始めあるものは必ず終わりあり。
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僕はブログやnoteを更新するのはもちろん、写真を管理・現像したり、動画を見たりするときに、iMacを使っています。この文章もiMacで書いているし、ブログやnoteの文章の7〜8割はiMacで書いているんじゃないかな。
iMacを使い始めたのは2012年モデルからでした。それまでMacBookとWindowsデスクトップを使っていたのですが、どうせならデスクトップもMacにしちゃおうと、大学生ながら思い切って買ったんですよ。当時は円高で安く買えたのもあります。
で、今使っているのは2代目。2020年の春に2019年モデルを買ったんです。まだ今ほど円安が進んでいなかったから、長く使えるようにスペックを盛ってCore i9にしました。それからずっと、メインマシンとして5年ちょっと使っています。
最新OSに上げられない!?
しかし、先日行われたWWDC25において発表された、次のmacOS Tahoe 26において、このiMac 2019はアップデート対象から外れてしまったのです。そろそろ外されそうだなと思っていたところ、やっぱり来たか。
macOS Tahoe 26のアップデート対象
- MacBook Air with Apple silicon (2020 and later)
- MacBook Pro with Apple silicon (2020 and later)
- MacBook Pro (16‑inch, 2019)
- MacBook Pro (13‑inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)
- iMac (2020 and later)
- Mac mini (2020 and later)
- Mac Studio (2022 and later)
- Mac Pro (2019 and later)
これは大事件ですよ。まだまだ使いたいんだけど、最新OSを走らせられないとなると話は違ってきます。
もちろん、しばらくの間はmacOS Sequoiaにもセキュリティアップデートは提供されるはずです。けれども、今年のアップデートはLiquid Glassという新しいUIに変わる大きなアップデートじゃないですか。
見た目くらい別にいいじゃんという声が聞こえてきそうだけど、そうじゃないんです。僕は視覚から得る感覚が結構多くて、毎日使うデバイスのUIは価値観に影響します。決して大袈裟じゃなく。
日々のアイデアやインスピレーションは、その価値観をもとに広げていくものだから、古いUIを使うと自分自身がアップデートされないんです。だから、最新のmacOSを使うというのは、僕の中でかなり優先順位が高いものだったりするんですよ。
それなのに、今使っているiMac 2019には、そのmacOS Tahoe 26を導入できないと。買い替える動機としては十分すぎるほど大きいものなのです。
インテリアとしてのiMac
とはいえ、このiMacのハードウェアとしての見た目はかなり気に入っていて、インテリアとしても優秀。2012年モデルから数えて13年ほど使っているから、今さら机の上からなくなる未来が正直想像できないのです。
うちの書斎はリビングの隣の部屋(実質的に繋がっています)にあり、僕の机はリビングからよく見える場所にあるんです。その主役としてiMacが置かれているものだから、これが何かに取って代わるのは大きなことです。
このアルミニウムの質感、無駄のない佇まい、どんな空間にも馴染むバランスのよさ。iMacのある風景は、もはや僕の生活の一部になってるんですよね。何度でも言うけど、これを買い替えるの全然想像がつかない。
ちょっと重くなってきた
だけど、ここ最近、少しずつ違和感を覚える場面が増えてきました。
LightroomでRAW現像をしているとき、急に固まるようなことがある。Photoshopで重い処理をかけるとMac全体が遅くなる。Safariでタブをたくさん開いていると、ファンが急に全力で回り始める。ひとたびそんな状態に陥ると、ATOKで文字入力すらままならなくなります。
スペック的にはまだ戦えるはずなんだけどな。じわじわと時代に追いつけていない感覚が増えてきているんです。
そう感じていたところに、macOS Tahoe 26のアップデート対象からiMac 2019が外されたという発表。さらにAppleは、2026年リリース予定のmacOS 27においては、Intel Macをサポートしないとアナウンスしました。
これってつまり、「Intel Macという時代は終わります」とAppleがはっきり宣言したということ。この発表を見たとき、「やっぱり来たか」と思うと同時に、ちょっとだけ寂しい気持ちにもなりました。
まだ使える。まだ美しい。まだ、ここにあってほしい。そんな風に思っていたけれど、Appleの世界観は、もう完全にApple Siliconを前提に動いている。
このiMacを置いて、世界が先に進んでいく。それは性能の問題というより、時代の設計思想に置いていかれるという感覚。だからこそ、次の選択肢を考えるときが来たのだと。
次に買うなら、Studio Displayは外せない
次に買うなら、何を選ぶか?
