旅ってそういうもんだ。
この記事には広告が含まれています。
さあ、いよいよ関東も秋めいてきました。
秋らしい景色を探しに、今年はどこに行こうか? 最近はいつもそんなことを考えています。平日は仕事をしているから、土日しか行けないと考えると、「今年はここに行くぞ!」と優先順位を決めて計画しないといけません。あっちもこっちも行っている時間もお金もないからね。
そんな感じで、今年は箱根・仙石原のすすきを見に行くことにしました。ついでに気になっていたイタリアンも訪れてみることに。景色を楽しみたい僕と、ご飯を楽しみたい妻。両方のニーズを満たす、すばらしい日帰り旅なのです。
のんびり出発したら、お決まりの渋滞に引っ掛かる
行楽シーズンの週末ということで、のんびり起床したら(9時)、すでに東名の渋滞が始まっていました。そのまま諦めて二度寝するという選択肢もありつつ、せっかく天気がよさそうだったので、ここで起きないと後悔しそう。体に鞭打ってベッドから這い出しました。
そして家を出たのが10時頃。いつもなら、首都高で横浜青葉ICに向かうところですが、渋滞が激しかったようで、Appleマップによって横浜町田ICに案内されました。こっちも混んでたので、どっちに向かっても変わらなかったような気もする。
で、いつものように東名は渋滞していて、やっとのことで海老名SAを越え、厚木ICへ。小田原厚木道路は混んでなかったけど、その先の箱根湯本までもずーっと渋滞。これももはや恒例行事ですな、渋滞の先頭は信号のない横断歩道だから、信号付ければいいのにね。

芦ノ湖のそばに辿り着いた
箱根湯本の渋滞を越えた後はスムーズに進み、箱根の山をぐんぐん上って、箱根神社の近くにある「芦ノ湖テラス」に到着しました。このときすでに14時前、日暮れまで2時間半くらいしかありません。完全に出遅れた感。
すぐそばには遊覧船乗り場もあり、お昼すぎのちょうど混み合っている時間帯。駐車場を探すのに一苦労でした。
どこも空いてなくて有料駐車場に止めようと並んでいたら、ちょうど芦ノ湖テラスの駐車場から車が1台出てきたので、咄嗟の判断で駐車場に入場。ちょうど1台空いてました。こういうときは思い切りが大事よね。



イタリアンを食べよう
芦ノ湖テラスを訪れたのは、イタリアンを食べたかったから。店内席もテラス席も充実していて、犬連れに優しいレストランなのですよ。犬と一緒に入れるレストランは限られているけれど、テラス席のあるレストランだったらだいたい入れます。
考えることはみんな同じなようで、他にも犬連れが何組かいました。観光地の遊覧船乗り場のそばにあるレストランだから、インバウンド需要もあるようで、外国人の方々も大勢。とはいえ日本人の方が全然多かったです。
整理券を取り、20分くらい待ちます。僕はうろうろと写真を撮りに行って、あとは犬と一緒に大人しく待ってました。







テラス席でくつろぐ
さて、比較的スムーズにテラス席に案内していただけました。湖畔ということもあり、若干風があって少し肌寒いけど、これくらいの天気が心地よいのかもしれないね。とはいえコートを着たままの食事となりました。
テラスの上にある大きな木も秋めいていて、どこかもの寂しいけれど、今年も1年が過ぎたことを感じさせてくれるような気がしました。大きな木があるテラス、いい雰囲気だなあ。そういえば軽井沢の沢村も同じだね、僕はこういう場所が好きなのかもしれない。





ピザもパスタも、どっちも食べたい!
席につくと、おすすめメニューということで「椎茸と生ハムのクリームピッツァ」というものが写真付きでプッシュされていました。こんなの食べたいに決まってるやんけ。絶対に注文すると妻と即決しました。
しかし、ピザだけにするのか? それともパスタも食べるのか? 年末になって今年最大の命題を与えられ、そんなの選べないよ……と思考停止して、どっちも食べることにしました。せっかく来たからね。仕方ない仕方ない。
僕は「自家製パンチェッタのアマトリチャーナ リガトーニ」、妻は「国産牛のボロネーゼ タリアテッレ」にしました。その結果は…大正解でした。
まずピザ。静岡県産の椎茸はしっかりとした風味が印象的で、それに生ハムとクリームチーズのハーモニー。一口食べてびっくりしてしまいましたよ。観光地だからレベルが低いなんてことまっっったくなく、めっちゃおいしかった。
パスタも素晴らしかった。僕の語彙力が不足していて、そのおいしさを伝えられないのがもどかしいくらい。ここは絶対また訪れよう。そう心に決めたのでした。ごちそうさまでした!(ちなみにお会計は7,200円 [税込] )





地元の食材にこだわった、山と湖を見晴らすピッツェリア。イタリアから届いた大きな薪窯で焼き上げます。
すすき草原を見に行こう
食事が終わった時点で15時。もう負け戦なのは決まっています。あと1か所回れるかどうか、というところですね。(雨が降ってないから負けではないか)
そそくさと、もう一つの目的地である「仙石原すすき草原」に向かいます。ここは秋になると一面が黄金色のすすきに覆われる景勝地で、秋には多くの人々が訪れます。毎年春に山焼きが行われることで草原の景観が守られているそうです。
ちょっと離れた駐車場に車を止めて、すすき草原まで10分くらい歩きます。





自分の背丈よりも高いすすきの中を歩く
さあ、到着しました。横断歩道を渡って、すすきの中の遊歩道に向かいます。
まわりは人の背丈よりも高いすすきが、風に揺られてゆらゆら揺れていました。一面に広がるすすきは圧巻で、カメラを向けずにはいられません。横断歩道の信号にあわせて人がどっと流れてくるので、しばらく待っていると誰もいないタイミングが訪れます。そこで記念写真を撮ったり、遊歩道の遠景を撮ったり。
考えてみると、こうやってすすきを見に来るのは初めてかもしれません。公園の片隅にあっても気にしたことなかったのですが、こんなに群生していると素晴らしい景色になりますね。そして毎年春に山焼きをしてと聞くから驚きです。秋までの半年間でこんなに高く伸びていくのか。
いちばん奥まで行って戻ってくると、およそ1.5kmの道のりだそうなのですが、今回は途中で引き返すことにしました。ちゃんと歩くのは、また来年にでも。









「かながわの景勝50選」「かながわの花の名所100選」にも選ばれている名所で、毎年大勢の観光客が訪れるすすきの名所スポット。
今日の箱根は、ゆっくり進む秋だった
振り返ってみると、朝の遅いスタートから渋滞続きの移動まで、何もかもがいつもよりゆっくりだった気がします。それでも、辿り着いた先ではちゃんと秋の箱根が迎えてくれたから不思議だよね。
芦ノ湖でのんびりご飯を食べて、仙石原のすすきを眺めて。全部を回り切れたわけじゃないけれど、ひとつずつの景色が静かに積み重なっていくような一日でした。
季節はゆるやかに冬へ向かっているけれど、僕らはまだ秋を追いかけていたい。そんな気持ちを抱きながら帰路についたのですが、帰りも事故渋滞にがっつりつかまって、家に着く頃には眠気の限界。きれいな景色で癒やされたはずなのに、最後はただの修行みたいになってしまった。
でもまあ、ゆっくり進む箱根の秋を、ゆっくり追いかけた日だったと思えば、それも含めてよかったのかもしれない。










