わざわざ食べに行くことに意味がある。
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今年のお盆は、妻の実家がある長野に行ってきました。
目的は、お墓参りはもちろん、夏の風物詩となっている「とうもろこし」を買うこと。長野・信濃町のとうもろこしは、やっぱりおいしいんですよ。だから大量に買い込んで、まとめて冷凍しておきたいのです。
いつものように、犬を連れて車で行き、妻の実家に泊まらせてもらいます。今は使っていない義祖父母の家にある客間が、さながら高級旅館のようなんですよ。いつもありがたい。
ちなみに、お盆の帰省は長野だけでした。僕の実家がある長崎はまあ、5月にも行ったし、また別の機会に行くことにします。別に人が多い年末年始やお盆は避けてもらっていいと言われてるし。
そして旅の後半では、東京では正式に買えなくなってしまった、お気に入りの「スコーン」を求めて、軽井沢に立ち寄りました。こちらは後編でお届けします。
夕方に長野へ向かう
ということで、車で長野に向かうシーンから。
本当は土日に1泊だけの予定だったのですが、予定がバタバタになりそうだったので、金曜の夕方に向かいました。2泊になっちゃうけれども、その方が渋滞も避けられるだろうし。ゴールデンウィーク、長野から横浜への帰り道で9時間かかったのは、ちょっと堪えました。
今回は珍しく中央道を使って向かいました。最寄りのインターから東名に乗り、圏央道を経て八王子から中央道、そして諏訪から長野道に進むようなルートです。いつもは関越の3車線を華麗に飛ばしているので、2車線の道でのんびり進むのはかなり新鮮。
途中、笹子トンネルを出た瞬間、突然の豪雨に見舞われました。前が全然見えないし、路面の水はけも悪く、70キロで走るとハイドロプレーニングを引き起こしてハンドルが効かなくなる瞬間がありました。咄嗟にスピードを落とし、ゆっくり走りました。
甲府のあたりまで下りてくると、今までの降り方が嘘だったかのように一気に止み、そこからは順調に進みました。ちょうど諏訪湖の花火の日だったから、諏訪湖SAは閉鎖されていました。ちょっと景色見ようと思ってたから、残念。
この日は移動だけで終わりました。翌日は早いことが直前に判明したので、さっさと就寝。
夏の「とうもろこしの旅」
翌朝、朝早く起きて信濃町へ。
最初の目的地は、とうもろこしで有名な「小林農園」です。ここで焼きとうもろこし食べて、生とうもろこしを買って帰ろうと。そして、途中にも他のお店がたくさんあるだろうから、そこも覗いていこうという魂胆。
この小林農園さん、朝9時からオープンするのですが、前日に調べたところ、オープン前から大行列になることがあるようでして。さらに、当日の朝からTwitterを見ていたところ、そろそろ今年の在庫が尽きそうとのことで、売れ行きによっては途中終了の可能性もありそう。
これは早起きしてよかったと思いながら向かったのですが、結局15分ほど出遅れてしまいました。みんな朝からすごいよ。駐車場、100台くらい止められそうだったけど、最後の1台でした。ぎりぎりだった。
まずは、焼きとうもろこしを食べよう
そして、到着したときには既に長蛇の列ができていました。とうもろこししか売ってないのに、こんなに人気なのはすごいな。
列は2つあって、ひとつは「焼きとうもろこし・蒸しとうもろこし」の列。もうひとつは、「生とうもろこし」の列。ここに来た当初の目的は、おいしい生とうもろこしを買って帰ることだったのですが、せっかく来たなら食べて帰らないともったいない。
なので、まずは焼きとうもろこしの列に並ぶことにしました。まあ、この日の早朝に在庫が少ないことをツイートされたのを見て、生とうもろこしを買うのは半ば諦めていたので、とりあえず食っとこうという半分投げやりモードで並びはじめました。
結局30分くらい並んでたのかな。次々ととうもろこしが焼かれるいい匂いに期待を膨らませながら、待っていました。
そしてついにゲット。妻と1本ずつ食べるべく2本買ったのですが、おまけで小さいのがもう一つ付いてきました。めっちゃ嬉しい…!
ちょうど屋根付きのベンチが空いていたので、そこで食べることにしました。もうね、このために長野に来てよかったと思えたほど、とってもおいしかったです。焼きとうもろこしなんて家ではなかなかできないからね、採れたてのとうもろこしをこんな風に食べられるの、なんと贅沢なことなのでしょう。
食べている途中でにわか雨も降ったりしたけど、屋根付きの場所だったのでちょうど凌げました。のんびり食べて、完食です。ごちそうさまでした!
