1人で走ります。
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とある週末。
なぜか僕1人だけ暇になってしまったので、ソロでドライブでもしてくることに。当てもなくただ車を走らせる週末。こういうの、なんだかめちゃめちゃ久しぶりだなあ。
どこに行こうか?と迷ったけれど、ふと思いついたのはうちの犬の故郷、神奈川県の宮ヶ瀬。宮ヶ瀬といえばダムが有名ですが、そのダム湖の畔にあるブリーダーさんのもとで生まれました。2年半前にお迎えに行って、横浜の家に連れて帰ったのを、昨日のことのように思い出せます。
そういえば、この時期は紫陽花が咲いているはず。宮ヶ瀬湖畔園地に立ち寄ってみるのもいいなと思って、横浜の自宅から高速道路を使わずに一般道だけで向かうことにしました。
246をひたすら西へ。道の駅清川でトイレ休憩を挟んで、そこから一気に山を登っていきます。この日は今にも雨が降り出しそうな曇り空。だからか、週末にしては人もまばらで、思いのほか静かな宮ヶ瀬でした。
紫陽花は咲いていたけれど
久々に訪れた宮ヶ瀬湖畔園地。お目当ての紫陽花は咲いてはいたけれど、以前に比べると花の数は少なめでした。管理の手が入っているとは思うのですが、訪れるタイミングが少し早かったのかもしれません。
一応カメラは持っていたけれど、撮りやすい場所に咲いている花が少なくて(ということにしておこう)、ちょっと消化不良。これは別の場所でリベンジしないと、という感じです。
本当は1時間くらい散歩しようかなと思っていたのですが、今にも雨が降り出しそうな天気のおかげで、めちゃめちゃ蒸し暑かったんですよ。この天気のもとで散歩する気にならなかったので、エアコンの効いた車内に退散。外にいたの、15分くらいでした。
ちょうど、この宮ヶ瀬湖畔園地の駐車場は30分以内は無料で止められるので、ありがたく無料時間で退出。次はもっと天気がいい日に来ましょうかね。
宮ヶ瀬湖畔園地
宮ヶ瀬湖といえばここ。ロードトレインや吊り橋、遊覧船があり、のんびりとピクニックでも、もちろん散歩もできます。
山に向かって、深く深く
せっかくここまで来たんだからと、もう少し足を伸ばすことにしました。
向かったのは、国道413号。いわゆる「道志みち」と呼ばれるルートで、神奈川と山梨を結ぶ山道です。僕はこの道がとても好きで、これまでも何度となく走ってきました。
この日はCX-60のスポーツモードをオンにして、ついでにサンルーフも開放。頭上には曇り空だったけど、森の香りと湿った空気がふわっと車内に入ってきて、ちょっとだけ冒険してる気分になりました。こういう自然の中では、窓を開けるよりサンルーフの方が空気の抜けが心地よくて好きなんです。
スポーツモードの走りもすごく良くて、アクセルワークに対する車の反応がリニアで、カーブのたびに「曲がる楽しさ」を味わえる感じ。やっぱりいい車だなあと実感しました。
ただひとつ、完全にアクセルを抜いてしまうと、そこからの再加速にほんの少し間が空く感覚があるんですよね。マイルドハイブリッドのモーターがそのギャップをある程度埋めてくれるものの、リズムよく走るには、薄くアクセルを踏み続けた方が気持ちよくつながる気がしました。
道志村に入るころには、空気がすっと冷たくなるのを感じて。標高が上がったせいかもしれないし、ただの気のせいかもしれない。でも、そういうささいな変化を楽しめるのが、ソロドライブのいいところだったりします。
湖畔に白鳥がいるなんて
道志みちを抜けると、そこはもう山中湖。
訪れたのは「平野の浜」というエリアで、車でそのまま湖のすぐそばまで入れる場所です。天気が良ければ富士山も見える絶景ポイントですが、この日はあいにくの曇天。でも、それがまた静けさを引き立てているような、そんな午後でした。
到着すると、なんだか人だかりが。よく見ると白い影が羽ばたいているではないですか。よく見たら、それは白鳥さん。こうして間近で見られるなんて。ちょっとした偶然に出会えるのも、ひとり旅の醍醐味かもしれません。
山中湖 平野の浜
山中湖で数少ない、車で湖畔まで下りられる場所。運がよければ白鳥さんに会えるかもしれません。
山を下ると、そこは霧の世界だった
湖畔をあとにして、山中湖パノラマ台の横をかすめながら山を下っていきます。
峠を越えると、一面が真っ白な霧に包まれはじめました。まるで雲の中を走っているかのような光景。周囲の景色がふわっと消えていくような感覚に、少しだけ背筋が伸びました。
無理せず慎重に、ライトとリアフォグを点けてゆっくりと走ります。こんなふうに目の前しか見えない状況では、自然と運転にも集中する。それが、かえって心を落ち着けてくれることもあるんですよね。
やがて視界がひらけてくると、そこは富士スピードウェイのすぐ近く。山を下りきった安心感と、霧の中を抜けた達成感のようなものがじんわりと湧いてきました。
夕方の新東名をひた走る
そこからは246を東に。新秦野インターから新東名に乗ります。
この区間の新東名は本当に走りやすい。線形がよく、交通量も少なめで、自然とスピードが乗っていく。夕暮れどきの淡い光の中を、CX-60は静かに滑るように進んでいきました。
そんな穏やかな時間は、海老名ジャンクションまで。
そこから先は、いつもの大和トンネル渋滞に巻き込まれました。もはや「おかえりなさい」と言われてるようなものですね。渋滞までがセットなんですよね、こういう日は。なんだかんだ、いい日でした。