ついに足を踏み入れてしまったようだ。
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オールドレンズを手に入れた。これが沼への第一歩。
もちろん、カメラ好き、写真好きとして、「オールドレンズ」という世界があるのは知っていました。ただ、「知っている」というだけであまり興味はなく、なんとなくその界隈に近づくのは避けてきました。理由として考えられるのは、マニュアルフォーカスが面倒くさそう、わざわざ高いお金を出して中古の古いレンズを買う意味が分からない、そもそもカメラでサポートされていないレンズを使うことに抵抗がある、など。
しかしながら、YouTubeで何気なくクリックした動画がオールドレンズで撮影されていて、その画に味があっていいものだったのです。
それをきっかけにオールドレンズ界隈を調べてみると、マウントアダプターを介してα7 IIIでも簡単に使えるし、弾数の多いレンズは意外と安く手に入るしで、試しに買ってみる価値はあるのではないかと思い始めました。何事も経験なのですよ。
思いついてからの行動は早く、思いついたその日のうちにAmazonで注文しました。それが昨日の話で、届いたのは今日。試しに家の中で使ってみると、マニュアルフォーカスも全然面倒ではなく、出てくる写真は柔らかくて味があるし、もっと早く足を踏み入れればよかったと思っています。注意しておかないと、どんどん沼にハマっていくやつですよ。
Super Takumar 55mm F1.8
購入したのは、初心者にも使いやすいと書いてあった「Super Takumar 55mm F1.8」というレンズ。ペンタックス(旭光学工業)が1960年代に販売していたものです。
55mmという使いやすい焦点距離で、F1.8という明るさ。背景もトロトロにボケるはず。そんな魅力的なレンズを6,000円台で手に入れました。
マウントアダプターも購入
このレンズは「M42マウント」とよばれるネジ式のマウントでカメラ本体に装着します。当然そのままでは現代のカメラでは使えないので、マウントアダプターを介する必要があります。僕はソニーα7 IIIで使いたかったので、M42 – Eマウントアダプターを購入。
細かい話は避けますが、ミラーレス機ではフランジバックが短いので、アダプターを介してオールドレンズを使いやすいです。(このあたりの話が気になる人は調べてみてください)
カメラに装着してみる
購入したのは以上2つです。カメラに装着するために、まずはレンズとマウントアダプターを合体させます。M42マウントはネジ式なので、レンズを回してマウントアダプターと一体化するだけ。
あとは普通のEマウントレンズと同じように、印を合わせてカチッとなるまで回します。これで完成。かっこいい。
思っていたより「普通」に撮影できるレンズ
マニュアルフォーカスなので、カメラ側のピーキングをオンにして、フォーカスリングを回してピントを合わせ、撮影します。試しに家の中で数枚撮影したので、以下に掲載しておきます。撮影された写真を見てみると、思っていたより「普通」でした。
僕の中では、オールドレンズというだけで、模様が写ったりフレアが強かったり、いわゆる「オールドレンズっぽさ」が出るものだというイメージがあったのです。何もせずにそのまま撮影するだけで、現代のレンズにはない味がある写真が撮れるものだと思っていました。
しかしながら、このレンズは(家の中で使う分には)現代の普通のレンズと同じように写ります。しかも、F1.8と明るくボケやすいレンズなので、僕が普段α7 IIIで使っているレンズ(Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art)よりも柔らかく写ります。
というように、普通にいいレンズでした。
以降の写真は、すべて〈Sony α7 III + Super Takumar 55mm F1.8〉の組み合わせで撮影したものです。
いろんな場所に連れて行きたいレンズ
家の中でもこれだけ魅力的に写るということは、いろんな場所に持ち出すと、もっといい写真を撮らせてくれるんだろうな——と期待してしまいます。これからしばらくは、お出かけのときに〈Sony α7 III + Super Takumar 55mm F1.8〉の組み合わせで持ち歩くのがマイブームとなりそうです。