ペルセウス座流星群を撮影してきました。最近の撮り方をまとめておきます。

絶好のコンディション。

今年3月に始めて以来、マイブームになっている星景撮影。先日の8月12日にはペルセウス座流星群が極大を迎え、月も出ておらず、雲も少ないという絶好の星空撮影日和でした。

はじめての星空撮影をしてきたら、反省点の多いものになりました。
ゴールデン・タイムラプス・ウィーク


せっかくなのでタイムラプスを。

流れ星を撮影できるかどうかって、運次第なところがあります。カメラを構えている方向で、かつシャッターを開けているタイミングで、星が流れなければならないからです。

だから、撮影できる確率を上げるためには、〈星が流れてくる可能性が高い方向〉を〈できるだけ長時間〉撮影し続けることが必要です。数打ちゃ当たる戦法ですね。

この「できるだけ多くの写真を撮る」という戦法は、タイムラプスと非常に相性が良い。むしろタイムラプス撮影そのものだったりします。

なので今回は、流れ星を撮影することを主目的とし、副産物として星のタイムラプスを作ってみました。


撮影場所、どうしようか。

星景写真のクオリティを決めるのは、撮影場所が7割、機材が2割、技術が1割だと思っています。それくらい「どこで撮影するか」が重要。

もちろん当日の天気や月の出方などのコンディションも関わってきますが、自分ではコントロールできない。自分で決められる範囲での話になると、このくらいの割合になると思います。

ではどのような場所がいいのか。

街から離れていて光の少ない場所がいいというのは、なんとなく想像できると思います。さらに、写り込む山や木などの背景も、魅力的な写真を撮るには非常に重要。

そんな場所どうやって探すのと思うかもしれませんが、結局のところ、自分の足で探さなければ満足のいく場所は見つからないのです。

下の写真は以前撮影したものですが、僕はこの木の感じがとても気に入っています。だから今回も真っ先にこの場所が思いつきました。

その場所とは、こちらです。

長崎県諫早市の「白木峰(しらきみね)」というところ。春は菜の花、秋はコスモスが咲くことで有名な場所です。

また、街中からは少し離れていて、夜になると真っ暗になります。すぐそばには天文台もあったりして、星を観察するにはうってつけの場所なのです。

しかも、道も整備されているので、夜の空いている時間帯だと長崎市中心部から40分ほどで行くことができます。

で、そんなことを知っている人も多いのか、ペルセウス座流星群が極大を迎えた8月12日の夜には、かなりの人が集まっていました。駐車場に車を停め、その隣にレジャーシートを敷いて寝っ転がっている人が多かったです。


こんな機材で撮りました。

現在僕がメインで使っているカメラは、ソニーの「α7 III」です。高感度に強いので、弱い光を集めなければならない星景撮影にはうってつけのカメラです。

レンズには、キットレンズである「SEL2870」をつけています。フルサイズEマウントレンズはこれしか持っていないということもありますが、これくらいでも星は十分写ります(広角側は28mm F3.5です)。

また、α7 IIIからは、カメラ単体でのインターバル撮影ができなくなってしまったので、外部リモコンをつなげなければなりません。僕が使っているのはこちらの製品です。

あとは三脚があれば、タイムラプスを撮るには十分です。

さらに、外部バッテリーも接続しておくと安心ですね。今回は700枚くらいの撮影だったので、カメラのバッテリーだけでも足りたような気もしますが、念のためモバイルバッテリーもつないでおきました。

どこにでもあるようなモバイルバッテリーを、USB-A – USB-Cケーブルでつなぎます。α7 IIIにはリモコン用のmicroUSB端子に加えて、USB-C端子が搭載されました。そのため、リモコンとバッテリーを同時に使うことができます。