そして、食べ終わったとうもろこしの芯は、専用のごみ箱で回収されていました。この芯が肥料になって畑に還り、また来年のとうもろこしがおいしくできるんですね。いい循環だなと思いました。
生とうもろこしの列も並んでみる
食べ終わる頃には人もだいぶ少なくなってきていました。みんな朝イチで来るんだねえ。
そのため、生とうもろこしの列も先程の半分ほどの長さになっていました。上に書いたとおりで、半ば諦めてたんだけど、妻と話して「せっかく来たから並んでみるか…」となったので、並んでみることに。そしたら、なんと買うことができました! ほんとぎりぎりだった。
後から農園のTwitterを見てみると、やっぱりこの日のうちに売り切れてしまったようでした。僕らが買ったとき、バックヤードにいくつかカゴがあったのですが、もしかするとこれで終わりだったのかもしれないね。本当によかった。
そして、肝心のとうもろこしは、「サニーショコラ」という品種です。しっかりとした風味とさっぱりとした甘みが特徴で、ジューシーな食感を楽しめるらしい。確かに、焼きとうもろこしもそんな感じだった。
この小林農園さんでは、除草剤を使用せずに手作業で丁寧に除草して栽培しています。また、栽培が難しく量産できない、かつ衝撃に弱いため輸送に適さない品種が中心で、量販店に卸していないそうです。ここでしか手に入らないからこそ、わざわざ買いに訪れる意味があります。
小林農園のサニーショコラは、大きさによって値段が分かれており、小さい方は240円、大きい方は280円です。僕らは大きい方を4本買って帰りました。(このときは、在庫も少なくなっており、1組あたり6本までの制限がかかってた)
以前から気になっていたんだけど、やっと行くことができました。大行列は必至なので、覚悟して訪れてみてください。
別のお店でも追加で買っとこ
小林農園の生とうもろこしの列に並んでいるとき、向かいにある「ふぁーむ わだ」さんでも追加で2本買いました。こちらは「恵味」と「白い恵味」という品種を1本ずつ。白い方は生でも食べられるほど甘い品種です。
あとは、義母が農協のスーパーで2本買っておいてくれたので、合計8本のとうもろこしを家に持ち帰りました。とうもろこしのポタージュ、とうもろこしの天ぷら、とうもろこしごはん、もちろんそのまま蒸して食べる。いろんな食べ方が楽しみです。
小林農園の向かいにある直売所。こちらはとうもろこしだけでなく、いろんな野菜も売っています。
コーンスープも飲んどこう
意気揚々と帰ろうかと思ったのですが、せっかくなら隣の「仁の蔵」さんのコーンスープも飲んでおこうかと。これがね、めちゃめちゃおいしかったんですよ! 今回の長野の旅でいちばん衝撃を受けました。それくらいおいしかった。
コーンスープというからポタージュかと思ったのですが、そうじゃなくて、濃厚なとうもろこしジュースのようなものらしい。すり潰したとうもろこしを濾して、お湯でといたもの? そんな味がしました。もとのとうもろこしの甘さが効いていて、最高においしかった。
ちなみにこちらのお店、普段はお蕎麦屋さんのようなのですが、とうもろこしシーズンはお蕎麦はやめて、とうもろこしに特化しているとか。スープが本当に絶品なので、ぜひ行ってみてください。何杯でも飲めてしまいますよ。
こちらも小林農園の向かいにあります。コーンスープの文字が目に入って急遽寄ってみたんだけど、大大大正解でした。また来ます。
コーンクリームコロッケも食べちゃえ
もうここまできたら、目に付いたとうもろこし料理は、片っ端から食べて帰った方が幸せなのでは? そのために長野に来たんだから(いや違うかもだけど)、楽しみ尽くそう。
そこで思い出したのは、小林農園に向かっているときに見えた「コーンクリームコロッケ」の文字。これは「にのくらマルシェ」さんという直売所の一角で売られていました。買おう買おう。
僕は犬と一緒に車で待機して、妻が買ってきてくれました。揚げたてアツアツで、外サク中ジュワ。絶品でした。(果たして、このとうもろこしは信濃町産なのだろうか、少し気になりました)
こちらは、とうもろこしシーズンに関係なく営業している農産物直売所です。営業は5月頃〜9月頃。詳細は公式サイトをご参照くださいませ。
とうもろこしを楽しみ尽くした
