にするんだけど、ただの帰省にそこまでのモチベーションはありません。無理なく移動できる夕方の便にしておきました。
羽田空港第2ターミナルのここ、供用開始して初めて来ました。今回の便はいちばん奥にある47番ゲートで、保安検査場から800mほど。普通に徒歩10分くらいかかります。第2ターミナルが国際化されたせいで国内線が割を食ってるね。
少し余裕を持って空港に来たので、とりあえずラウンジへ。空港までの移動で溜まった疲れを一旦リセットします。羽田空港の駐車場が普通に使える状況なら車で来るのですが、入庫に数時間待って肝を冷やすくらいならと、今回は電車を選びました。
47番ゲートに移動して待っていると、機材の安全確認とかで遅延するとのアナウンスが。結局30分くらい遅れて搭乗が始まり、C滑走路(34R)から離陸しました。いつもはD滑走路からだから、珍しい気がします。お台場をかすめて上昇し、一気に雲の中に入りました。
この日の西日本は広く荒れた天気だったようでして。関東は夕方から雨予報で、逆に長崎は午前中が豪雨で夕方には雨が上がる予報。その低気圧を飛行機で飛び越える感じになりました。
だから離陸してからずーっと真っ白。富士山くらい見たかったのですが(だからこそ左側の席にしたわけですが)、なんにも見えず。広島あたりに差し掛かったときに一瞬だけ青空になっただけ。そのあとまた真っ白の世界に。
長崎空港からバスで長崎駅に行き、あとは実家まで徒歩で向かいます。横浜の自宅を出て7時間くらいかかっていて、到着したのは19時くらい。もうへとへとです。
はじめてのカーシェア
そして翌日。
「5月の長崎帰省でやりたいこと」という記事にも書いたとおり、当初はカメラを片手に長崎の街を散策しようと思っていました。けれども、実家に帰るといろいろなサポート業務があって、帰ってきたのをいいことにこき使われるのですよ。まあそのために帰っている節はあるので、いいんですけどね。
そのひとつが、掃除機を買い替えるから電気屋に連れて行ってほしいと。実家は市内中心部にあるので、数年前に車を手放しており、ちょっと離れた場所にある大きな電気屋にはなかなか行く機会がないんですよ。最初はタクシーで往復する案もあったのですが、買った掃除機を抱えてタクシーに乗るのは大変そう。
そこでカーシェアを借りることを思い立ちました。幸い、近所にはいくつかステーションがあり、いいタイミングで借りられそうな車もあったので、迷うことなくカーシェア。会員登録すらやってなかったんだけど、スグ乗り入会で無事に借りられました。ありがとうタイムズ。
借りたのはこちらのヤリスハイブリッド。以前レンタカーでハイブリッドじゃないヤリスを借りたことがあって、あまりポジティブな印象ではなかったのですが、このヤリスハイブリッドは意外と好印象。
モーターのアシストがあるから街中の加速にストレスないし、取り回しも楽なサイズで駐車も決めやすい。もちろんドアを閉めるときは鉄板が「ベコン!」って鳴るし、内外装の質感はあまり好きではありません。このあたりは価格相応なので自分で積極的に乗りたいとは思わないけど、2台目としてならありかも?
そしてやっぱりトヨタのハイブリッドは滑らかですね。うちのCX-60もそろそろ2年半が経つから、選択肢のひとつとして買い替えも視野に入っているけれど、今度クラウンスポーツでも試乗してみようかな。
そうそう、掃除機はDyson Micro Plusにしました。うちにあるダイソンよりめちゃめちゃ軽くてびっくりしちゃった。自宅用に買って帰りたくなったくらいです。
このモデルはスタンド付きなので、箱はそれなりに大きく、タクシーで行かなくて本当によかったと思いました。こうやって飛行機で行った旅先で、短時間だけ車が必要なときにカーシェアを借りるの、めっちゃ便利ですね。またやろう。
長崎の街を写真に収める
今回の帰省で意識したのは、ちゃんと写真を撮るということです。
地元だと見慣れた風景だから、写真を撮るという発想になかなかなりません。でも、記憶を呼び起こすトリガーとして写真は大切だから、意識を掴まれた風景はちゃんと写真に収めておきたい。それが今回の帰省の記憶と紐付いて、数年先・数十年先に大切な思い出になっているかもしれないからね。
たとえカメラを持っていないときだったとしても、iPhoneがあるじゃないですか。これなら肌身離さず持っているし、あとは「撮ろう」というマインドだけですよ。
最近のiPhoneはきれいな写真を撮れるので、侮ってはいけません。特に昼間にパンフォーカスで風景を撮るような場面では、実はカメラより扱いやすかったりします。こういうときは、「撮らないよりまし」ではなく、「あえてiPhoneで撮る」まであるのです。
長崎スタジアムシティへ
