楽しいから、なのかな。
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iPad、それは魔のデバイス。
そのオーラが発する「何か新しいことができそう」という魅力に、我々は簡単に騙されてしまう。だから、気づけば一枚、またもう一枚と、次から次に増殖していくのだ。
「やっぱりMacの方ができることが多い」「デバイスはいいのに、OSが追いついていない」「何もかも中途半端」
我々は何度も騙され、そのたびにiPadに対して抱いた夢は打ち砕かれた。なんなら被害者の会でも結成するか?というくらいに。それでもなお、新しいiPadが発表されるたびに、心躍り、狂喜乱舞する。
そしてまたひとつ、新しい「魔のデバイス」が、今この手の中にある——。
月700円だったから…
はい、ということで、ここに新しいiPad miniがあります。なんでこんなに増えていくんだろうね?
先日行われたソフトバンクのiPad祭り(正式名称は違うけど)。iPad (A16, 128GB) が月300円から、iPad mini (A17 Pro, 128GB) が月700円から維持できてしまうというビッグウェーブです。これは乗るしかないでしょう?
最初は横目にスルーしてたから、一度は在庫が捌けてチャンスを逃していたんです。でも、しばらく見ていると、何回か在庫が復活するタイミングがありました。そこでうまく滑り込み、iPad mini (A17 Pro, 128GB) のスペースグレイを手に入れることができました。
ここ最近はずっとiPad mini 6を使ってきて、改めてその魅力を再発見していたところでした。そこに、このキャンペーンですよ。
デザインはそのままだけど、着実にスペックアップしているし、最低容量も128GBに増えていると。最高じゃないか。iPad mini 6を持ってるから、全額手出しだったらわざわざ買わないんだけども、月700円だからね。
ただ、Apple Pencilはそのまま使えないのが難点(Apple Pencil Proに対応)。けれども、いずれキャッチアップしないといけないタイミングが来るのは分かっていた。だからまあ、必要なら買います。
iPad miniのセルラーモデル、いいんじゃないか?
先日と言っていることが真逆な気もするけれども、あれは11インチのiPadに関する見解だったからね。8.3インチのiPad miniだと持ち運びやすいから、11インチとは事情も変わってきてくる——かもしれません。
これまで、iPad mini 6はWi-Fiモデルを使ってきました。でも4G/5G回線につながると便利なのは言うまでもありません。その便利さは、持ち運びやすいiPad miniだと何倍もブーストされるんじゃないか。そんなことを検証してみたくなったのです。
だからしばらくは、このセルラーモデルのiPad miniを使ってみて、僕のライフスタイルに影響するのか、そしてうまく落とし込める使い方があるのか、試してみたいと思います。
2年後に返却する予定
このiPad mini、月700円と表現しているけれども、本当は48回払いの割賦契約となっています。「新トクするサポート」というやつです。
いくらか割引が入って、総額が10万円少々。それを48回で割るんだけど、1〜24回目は月700円、25〜48回目は月3,600円ほど。そして、25か月目に本体を返却すると、25回目以降の支払いが免除されます。要するに、2年間めちゃ安く使える残クレですね。
もちろん、返却せずにそのまま払い続けて、手元に残すことも可能です。しかし、2年後はおそらく新機種が出ているだろうから、86,000円ほどの残債を残して型落ちのiPad miniを使い続けるよりも、素直に返却して買い替えた方がいい。
少なくとも2年間は第一線で活躍できると思うので、「月700円だったら全然いいよね」と思って契約した次第。
維持費は、回線+iPad分割
そして、割賦の月700円以外にも、回線料金がかかります。
ソフトバンクの場合、3GBのデータプランが月990円(5年経過後は月1,408円)なので、合わせて月1,690円でiPad mini本体と3GBの回線を維持できます。大手キャリアで990円/3GBは比較的良心的なお値段な気がする。
さらに、この回線は契約期間の縛りがないので、頃合いを見て解約してもいいかなと思っているところ。せっかくのセルラーモデルだから、ぜひ契約した回線を入れたいけれども、このソフトバンクの回線じゃなくてもいい。
もちろんそのまま維持してもいいので、しばらく考えます。
iPad、ほんとに魔のデバイスやで
なぜか欲しくなっちゃうんですよね、iPadって。メインデバイスはMacという揺るぎないものがあるから、iPadはサブにしかならないんだけど、なんだか使っていてわくわくするんです。ほんと、魔のデバイスだ。
これまで何枚買ってきたんだろう? と思って振り返ってみると、こんなに買ってました。数えたら13枚。自分でも引くわ。
- iPad 2 Wi-Fi
- iPad mini Wi-Fi
- iPad mini 2 Wi-Fi
- iPad Air Wi-Fi
- iPad Air 2 Wi-Fi
- iPad Air 2 Cellular
- iPad Pro 10.5インチ Cellular
- iPad Pro 11インチ 第1世代 Cellular
- iPad mini 5 Wi-Fi
- iPad mini 6 Wi-Fi(2台:一度買って手放し、また買った)
- iPad Air M1 Wi-Fi
- iPad mini (A17 Pro) Cellular ←New!
これはもはやiPadの歴史そのものですな。これだけ買ってきたんだから、そろそろ被害者の会を立ち上げてもいいレベルかもしれない。
それは冗談としても、こうして並べてみると、ひとつひとつに「そのとき必要だった理由」があるんですよね。サイズ感とか、Apple Pencil対応とか、セルラーとか。結局、役割を見つけては正当化してきた結果がこれです。
今回の場合もメインはMacのままなので、11インチのiPad Air M1がサブ、iPad mini 7 (A17 Pro) もサブ。サブどうしの使い分けは考えてません。とはいえ、持ち出すバッグの大きさとか、家の中でも使う場面が異なるとか、使い分けのポイントが何か見つかるかもしれません。
iPadOS 26に期待
そして、新たに買った理由をこじつけると、今秋リリースのiPadOS 26。
iPad miniにも新しいウインドウシステムが導入され、使いやすくなる…かもしれない。果たしてこのサイズでウインドウが使いやすく機能するのか分からんけど。
まあ、何事も「試行錯誤の先に快適な環境を見出せる」と思っているので、この新しいウインドウシステムを、ぜひiPad miniで活用してみようじゃないか。今はそう思っています。
最後に
何度冷静に考えても、iPadはメインマシンにはならないんですよ。文章を書くのも、写真を整理するのも、やっぱりMacの方が効率的だし、OSの制約もまだまだ多い。
それなのに、新モデルが出ると「これなら新しいことができるかもしれない」と思ってしまう。毎回その繰り返しです。僕らはAppleのマーケティングに敗北し続けている。
今回のiPad miniだって、もちろん特別な使命があるわけじゃありません。もはや何に使うかも決まっていなくて、「買ってから考える」という、いつものパターン。
けれど、iPad miniって、持ち歩いてみると「ここで開いてみようかな」と思わせる不思議な力があるんだよな。カフェに立ち寄ったとき、車の中の待ち時間、iPhoneだと画面が狭く感じるとき。なんだか、ちょうどいいんですよね。
そしてやっぱり、Macにはない、あの軽やかさ。それが結局、iPadが勝手に増殖していく理由なんでしょう。
今回は、月700円という背中の押され方も含めて、合理性だけでは説明がつきません。でも、説明のつかない「楽しさ」こそが、iPadの正体なのかもしれませんね。だからこそ、iPadは気づけば増えていくのです。