久しぶりに帰ります。
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先日、ANAのタイムセールで長崎行きのチケットが安かったんですよ。なので5月に1人、2泊3日で帰省することにしました。羽田⇄長崎の往復で17,000円くらい。実家だから宿泊はゼロ円だし、空港との移動代も含めて2万円くらいで収まりそう。いいでしょ。
長崎を訪れるのは昨年2月以来なので、結構久しぶりです。本当は年末年始に車で帰ろうかなと思ってたんだけど、直前になってやめました。
実際、車で行くと結構高上がりになっちゃうんですよね。高速代が往復でざっと4万円(深夜割引で)、燃料代が2万円くらい。だったら飛行機のタイムセールを待って帰った方がいいんじゃないかと。もちろん、現地での移動のしやすさが段違いなので、一概に比べるのもナンセンスな気もしますが。
そうやっていろいろ考えた結果、5月のチケットを取ったというわけです。せっかく帰るので、実家でぐうたら生活することなく、ちゃんと意味を見出したいと思っています。ここで言う「意味」というのは、両親に顔を見せるのは当然としても、「ちゃんと写真を撮って帰ってくる」ということです。
「おいしいものを食べよう」という案もいいけれど、飛行機の時間的に現地での食事回数が多くなさそうだし、今さら長崎の食べ物に新しさはないので(それだけ離れている時間がまだ短いということなんでしょう)、今回は食べ物は目的にしません。
じゃあどこでどんな写真を撮ろう? 機材は何を持って行こう?——というのを、この記事を書きながら考えたいと思っています。
どこで写真を撮るか?
長崎に住んでいた頃は、その景色が当たり前だったので何も感想はなかったのですが、離れて6年も経つとその特殊性・意外性に気づかされることもありまして。長崎県外の人からはいつも言われることと同じなのですが、
- 山の上まで家々が並んでいるのが珍しい
- だから夜景がきれい
- 日本で唯一、世界に開かれていた出島
- 異国情緒のある街並み(西洋建築や中華街)
- 路面電車が走っている
- 原爆による悲惨な歴史
- 街中から見える造船所
- 軍艦島などの世界遺産
このあたりでしょうか。自分でも書き出しながら、確かにこれは特殊性あるなと、改めて思いました。行ったことない人はぜひ一度、実際に歩いてみてほしいです。観光地っぽさと生活感が混ざり合った独特の空気感に、きっと驚くはず。
前回帰省したときは、お墓参りのついでに、入り組んだ坂道の路地をGR IIIxで撮ってきました。これ、本当に実家からお墓に行っただけでして、長崎市民的にはありふれた景色なのですが、首都圏民からするとめちゃめちゃ「惹かれる」景色なんですよね。今だからこそ分かる。
とすると、今回もこのような路地の風景を撮るのを、目的のひとつとしてもよさそう。地元だから地の利があり、どのあたりに行けばどういう景色が広がっているか?をなんとなく想像することもできるので、見知らぬ土地に行くよりはとても撮りやすい。
でも、身も蓋もないことを言いますが……坂道を歩いて上るの、めちゃめちゃ大変なんだよなあ。
特に最近は在宅勤務で運動不足が顕著でして、ちょっと階段を上がっただけで息切れしそうです。だからバスでどこかまで上がって(長崎は坂の上までバス網が発達してるんですよ)、そこから下りながら写真を撮るのがいいかもしれないなと。いいこと思いついちゃったかもしれない。
どんな写真を撮るか?
今回は、ただシャッターを切るだけじゃなくて、「どういう文脈でその写真を撮るのか?」というのを少し意識してみようと思ってます。ブログに載せることを前提にすると、やっぱりストーリー性が欲しくなるんですよね。
例えば、「坂道を下りながら見える景色の変化」とか、「実家からお墓までの間に見る風景」みたいな、ちょっとしたテーマを持って撮りたいなと。特に後者は、以前GR IIIxで撮ったときにすごく手応えがあったので、今回もその延長線上で攻めてみたい。
他にも、たとえば敢えて新鮮味のない実家の周りで写真を撮ってみるとか(それをブログに載せられるかどうかは分からないけれど)、昔よく行ってた祖父母の家の近くの商店街を歩いてみるとか、僕の記憶と結びついている場所を意識的に選ぶと、写真に気持ちが乗る気がします。
これって、旅先で観光名所を撮るときとはまったく違うアプローチで、ある意味では「自分にしか撮れない写真」になるんじゃないかとすら思う。生まれてからの30年間を長崎で過ごして、そのあと首都圏の空気感を知っている人間というだけで、ある程度の希少性があると思うので。
もちろん、写真のよしあしなんて見る人次第だけど、自分が後で見返して「ああ、このときの気持ち、覚えてるな」って思えることが大事なんだと思う。そのときのその風景は一期一会なので、あまり気負わずに写真を撮っていくつもりです。
持って行く機材
では、どんな機材を持っていくか? とても悩ましいですね。
もちろん最有力候補は、先日も改めてレビューした「自由な旅カメラ」FUJIFILM X100VIです。首から下げていても邪魔にならない、そして周囲の人を威圧しないコンパクトサイズの中に、最新の高画素センサーが内蔵されているので、このような歩く旅にはうってつけなのですよ。
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カメラを持って歩いている人なんてほとんどすれ違わない地方都市で、仰々しいカメラを持って歩き回ったら、変な勘違いをされてしまいそうです。撮りたい路地って住宅街なんですよ。なのでより一層、配慮をした方がいい。
カメラはときにはその存在自体に暴力性を帯びることもありうるので、人の少ない都市では気をつけないといけないような気がしています。考えすぎかもしれませんが、カメラを持ってうろつくこと自体をよく思っていない人もいるので、自衛できるときは自衛した方がいい。
という感じで、もし持っていくのならコンパクトなカメラな方が、僕はいいと思っています。
手持ちのラインナップだと、ソニーRX100V、リコーGR IIIx、FUJIFILM X100VIなので、この中だったらX100VIかなと思っています。GR IIIxは前回持って行ったし、RX100Vは他の2機種と比べてセンサーが小さいので、シーンによっては心許ない場面もありそうで。
撮った後にどうするか?
写真を撮って終わりにしない。いつものように現像して、セレクトして、ブログにまとめるところまでやってこそ「旅の記録」になる。
もちろんX100VIではRAWで撮るつもりなので、帰ってからLightroomでゆっくり現像しようと思ってます。フィルムシミュレーションも活かしながら、少し濃淡のあるトーンで仕上げたい気分。長崎の空気感って、どこか光と影が同居している印象があるので。
そして、仮に記事にするときも、単純な「旅行記」にはしたくない。あくまで「記憶を辿る散歩」みたいな文脈で、自分の言葉と写真が並列に並ぶようなものにしたいですね。そんなイメージで、2泊3日を丁寧に記録してきます。
まとめ
というわけで、今回は写真を通して長崎との距離感をもう一度確かめるような旅になりそう。撮ること自体を目的にしつつ、その過程でいろんな気づきが得られたらいいなと思ってます。
また帰ってきたら、どんな風に見えたのかをブログに書くつもりなので、よければ読みにきてください。