また、機材についてはこちらの記事に詳しくまとめています。もしよかったら併せてご覧ください。

ゴールデン・タイムラプス・ウィーク – starnote*
今年のゴールデンウィークは、タイムラプス動画を作ることに熱中していました。熱中できることがあるって幸せです。 以前から、アクションカムを使って車載タイムラプスを作っていたことはありました。しかし、一眼と三脚を使って本格的なものを作るのは、今回が初めてです。 この記事では、制作した作品はもちろん、その撮影方法や反省・改善点までまとめて記したいと思います。 3本作りました このゴールデンウィークで作ったのは3本。 星のタイムラプス 夜景へと変わっていく港のタイムラプス 夕日のタイムラプス まずは準備編として、使用した機材についてまとめます。作品だけ見たい方は、もくじからジャンプしてくださいね。 機材について カメラは先日購入したソニー製「α7 III ズームレンズキット」です。今回の撮影にもキットレンズを使いました。 タイムラプス以外の作例については、以前の記事をご覧ください。 → α7 IIIでめぐる、ながさきカメラさんぽ〈昼〉 → α7 IIIでめぐる、ながさきカメラさんぽ〈夜〉 カメラ以外の機材はこんな感じです。僕は「タイムラプスキット」と呼んでいます。 あと三脚も必要。 左から、 カラビナをつけたポーチ リモコン モバイルバッテリー 給電用USBケーブル(Type-A ⇆ Type-C) です。長時間撮影しないならバッテリーとケーブルは必要ないかもしれません。 ポーチの中にリモコンとモバイルバッテリーを入れ、カラビナを使って三脚にぶら下げます。わかりにくくて恐縮ですが、現場では下のようにセッティングしています。 ポーチは別のものです。 また、ストラップも束ねてポーチの中に入れれば、カメラが揺れなくていいかもしれません。 インターバル撮影を使います タイムラプスを撮影するには、「インターバル撮影」という機能を使います。これまでのα7シリーズでは、追加のアプリをインストールすることで、この機能を有効にできました。 しかし、α9以降のモデル(記事執筆時点で「α9」「α7R III」「α7 III」)では、処理高速化のためにアプリ機能が削除されました。つまり、 「α9以降のカメラでは、単体でインターバル撮影ができない!」という由々しき事態に。 20万円超えのカメラなんだから、これくらい標準対応してもらいたいところですが、文句を言っても始まりません。

カメラの設定はこんな感じ。

決まった設定があるわけではなく、その場で調整しながら決めています。

毎回共通なのは、

  • M(マニュアル)モード → すべての設定を手動で撮影するモード。
  • 絞りを開放 → F値をいちばん小さく。今回のレンズではF3.5。
  • 手ぶれ補正OFF ← 今回は切り忘れた。
  • 長秒時ノイズリダクションOFF ← これも切り忘れた。

これらの4点です。その場で設定を変えようとすると忘れることがあるので、自宅でこの設定にしてから持ち出した方がいいかもしれませんね。

一方、その場で調整するのは、

  • ピント → MF(マニュアルフォーカス)で。
  • シャッタースピード → 15〜20秒。
  • ISO感度 → 臨機応変に。

これらの3つ。何枚か撮影しながら、いちばんいい条件を探します。

ピントを合わせる

最初に、明るい星を探してピントを合わせます。今回は、左側の星(火星ですね)に合わせています。

α7 IIIの場合は、MFにしてピントリングを回すと画像の一部分が拡大して表示されます。それを見て合わせている感じですね。

シャッタースピード

シャッタースピードは15秒か20秒のどちらかで撮ることが多いです。

長くすればするほど多くの光を取り込むことができ、暗い星まで捉えることができます。しかし、シャッターを開けている間も星が動くので、星が「点」にならないという欠点があります。

さらに、タイムラプス撮影の場合は、撮影する枚数にも関わってきます。

  • シャッタースピード15秒 → 20秒ごとにインターバル撮影 → 1分間に3枚
  • シャッタースピード20秒 → 25秒ごとにインターバル撮影 → 1分間に約2枚

