秋の横浜を歩きます。
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夕暮れの横浜紅葉さんぽ
横浜に住んでいるのに、横浜の写真を撮ることが少ないように思っているんです。車でどこかに出かけるときにカメラを持っていくから、市内で出歩くときは写真を撮るモードではないのですよね。とはいえ、いつもは横浜駅の高島屋に行くとかで、そもそも写真を撮るような場所に行かないのだけれども。
長崎の実家に住んでいたときを思い返してみてもそうです。珍しい景色や有名なものなど、被写体なんてそこら中にたくさんある街に住んでいたのに、市内でカメラを持って出歩くことは少なかったように思います。もっぱら車で遠出するときだけ、カメラを持っていました。
そういうわけで、せっかく家から車で30分の場所に被写体がたくさんあるので、カメラを持って1時間ほど散歩してきました。この時期に撮るのはもちろん、日本大通りのイチョウ並木です。
今回の機材
今回は予防線を張らず、単焦点レンズ1本勝負です。〈FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF35mmF1.4 R〉という定番の組み合わせで臨みます。
山下公園の駐車場に向かう
車をどこに止めるか迷いましたが、山下公園の駐車場に止めて散歩するのがいいんじゃないかと。土曜の夕方にもかかわらず、自宅から事前に確認すると空車となっていたので、意外と穴場なのかもしれません。知らんけど。
家から車を走らせ、みなとみない大通りを通って、山下公園通りへ。このエリアを車で走っているだけでも十分に紅葉が楽しめますね。見るだけだったらドライブするだけでいいかもしれません。それも楽しそうだ。
ちなみに、車の中からの写真はFUJIFILM X100VIで撮りました。散歩のときもX-T4とX100VIの2台を持っていましたが、余程のことがない限りX-T4だけを使うつもりで。
駐車場に車を止め、散歩スタート
かなりスムーズに駐車場に入れることができ、若干拍子抜けしつつ(もっと混んでると思ってた)、ここから散歩が始まります。
まずは山下公園通りのイチョウ並木を見ながら、象の鼻パーク方面に歩きます。そうすると、目の前はもう日本大通りです。往復でだいたい3kmくらいかな、写真を撮りながらのんびりと歩きましょうか。
山下公園通りを歩く
山下公園の中を歩くのか、それとも通りを歩くのか。このあたりは帰りも通るので、行きは通りを歩くことにしました。
この山下公園通りにも見事なイチョウ並木があるのだけれども、見頃は過ぎたところか。ところどころ葉が落ちてしまっている木もあり、黄金色のイチョウ並木というほどではありませんでした。もちろん散っていない木もたくさんあるので、イチョウ並木を楽しむことはできました。
暗くなっていく街並み
大さん橋のところまで来ました。あとは1ブロック進めば日本大通りです。
刻一刻と時間が過ぎていき、空はだんだん夕焼けへと変わっていきます。このあたりは海沿いなのですが、海は東側にあり、西側にはたくさんのビルがあるので、日が当たらなくなるのが早いです。日没時刻はまだだけれども、もう光が当たらなくなってきて、道路を走る車はライトを付け始めました。
圧巻の日本大通りイチョウ並木へ
そして、辿り着きました。日本大通り。
初めて来たけどすごいですね。ちょうど見頃だったので、そのきれいさに圧倒されていました。先日訪れた昭和記念公園も雰囲気があるけれど、この日本大通りもいい。レトロな建物と、洗練された街並み。都市にあるイチョウ並木のよさが詰まっています。
ここは多くの人々が行き交っており、写真を撮る人、ベンチで談笑する人、カフェでくつろぐ人、ゆっくりとお散歩する人などなど、この空間にいるみんなが思い思いの時間を過ごしていました。
本当は、早朝など人の少ない時間帯にも訪れて、自分の車と一緒に紅葉を撮りたいと思っていたのです。そう思っていると、ちょうどいいタイミングで自分のと同じ仕様のCX-60が通りがかりました。これでいいのか?と思いながら、とりあえず撮る。結局行かなかったからこれでいいや。
カメラを片手にもう少しうろうろ
このあと、妻をピックアップして犬の幼稚園のお迎えに行く予定でした。そろそろ車に戻らないと間に合わなそうです。普通に歩くだけだったら余裕で間に合うんだけど、写真を撮りながらゆっくり歩いたらちょうどいいくらいの時間。
これ以上遠くに行くのはやめて、日本大通りのイチョウ並木をもう少し堪能させていただきながら、また山下公園の方に向かって歩みを進めましょうか。
夕焼けの海沿いを
空がだいぶ焼けてきて、光が美しい時間帯になってきました。時間があったら大さん橋まで行ってみようかと思っていたけれども、そこまでの時間はなさそうです。
このあたりのウォーターフロントは長崎と雰囲気が似ていて親近感を覚えます。まあ、街の成り立ち自体が似たようなものですからね。横浜・神戸・長崎の風景が似るのは必然かも。
優しい夕日に照らされる横浜ベイブリッジ
さて、山下公園から横浜ベイブリッジを臨みます。まるでアーベントロートのように優しい夕日で横浜ベイブリッジが照らされていました。人工物に対して使う言葉じゃないかもしれないけれども。
この光に照らされていたのは、この写真を撮った一瞬だけ。ほんの2〜3分のできごとでした。たまたま山下公園にいて、たまたま横浜ベイブリッジを見ていただけなのですが、感動的な瞬間に出会うことができました。
街でスナップしているとこのような「心に残る瞬間」に遭遇することがあって、これこそが写真を撮ることの醍醐味だったりします。
視野を広げよう
きれいな花々も撮りながら、駐車場へと歩みを進めます。
イチョウ並木を見に来たから視線が上ばっかり向いていたのですが、ふと下を見るとこんなにきれいな花々がありました。スナップするときはもっと広い視野を持たないといけないな。
前も後ろもとろとろにボケるのがさすが神レンズという感じで、前ボケを入れたバラの写真がお気に入りです。いいレンズですよ。
紅葉の横浜は美しかった
土曜日の夕方に1時間ほど行った横浜紅葉さんぽ。日本大通りのイチョウ並木は、思っていた以上に見頃のど真ん中で、いい写真がたくさん撮れたように思います。少なくとも自分の中では満足です。
そして、単焦点レンズ1本勝負で歩いてみるというのも、たまにはいいものです。旅行のときはあれもこれもと複数のカメラやレンズを持ち出してしまうけれど、家から車で30分の近場だからこそ、気兼ねなく単焦点縛りのスナップができるのだと思いました。失敗したらまた来ればいいんです。
この〈FUJINON XF35mmF1.4 R〉は、期待を超えてくる素晴らしいレンズだなと、改めて思った次第。目の前に広がっている景色をエモーショナルに切り取りたいのなら、おすすめですよ、このレンズ。