雪を求めて奥日光へ。
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冬になると、なぜか奥日光に行きたくなる。
夏や秋の賑わっている奥日光と比べて圧倒的に人が少なく、誰も知らない秘境のような感じがする。実際そんなことないのだけれども、周りに自分と家族しかいない中禅寺湖で夕暮れを眺めていると、そんな気さえしてくるものです。
そして何より、湖の向こうに沈む夕日が美しい。冬の澄んだ空気のおかげでオレンジから深い青まで美しいグラデーションとなる。快晴でなくとも、赤く照らされた雲と光り輝く湖、そして雪化粧の施された山々が何にも代えがたい風景を生み出すのです。
今回も寒い日が続く1月に行ってきました。昨年も同じ時期に訪れたから、もう1月の奥日光は定番になりつつありますね。
ただ、昨年と比べて雪の量が全然違いました。暖冬だった2023〜2024年の冬は、この奥日光にもあまり雪を降らせなかったようで、本当に少ししか雪に遭遇しなかったんです。しかし、今年は一面の雪景色だし、山道を走ろうものなら路面は真っ白。そんな中で冬の奥日光を楽しんできた記録をお届けします。
昨年の記事はこちら
▶ CX-60を走らせて、冬の奥日光へ日帰りロードトリップ
いつものコースで
今回も、いつものコースで巡ってきました。僕たちが日光に行くときはだいたいこのコースです。
朝から家を出て首都高と東北道を使って宇都宮へ。そこから日光道に乗り換えて日光インターまでひとっ走りします。一般道に降りた後、まずは霧降高原に車を進め、大笹牧場でソフトクリームを食べる。それから日光まで戻り、東照宮の横をかすめて、いろは坂を上り一気に戦場ヶ原まで。
戦場ヶ原でちょっと散歩した後は、中禅寺湖の湖畔にある駐車場に車を止めて夕暮れを見る。冬の時期だと、このコースをこなすだけで日没になるので、暗くなったらゆっくり帰ると。こんな感じで、12時間くらいのロードトリップです。
朝から高速道路を使って日光に向かいました。途中の休憩は1回だけ。初めて佐野SAに寄ってみたところ、リニューアルされたのかきれいな施設に感動。スタバもあったけれども先を急ぎたかったので何も買わず、トイレと犬の散歩だけを済ませて先を急ぎました。
日光が近づく
さて、宇都宮ICで東北道を下りて日光道に進みます。ここは高速道路ではないのであまりぶっ飛ばさないように抑え気味で運転しないとね(それでもぶっ飛ばしてる車いましたが)。日光に近づくにつれて、少しずつ路肩に雪が現れ始めました。とはいえまだまだ路面はドライです。
霧降高原を走る
日光ICで下りると、そこはもう日光の中心地。日光駅の横を通り過ぎて、県道169号で霧降高原方面に車を進めました。上りのヘアピンカーブが続く曲がりくねった道で、連れてきた犬が辛そうな声を出していたので、途中の霧降高原駐車場で休憩を入れました。
ここまであまり雪は積もっていなかったのですが、駐車場に入ると一面の雪でした。圧雪なので全然滑らず、スタッドレスでは普通に走れます。しかし雪で駐車場の縁石が隠れていて、タイヤを擦る寸前でした。危なかった。
日光霧降高原 キスゲ平園地
遊歩道が整備されており、3月下旬のマンサクから始まり、4月~6月にかけてはカタクリやツツジ類など、100種類を超すたくさんの種類の花が春から秋まで楽しめるようです。今度寄ってみよう。
▶ 日光市霧降高原 キスゲ平園地(公式サイト)
雪の中を進む
さて、そこからさらに上っていくと景色が一変して、路面には一面の雪が広がっていました。昨年の状況からして、ここまでの量の雪があるとは思っていなかったので、ちょっと想定外だったな。しかしほとんどは圧雪だったので問題なく走れます。
ただ、下り坂でアイスバーンになっている場所があり肝を冷やすこともありました。滑っていくのが手に取るように分かるの、結構な恐怖体験でしたね。といってもCX-60の四駆の制御に助けられて、比較的安定して走行できたように思います。僕は雪道の経験が少なく、初心者も同然だから、めちゃめちゃ神経すり減るんですよ…
大笹牧場へ
慎重に運転して無事に到着しました、大笹牧場。わざわざここまで来た目的は、ソフトクリームを食べることと、ソーセージを買うこと——なんだけど、このとき気温はマイナス1℃でして。ソフトクリーム、食べれるかな…
夏はソフトクリーム売り場に行列ができているのですが、冬は人もまばらです。もちろん何組かは遭遇したけれども、スタッドレスを装備して雪道をクリアした人々しか辿り着くことができないので、もはや秘境と化していますね。
そして冬は売店の片隅でソフトクリームが売られていて、店内は飲食禁止かつペットも禁止なので、買って外の席で食べるしか選択肢がありません。寒かったけど、せっかく来たので食べることにしました。
凍えるほど寒いんじゃないかと思っていたけれども、日が当たっているから意外と大丈夫でした。あと当たり前だけど、気温がマイナスなので、ゆっくり食べてもソフトクリームが全然溶けないですね。味わって食べることができたからむしろよかったかもしれません。
あとは雪景色を眺めたり、犬と遊んだりして過ごしました。もちろんソーセージもゲット。家に帰っておいしく頂きましょう。
昨年はスキー場まで行ったのに、犬は雪のことを忘れてしまっていたのか、最初はめちゃめちゃビビってました。大丈夫だよ〜ってゆっくり引っ張ってあげると渋々乗ってきて、それ以降は楽しかったのか、写真の通りの表情。
30分ほど滞在して出発です。このとき14時前で、日没は16:39でした。タイムリミットはあと2時間半くらいなんだけど、戦場ヶ原までは1時間半くらいかかりそう。果たして日没までに回りきれるのか——?
奥日光に向かおう
さて、あまり時間もないので、霧降高原から奥日光に向かうことにします。来た道を戻ってまずは日光の街へ行き、そこから国道122号・120号でいろは坂方面に車を進めます。
途中の駐車場に止めて景色を眺めたい——のだけど、あまりに寒いので、そそくさと写真だけ撮って車に戻りました。この駐車場、夏だと多くの車が止まっているのですが、このときは誰もいませんでした。さすがに冬にこんなところ来る人は少ないか。
六方沢展望台
霧降高原を見渡せる開けた展望台。といっても駐車場があるだけで、階段で上る展望台のようなものはありませんが、景色は最高です。
後編に続きます
——と、前編はここまで。きりがいいので、ここで一旦切らせてください。
日が傾きはじめた戦場ヶ原や中禅寺湖で心打たれる風景を。雪が少なかった昨年とは異なり、今年は文字通りの「奥日光の冬」を体感してきました。後編では、その感覚を余すことなくお伝えできるようにしたいと思います。