これでいい。これがいい。
この記事には広告が含まれています。
iPadがもっと好きになっている
先日、「iPadの使い方を変えることで新しい風を吹き込もう」という話を書きました。タブレットスタンドを導入し、iPadを縦向きにして、こだわりのキーボードと一緒に文章を書くと快適だったという話です。
個人的にはそれが大正解で、ダイニングテーブルの上でiPadを縦向きにして作業するのが自分の中でブームになっています。
iPadを買い替えようと思っていたけど、その前にタブレットスタンドを導入して作業環境を新しくしてみようという試み。これがかなりよかった。
そうやってiPadを改めて活用していると、やっぱり動作の遅さが目立つんですよ。アプリを切り替えるのもワンテンポのラグがあるし、テキストのコピペにも時間がかかる。ChatGPTを活用しながらWordPressで記事を書いていると、このような場面に多く遭遇するので、地味にストレスだったんですよね。
そんなこんなで、買いました。新しいiPad。といっても最新モデルではなく、iPad Air M1モデルのApple整備済製品です。僕の使い方だと、M3やM4世代の最新の性能は持て余すような気がしており、M1モデルでもあと数年は十分戦えると判断。
以前検討していたように、iPad Pro M2モデルの整備済製品を買う選択肢もあったけれども、正直そこまでの性能もいらんでしょ。だったら今でも十分使えるM1で、さらにWi-Fiモデルにすることで、コストを抑える方向で買い替えることにしました。
なぜM1モデルでも十分なのか?
では、なぜ今回はM1モデルを選んだのか?ということについて深掘りしてみます。iPad Air M3モデルや、iPad Pro M4モデルがある中で、なぜわざわざ型落ちのM1モデルを買ったのか?
結論から端的に言うと、
- 性能と価格のバランスがいいと思った
- Apple整備済製品の在庫があった
- 僕の使い方から逆算したとき、M3やM4の性能は不要では?
- アクセサリがそのまま使える(めっちゃ重要)
- M1モデルもまだ数年はサポート続くでしょ
というところに収束する気がしています。
Wi-Fiモデルで十分なんだよな
本題に入る前に、iPadで必ず付きまとう話題を。
iPadにはWi-Fiモデルとセルラーモデルがありますが、今回はWi-Fiモデルを選びました。理由はシンプルで、外でiPadを使う機会があまりないからです。
基本的に自宅でしか使わないし、外で使うときはiPhoneからのテザリングで十分なんですよね。これまで使っていたiPad Pro (2018) はセルラーモデルで、povoの回線を入れていますが、2〜3か月に1回くらいしか通信しないんですよ。そして、都度課金する必要もないように思えて、あえてテザリングで繋ぐこともありました。
そう考えると、別にセルラーモデルじゃなくていいなと。常にモバイル回線に繋がっているのは確かに便利なんだけど、それを便利だと思えるシチュエーションに僕があまり遭遇しない。だからWi-Fiモデルでいい。
iPad Air M1モデルの整備済製品は、Wi-Fiモデルもセルラーモデルも両方出回っています。そしてWi-Fiモデルの方が価格も2万円以上安く抑えられる。コストを抑えながらも必要な性能を手に入れたかったので、Wi-Fiモデルで十分なんですよ。
性能と価格のバランスのよいM1モデル
まずM1モデルって、最高にコスパがいいと思っていて。
まず、選択肢に上がったモデルを表にまとめました(価格は記事執筆時点のものです)。いちばん下は参考として、これまで僕が使っていた2018年モデルのiPad Proを。また、iPad Pro M2モデルはセルラー版しかなかったので、その価格を記載しています。
iPadモデル | スペック | シングルコア | マルチコア | 価格 [税込] |
---|---|---|---|---|
iPad Pro M4 11インチ | 新品 Wi-Fi 256GB | 3666 | 13435 | 168,800円 |
iPad Pro M2 11インチ | 整備品 Wi-Fi + Cellular 256GB | 2569 | 9767 | 139,800円 |
iPad Air M1 11インチ | 整備品 Wi-Fi 256GB | 2288 | 8251 | 81,800円 |
iPad Pro A12X (2018) 11インチ | 使ってたやつ Wi-Fi + Cellular 256GB | 1328 | 4588 | − |
iPad Pro M4モデル(11インチ)とiPad Air M1モデル(11インチ)を比較したとき、価格は2倍以上異なるのに、ベンチマークは2倍の開きはない。それよりも、M1モデルが8万で買えるの!?という衝撃の方が大きかった。
もちろんディスプレイは最新のiPad Proとは大きく異なります。しかし、正直ほとんどブログやnoteを書くデバイスとしてしか使う予定がないので、iPad Pro M4モデルのOLEDディスプレイは僕にとってはかなりのオーバースペック。
M4が化け物なのは理解するとしても、果たしてiPadにそこまでの性能が必要か? iPadの価格は抑えて、この先Macを買い替えるときに課金した方がいいのではないか?——そう思って、今回のiPadは多少抑えることにしました。
また、先日はiPad Pro M2モデルの整備済製品がいいんじゃないかと書きましたが、もっと予算を抑える方向に転換しました。後述しますが、僕の使い方だとM1で十分です。
