なんでそうなるの?
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iPadを買い替えたら、ついでにAndroidスマホも増えました。なんでそうなるの?って話だけど、まあ聞いてください。
iPadの買い替えについては何回か記事にしたとおりで、iPad Pro (2018) からiPad Air (M1) への買い替え。まあ古い方のiPad Pro (2018) もリビングでの動画再生用に使っているから、厳密には買い替えではないのですが。その理由とか、しばらく使った感想とかは、こちらの記事をどうぞ。
買い替えた理由とかはこちらの記事を。
▶ もっと好きになるために、新しいiPadを買いました〈iPad Air M1 Wi-Fi 256GB〉
セルラーモデルからWi-Fiモデルに乗り替えて、しばらく使った感想はこちらの記事を。
▶ iPadセルラーモデルを手放しても、意外と困らなかった話
そしてこのiPadの買い替えは、セルラーモデルからWi-Fiモデルへの移行という意味もありました。回線契約したSIMを入れて使っていたiPadから、そうではないiPadへ。となると、セルラーモデルで使っていた回線が余ってしまいます。
セルラーモデルとはいえ、外に持ち出す機会も多くなく、使いたいときにだけ使えればよかったので、基本料金のかからないpovo 2.0で契約した回線を使っていました。データ通信用ではなく、音声通話もできる回線です。
そもそもこの回線は、2010年にiPhone 4を購入するときにソフトバンクで契約したもの。それをMNPしまくって、auや楽天モバイルに転がしながら、最近はpovo 2.0で落ち着いていました。しかし今回、それも用途がなくなってしまったので、さらに転がしてみることに。
せっかくMNPするのだったら、欲しい端末を安く手に入れるに越したことはない。そう思って、1年くらい虎視眈々とウォッチしていたIIJmioの安売り機種にNothing Phone (2a) を見つけて、「これだ!」と思って契約した次第。
破格の9,980円
このNothing Phone (2a) 、IIJmioでの通常価格は49,800円となっています。
しかし、MNPで乗り替えと同時に端末を購入すると「のりかえ価格」が適用されて、9,980円で購入することができます。しっかりデザインしてあるスマホ(妥協のある中華スマホじゃない!)をこの価格で購入できるのは、インパクトでかい。
ただし、こちらの「のりかえ価格」は、以下のような制約があるのでご注意を。詳細は公式サイトをご確認ください。
- 音声回線をMNPで他社から転入すること
- IIJmio 1契約につき1台まで
- 1年以内にこのような特別価格での購入がないこと
- エントリーパッケージを使ったら対象外
初回の支払いは、「端末代金 9,980円」「初期費用 3,300円」「初月の月額利用料 500円(5GBプランのキャンペーン料金)」の合計で、ざっくり14,000円くらい。これで端末まで付いてくるんだから、十分でしょう。
完璧なプロダクトデザイン
Nothing Phone (2a) を見て、最初に「いいな」と思ったのは、そのプロダクトデザインです。背面が透明なのはもちろんなんだけど、それ以上に、全体のバランスや佇まいがすごくよくできている。
例えば、カメラまわりのシンメトリーな配置と、それに対比するようなアシンメトリーな模様。カメラまわりも、中華スマホにあるような、「取って付けた感」や「とりあえずカメラを目立たせとけばいいだろ感」がない。廉価モデルなのに、しっかりとデザインされているという印象を抱きました。
僕は、「このスマホ、誰かがちゃんとデザインしてるんだな」って伝わってくるところに惹かれるんですよ。多くのAndroid端末が、「スペックのために外装がある」ような作りに感じるなかで、Nothingは逆。「モノとしての完成度」を起点にして、ちゃんとスペックが収まってる感じがする。
iPhoneにも通じるその思想に、久しぶりに心が躍りました。やっぱり僕は、性能の高さよりも、ちゃんとデザインされている道具が好きなんだと思う。
1年前の機種だけど、サブだからOK
このNothing Phone (2a) は2024年発売の機種で、今では後継機のNothing Phone (3a) が出ています。そちらはトリプルカメラになったことしか把握できてないですが、きっとスペックも上がっているのでしょう。ごめんなさい、本当に全く把握できていない。
しかし、僕のメインはあくまでiPhoneであり、これはサブなので、最新機種である必要はありません。ちょっと乱暴に言ったら「動いたら何でもいい」んです。
でも、しっかりデザインされた端末でないと、そもそも食指が動かないので、個人的な基準はあります。それに照らし合わせると、国内で普通に売ってるのは、Google Pixel、Samsung Galaxy、Sony Xperia、Nothing Phoneしか残らないけど。
使用感はiOSに遠く及ばず
しかし、ちょっとがっかりしたのは、相変わらずなAndroidのユーザーエクスペリエンス(UX)。
いまだにiOSに追いついていないというか、全く別の方向を向いているのでしょうね。ユーザーインターフェイス(UI)はAndroidも悪くないけど、UXが最悪です。
つまり、ちょっとしたスクロールとか、タップした後のアニメーションの動きとか、ホーム画面に戻るジェスチャーの挙動とか。ひとつひとつの動作に違和感があり、人間の自然な動きの延長上にない感じがします。動きに角があると言えば伝わるかな。
このせいで、使っていて全く快適に思えないんですよ。もちろん好みの問題だと思うので、気にならない人もいるはず。
