作例を見ていただきましょう。
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Art
先日購入したシグマの新レンズ「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Art」。ソニーEマウント用を購入し、α7 IIIと組み合わせています。
購入後しばらく使っていますが、ピント合うの速いし、ボケきれいだし、寄れるし——写りに関してはさすがの一言。物理的に少し重いけれども、その写りを見たら許せちゃうかな。
ということで、このレンズの作例をシチュエーション別に紹介したいと思っています。1回目は、長崎の夜景をお届けしますね。撮影カメラはすべてα7 III です。
鍋冠山から長崎の夜景を
長崎の夜景を撮影するために訪れたのは、「鍋冠山(なべかんむりやま)公園」という場所。
長崎で夜景を見るときに有名なのは「稲佐山(いなさやま)」ですが、そこからの眺望は横方向に広がります。一方、鍋冠山から見ると前後方向に奥行きをもって広がる。
見る分には稲佐山の方が迫力があるのですが、如何せん写真に撮りにくい。だから、写真に収めやすいのは前後方向に広がる鍋冠山からの夜景です。クルマがないと行きにくいのが難点ですが…
鍋冠山公園の展望台まで来たので、まずは適当に撮ってみましょう。手始めにこんな設定で。
- 70mm
- F2.8
- ISO 3200
- 0.6 sec
うーん、ちょっと明るく撮れすぎましたね。手持ちなのでブレも目立ちます。
明るさを落として手ぶれも軽減させたいので、少しだけシャッタースピードを落としてみましょうか。0.6秒から1/3秒にします。
- 70mm
- F2.8
- ISO 3200
- 1/3 sec
いい感じです。F2.8通しなので望遠側でも明るいのはいいですねー。
このレンズには手ぶれ補正機能が備わっていませんが、α7 IIIのボディ内手ぶれ補正がいい仕事してくれています。シャッタースピード1/3秒で、しかも望遠側で手持ちできるって、何気にすごいよね。
このレンズの玉ボケはどんな感じだろう。マニュアルフォーカスにしてピントをズラしてみます。
シャッタースピードを長くしたものを撮っていなかったので、感度を上げた写真で失礼します。さすが、11枚羽根の円形絞りなのでボケの形もきれいですねー。
長崎港も近年は埋め立てが進みましたが、その昔は「鶴の港」とよばれていたそうです。港の形が鶴みたいだったそうで。
今日は停泊していないですが、大型客船がやってくると手前の岸壁に接岸します。
レンズの画角をチェックしてみましょう。まずは広角側、24mmです。
空の上で光り輝いているのは月ですね。
ここからぐーっとズームして、望遠側の70mmです。
ここまで寄れます。ライトアップされている橋は「女神大橋」です。
夜景にもうってつけの明るいレンズだった
F2.8通しの明るいレンズを初めて使いましたが、こんなにすごいものだったとは…
明るいということは、それだけシャッタースピードを落とすことができます。α7 IIIのようにボディ内手ぶれ補正を備えた機種と組み合わせると、「三脚を使わずにいい感じの夜景を撮る」ということができてしまいます。
24mmの広角から70mmの望遠まで、レンズの明るさを気にせずに画角を変えられる。これはいい。
では、次回は別のシチュエーションでレビューします。お楽しみに。