つい先日発売されたばかりの超小型Bluetoothスピーカー「Anker SoundCore nano」。初回限定セールでスペースグレイモデルが安かったので買ってみました。お値段1,599円也。今回はサイズ感や音質についてレビューしてみます。ちなみにPR記事ではないです。自腹レビューなのです。
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開封してみよう。
箱はAnker製品ではおなじみの薄い段ボール素材。2,000円しない製品なのにこだわりが感じられますね。
開けるとスピーカー本体がこんにちは。おお、思ってたよりクオリティ高そうだぞ…
内容物は以下のとおり。
- SoundCore nanoスピーカー本体
- 充電用ケーブル(USB-A ↔ microUSB)
- 有線接続用ケーブル(3.5mmステレオミニジャック ↔ microUSB)
- ストラップ
- ウェルカムガイド
- サポートガイド(Happy?って書いてあるやつ)
本体をチェック
本体正面にはスピーカーとAnkerロゴ。低価格なのにしっかりとしたアルミ製だ。プラスチックのアルミ風塗装じゃなくて、アルミニウムの塊そのもの。しかもチープさは全くなくiPhoneと同じようなアルミ素材。素晴らしいの一言だ。
裏面はラバー加工となっている。若干埃はつきやすいけど、滑り止めも兼ねているので良しとしよう。
上部には唯一のボタンである電源ボタンがあり、1秒長押しでON、3秒長押しでOFFとなる。ちなみに裏面は上下逆さまになっていて、電源ボタンがあるのは実は本体下部だ。つまり正面のAnkerロゴの真後ろに電源ボタンがある。
側面を一気に見ていこう。上側面にはmicroUSBポートとLED表示が、左側面マイクとストラップホールを兼ねた穴がある。正確にはストラップホールの奥にマイクが仕組まれている、と言ったほうがいいかも。
ストラップをつけてみる。
結論から言うとすごくつけやすい。側面の穴から入れて押し込むだけでスッと出てくる。何という親切設計。このへんのスマホも見習って欲しいものですな。
つけてみるとこんな感じ。ストラップホールがあるということは、やっぱりカバンに入れて持ち運ぶ前提の製品なんですかね。
いろんなものとサイズ比較。
まずは手に持つとこんな感じだ。まさに手のひらサイズ。
フリスクと並べるとこうなる。
iPhoneと並べるとこう。
以前紹介したソニーのスピーカーと比較するとこうなります。大きさ全然違いますね。持ち運ぶなら断然右のやつでしょう。
使い勝手はどう?
まずはiPhoneの 設定 > Bluetooth からペアリングを済ませておこう。設定画面に入ってSounCore nanoの電源を入れるとiPhoneに表示されるので、タップしてペアリング。この作業は最初の1回だけで大丈夫だ。
するとiPhoneのプレーヤーでSoundCore nanoが選択できるようになる。スピーカー本体には電源ボタンしかないので、音量はiPhone側で調節する。
また、この製品はBluetooth 4.0対応なのでiPhoneの画面上でスピーカーのバッテリー残量を確認できる。「バッテリー」ウィジェットを有効にしておこう。
音質はどう?
Macと接続して確認してみたところ、コーデックはSBCのみ対応してる模様。まぁ、小型スピーカーだからそこまで気にしてないけれど、残念な気持ちも無いわけではない。
ちなみにiOSとMacのコーデック対応表は以下のとおり。Macに接続してSBCが有効になるということは、それより高音質なAACやapt-Xには対応していないということなのです。
コーデック | iOS対応 | Mac対応 | 音質 | その他 |
---|---|---|---|---|
SBC | ○ | ○ | × | |
AAC | ○ | ○ | ○ | |
apt-X | × | ○ | ○ | |
LDAC | × | × | ◎ | 現状ソニー系のみ対応 |
実際に聴いてみた感想。
少なくともiPhoneのスピーカーよりはいい。大きさ違うから当たり前だけど。ここまでの登場人物を音質がいい順に並べるとこんな感じかな。あくまでも僕の印象ですが。
ソニー SRS-X1 > Anker SoundCore nano > MacBook 12″ > iPhone 7 Plus
ソニー SRS-X1は小ささの割に相当頑張っている方だと思う。低音もよく出ているし、ボーカルもはっきり聞こえて、高音も綺麗。SoundCore nanoはそこから低音だけ少し弱めたような印象かな。大きさが違うから比べるのはナンセンスだけど、印象としてはそんな感じ。
印象といえば。最初は値段も値段だしあんまり期待していなかったのだけど、いい意味で裏切られたというのがSoundCore nanoの第一印象。でもあくまでもそれは「持ち運ぶスピーカー」としての印象なので、自宅でじっくり聴くとなると正直言って物足りない。だからある程度の割り切りが必要だと思う。もともとそういうコンセプトのスピーカーだしね。
いや、別にネガキャンしているわけではなくて、用途によって適切なものを選びましょうという意味です。少なくとも持ち運び用のスピーカーなら第一選択になり得る製品だと思います。
まとめ
いろいろ書いてきましたが、まとめるとこうなります。
- 質感は素晴らしいの一言。他のメーカーにも見習って欲しいレベル。
- カバンにスッと入る大きさで、ストラップもついているので持ち運びやすい。
- 操作性も良好。iPhone上でバッテリー残量を確認できるのは好印象。
- 音質も頑張っている方だと思う。値段と大きさを考えるとかなり高パフォーマンス。
繰り返しますが、持ち運ぶスピーカーとしては第一選択だと思います。2,000円でこのクオリティのスピーカーが手に入るとは、いい時代になったものです。安いのでサクッと買って試してみる価値は十分にあると思いました。今回は以上です。