ただ懸念を上げるとすれば、iPad AirがTouch IDの搭載機であることかな。iPadは断然Face IDの方が使いやすいですよ。本体のエッジ部分にあるTouch IDに手を延ばして認証するの面倒だし、間違えてボタンを押すと画面消えるし。今回唯一の妥協ポイントです。
Apple整備済製品の在庫があった
Apple整備済製品は、返品や初期不良などでAppleが回収した製品を整備して、再度販売しているものです。iPadだけでなくMacやiPhoneもあるのですが、iPadやiPhoneの整備済製品の場合、外装とバッテリーには新品が使われているのです。
Macの整備済製品は外装もバッテリーも使い回されているから、傷がついているようなケースもあるようですが、iPadの整備済製品はそんな心配ありません。以前もiPad mini 5を買ったときは整備済製品を選びましたが、新品と何も変わりませんでした。
ということで今回も、iPad Air M1モデルの整備済製品を購入。注文の翌日には届き、新しいiPadライフが始まったというわけ。
使い方から逆算して十分なスペックを
では、そもそもM1モデルでいいのか?という話を。ここ数年のiPadは成熟しきっているので、最新のスペックが必要でない場合もあります。そのため、自分の用途から逆算して判断することで、予算を抑えることができるはずです。
僕の場合、このiPad Airを以下のような用途に使います。
- キーボードと組み合わせてブログやnoteを執筆
- Ulyssesで思考整理
- スケッチアプリでアイデアを整理
- Lightroomで写真編集
- デスク作業時の音楽再生デバイス
今のところ動画編集はやらないつもりなので、いちばん重い作業はLightroomの写真編集かな。あとは主にテキスト作業か、音楽をかけるかくらいの用途ですよ。とすると、もうM1ですら過剰なんじゃないかと思えてきますね。
とはいえ、A12X BionicのiPad Pro (2018) では性能不足・メモリ不足を感じる場面も多く発生していたので、買い替えること自体の意義はあります。だったらApple Siliconの最低モデル(M1)でいいんじゃないかと思いました。
そして、実際に上記の用途で使ってみても、不足を感じる場面は全くありません。ステージマネージャーでアプリの切り替えもスムーズだし、ワンテンポ遅れて引っ掛かるような動作も一切なし。買い替えてよかったです。
アクセサリがそのまま使える
iPad Air M1モデルを選んだ大きな理由のひとつが、Apple PencilやMagic Keyboardといったアクセサリがそのまま使えるということです。
これまで使っていたiPad Pro (2018) は初めてリリースされた11インチモデルで、このモデルから第2世代Apple Pencilに対応しました。また、後年Magic Keyboardもリリースされ、このモデルも対象に含まれていました。
一方、最新のiPad Pro / iPad Airではこれらのアクセサリを流用することができません。iPad Pro M4モデルは2種類とも買い替え。iPad Air M3モデルは旧世代のMagic Keyboardは使えるけれど、Apple Pencilは買い替えとなります。
ただでさえ円安で本体の価格も高いのに、これらのアクセサリまで買い替えていたら破産してしまいますよ。僕のメイン環境はあくまでMacであり、iPadはサブなのです。そのサブ環境にそんなに予算割けません。
M1モデルもまだ数年はサポートが続くはず
iPad Air M1モデルが発売されたのは2022年3月でした。そのため現時点で既に3年が経過したのですが、M1ほどの性能があればサポート期間は長いと予想しています。
事実ベースだと、買い替える前のiPad Pro (2018) はまだ辛うじて最新のiPadOS 18に対応しています。とはいえ足切りラインギリギリでして、おそらく2025年のiPadOS 19では切られるんじゃないか?と思っています。つまり、少なくとも7年間は最新OSへのアップデートがサポートされたと。
そう考えると、2022年発売のiPad Air M1モデルは、2029年頃まで最新OSへのアップデートがサポートされるんじゃないかと思っています。加えて、性能が飛躍的に向上したApple Siliconモデルということで、もしかするともっと長いかもしれない。
だったら少なくとも5年は使えるはず。それだけで十分ですよ。
まだ使えるけど、買い替えてよかった
正直、iPad Pro (2018) だってまだ使えないわけじゃありませんでした。アプリもちゃんと動くし、写真編集もできる。ただ、動作がもたつくたびに、じわじわとストレスが溜まっていったんですよね。
まだ動くからこそ買い替えることに少し躊躇があったけど、それでも踏み切ったのは、「快適さは日々の積み重ねに直結する」と思ったから。ほんの一瞬のラグでも、それが毎日だと意外と大きいのです。
そして、新しいiPadを買うことによって、ブログやnoteでの発信に対するモチベーションにも繋がっています。モチベーション維持のために新しいデバイスを買うの、あまり取りたい選択肢ではなかったのですが、予想どおりの効果があった。乱発できるものではないけれど。
最近の僕はApple製品を買い替えまくるタイプではないので、今回の決断は慎重に慎重を重ねました。自分にとって十分な性能で、アクセサリも流用できて、数年は使える見込みがある。その確信があったからこそ納得して選べました。
「まだ使えるけど、買い替えたい」「新しいデバイスで心機一転、モチベーションアップしたい」——そんな思いを抱えている人にとって、今回の僕の選択がひとつの参考になれば嬉しいです。