数年前と同じ感想を抱いたので、根本的なOSの設計思想の問題な気がしています。だから、どれだけスペックを上げたところで解消できないのでしょうね。解消する気がないというか、Googleがそもそも違和感を覚えていないのでしょう。
個人的には、この一点でAndroidがメインになることはない。逆に言うと、人間の動作の延長上に自然に存在するという意味で、iOS以外の選択肢はありません。
カメラの相棒として、Androidを使う
しかし、機能的な側面でAndroidにしかできないことも確実にあります。せっかくの久々のAndroid端末なので、iOSではできないような運用に落とし込みたい。
具体的には、「カメラとの連携」という役割を、このNothing Phone (2a) に与えたいと思っていて。僕が使っているソニーやFUJIFILM、それからGRといったカメラには、スマホと連携できる専用アプリが用意されています。
もちろん、これらのアプリはiOS/Androidどちらにも対応しており、機能的には同等。その中で、僕がやりたいのは位置情報の同期です。スマホの位置情報を拾って、アプリ経由でカメラに同期させることで、カメラで撮る写真の中に位置情報を埋め込むことができます。
この位置情報はLightroomやMacの写真アプリで確認することができるし、地図上にプロットして後から振り返ることも可能。「この写真、どこで撮ったんだっけ…?」と思ったときに、一発で分かります。
現状ではこの程度だけれども、今後AIをはじめとした技術が発展すると、もしかすると写真に位置情報が埋め込まれていることで、新しい活用の仕方が出てくるかもしれない。そのような期待も込めて、撮影時に取れる情報は全て取っておいた方がいいというのが、僕のスタンスです。
OS側の制御で挙動が異なる
しかし、ここでひとつ問題が。
このようなカメラとの連係アプリ、OS側の制御によってバックグラウンドで常駐できない場合があるのです。特にiOSの場合は常駐させるのが難しく、使うたびにiPhoneを操作してアプリを起動しなければならない。
スマホとカメラの接続にはBluetoothを使うから、iPhoneを操作しなくても自動で繋がってほしいのだけれども、一筋縄にはいかないようでして。一方、Androidであれば、バックグラウンドでの挙動をユーザー側で制御できる権限が大きいので、そのようなことが可能になるはず。
少し弄ってみて、アプリ側のバックグラウンド常駐の設定や、Taskerを使った定期的な起動を設定しました。が、もう少しブラッシュアップが必要かなーと思っています。
カメラの近くにNothing Phone (2a) があるだけで、自動的にBluetooth接続が確立して位置情報が同期される状況が理想。けれども現状は百発百中ではない。ロック画面を点灯させなければ接続されないとか、カメラとの接続に時間がかかるとか、改善すべき課題がもう少しあります。
こういう細かい工夫が効いてくるのが、Androidの面白いところでもあるんですよね。もうちょっとだけ試行錯誤して、納得できる運用に落とし込めたら、改めて紹介してみます。
LINEが2台持ちを後押ししてくれた
2台持ちを始めるにあたって、ちょうどいいタイミングだったのが「Android版LINEのサブ端末運用が解禁されたこと」でした。
これにより、1つのLINEアカウントで「メイン端末(iPhoneまたはAndroid)」「Androidのサブ端末」「iPad」「MacまたはWindows PC」にそれぞれ1台ずつログインできるようになりました。地味だけど、めちゃくちゃ便利なアップデートです。
僕は引き続き、メイン端末はiPhoneのまま。そこに登録しているアカウントで、Nothing Phone (2a) を「サブ端末」としてログインさせています。こうすることで、iPhoneとNothing Phone (2a) の両方からLINEのメッセージ送受信や通話が可能になるわけです。
回線や電池切れのバックアップとして
僕がメイン端末としているiPhoneには、ドコモの5Gギガホプレミアを契約していて、容量無制限で使うことができます。一方、Nothing Phone (2a) はau回線のIIJmioを5GBプランで契約。
このような布陣とすることで、ドコモ回線に繋がらないときや、iPhoneが電池切れとなったときのバックアップとして、Nothing Phone (2a) を使うことができます。バックアップは持っておいて損することはありません。
上記のように、ひとつのLINEアカウントにiPhoneとNothing Phone (2a) の両方からログインできるようになりました。そのため、たとえどちらかが使えない状態になっても、いつもと同じように連絡を取ることができます。
まとめ
iPadを買い替えたつもりが、気づけばAndroidスマホまで増えていました。自分でも「どうしてこうなった?」と思うけれど、思い返せば、いくつかの偶然が積み重なった結果だったように思います。
Nothing Phone (2a) のプロダクトデザインには心が動いたし、カメラとの連携やLINEのサブ端末運用など、用途もいろいろと見えてきた。メインにはなり得ないけれど、「こういう使い方ならいいかも」と思える瞬間が、確かにありました。
ガジェットとの付き合い方に、ひとつ正解があるわけじゃない。だからこそ、こうして試行錯誤しながら、自分にとってのちょうどいい使い方を見つけていくのも、ひとつの楽しみなのだと思います。
なんだかんだ言いながら、今日もiPhoneとNothing Phone (2a) の両方を持って、快適に過ごしています。