焼きとうもろこしから始まり、生とうもろこしの爆買いと、コーンスープやコーンクリームコロッケまで、信濃町のとうもろこしを楽しみ尽くしました。ほんと、ここでしか食べられないものがあるから、訪れる価値は十分ありました。
あとは、生とうもろこしをたくさん買ったから、家に帰ってからとうもろこし料理を楽しみにしておかないと。果たして、このとうもろこしたちが何になるのでしょうか。
ちょっと話が逸れるけれど、首都圏でも車を持つことって、こういうライフスタイルを送るためのチケットだと思っていて。首都圏内の移動は電車でいいかもしれないけれど、首都圏外に出ると車でしか行けない場所がある。
今回だって、わざわざ長野・信濃町まで来て、とうもろこしを食べ、大量に買い込んで帰る。このような場所での経験、そしてそれが自由に楽しめる環境。これらは自分の車を所有してはじめて享受できるものなのだなあと、改めて思いました。
家で続きをやろう
さて、無事に家に持って帰ってきました。
まずは、そのまま蒸して食べるものは分けておいて、料理で使う分はまとめて冷凍します。そのためには、皮を1〜2枚だけ残してレンチンして、芯から実をもぎ取り、チャック付きの袋に入れていきます。
この本数となると、後半を指がもげそうになりました。楽して包丁で削ぎ落としてもいいんだけど、どうしても芯に残って無駄になる部分があるから、できるだけ手作業で芯から外していきました。せっかくのおいしいとうもろこしが勿体ないからね。
とうもろこしの実を芯から外すのには、ちょっとしたコツがあります。まずは縦1列を1個ずつもぎ取る。その後、1列ごと横に倒すように力を加えれば、ボロボロと取れていくんですよ。これが何気に快感。でも、たまにうまくいかないこともあって、そのときはがんばって1個ずつ取ります。
コーンポタージュスープ
ここからは、妻が作ってくれた料理を我が物顔で掲載していくコーナー。まずはコーンポタージュスープです。
これは、ふぁーむわださんで買った「白い恵味」という品種をスープにしたものです。この品種は生のままでも食べられますが、試しに少し食べてみたところ、僕らは生で食べるよりも熱を通した方が好みだったんですよ。
このようなスープを作るときは、レコルトの自動調理ポットが大活躍です。材料をまとめて投入してボタンを押すだけで、自動でスープが完成します。
とうもろこしごはんと、天ぷら
それから、とうもろこしごはんと、とうもろこしの天ぷらも作りました。これはちょうど昨日。余ったので今日も食べましたが、どちらも甘くてとてもおいしかった。
天ぷらはとうもろこしだけでなく、かぼちゃ、椎茸、そして舞茸も。長野できのこを調達しなかったのが後悔ポイントです。でもどれもサクサク&ジューシーでおいしかった。
とうもろこしは、小林農園さんのサニーショコラと、義母が農協のスーパーで買ってくれていたもの(品種不明)。食べ比べたけれど、味がかなり違いました。サニーショコラは濃厚で味が詰まっている感じで、僕はこっちが好きです。
そして、とうもろこしごはんもサニーショコラ。炊いている間も、とうもろこしのいい香りが部屋中に漂っていました。もちろん味も格別です。天ぷらにごはんに、とうもろこしは何にでも合いますね…!
ちなみに天ぷら鍋は、ホーロー製の角形ものを使っています。飴のように艶があってかわいらしく、白いから油の汚れ具合もよく分かります。これだけ揚げ物をすると黒い汚れが多くこびりつきますが、重曹で洗うと一瞬で取れました。
とうもろこしは偉大だ
こうして僕らはとうもろこしの偉大さを噛み締めながら、今年の夏も思う存分食べ尽くしました。やっぱり季節の野菜を産地まで買いに行くというのは、とっても幸せな時間を過ごすことができるのだなと、改めて実感しています。
夏といえばとうもろこし、とうもろこしといえば長野・信濃町。ぜひこれを覚えて帰ってください。そして、来年の夏に思い出したら、ぜひ行ってみてください。わざわざ行く意味があるほど、価値のある経験ができると思いますよ。
さて、後編はスコーンを求めて軽井沢を訪れた話をお届けする予定です。時間的に行けるかどうか微妙だったけれど、意外と予定が早く進み、高速道路も渋滞してなくて、のんびり楽しむことができました。
これも行ってよかったと思えた場所だったから、次回の記事も丁寧に言葉を紡いでいきます。今から書くので、もう少々お待ちくださいませ。ちなみに今回の記事はAIを一切使っていません、全部自分の言葉で書きました。