サブスクリプション——月額や年額など、定期的に課金する方式のサービスが最近では増えてきました。僕はこのような「サブスク」サービスにあまり躊躇することなく課金する方で、気がつけばいろいろなサービスを契約している始末。
数ヶ月前にTwitterで話題にもなっていましたが、人が契約しているサービスを垣間見るのって結構楽しかったりしますよね。そこでこの記事では、僕が契約しているサブスクサービスを、コメントとともにまとめてみたいと思います。
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エンタメ:音楽
僕は早くから音楽系サブスクサービスを使い始めていて、古くは2006年にタワレコ傘下でサービスインしたNapster、スマホになってからはソニーのMusic Unlimited、というようにその時代の音楽系サブスクサービスに触れてきました。どちらももう終了してしまいましたが、きっと時代がまだ追いついてなかったのでしょう。
現在はと言うと、Apple Musicを中心にライブラリを構築しています。
Apple Music
【月額 980円】※ 学割で490円になってます
Apple Musicの巧いところは、既構築のiTunesライブラリと一元管理できるという点。
すべてのアーティストのすべての曲が配信されていない以上、自分のライブラリの中の曲と配信されている曲を行き来する必要が生じます。Apple Musicは、どちらの曲であろうと区別なくiPhoneの「ミュージック」アプリで聞くことができるので非常に便利。
というのは、アプリが分かれていると、同じプレイリストに入れることができなかったり、聴きたい曲がどのアプリに入っているかを意識しないといけない。これって結構なストレスになると思うんです。
だから一元管理できるというのは重要なポイントです。このような「境界を感じさせない」サービスはAppleならではですよね。
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Apple Musicには学割プランがありますよ。詳しくはこちらの記事へ。
→ 【大学生・院生は半額】Apple Music学生メンバーシップの登録方法が超簡単だったので解説します。
iTunes Match
【年額 3,980円】
こちらはApple Musicが始まる前からあるサービスで、手持ちのiTunesライブラリの曲をすべてAppleのサーバーにアップして、iPhoneなどからストリーミング再生できるというもの。また、iTunes Storeで配信されている曲とマッチすれば、ストリーミングにはストアの曲が配信されます。
とはいえ、Apple Musicが提供されている現在では、以前ほどのメリットが得られなくなってしまいました。なぜかというと、この「手持ちの曲をサーバーにアップする機能」はApple Musicのみの契約でも使えるからです。
それでも僕がiTunes Matchを契約しているのは、手持ちの音楽のバックアップ先として使いたいから。もし母艦のMacがおかしくなってiTunesライブラリが消失しても、サーバーからDRMフリーでダウンロードできます。だからずっと契約したままにしています。
サービスそのものを使っているというよりは、保険的な意味合いが強いですね。
Spotify Premium
【月額 980円】
昨年末に「100円で3か月間使える」というインビテーションが来たので、乗ってみました。Apple Musicと被るので継続はしないつもりでしたが、方向性の違いを楽しめるので契約したままにしています。
僕がSpotifyに求めているのは「プレイリストのセンスの良さ」です。このプレイリストのおかげで何度も新しい曲に出会うことができたり、懐かしい曲を聴き直したり。こういう部分がApple Musicと差別化できていると感じています。
例えば、最近懐かしく感じてよく聞いている「平成ポップヒストリー」とか。プレイリスト着眼点が独特で、その選曲もセンスがいい。だからApple Musicと重複してでも契約する価値があると思っています。
逆に、曲単位やアルバム単位で聞きたいときは、SpotifyではなくApple Musicが使いやすい。僕はSpotifyで新しい曲に出会ったときは、その曲をApple Music側でライブラリに追加するようにしています。適材適所なのです。
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Google HomeでSpotifyを再生すると、無料プランでも広告が入りません。
→ オーケーグーグル、音楽を再生。音楽好きはスマートスピーカーを早く買った方がいいという話。
エンタメ:映像
以前はWOWOWやスカパー!を契約していました。このような局しか放送されない音楽フェスの番組とかは確かに魅力的なのですが、録画しただけで満足してしまってレコーダーの中には未視聴の番組が溜まる始末でした。なので今では解約してしまって、これら2つのサービスを使っています。
Netflix
【月額 980円(スタンダードプラン)】
よく比較対象となるHuluは契約したことがなく、ずっとNetflixを使っています。こっちの方がオリジナルコンテンツが魅力的なものが多く、僕にとって使い勝手も良かったので。
昨年ちょっとしたスキャンダルにもなっていましたが、『ハウス・オブ・カード』という作品が大好きなんですよ。これもNetflixのオリジナル作品なので、契約しないと見れません。
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『ハウス・オブ・カード』については以前も記事にしました。はてなブログ時代に賞を頂いた思い出深い記事。
