思い立ったことはすぐにやろう。
この記事には広告が含まれています。
ずっとApple製品を買い替えたいと思っていたけれど、自分と対話してよく考えてみると、実は「作業環境に新しい風が欲しいだけだった」ということが分かりました。
だから、今持っているMacやiPadなどのデバイスたちを使うことは変えない。ただ、「使い方」を新しくすることによって、閉塞感を打破したい。気分転換のひとつとして、iPad Proを縦向きで文章を書いてみる。
そう思ってタブレットスタンドを買ったのは、前回お伝えしたとおりです。
もくじ
縦向きiPad、かなりいい
そのタブレットスタンドが届いたので、早速使っているところ。マウスとキーボードをBluetoothで接続して、ダイニングテーブルの上でこの記事を書いています。こんな感じ。
結論から言うと、気分転換としてかなりいい。家の中に複数の居場所があると快適な上に、作業環境にもバリエーションを持たせられると、かなり捗る気がする。
それはなぜか? ただ単に作業環境が要因になっているだけではないと思っていて。
シングルタスクに向くiPad
そもそもiPadがシングルタスクを行うのに向いているんですよ。画面いっぱいに広がるアプリ。没入間のある画面サイズ。とめどなく溢れ出る思考を受け止めるデバイスとして最適なんです。
13インチのMacBook Airで全画面表示すると間延び感があるけれど、iPadはデバイスのサイズいっぱいを使ってひとつの作業に没入することができる。後述する一覧性は27インチiMacの方がいいのですが、間延び感なく没入できる感覚はiPadには勝てません。
iPadOSのしっとりとした安定性
そしてまた、iPadOSの安定性もメリットのひとつ。タッチパネルを前提としたUIゆえの “しっとり” とした安定性があると思っていて、macOSとは使用感が異なります。
OSとアプリの一体感があるためにそこにソフトウェアの存在を感じさせない。脳とiPad本体が直接接続されたような感覚があるんです。伝わるだろうか。
縦向きの一覧性
縦向きで使うことによる一覧性のよさもメリットのひとつ。前回の記事にも書いたけれど、11インチiPad Proを縦にすると、16インチMacBook Proよりも縦方向の長さがあるんです。横書きの文章は縦長の画面の方が一覧性が高いのは言うまでもありません。
一覧性が高いから、前に書いた文の流れを追いやすい。なんというか、リズムが途切れない感じがするんです。全体像とのバランスを取りながら、次の一文を書いていける感じ。それはiPadOSの安定性との相乗効果もあるでしょう。
スタンド+縦向きで目線が上がる
そしてさらに、iPadをスタンドに乗せることによって大きく目線が上がります。縦向きで使っているのと相まって、テーブルの上に置くとちょうど目線の正面に画面がきます。これ、実際にやってみるまでちゃんとイメージついていなかったのですが、声を大にしておすすめしたい。
思わぬ副次的効果として、姿勢がよくなります。今はダイニングテーブルの上で作業しているのですが、MacBook Airを使うと背中が丸くなるのに対し、このスタンドで目線を上げると背筋が伸びる。正しくは、背筋を「伸ばしたくなる」という感じ。
お気に入りのキーボードが使える
僕にとって大きなインパクトのひとつだったのが、デスク以外でもお気に入りのキーボードを使えること。何を言ってるんだと思われるかもしれないけれども。
たとえばMacBook Airを使って作業するとき、わざわざ別のキーボードを持って行かないじゃないですか。キーボードの上に別のキーボードを置いてもいいけど、あんまりスマートじゃないのでやりたくないんです。だから、自分で選んで買ったお気に入りのキーボードは、僕はデスク上のiMacと組み合わせる選択肢しかなかったんですよ。
でもiPadをスタンドで運用すると、自ずとキーボードは別で持っていくことになる。だからお気に入りのキーボードでiPadを使える。これがいい。
UGREENのタブレットスタンド
今回新たに購入したのは、タブレットスタンドだけです。iPad本体や、マウス、キーボードは持っているものをそのまま使いました。
で、その「新たに購入したタブレットスタンド」ですが、以下のようなものを探していました。
- できるだけ見た目がスタイリッシュ
- 折り畳みできる
- 11インチiPad Proを縦置きしても倒れない
このような条件でAmazonの海を彷徨ったところ、UGREENのスタンドを見つけました。購入の決め手になったのはトトノエさんのレビューです(色違いだけど)。
ただ、2,000円台のスタンドのくせにロゴの主張が激しかったので、マスキングテープで隠してやりました。ざまあみろ。
Logicoolのマウスとキーボード
上記のとおり、マウスとキーボードはすでに持っていたものを流用しています。
マウスは最近あまり出番がなかったLogicool Pebbleを抜擢。コンパクトなマウスですが、静音性に優れていてクリック感もなかなかいいので、気に入っています。前職のオフィスで使っていて、あまりにもよかったので、自宅用に買い足したくらいです。(なので今は2個持ってる…!)