まず譲れないのは、ディスプレイのクオリティ。iMacのRetina 5Kディスプレイは、写真の色再現性も、文字の精細さも抜群で、日々の作業においてそれが気分を大きく左右します。僕にとって、美しいディスプレイは、効率よりも前に、インスピレーションの土台なんですよね。
そう考えると、最有力候補はやっぱりApple Studio Displayかなあ。
あの佇まい、あの発色、あの質感。何より、iMacと同じように「デスクの風景を構成する存在」として違和感なく馴染んでくれそうです。リビングと地続きの書斎に置くには、このデザインの完成度がとても重要。たまに整備品が出てきて安く買えるし。
とはいえ、Studio DisplayにはMac本体が別途必要になります。じゃあ、どのMacを組み合わせるか?
MacBook Air M1に一本化する案
iMacと双璧を成すメインマシンとして、手元にMacBook Air M1 があるので、とりあえずこの子をStudio Displayに繋いで、しばらく運用してみるのもいいかなと思っています。
M1チップって登場からだいぶ経つけど、いまだに十分パワフルなんですよね。ブログやnoteの執筆、写真の現像くらいならサクサク動くし、バッテリーの持ちも抜群。なにより、Intel時代から一気に未来にワープしたようなスムーズさがある。
「じゃあもう、これでいいんじゃない?」と自分に言い聞かせてもいい。でも、「ほんとにそれでいいの?」と言ってる自分もいる。
大本命、Mac mini M4
デスクトップの置き換えなので、やっぱりデスクトップがよくないか?と。僕は基本的に集中する作業は自宅のこのデスクでしかやらないから、ラップトップよりもデスクトップの方が惹かれます。
たとえば、サイズも新たに登場したMac mini M4。コストパフォーマンスは抜群だし、Studio Displayと組み合わせれば、iMacライクな環境を再現できる。
シンプルで静かで、パワーもあって、しかも省スペース。個人的には「生活の中にMacが溶け込んでいる」って感覚が好きだから、ミニマルなデスクを組み直すきっかけとしても悪くない選択肢だなと思っています。
MacBook Pro M4に集約する案
そしてもうひとつの案は、いっそのことMacBook Air M1すらも手放して、MacBook Pro M4に集約するという考え方。
これなら、機動性とパワーを両立できるし、1台で完結できる。外出先に持ち出すことは少ないかもしれないけれども、このハイスペックマシンを家中どこにでも持ち歩けるのは大きな魅力。ソファの上で作業するときも、ダイニングテーブルでも。
もちろん、価格もそれなりなので、勢いだけでは決められない。Studio Displayと一緒に購入すると40万円超えは必至。円安が憎い。
けれど、クリエイティビティの全てを1台のMacに預けるというのも、なかなか潔い。なんかいいよね。
クラムシェルモードで長時間使っていいんだっけ?
とはいえ、ここでちょっとだけ思い出す出来事があるんです。
最初のiMacを買う前の話になるけど、僕はMacBook (2008) をずっとクラムシェルモードで使っていた時期がありまして。ディスプレイは閉じたまま、外部モニターとキーボードに繋いで使っていたんですが、ある日、なんだか本体の底がポコッと浮いているのに気づいたんですよ。
そう、バッテリーが膨らんでたんです。当時のモデルは自分で着脱できるバッテリーだったから、修理に出さずに新しいバッテリーを買って交換するだけで事なきを得ました。
たぶん、ずっと発熱の高い状態で運用していたのがよくなかったんだと思います。それ以来、据え置きで使うならちゃんとデスクトップモデルを選ぶべきだというのが、僕の中でひとつの前提になりました。
だからこそ、今さら「MacBook Air/Pro + クラムシェル運用」という選択に戻るのは、少し引っかかるものがあるんです。
もちろん、今のMacBookは昔よりずっと優秀なはずだし、バッテリー技術も進化してるかもしれない。でも、自分の中にあるあの経験は、簡単には上書きできないというか。
やっぱり机に据え置くなら、デスクトップMacがいい。それが、僕の中ではずっと変わっていない価値観なんですよ。
年内を目途に決断しよう
というわけで、頭の中ではMac mini M4 + Studio Displayがややリード中。だけど、まだ気持ちはiMacの横に座って、様子見してる状態。
macOS Tahoe 26の正式リリースは今年の秋です。だからあと4か月くらいは、今使っているiMacに最新のOSを適用し続けることができる。それが終わってから、買い替えを実行しようかなと思っています。
だから、実質的には年内を目途に決断することになりそうです。買い替えのその日まで、もうしばらく、この美しい「インテリア兼メインマシン」と、一緒に過ごしていこうと思います。