→ 【海外ドラマ】Netflixオリジナル作品『ハウス・オブ・カード 野望の階段』。冷酷な人間好きにはたまらない作品。
Amazonプライム
【年額 3,900円】
もはや何のサービスか分からないくらいに範囲が広がっている「Amazonプライム」。お急ぎ便使い放題や、プライムビデオ、プライムミュージックなどがありますが、僕の使用頻度的にはプライムビデオがダントツ1位なので、映像系サービスに組み込みました。
こちらもオリジナルコンテンツが強い。特に『グランド・ツアー』というクルマ番組が大好きです。以前はイギリスBBCで『トップ・ギア』という番組をやっていた3人組が、いろいろあって降板して、Amazonと組んで作っている番組なんです。
3億円のEVスーパーカーを事故ってぶっ壊したりとか、高級車で競争したりとか、やりたい放題の番組。でもそれだけではなくて、映像も綺麗で、編集のテンポも良く、流れる音楽も美しいものばかりで、見ていてワクワクさせてくれます。この番組のためだけにプライムを契約していると言っても過言ではありません。
→ Amazonプライムビデオで『グランド・ツアー』をチェック
エンタメ:雑誌
雑誌読み放題のサービスは、ドコモのdマガジン(月額432円・税込)や楽天マガジン(月額410円・税込)がありますが、僕はdマガジンを契約しています。
dマガジン
【月額 432円】
いろいろな雑誌を網羅的に読みたいなら外せないサービス。雑誌1冊分の値段で200誌以上が全部読み放題なんだから、驚愕の値付けだと思います。
僕は「BRUTUS」「Casa BRUTUS」が好きなのですが、まずはdマガジンで読んで、気になったら紙のバージョンを買うようにしてます。dマガジンは期限があるので保存には向かないのです。「Men’s FUDGE」も読めたらいいのにと思っています。
また、「FUDGE」「&Premium」「OZmagazine」など、女子向けの雑誌でも躊躇なく読めるのがメリットの1つだったりします。楽天マガジンには「FUDGE」が入ってなかったので、dマガジンがリードしてますね。
ただ、アプリの使い勝手は楽天マガジンの方が数倍上です。dマガジンは下のような感じですが、ちょっと一覧性が悪くて読みたい雑誌を探し出すのに時間がかかります。
ソフトウェア:クリエイティブ
クリエイティブ領域では「Adobe Creative Cloud コンプリートプラン」と「VSCO X」を契約しています。
Adobe Creative Cloud コンプリートプラン
【月額 3,240円】 ※コンプリートプランの学割料金です。
サブスクリプションサービスの先駆けとなったAdobe CC。以前はフォトプランのみを契約してましたが、コンプリートプランの学割が最初の1年間は月々2,000円なので、スキルアップのための投資として契約しました。
- Lightroom:カメラで撮影したRAW画像の現像
- Photoshop:ブログのアイキャッチ画像作成やその他の画像編集
- Illustrator:学会発表のスライドに載せるイラスト作成
- Acrobat:PDFの編集(最近では論文のゲラのチェック時に大活躍でした)
- Premiere Pro:こんな動画を作ったりとか
現在使っているのはこんな感じです。特にIllustratorは「これがなければ仕事にならない」と言っても過言ではないほど使い込んでいます。生活に根付いてしまっているんですね。もう切るに切れない契約となっています。恐るべしAdobe税。
また、コンプリートプランを契約していると、iOS版のLightroom CCも使えます。最近はRAW画像の現像はほぼiPad Proでやってます。
→ Eyefi亡き今、ワイヤレス転送難民はどうすればいいのか? 僕の写真取り込みフローがどう変わったか実例をレポート。
この記事でも紹介しているように、Apple純正のLightning – SDカードリーダーを使ってRAW画像を一旦カメラロールに保存し、Lightroom CCを起動して取り込んでいます。
VSCO X
【年額 2,000円】
撮った写真にフィルムのようなエフェクトをかけられる「VSCO」というアプリがあります。ワンタップで雰囲気のいい写真を作れるので頻繁に使っています。
また、VSCOはRAW画像のインポートにも対応しているので、カメラロールから読み込むことが可能です。前述のLightning – SDカードリーダーを使って読み込んだRAW画像をVSCOにも取り込んで編集しています。Lightroom CCにはRAW画像すべてを取り込むのに対し、VSCOには気に入ったものだけにしています。
ソフトウェア:文書作成
文書系のサブスクサービスというと、真っ先に思いつくのは「Office 365」ですが、これは大学が契約してくれているので、僕は無料で使えます。ありがたや。
ですので、お金を掛けることによって時間を節約できるようなツールに課金しています。時間をお金で買うようなイメージです。
Evernoteプレミアム
【年額 5,200円】
ソフトのシリアルナンバーとか、郵便物のスキャンとか、何かの申請書類とか、重要そうなものは全てEvernoteに保存するようにしています。これまで、記録しといてよかったー!と思う場面に何度も出くわしているので、昔の情報でも検索しただけで出てくるEvernoteは僕の体の一部のようになっています。
確かに、最近はMacやiOSのメモアプリでも、画像を貼り付けたりとかPDFを入れ込んだりとかできるので、Evernoteである必要性は薄れてきました。でも、僕はこれまでずっとEvernoteを使い続けてきたし、やり慣れた方法を変える必要も無いと思うので、これからも使い続けるつもりです。
