4製品を一気に比較します。
この記事には広告が含まれています。
こんなにまとめて試すのは初めてかも。
Nothing Japanさんにお声がけいただきまして、Nothing / CMFブランドのイヤホン・ヘッドホンをたくさんお借りすることができました。こうして並べてみると、同じブランドとは思えないほど個性が違っていて、触れる前からちょっとワクワクします。ありがとうございます。
ちょうどブラックフライデー期間中ということもあって、この中から「ひとつだけ買うならどれか?」という視点でしばらく使ってみることにしました。せっかく4種類もあるので、日常にそのまま放り込んで比べてみます。

Supported by Nothing Japan
メーカーから製品をお借りして記事を執筆しています。製品の提供および金銭の授受は一切ありません。記事の内容は全く指示を受けていないので、僕が使ってみた率直な感想を記載しています。
Nothing / CMFとは?
今回お借りした4製品は、全てロンドン発のテクノロジーブランド「Nothing」から生まれたものです。といっても、Nothingにはもうひとつの顔があって、「CMF by Nothing」というサブブランドも展開しています。
Nothingは、透明なデザインやミニマルなUIが象徴的なブランドです。必要なものだけを丁寧に残すようなプロダクトづくりで、どこか静かな佇まいがある。一目でその世界観が一瞬で分かるはず。僕もNothing Phone (2a) を持っています。

サブスマホとして使っているNothing Phone (2a) と購入したときの話はこちら。実際に使ってみて、その世界観に引き込まれました。
▶ iPadを買い替えたら、Androidスマホが増えた話。Nothing Phone (2a) をサブ機に。




一方のCMF by Nothingは、よりカジュアルでポップな方向性。日常の中で「気軽に選べること」を大事にしながら、性能面ではきっちり攻めてくる。Nothingより価格が抑えめなのに、意外と「これで十分じゃない?」と思わせてくれる存在です。
同じグループなのに、デザインの温度感がまったく違うのが面白いところ。今回の4製品も、その個性がしっかりにじみ出ていて、比較するのが楽しみになるラインナップでした。

アプリが優秀
まず最初にお伝えしたいのは、「Nothing X」というアプリが優秀だということです。

Nothing / CMFどちらのイヤホン・ヘッドホンもこのアプリで設定することができ、自分のデバイスを管理することができます。もちろんiOS / Android両対応です。
そしてこのアプリ、めちゃめちゃ使い勝手がいいんですよね。今回はメインスマホであるiPhone 14 Pro Maxとペアリングして使いましたが、お膝元のNothing OS(Android)じゃなくても世界観の作り込みがすごい。

イコライザーやベースエンハンス(ベース音強調)など、自分の好みに合わせて音を調整できる機能も豊富です。
僕はきソニー「WF-1000XM5」を使っていて、それにもアプリがありますが、アプリだけで言えばNothing Xの方が圧倒的に使いやすい。音質の話は後ほど触れますね。

まとめて試す!
ここからは、それぞれの製品を使いながら、頭に浮かんだ感想をつらつらと書いていきます。「自分で買うならどれだろう?」ということを念頭に、真剣に選びます。(こうやって購入前に比較する機会を頂けるの、本当にありがたいですね)
Nothing Ear
Nothingのはじまりは、イヤホンからでした。初代のNothing Ear (1) がリリースされたときの衝撃はすごかったよね。僕は実機を触ったことがなかったけれど、中身を見せるデザインにはかなり心を動かされた記憶があります。
そこから何回かのモデルチェンジを繰り返し、ここにあるのは2024年に発売された3代目です。ナンバリングがトリッキーで、Ear (1) → Ear (2) → Ear → Ear (3) という順番。最新モデルは2025年発売の4代目Ear (3) なので、このNothing Earはひとつ前の世代です。

とはいえ、開けて手に取った瞬間に「これ、完成してるな…」と思ってしまった。まずデザインがすばらしい。透明パーツの質感とか、ケースの開閉の軽さとか、「見た目の気持ちよさ」と「手触りの気持ちよさ」の両方がちゃんと成立している。
操作体系も分かりやすくて、AirPodsのようにつまんで操作するスタイル。これが本当に使いやすいんですよね。タッチ式より誤操作が少ないし、耳に入れてるときの安定感もある。
そして、その安定感につながるのが耳への収まり。これが個人的にパーフェクトでした。耳の形にふわっとハマる感じで、長く付けていても疲れない。歩いていてもズレない。絶妙なバランスで固定されている。
音については、まず低音がすごい。ドンっと沈むタイプではなく、弾力を持った厚みのある低音で、締まりがある感じ。でもこれが気持ちよさにつながる。Nothingのイヤホンって、カタログスペック以上に音楽的な気持ちよさを狙って調整してるんじゃないかな、と感じました。
そしてケースはワイヤレス充電(Qi)にもしっかり対応しており、抜かりないです。

