このカメラを持って長崎に行くのは初めてです。
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久しぶりの長崎
2月上旬のとある週末、実家に用事があり長崎に行く機会がありました。金曜日に休暇を入れて、金土日と2泊3日で行くことに。せっかくならおいしいものをたくさん食べたいので、1泊2日じゃ少ないだろうと。その分、食事の回数も減ってしまうからね。
たくさん写真を撮ってきたので、何回かに分けて記事にしたいと思っています。今回は、飛行機で現地に行くまでの写真を中心にお届けします。
東京にも長崎にも「まん延防止等重点措置」が発令されており、感染者が急増している状況での旅でした。実家の両親に感染させたら大変なので、PCR検査で陰性を確認してから行きました。もちろん、三密を避けながら慎重に行動したのは言うまでもありません。
X-T4と純正ズームレンズで
今回の旅は、〈FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS〉で行きました。
予備のレンズとして〈SAMYANG AF 12mm F2〉も持っていったので、このレンズで撮った写真もあります(とはいえ交換するのが面倒で最初だけ…)。また、カメラをバックパックにしまっているときなど、さっと撮りたかったタイミングでは、〈iPhone 12 Pro Max〉も使いました。
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というような感じなので、これ以降、断りがない限りは〈FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS〉で撮った写真です。それ以外の機材で撮った写真には注釈を付けておきますね。
車で羽田空港へ
キャリーバッグを抱えて電車で移動するのも大変なこと、帰りは23時頃に到着する便なので真っ先に帰宅したいと予想されることから、車で羽田空港まで行きました。駐車場代、1日で1,500円なので、3日止めたら4,500円にもなるんですけどね…
第2ターミナル・保安検査場Aからの出発なので、いちばん近いP3に止めました。自宅の前から車に乗って50分くらい運転し、駐車場に入れたら連絡通路を通ってターミナル3階にダイレクトイン。この楽さを覚えてしまったら電車移動なんて考えられないですよ。
おみやげを買って昼食をとり、制限エリアへ
実家へのおみやげは事前に調達していなかったので、空港でいいものを見繕うことにしていました。両親は洋菓子よりも和菓子が好きなので、オーソドックスにとらやの羊羹と最中にしておきました。おいしそうだったので、今度は自分用にも買いたい…!
おみやげをキャリーバッグに詰め込んで預け入れ、昼食にします。おいしいものは長崎に着いてからたくさん食べられるので、空港内で適当に済ませることに。まん防の影響で臨時休業しているお店もあり、選択肢は若干限られていました。
普段から搭乗前にバタバタするのが嫌なので、遅くとも1時間前には空港に到着するようにしています。この日はおみやげを購入したり昼食を済ませたりするために、さらに余裕を持たせていました。出発の2時間半くらい前だったかな、のんびり行動できてよかったです。
出発の1時間前には保安検査を通過して制限エリアに入ることに。この日は休暇を取っていたものの、ちょっとだけ仕事をする必要があったのです。30分くらいラウンジに入って、きっちり片付けておきました。
出発の30分前になったので搭乗ゲートに向かいます。今回は、羽田 ⇄ 九州・沖縄便を専門に運航する〈ソラシドエア〉を利用しました。いつも利用する便はボーディングブリッジからの登場なのですが、この日に利用した便はバスでの搭乗でした。ちょっと面倒だけど、間近で飛行機を見られるので嫌いじゃないよ。
いよいよ離陸
今回は左側の6列目。翼より前の席に座るのは何年ぶりだろう——というくらい、目の前の視界が開けているのが新鮮でした。
この席にした目的は富士山を見ること。羽田→長崎便は左側の真下に富士山を見ながら飛行するので、雪化粧をした富士山は絶対写真に収めたかったのです。毎回CAさんが機内アナウンスを入れるくらい、見事に見えるんですよ。
離陸の前には安全のしおりで非常口の場所を確認します。確率は天文学的に低いと思いますが、いざというときに初動が遅れたら、結果も悪い方に変わるかもしれませんからね。
緊張の一瞬
さあ、ついに滑走路が見えてきました。コロナ禍の羽田空港は航空機の渋滞もなく、スムーズにたどり着きました。
一度停止したあと、エンジンはフルスロットルに。徐々に速度を上げる機体、後ろに押しつけられる体、機内に響き渡る轟音。離陸決心速度を超え、どんなトラブルがあっても引き返せなくなる。あとは離陸するしかない…!