で、このEvernoteには年払いと月払いがありますが、僕は年払いで契約しています。ただ、ドコモのスマホの購入特典だったり、不具合の対応で1年分貰えたりなどしているので、これまで1〜2回しか払ったことがありません。
→ Mac版Evernoteのデータ消失バグ。1年分のプレミアムを無料で配るという神対応。
ATOK Passport
【月額 309円(ベーシック)】
昔からずっとATOKなので、今でも使っています。単にやり慣れた方法を変えたくないというか、そもそも変える必要に迫られていないので、そのままです。
こんな風に言ってしまうと、ただただ惰性で使っているように聞こえてしまいます。しかし、パフォーマンスを最大化するには「やり慣れた方法でやる」というのが一番の近道だと思っていて、そのためには課金する必要がある。だから契約している。というシンプルな理由からです。
ソフトウェア:ブログ執筆
最近、たくさんのアプリが買い切り型からサブスクリプションに移行しています。アプリによって対応は様々で、買い切り時代のユーザーはそのまま月額料金なしで使えたり、一律にサブスクに移行する必要があったりなど。
パスワード管理アプリ「1Password」や日記アプリ「Day One」は買い切り型からサブスクリプションに移行したアプリですが、僕は買い切り時代から使っているので、月額の課金は発生していません。
一方、テキストエディタ「Ulysses」は買い切り時代のユーザーも一律にサブスクリプションに移行する必要がありました。それぞれのアプリの開発サイドにそれぞれの事情があると思うので、どちらがいいと言うわけではなく、課金する価値があると思ったらついていくというスタンスです。
Ulysses
【年額 3,300円(移行割引)】
MacとiOS向けのテキストエディタです。快適に文章を書けること売りにしたアプリで、WordPressブログへの直接投稿機能も有しています。
僕はこのアプリの書き味の虜になってしまっていて、ブログ以外でも文章を書くときには必ず使うアプリです。詳細は以前のレビューを。
→ 【Macアプリ】Markdown形式のテキストエディタ「Ulysses for Mac」を導入しました。操作性バツグンで文章を書くのが楽しくなるアプリ。
2017年8月にサブスクリプションモデルに移行しました。買い切り時代からのユーザーには割引がきいて、この価格です。
→ テキストエディタ「Ulysses」をサブスクリプションに移行する価値はあるか。実際に移行してみたのでレポート。
オンラインサービス
その他のオンラインサービスで契約しているのは「さくらのサーバー & ドメイン」「iCloud Drive」「Whoscall」。
さくらのサーバー & ドメイン
【サーバー:月額 515円(スタンダードプラン)】【ドメイン:年額 1,852円】
こうやってWordPressでブログを運営するのには、サーバーとドメインに年間1万円くらい掛かります。ブログを運営するための最低限の構成なので、このような価格になってます。なんとなく「さくら」で契約していますが、素人目には事業者間の違いがよくわからないので、これからも恐らくそのままです。
また、SSL対応はそろそろやらないといけないかなーと思いながら先延ばしにしています。今年の上半期までには対応したいですね。
iCloud Drive 2TBプラン
【月額 1,300円】
昨年の「今年買ってよかったカジェット5選」にも選出しました。
→ 【BEST OF 2017】今年買って良かったガジェット5選。
上の記事でも書きましたが、「2TBで月額1,300円」というのはDropboxやGoogle Driveと比較しても約半額です。しかも、僕はMacを使っているので本体ストレージが逼迫してきたら自動で調節してくれる機能まであります。
とはいえ、以前やっていた「LightroomのRAW画像をまとめてiCloud Driveに保存する」というのはやめてしまったので、2TBを使い切れていないというのは事実。これはLightroom CCがリニューアルして、運用方法を少し変更した影響によるものです。
だからといって、その下の200GBプランにしてしまうと心許ないので、そのままにしています。
Whoscall
【月額 200円】
知らない番号からの着信って、変に身構えてしまいませんか? このアプリのデータベースを使えば、電話帳に登録されていない番号からの着信でも、電話に出る前に見当がつきます。ただ、データベースに入っているのは公になっている番号(カード会社や保険会社の勧誘など)だけなので、恩恵を受けられる範囲は限定的ですが、0120からの着信で不安にならずに済みます。
このアプリ、Android版は早くからあったのですが、OS側の制約でiOS版はなかなか実現していなかった。しかし、2016年9月にリリースされたiOS 10から、「着信ID」へのアクセスがサードパーティーアプリにも開放されたことで、ついに実現しました。
iPhone 7へのFeliCa搭載と相まって、僕がAndroidとの2台持ちからiPhone一本化へ後押ししてくれた出来事の一つです。
→ 僕が6年前にケータイ2台持ちを始めた理由と、それを今月でやめた理由。生き残ったのはiPhone。
まとめ
これだけのサービスを契約していると、年間で合計121,584円にもなります。確かに削れるところは削った方がいいのは分かっていますが、払う価値があると思って契約しているので、しばらくはそのまま使い続けることになるでしょう。
しかし、このような一覧は初めて作ってみましたが、考えさせられる部分があるのも事実です。現時点で「このサービスを今すぐ解約する!」とは言いませんが、自分への戒めとして頭の片隅に残しておきたいですね。