撮影した枚数がそのまま動画の長さに影響するので、この違いは大きいです。

だから最近は、特に問題がなければシャッタースピード15秒で撮影するようにしています。

ISO感度

ISO感度は、試しに撮影しながら決めています。

一般に、ISOの数字が大きくなるほど多くの光を集めることができますが、その分ノイズが多く乗ってしまいます。だから、その場で撮影しながら星とノイズのバランスを吟味しなければなりません。

僕がα7 IIIで撮影するときは、ISO400、800、1600くらいにあたりをつけて調整しています。高感度に強いカメラなので、もっと上げてもノイズは乗らないかもしれませんが、このくらいの感度で十分写ります。

今回はこんな感じです。まずはISO400。

続いてISO800。

(ISO1600は撮ってません。ごめんなさい!)

RAWで撮影してLightroomで現像することを前提にすると、ISO800でも十分です。上の画像を現像するとこうなります。

適当に撮ったので少しぶれていますが、これだけ星が写れば十分です。


構図を決める。

タイムラプスの場合、止まっているものを入れることが大切です。

星空だけを写した場合、星が動いているのか、カメラが動いているのか、それとも1枚の写真の一部分を拡大して動かしているのかわからない——撮影した人はそのときの状況を知っているので、星が動いているように見えるでしょうけど。

だから、風景や木などの止まっているものを入れることで、星が動いていることを強調することができるのです。

ただ、周りは真っ暗なので、構図を決めるには向きを変えて何枚か撮影しなければなりません。今回は3枚撮りました。

ペルセウス座流星群の放射点は北東方向でしたが、流れ星は四方八方に現れるとのことでした。なので、北東に括らずにいい構図を探しました。

まずは南東方向。

これでもいいのですが、せっかくなので天の川を入れたい。つまり南方向。

もう少し木を入れた方がいい気がしたので、角度を低くします。

オーケー。これにしよう。


あとはカメラ任せで放置するだけ。

ここまで設定を作り込めば、あとはリモコンでインターバル撮影を開始して、ひたすら待つだけです。今回は約4時間かけて、700枚程度撮影しました。

前述のとおり、20秒のインターバルで撮影したので、1分間に3枚撮れます。24FPS(1秒間に24コマ)の動画にすると、8分間で撮影した24枚の写真が1秒で流れます。

つまり700枚だと、700枚 ÷ 24コマ ≒ 29秒間の動画になるということです。このあたりは、「何秒間の動画にしたいのか」を意識しながら撮影時間を調整しています。

とはいえ、今回の目的は「流れ星を撮影すること」なので、シャッターが開いているタイミングで構図の中に流れることを願いながら、ひたすら待ちました。


2枚撮れました。

これだけ撮影して、構図の中に入ったのは2枚だけでした。シャッターが開いていないときに、構図のど真ん中に大きいのが流れたのが悔しかったです。

1枚目は右下に薄く流れていますね。

2枚目は左上にくっきりと写っています。

ペルセウス座「流星群」だから、もっとたくさん流れると期待していましたが、今回は思っていたほどではなかった。でも、きちんと目に焼き付けることができ、写真にも収められたのでよかったです。


タイムラプスはこちらです。

で、副産物としてできた約30秒間のタイムラプス動画はこちらです。

そこまで期待していなかったけれど、割と幻想的な雰囲気になりました。やっぱり天の川を入れたのが正解でしたね。


まとめ

前回のタイムラプス記事のときは手間取りながら撮影していましたが、今回はだいぶ要領よく撮影できるようになってきたと思います。天の川もちゃんと写ったので満足です。

また、撮るのが難しい流れ星も写すことができただけで良しとしましょう。もっと上手く撮れるコツがあれば知りたいですが、自然を相手に撮影するので、ひたすら待つしかないような気もしています。

とはいえ、流れ星に限らず、星空を撮影するのは楽しいものです。

ここまで撮れるようになってくると、もっといろんな場所に出かけたくなるんですよね。九州内でおすすめのスポットをご存じの方がいらっしゃいましたら、こっそり教えてください

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