そして、キーボードは先日購入したLogicool MX Mechanical Miniを持ってきました。これ、普段はデスクに置いていて、気分によってHHKBと使い分けています。3台まで切り替えてペアリングできるので、1台目はiMac、2台目としてこのiPad Pro、3台目はまだ空けている感じ。
使いやすくコンパクトなマウス、Logicool Pebbleのレビューはこちら。今はマイナーチェンジモデルになってます。
▶︎ Logicool Pebbleをリピ買い。軽量、シンプル、静音なマウス。
どれにするか迷って決めたMX Mechanical Mini、とても気に入っています。HHKBと使い分けることで、いい気分転換にもなる。
▶︎ MX Mechanical Miniを買ってみた。HHKBユーザーによるファーストインプレッション。
異次元の使用感
縦向きのメリットを活かすことができるのは、ブログ執筆だけではありません。文章を書くこと全般についても言えるのです。だから、僕がいつもやっているUlyssesでの思考整理はもちろん、YouTubeをやっている人なら台本の作成とか、小説を書いている人とかにもちょうどいい。
上で書いたように、iPadの特性上シングルタスクが捗ること、iPadOSの安定性、縦向きの一覧性、スタンドにより目線が上がること、そしてお気に入りのキーボードを使えること。これらを兼ね備えながら文章を書くことができるから捗るのです。
この体験はMacBookのようなラップトップで作業するのとは全く別方向だし、iPadにMagic Keyboardを組み合わせるのと比べても異次元の感覚を味わうことができます。今この文章も縦向きのiPadで書いているけれど、縦長の紙にちょっとずつ記録していく感覚が抜群にいい。
宙に浮くデバイス、かっこいいやん
そして、これはガジェット好きならではの感覚かもしれないけれど、宙に浮いた薄型のデバイスに向き合って作業するの、夢があるんです。未来のデバイスを使っているような感覚になるというか、自分が何かすごいものを持っているような錯覚を覚えます。それ源にモチベーションが湧き出てくる。
ただかっこよさを求めて宙に浮かせるのって、なかなか痛々しいものがあるじゃないですか。でも、これは宙に浮かせるメリットがしっかりあって、理に適っている。つまり、スタンドに乗せることで視線が上がるし、縦向きだから長文を書くときの一覧性まで上がっている。
そして、宙に浮かした見た目も、とってもスマートです。子どもの頃、未来の自分がこんなスマートなデバイスを使って文章を書いているなんて、全く思っていなかったですよ。20年前の自分に見せつけて自慢してやりたい。
——と、こうして無駄に語ってしまうほど、僕はこの縦向きの作業環境を前にしてワクワクしている! 今までは、同じようにiPadを縦にしてスタンドに立てて作業している人を見るたびに「どうしてそんなことするんだろう?」と思っていたのですが、自分でやってみてよく分かりました。これはいいです。
もちろん、スタンドに立てているiPadを90°回転させれば、横向きにもできます。動画を見るようなときは横向きの方がいいので、状況に応じてデバイスの向きを変えながら使うと、最高のiPad体験になりますね。MacBookでは味わえないものだから、ここにiPadの価値を見出してもいいのかもしれません。
まとめ
以上のように、iPadを縦向きにセットアップして使うの、想像以上によかったです。「なんでこんなことするんだろう?」と疑問を持つこと自体が野暮だったというか、疑問を持った時点で興味があるはずなので、さっさと試してみればよかったのに。そう思います。
とはいえ、従来の作業環境に閉塞感を感じていたからこそ、この新しい風に感動しているという側面も否定できません。低い地点からスタートしたからこそ、より新鮮に感じるというやつです。だから、もう少し時が経ってこの環境が当たり前になってくると、僕の評価も変わるかもしれません。
でも、今はこの「新しくて最高にワクワクする環境」と存分に楽しみたいと思います。と言っているうちに、この環境で1本記事を書き上げることができました。もっと使い込んでいこう。使い方を変えたら、iPadがまた好きになりました。