iPad Airでいいじゃんね。
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iPad miniで作業環境を整えることへの違和感
最近、とある記事を見かけました。
それは、iPad miniを使ってコンパクトな作業環境を作るというもの。第一印象として、「わざわざそんなことしなくてよくないか?」と少々戸惑ってしまった、というのが正直なところ。
というのも、iPad miniにキックスタンド付きケースを組み合わせて、そこにMagSafeリングシールを貼り、折りたたみキーボードやMagic Trackpad、さらにはLeofotoのMagSafeスタンドまで揃えるというものです。

見た目はとても楽しそうですし、ガジェット好きとして共感できる部分もあります。でも、どうしても頭に浮かんでしまうのです。
「それなら、11インチiPad Air + Magic Keyboardでよくないですか…?」
今回は、この違和感を丁寧に言語化してみます。なお、誰かを下げる意図は全くなくて、純粋にガジェット好きのひとりとして、自分のスタンスを述べることが目的です。大前提、みんな好きなものを使えばいい!
iPad mini構成は本当に「軽い」のか?
まず最初に気になったのは、実際の重さです。
iPad mini本体は約300gと軽量ですが、そこにキックスタンド付きケースや折りたたみキーボード、Magic Trackpad、MagSafeスタンドを加えると、合計で800〜900gに達します。
それに対して、11インチiPad Air + Magic Keyboardの組み合わせは約1,020gです。
差はおよそ100〜200gほど。数字上はiPad mini構成の方が軽いですが、バッグに入れたときに体感できるほどの差ではない。むしろ、複数アイテムを持ち歩く煩雑さを考えると、ひとつにまとまっている11インチiPad Air + Magic Keyboardの構成の方が軽く感じる場面が多いように思います。
重さというより、「持ち物の点数が多いことによる負荷」がiPad mini構成には存在しているのです。これ、ほんとに心地よい作業環境と言えるのでしょうか?
作業に入るまでの準備時間が大きい
外で作業するときに意外と効くのが、準備のスピードです。作業開始までの工程が多いと、地味な心理的ハードルとなるんですよ。
11インチiPad Air + Magic Keyboardの組み合わせは、バッグから取り出して開くだけで作業モードになります。接続の確認も不要で、考える前に指が動き始める感覚があります。
一方でiPad mini構成は、どうしても段取りが増えてしまいます。
- バッグからいろいろ取り出す
- スタンドを広げる
- iPad miniを置く
- キーボードを展開する
- Magic Trackpadを置く
- 位置を調整する
この「工程の多さ」は、外出先では小さくないストレスになります。作業の前に机を整える儀式が必要になるので、集中に入るのがワンテンポ遅れるのです。そもそも面倒だし、この差は無視できないと思うんだよな。
画面サイズはやっぱり裏切らない
電子書籍など、完全なインプットに徹するのであれば、iPad miniのサイズでも問題ありません。
また、簡単な文章を書いたり、思考整理をしたりするような場面においても、iPad miniのサイズで事足りる場面はたくさんあります。そういう用途に向けて、僕はiPad miniにもキーボードを付けています。
とはいえ、たとえばカフェなどでiPadを広げて作業する場面って、「作業に徹する」ことが多いと思うのです。ブログやnote向けの長い文章を書いたり、何かを調べながら行ったり来たり。そういうときは、画面サイズが大きい方が楽じゃないですかね?
そして、11インチiPad Airのサイズに合わせて作られたMagic Keyboardのキーピッチも、意外と悪くありません。フルサイズの外部キーボードほどの使いやすさはないものの、「これなら許せるね」というラインを絶妙に狙って作ったとしか思えません。
iPad miniも使っていて楽しいデバイスだけれども、「作業に徹する」という文脈に限れば、画面が小さいことで効率が落ちる場面がどうしても出てきます。だから、作業する道具として見ると、この画面サイズの差は思っている以上に大きいと感じています。
iPad mini構成は案外安くない
iPad mini本体は手頃な価格に見えますが、今回のように本格的な作業環境を組もうとすると、アクセサリー代が積み上がっていきます。
スタンド、キーボード、トラックパッド、ケース。ひとつひとつはそこまで高くなくても、合計すると11インチiPad Air + Magic Keyboardに近い価格帯になります。
| iPad Air + Magic Keyboard | iPad mini + いろんなデバイス |
|---|---|
| 11インチiPad Air (M3) 128GB 98,800円 Magic Keyboard JIS 46,800円 | iPad mini (A17 Pro) 128GB 78,800円 ESR iPad mini ケース 2,499円 MOBO Keyboard 2 8,980円 Apple Magic Trackpad 18,800円 ESR MagSafeリングシール 950円 Leofoto MagSafe スタンド PS-5 13,000円 |
| 合計 145,600円 | 合計 125,029円 |
iPad mini + いろんなデバイスの方は、とある方の記事を参考にピックアップしました。価格が高いのばかり選びすぎだろというツッコミは当然ある一方で、ランクを落としても価格の削減効果は限定的なんじゃないかな、とも思います。
たとえば、スタンドのランクを落とすともう少し安くできますが、この手の使用例によく出てくるMajextand Mだって6,380円 [税込] もするわけで、削減できるのはせいぜい6,000円程度。
だからこそ、「安く組めるからminiで作業する」という理屈は、実は成立しにくいのでは?と思っています。そして、値段がほとんど変わらないなら、作業環境としての安定感や快適さが高い11インチiPad Air + Magic Keyboardを選ぶ方が自然ですよね。
作業に徹するとき、適しているのはどっち?
誤解のないように改めて言うと、iPad miniを下げる意図は全くありません。むしろ、あのサイズにしかない魅力がありますし、僕自身も好きなデバイスです。
ただ、今回の話は「外で本気で作業したいとき、どれを選ぶべきか」という観点です。それに限れば、やっぱりiPad Air 11 + Magic Keyboardの組み合わせが強いのです。
- すぐに作業に入れる
- 持ち物が少ない
- 画面が広い
- 作業効率が高い
- 重さも実質ほぼ変わらない
道具としてのバランスが、11インチiPad Air + Magic Keyboardの構成にはきれいに揃っています。
外で作業したいなら、Air構成を推します
外に持ち出す作業デバイスをひとつだけ選ぶなら、僕は迷わず11インチiPad Air + Magic Keyboardを選びます。取り出した瞬間に作業が始まり、画面の広さに助けられ、余計な準備もいらない。結果として、使う回数も自然と増えていきます。
iPad miniを愛用すること自体はとても良いことですが、「作業に徹するデバイス」という観点に限って言えば、11インチiPad Air + Magic Keyboardの構成の方がずっと合理的で、快適で、迷いが少ないと感じています。