と思いつつ、無事に離陸できました。何度経験してもこんなことを考えたりして、緊張の一瞬です。
臨海副都心を横目に上昇
2020年3月から羽田空港を離着陸する航空機の経路が変更されました。以前の長崎便はD滑走路から離陸して海上で急旋回し川崎市上空を飛行することがほとんどでしたが、今回はC滑走路から離陸して臨海副都心をかすめるような飛行経路でした。つまり、左側座席だと都心のビル群を間近に眺めることができます。
レインボーブリッジ、豊洲市場、スカイツリー、ディズニーランド——東京の象徴的な施設が次々と見えてきました。飛行機に乗らないと(そしてこの飛行経路での離陸じゃないと)見られない景色です。記憶のある限りではこの経路での離陸は初めてなので、楽しかった。
ベルト着用サインが消え、安定飛行に
数分ほど飛行したあと、シートベルト着用サインが消えて安定飛行に入りました。着陸態勢に入るまでは気流も乱れておらず、全然揺れませんでした。地上にはところどころ雲がかかっていて、雲海になっている場所もありましたが、遙か彼方に見える海はきれいに輝いています。
きれいな雲海だなーと思っていたらいきなり現れましたよ、富士山。予想より近くを飛んでいて、とても大きくてびっくりしました。無心でシャッターを切ります。
そういえば、上空から景色を撮るのに超広角レンズは不要だと思い、搭乗前にズームレンズに切り替えたのでした。機内から富士山を撮るのに最大限の望遠を使っていたので、いい判断でしたね。やっぱり旅行ではズームレンズが便利なのかもしれません。
南アルプスにある湖もよく見えた
富士山を通り過ぎたあと、標高の高そうな山々の中に大きな湖が見えました。きっと南アルプスかな?と思っていましたが、そのときは結局わからずじまいでした。
この記事を書いているときに、当たりをつけてGoogleマップを眺めてみたら、同じ形をしている湖を見つけましたよ。静岡県にある畑薙湖というダム湖で、1962年に完成した畑薙第一ダムによってできたみたいです。水力発電用のダムのようですね。
アゴユズスープとどら焼きを
ソラシドエアの機内サービスでは、長崎県産のトビウオ(アゴ)と大分県産のゆずを組み合わせた「アゴユズスープ」を頂くことができます。飛行機のスープといえば、ANAもJALもコンソメスープのイメージですが、ソラシドエアは一味違います。
それから、空港で自由が丘・黒船のどら焼きを買っておいたので、一緒に頂きました。生地がもちもちしていておいしいんですよ。
いよいよ九州へ
お腹いっぱいになったら眠くなってきて、爆睡していました。往路は偏西風に逆行するので時間がかかり、フライト時間は2時間弱。そのうちの半分以上を寝て過ごしたことになります。ちなみに、復路は偏西風に乗って1時間20分程度で飛べます。
目が覚めたらもう山口県の上空で、瀬戸内海に浮かぶ長島、牛島、祝島あたりが見えていました。このあたりも行ってみたいんだよな。ゴールデンウィークに休暇を入れて、九州・中国・四国を車で回るのもいいかもしれませんね。
さあ、飛行機はいよいよ九州の上空に差し掛かります。
佐賀の街並み、有明海の海苔
福岡を越えたあたりからベルト着用サインが点灯して着陸態勢に入りました。次第に高度が下がってきて、佐賀の街並みがよく見えました。
そして、有明海の上空に差し掛かると、何やら海にドット絵のような模様がついていました。考え見ると、有明海といえばアレですね。そう、海苔の養殖! 収穫量は日本一だそうですよ。
ジャガイモの産地
長崎県に入ると地上の景色がよく見えます。こちらは長崎県雲仙市愛野町のジャガイモ畑。長崎県は北海道に次いで日本で2番目のジャガイモの産地だと、小学生の頃に教わりました。ローカルネタですが、「じゃがちゃん」という蒸したジャガイモを衣に包んで揚げたやつがおいしいんですよね。
→ じゃがちゃん|長崎・雲仙のお土産、お食事、大展望台|千々石観光センター
光り輝く海、美しい山々、そして着陸
傾きかけた太陽に照らされる海、遠くまで何層にも連なる山々。そんなものを見ているうちに、長崎空港に着陸しました。実は長崎空港は1975年に開港した世界初の海上空港で、もともとあった「箕島」という島を埋め立て、拡張して空港にしたんです。
→ 着工から完成まで | フォトギャラリー | 長崎県空港活性化推進協議会
高速バスで長崎市内へ
長崎空港から長崎市内へは高速バスで、約40分間の道のりです。到着後はホテルにチェックインして小一時間休み、長崎の街を散歩しました。
ちょうどランタンフェスティバルの時期でしたが、まん防の影響でイベントは中止。しかし、街はランタンで彩られていました。コロナ収束と市民を応援する希望の灯りとして提灯装飾を行うこととしたようです。
長くなったので、このあたりの写真は次回以降にお届けします。