CMF Buds Pro 2
CMF Buds Pro 2は、音の方向性としてはNothing Earとかなり近い印象でした。
ただ、こちらの方が低音をしっかり盛った元気系のサウンドです。でも、細かい描写と全体のノリが両立しているという稀有なタイプ。そしてそのクオリティがこの価格帯の音じゃない。正直、もっと上のレンジのイヤホンと普通に戦えます。
そして、このモデルを象徴するのがケースに付いているスマートダイヤルです。
くるっと回すと音量調節、押し込むと再生/一時停止、長押しでノイキャン切り替えと、操作体系が完全に直感的。デスクでイヤホンを使っているときってケースをキーボードの横に置いてるから、これがリモコンのようになる。すごいアイデアだな。
一方で、イヤホン本体にはタッチセンサーが備わっています。Nothing Earのつまむ方式よりは、どうしても操作性が劣ってしまうから、こうしてケースにダイヤルがあるのはいいですね。

装着感については、Nothing Earのふわっと完璧に収まる感じと比べると、ほんの少しだけ劣る印象。イヤーチップがさらさらした素材で、悪くはないけれど、長時間歩いたときの安定感には差が出るかも。ただ、これは価格を考えると十分許容範囲かな。
惜しいのは、ケースがワイヤレス充電(Qi)に非対応なこと。ここまで備わっていたら満点だった。でも、これだけの音・操作性・デザイン・クオリティで1万円(ブラックフライデーでは7,700円)なのはどう考えても破格。値段だけ見て「廉価モデル」と思っていると、いい意味で裏切られます。
「手に取りやすいのに、ちゃんと作り込んでくる」というCMFらしさが、分かりやすく表れた1台です。

Nothing Headphone (1)
Nothingが満を持して投入した初のヘッドホン、それが Nothing Headphone (1) です。
実物を手にしてさすがだなと思ったのは、「大きい製品なのにNothingらしさがちゃんと息している」ことです。派手ではないのに、近くで見るとしっかりNothingの文法で作られている。
そしてもうひとつ、アルミ素材のひんやりとした感覚がとてもいい。これだけで高級感を感じることができ、プロダクトとしての完成度が伝わってくるよね。
機能面では、ハイレゾ対応・ANC搭載・マルチポイント対応という、全部入りのスペック。ソフト面もよくできていて、前述のとおりNothing Xアプリと組み合わせると、細かい音の調整やノイキャンの効き具合まで自分好みにチューニングできます。
それなのに、価格はNothingらしく控えめで、変な気負いを感じさせない。Nothing Headphone (1) は生活に自然と溶け込むような雰囲気を持っていて、最初の印象からかなり好感度が高かったです。

とはいえ、実際にしばらく使ってみて「音質が価格に見合っているか?」と聞かれると、正直なところ少し判断が難しかったです。決して悪いわけではなく、むしろ「きれいめでバランスのよい音」ではあるんだけど、ヘッドホンならではの迫力とか、包まれる感じまでは届いていない印象でした。
個人的には、CMF Headphone Proの方が音の方向性は好きかもしれません。CMF のほうが低音の厚みが素直に出ていて、全体のノリもよかった。Nothingは透明感がある代わりに、少しだけ音の芯が細いように感じる場面がありました。
さらに視野を広げると、いつも使っているソニー WH-1000XM5の方が、やっぱりまとまりがあります。音の広がり、解像感、低音域の音圧、どれも無理をしていない。日常で長く聴き続けるなら、WH-1000XM5の方が自然で疲れないなと思いました。
もちろん、Nothing Headphone (1) は価格やデザインを含めて総合的にちょうどいい落としどころを狙ったモデルだと思うし、Nothingらしい世界観も十分に感じ取れます。でも、音だけで勝負するなら、競合は強い。そこは素直にそう感じました。

