「あー、そろそろ記事書くか」
去年11月までの僕はこんな感じで、気が向いたときにだけブログ記事を書いていました。だからブログのサイドバーには「不定期更新(と見せかけた放置)」という言葉が、まるで免罪符のように佇んでいました。
毎日更新をしていると、そんな免罪符を貼っていた自分が恥ずかしくなりました。だからもうその言葉には、姿を消してもらうことにしました。
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月に10記事も書けばいい方だったのに、12月からは毎日更新しています。
きっかけはあまり大したことではなくて、それまで気分で運営していたブログに本気で向き合ってみようと思ったことです。博士課程が終わりに近づいてきて暇になったというのもあるけど。
本気で向き合うためには、デザインを作り込むとか、写真にこだわるとか、いろいろあると思うけれど、まずは中身を増やすことかなと考えました。だってそれまでスッカスカだったんだもん。
だから、「記事書きたくないなー」という感情を殺して、ただ淡々と毎日記事を投下するという、ある意味冷静でドライな日々を過ごしています。
そんな生活を続けて今日で77日目だそうです。ここまでたどり着くと、もう更新するのが当たり前ということすら通り越して、生活の一部に溶け込んでいます。四六時中「今日の記事どうしようかなー」ということばかり考えています。
以前は3日ぐらいかけてのんびりと書いていたのを1日にしたので、単純計算で作業スピードを3倍にしないといけません。毎日更新を始めた12月の時点で一気に加速して3倍にして、そのスピードを保ってきました。
しかし、60日目に差し掛かってきた頃、だんだん雲行きが怪しくなってきました。
書きたいことはあるのに気分が乗らないというか、書きたいことを文章としてダイレクトに表現できない自分が嫌になってくるというか。この感覚は77日目の今でも続いています。
毎日更新60日目。前に進めなくなるような感覚を抱く。 – starnote*
上の記事では否定していますが、「これはある種のスランプなのかな」と思うことにしました。
それにしては少し長い気がしますが、どこがスランプだったかなんて後から振り返ったときに初めてわかるものです。だから気にせず前に進みます。
こうやって進んでいるうちに、いつの間にか少し高い場所に来ていたようです。
最近はアカデミックな記事をたくさん書いていましたが、どの記事も大きな反響をいただきました。規模は小さいながらも、一歩一歩着実に歩みを進めているような感覚を持っています。
特に、そのうちのひとつをシェアしたツイートを拡散してもらったりして、「アカデミックなブログ」として知られてきているように思います。
【記事更新】
研究者がイラストを描けるととても強いです。自分の研究をわかりやすく伝えるために、画力を鍛えよう。 – starnote* https://t.co/04YdaB932Z pic.twitter.com/8Yh582GL3K
— みけめろ@starnote* (@info_starnote) 2019年2月13日
上を見ればキリがないから、「高みに押し上げる」と言ってしまうのは時期尚早かもしれません。でも、少なくとも毎日更新を始める前の僕と比べると、確実に高いところにいます。
確かに数打ちゃ当たる戦法と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、でも数をこなさないと弾はかすりもしないんですよ。
その「数」をこなすための手段として、毎日更新して習慣化することは決して遠回りではないと思うのです。
正直に言って更新したくない日もあります。
今日だって疲れてて書きたくないのに絞り出して書いてます。そんな状況でも、力を振り絞って書かないと、明日更新するハードルが高くなってしまうのです。「昨日サボったから今日もいいか」って。
そんな自分を許してしまうと、これまで76日間コツコツと積み上げてきたものが一気に崩れ去ってしまうような気がして。自己嫌悪のループに入るのだけは阻止しなければならない。
だからこうして、意地でも更新しています。自己成長ために毎日更新しているつもりだったのに、いつしか誰かの役にも立っていた。それってとても素敵なことだと思いませんか?
一気に上ることはできなくても、少しずつ登り詰めていくことで、気づいたら元いた場所が豆粒のようになっていました。こんな感覚を知ることができると、習慣化して継続することの偉大さが身に染みます。
毎日文章としてアウトプットするという自分との約束。やってきたことはただそれだけです。だけど、これまで味わったことのなかった感覚を掴むことができたと思います。
それでもまだ77日です。さらに継続することで、もっと別の感覚があるんじゃないかと思っています。だから少なくとも100日は続ける。
3ケタも続けると、更新を止めるという選択はより一層しづらくなります。帰還不能点(Point of no return)に自分を引っ張り込んで、もっと成長させよう。そう思っています。