伊豆に向かいます。
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そろそろ暖かくなってきたと思ったら急に寒くなったりして、変な天気が続いていますね。そろそろ咲いてもおかしくない桜も、もう少しかかるかもしれません。うちの近所にもすばらしい桜並木があるので、犬と一緒に散歩するのが楽しみです。
そのような季節を待ち遠しく思っている今日この頃ですが、先日は一足早く桜を見に行ってきました。というのも、よくあるソメイヨシノではなく、河津桜。その原木がある伊豆の河津町まで行ってきたのです。川沿いにずらーっと満開の河津桜が並んでいて圧巻なんですよ。
例年、この河津町の河津桜は2月中に見頃を迎えます。しかし、3月に入ってから、ふと「そろそろ河津桜の季節かな?」と思ったんですよ。気づいた頃には見頃が終わっている——というのは僕のあるあるなのですが、今回は間に合いました。
というのも、僕に合わせてくれたように今年の見頃も遅れていたようでして。そのため、ちょうど満開のタイミングで訪れることができたのです。それは3月9日、本来なら散っていてもおかしくない時期でした。
ちょうどこの日は、当初から、沼津の「いけすや」さんにアジフライでも食べに行く計画だったんですよ。だったらついでに足を延ばして河津町まで行ってもいいなということで行ってきました。写真メインで、簡単にお届けします。
今回のカメラ
この日のカメラは、〈FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF35mmF1.4 R〉と〈FUJIFILM X100VI〉の2台体制。神レンズXF35mmF1.4 Rをメインとして、もう少し広く収めたい場面ではX100VIに出てきてもらいます。
いつものように、機材や撮影条件に関する情報は写真の右下に入れているので、ぜひご参考に。とはいえ、現場ではそこまで設定を弄っているわけではなく、F値とフォーカスに注意して、あとはほとんどカメラ任せです。
2年ぶりの「いけすや」へ
「いけすや」の開店は11時。開店と同時くらいに入らないとかなり待つことになりそうなので、できれば11時に到着しておきたい。自宅から沼津までは2時間くらいかかるので、9時前には出発したかったのですが、ちょっと遅くなってしまいました。
新東名の長泉沼津ICまで車をぶっ飛ばし、伊豆縦貫道に入ります。余談ですが、久しぶりに新東名を走りましたが、あまりに走りやすくてびっくりした。一瞬で120キロまで達するので、ちゃんとスピードを見ておかないと160とか出てしまいそう。
結局お店に着いたのは11時半頃でした。この時点で結構なお客さんが待っていましたが、意外と回転が早くて30分くらいしか待ちませんでした。ここで1時間くらい待つんだろうなと思っていたので、嬉しい誤算です。
注文したのは、もちろんアジフライ定食。そして、干物の盛り合わせを2人でシェアしました。ここのアジフライも干物もめちゃめちゃ美味しいんですよ。干物は売店で買って帰ったほどで、ちゃんと魚焼きグリルで焼いて食べたらカリカリ・ホクホクでめちゃうまでした。
ここの「いけすや」さん、いつも行きたい行きたいと思い続けているのに、やっと念願が叶いました。また来ます。
河津桜を見に行こう
さて、そのあとは伊豆半島をそのまま南下し、河津町まで行くことに。お目当てはもちろん、満開の河津桜です。見に行くのは3年ぶり。犬を連れて行くのは初めてです。
河津町に入ると、すでに桜まつりの雰囲気が漂っていて、観光バスも何台も停まっていました。正直なところ、「この時期の伊豆は混んでそうだなあ」と少し躊躇していたのですが、道中は思ったよりもスムーズで、駐車場もすんなり入れました。よかった。
川沿いを歩くと、もうそこは一面、桜色の世界。ソメイヨシノよりも少し濃いめのピンクが、早春の空に映えていてすごくきれいでした。この日は絵に描いたような快晴で、光が強くて写真にはちょっと難しいコンディションでしたが、印象に残る景色が広がっていました。
川沿いには出店もたくさん並んでいて、焼きそばやたこ焼き、甘酒なんかも売ってた。ふらっと歩きながら食べ歩くのもまた楽しい時間です。そんな中、僕らは以前も買ったジュース屋さんで「デコポン100%生搾りジュース」を買いました。とっても濃厚でおいしかった。
ふわっとボケの美しい写真を撮りたい
このとき持ってきていたのは神レンズことXF35mmF1.4 Rです。せっかくこのレンズなので、ボケの美しいを撮りたいじゃないですか。前ボケと後ボケを使いこなして、被写体を浮き上がらせるような、あの感じ。
ついでに、せっかくの川沿いなので、川の要素も入れながら撮りたい。快晴で光がキラキラと川面に反射しているので、玉ボケをたくさん入れたキラキラ写真。そうやって川を見ていると、ちょうど鴨が泳いでいたり、散った花びらが流れてきたので、川の要素もクリアです。結構撮れ高あるぞ。
そんなこと気にせずに撮るのを楽しめばいいのにね。いろんな要素を求めたくなって、いつの間にかゲーム感覚になってしまうんですよね。周りを見ても、そういう感覚でカメラと睨めっこしている人もいれば、純粋に桜の写真を撮るのを楽しんでいるような人もたくさんいて、道行く人々もみんなこの景色を満喫しているようでした。
犬と一緒に、のんびり桜散歩
もちろん、今回の主役のひとり(?)である我が家の犬も一緒にお花見。初めての河津桜ということで、キョロキョロと辺りを見回しながら、いつも以上にご機嫌でした。観光地なので犬連れの人も多くて、すぐに遊びたがって大変だったけれども。
途中、桜のトンネルをバックに写真を撮ったりもして、これがまたかわいかった。菜の花と河津桜の間に入ってもらって、ピンクと黄色に挟まれた美しい写真を撮ることができました。ちょうど日が傾きはじめて、ふんわりしたいい雰囲気になるのが春の陽射しのいいところ。
犬を連れての遠出は準備も大変だけど、こうやって一緒に季節を感じられるのはやっぱり嬉しいなあと思った時間でした。
そして、歩いていると、地元の方がやっている出店がいくつかあって、公園の横ではコーヒーと甘酒を売っているお店が。ちょっとした休憩にもぴったりな雰囲気で、なんとなく気になって甘酒を買ってみたのすが、これが大正解だった。
実は、甘酒って人生で初めて飲んだんですよね。理由もよく分からずなんとなく避けてたんだけど、いざ飲んでみたらびっくりするほど美味しくて。優しい甘さとふわっとした香り、体に染み込むようなぬくもり。ああ、これは冬から春への切り替わりにぴったりの飲み物だなあ、と。
帰り道も、新東名でまっすぐに
桜を満喫したあとは、どこにも寄らずにそのまま帰ることに。三島から箱根峠を越えて帰るのも楽しそうだったんだけど、往路で走った新東名の気持ちよさが忘れられなくて、もう一度あの道を走りたくなってしまったんです。
広くて見通しのいい道を、淡々と進んでいく時間。その静かな快感に身を委ねながら、少しずつ日常に戻っていく感じが心地よかった。
そんなわけで、一足早い春と、アジフライと、そして甘酒と。盛りだくさんな一日でした。また来年も、同じように河津桜を見に来られたらいいな。