CMF Headphone Pro
CMF Headphone Proは、価格を見たときの期待値を軽く超えてくるヘッドホンでした。
標準価格は15,800円、今はブラックフライデーで12,640円。このレンジのヘッドホンって正直そこまで期待しないんだけど、実際に使ってみると「え、これかなり良くない?」と素直に思ってしまった。
まずデザインがかわいい。Nothingの透明でシャープな方向性とは違って、CMFは丸っこくて柔らかいテイスト。見た目の主張は控えめなのに、ちゃんと「CMFらしさ」が出ている。カラバリも含めて、毎日自然に手に取りやすいデザインだと思います。

肝心の音も、これまたいい。びっくりしちゃった。低音の厚み、広がり、ノリのよさがうまくまとまっていて、聴いていて気持ちいい。Nothing Headphone (1) よりも、こちらのほうが音の方向性は好みでした。癖がなくて、長時間でも疲れにくいタイプ。
もちろんノイキャンも搭載していて、外音取り込みモードも使えます。装着感も軽めで、側圧が強すぎないのがいい。家の中はもちろん、通勤電車の中でも、どこでも自然に扱いやすいヘッドホンという印象です。
値段を知らずに渡されたら、もっと上のモデルと思い込む人も普通にいそう。それくらい完成度が高いし、「この価格でこのクオリティ」という驚きがシンプルに嬉しい。
Nothing Headphone (1) との違いは、ケースが付属していないこと。そのため持ち歩くときはケースに入れないか、ベットケースを購入する必要があります。

買うならどれだ?
さて、この中で「自分で買うならどれだろうか?」を考えてみます。4つまとめて試してみて、最後まで迷ったのはNothing EarとCMF Buds Pro 2の2つでした。
ヘッドホン2つについては、どちらも完成度は高いものの、長時間付けると蒸れやすいし、重さもあって少し負担になるので、今回は候補から外しています。ヘッドホンは好きなんだけどね、軽やかに過ごせるイヤホンの方がもっと好きだな。
で、ここからが長かった。
最初は「低音の楽しさ」でCMF Buds Pro 2に大きく傾きました。元気でノリの良いサウンドは、普段使っているAirPods Pro 2やWF-1000XM5にはない方向性で、聴いていて気分が上がる。しかもブラックフライデーで7,700円。これは迷う。
でも、Nothing Earをじっくり使っていると、だんだん気持ちが戻ってくるんですよね。CMF Buds Pro 2ほどじゃないけど、低音の楽しさも確かにある。そして、操作体系はAirPodsと同じ「つまむ」方式で、誤操作が本当に少ない。
装着感は文句なしで、「付けていることを忘れる」瞬間すらある。ワイヤレス充電(Qi)対応で日々の扱いも楽。ケースやイヤホン本体のデザインも素敵。
そして何より、音がきれいにまとまっている。派手ではないけれど、全体の整い方が自然で、長時間聴いていても疲れない。透明感のあるチューニングで、低音もパワフル。全体的にバランスがよくて、普段使っているAirPods Pro 2やWF-1000XM5よりも好きな音です。
確かにCMF Buds Pro 2の低音の楽しさは魅力的。でも、毎日の相棒として選ぶなら、僕はNothing Earのほうがしっくりくる気がしました。音のまとまり、使い心地の良さ、日常への馴染み方。その全部が僕の生活に合っているんです。
——ということで、本当に買いました! 返却するのが惜しくなる未来が絶対来るし、だったらブラックフライデーで安いうちに買った方がいいなと。もちろん自腹です。

まとめ
4つまとめて試すなんて初めてだったけど、やってみると意外と発見が多かったです。
NothingとCMFって出発点は同じはずなのに、出してくる空気感が全然違うんですよね。Nothingは静かでミニマル、CMFはちょっと遊び心があって、手に取りやすい。並べて触ってみると、その違いがはっきり分かっておもしろかったです。
その中で僕が選んだのはNothing Earでした。低音の楽しさだけでいえばCMF Buds Pro 2のほうが上で、最後まで迷ったんだけど、やっぱり毎日使うなら「気持ちよく扱えること」が大事だなと。操作もしやすいし、装着感もよくて、音もきれいにまとまっている。結局こういう「ストレスのなさ」が一番効いてくるんですよね。
もちろん、何を重視するかで選ぶものは変わります。とにかくノリよく聴きたいならCMF Buds Pro 2は最高だし、ヘッドホン派ならCMF Headphone Proのコスパは抜群。もちろんNothing Headphone (1) の高級感も捨てがたい。
僕はしばらくNothing Earと暮らしてみようと思います。そしてブラックフライデーはもうすぐ終わってしまうので、迷っていたらぜひポチッといっちゃいましょう!