そして3日目。
帰りの飛行機は夕方の便にしていたので、お昼すぎまでは時間がありました。せっかく来たので少しカメラを片手に散歩して回ろうかなと思い立ち、あまり遠くに行くのも気が引けたので、近場でどこか行けないかなと考えて辿り着いたのが、この長崎スタジアムシティ。
全国的にも話題のスタジアムが近所にあるので、行っておいて損はない。このスタジアム、試合がないときはスタンド席が開放されており、市民が自由に使うことができます。なので散歩がてら見て回るもよし、テーブル席でリモートワークするもよし。公園のように使える素晴らしい施設でした。
そして、何と言っても、スタンドとピッチの近さですよ。
通常席の最前列も十分ピッチに近いけど、プレイヤーズスイートという特別席になると、ピッチとの距離は5m。しかも柵すらありません。監督と同じ距離感で試合を見ることができると。これはサッカーファンからしたら夢のような座席なんだろうなと思っていました。
ちょうど前日はJリーグの試合があったようで、ユニフォームを着たサポーターが駅にたくさんいたんです。確かにこのスタジアムだったら多くの人が訪れたくなるんだろうなあと、妙に納得してしまいました。
この長崎スタジアムシティはサッカースタジアムだけじゃなくて、バスケのアリーナやショッピング施設、ホテル、それからオフィス棟まであるという複合的な施設になっています。
とはいえ、イベントがない日のスタジアムシティは閑散としていて、のんびりと過ごすことができる素晴らしい公園に生まれ変わります。これ長崎に住んでいた頃に欲しかったなあ。
そして、この建築も美しかったんですよ。こんなに大規模な構造物をコンクリート打ちっぱなしで作ってしまうセンスに惹かれます。コンクリートのような無機質な素材で作るからこそ、中心にあるピッチの芝が美しく輝くのだと思うのです。
隙間から坂の街・長崎が顔を覗かせるのもいいですよね。山の上の方まで家々が並んでいるのは、やっぱり他の都市ではあまり見られない光景だし、このような現代的なスタジアムと相まって街の魅力が5割増しになっています。
そろそろ一休みしたかったのと、せっかく来たならお金を落としていこうということで、スタバで少し休憩することに。このスタバも東京じゃ考えられないくらい空いていて、とても羨ましい環境でした。
長崎スタジアムシティ、オープンから1年半くらいが経っているけれど、初めて訪れました。高校生のときによく通った道から見える場所に、こんなに大きくて現代的な施設ができて、長崎であって長崎じゃないような不思議な感覚になります。
散歩コースとしてとてもいい場所だったので、実家に帰省したときはまた来よう。
そろそろ帰ります
あっという間に3日間が過ぎ、もう帰る時間になりました。最後に長崎駅で妻へのお土産を調達します。もちろん長崎空港でも買えるけれど、ラインナップが若干違うので、いつも長崎駅のお土産コーナーにも寄ることにしているんです。
以前も買った「角煮めしの素」と「五島うどん」がとても美味しかったので、今回もリピ買いです。特に、角煮めしの素は炊いたご飯に混ぜ込むだけなのに驚異的な美味しさで、みんなにおすすめしたい逸品です。
バスに乗って長崎空港へ
長崎駅前のバスターミナル(ここもまた古い!)からバスに乗って長崎空港を目指します。運賃は片道1,200円で、Suicaで払えます。空港へのアクセスがバスしかないのは、ちょっと不便だなといつも思います。
市内数か所のバス停を経由して、高速に乗って一気に空港に向かいます。所要時間は45分ほど。一眠りしている間に到着です。
羽田に飛んで、一気に帰宅
18時すぎに出発するフライトだったので、食事は長崎空港で済ませることに。最後は長崎らしいものを食べようと、皿うどんにしました。普通においしかったし、なんだか安心する味ですね。地元の料理は偉大だ。
そして、定刻どおりに出発した飛行機で羽田に飛びました。予定より15分も早着し、預けている荷物もなかったので、そそくさと下りて帰宅。いつも羽田に着いた後に電車で帰るのがめちゃめちゃ疲れるんですけど、こればっかりは仕方ないですね。
まとめ
今回は旅行というより、帰ることが目的だったからこそ見えた風景がたくさんありました。観光のようにあれこれ詰め込む余裕はなかったけれど、生活の延長線にある長崎の姿を写真に収めることができたと思っています。
ちょっとだけ街を歩いて、ちょっとだけカメラを構えて、ちょっとだけ実家の用事をこなして。その「ちょっとずつ」が積み重なって、ちゃんと「帰ってきたんだな」と思えた3日間でした。帰省は、旅じゃないけど、旅のような感覚にもなる。そんな不思議な3日間。
また次に帰るときは、どんな風景が待ってるんだろう。今から楽しみですね。