カメラを片手に光り輝く街を歩きます。
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夜のランタンフェスティバルへ
2月下旬、所用があり2泊3日で長崎に帰りました。前回帰ったのは昨年9月だったから、約半年ぶりの帰省となりました。そしたらちょうどランタンフェスティバル最後の週末と重なったわけです。
コロナ禍で非開催・縮小開催となっていたので、フル開催されるのはなんと4年ぶりだったそうです。せっかくの機会なのでカメラを片手に巡るのも楽しそう。
2日目は丸々所用だし、3日目の夜は飛行機の中なので、夜空に光り輝くランタンを見るのは1日目の夜しか許されませんでした。あまり時間もありませんでしたが、せっかくいいタイミングで帰省できたので、雨の中1時間ほど巡ってきました。
撮影機材
今回の旅にもFUJIFILM X-T4を持っていきました。10年後も使っていたいくらい、僕の手にすっかり馴染んだカメラです。
組み合わせたレンズはいつもの万能ズームレンズFUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OISです。ほとんどこれを付けっぱなしにしています。
雨の中、中島川沿いから散策スタート
実家から中心部にバスで向かい、めがね橋の近くのバス停で降りました。バックパックの中からカメラを出して、雨の中傘をさしながら撮影を始めます。
散策コースは全然決めていなかったのですが、まずは中島川の上にかかるランタンを見て、新地中華街の方向に歩きながら、メイン会場である湊公園を目指そうかな。
途中で気が変わったら別の方向に行ってもいいし、まだ元気があったらもう少し先まで足を伸ばしてもいいかなと。
こちらが見どころのひとつ、めがね橋とランタンのコラボです。2つ連続したアーチが水面に映って眼鏡のような形になるのでめがね橋と呼ばれています。1634年に架設された重要文化財だそうです。
長崎に住んでいた頃は日常の風景だったので珍しさを全然感じなかったのですが、こうしてたまの帰省で観光客のような感覚で見ると、確かに趣があって歴史を感じさせられます。
中華街の方向に歩く
このまま近くの興福寺会場を目指そうかと思いましたが、メイン会場の湊公園と逆方向になってしまいます。この雨の中長時間歩く気力がなかったので、興福寺は諦めることにしました。行ったことあるからいいかなと。でも雰囲気とてもいいので観光の方はぜひ訪れることをおすすめします。
▶ 長崎ランタンフェスティバル2019|静かな時間が流れる興福寺
さて、5分ほど川沿いを歩いてきましたが、鉄橋までやってきました。
ここにあった初代鉄橋は1868年に架けられた日本初の鉄橋で、現在は1990年に架け替えられた鉄筋コンクリート製の3代目となっています。大きなオブジェが飾られていました。
ここで反対方向を振り返るとアーケード街となっているのですが、そこにはランタンがずーっと続いていて圧巻の景色が広がっています。雨を避けられてちょうどいいので、アーケードを進んでみます。
アーケードを抜けて浜町電停のところまでやってきました。ここの通りも味があっていいですよね。
ランタンで染まった新地中華街へ
そして、いよいよ見どころの新地中華街までやってきました。川の上にはピンク色のランタンが飾られていて、雨のしずくが落ちる水面に映ったランタンがとてもきれいでした。
新地中華街の中は密度高くランタンが並んでいます。
この長崎ランタンフェスティバルは、もともと行われていた「春節祭」の規模を大きくして行われています。それは華僑の方々が中国の旧正月(春節)を祝うために、ここ新地中華街を中心に行っていたそうで、そういう意味ではこの会場こそが当初に近い形なのでしょう。
雨が降っていたから本当は散策に出るかどうか迷っていたのですが、ここに来て雨でよかったと思いました。ランタンの赤い光が人々の傘に反射して、より幻想的な雰囲気を醸し出していたからです。
たくさんの人が行き交っていたのに、ちょうど誰も通らないタイミングがあり、無心でシャッターを切り続けました。
新地中華街を抜けると、いよいよメイン会場の湊公園に到着です。
煌びやかなメイン会場・湊公園
こちらが煌びやかなメイン会場・湊公園です。この光景を見るのは2019年以来5年ぶりですが、何度見てもテンション上がりますね。
会場内にはいくつものランタンやオブジェ、そして中国式のお供え物(豚さんは本物です)もあり、中華街発祥のイベントということもありかなり本格的。出店もたくさん出ていてお腹を満たすこともできます。
唐人屋敷まで足を伸ばしてみる
ここまで40分ほど散策してきましたが、もう少し歩こうと思って唐人屋敷会場に行くことに。
この会場、メイン会場の湊公園からすぐ(徒歩3分)なのに、ほとんど人が来ません。それなのに雰囲気がとてもいいので、個人的にはとても穴場だと思っています。
唐人屋敷とは、江戸時代に設置された中国人居住地のことです。鎖国政策が行われるまで中国人は市内に自由に住んでいましたが、密貿易とキリスト教浸透を防止するため、幕府は1689年に唐人屋敷を建設し、中国人を収容・隔離し、出入りを厳しく管理したそうです。
ここにある路地の雰囲気がよくて大好きなんですよね。訪れる人も少なく、狭い路地に浮かぶランタンがとても幻想的。
人が通り過ぎるのを待ってシャッターを切ります。濡れた地面に赤い光が反射するのもまたよし。
そろそろ散策を終えよう
ここまで1時間ほど散策を続けてきました。そろそろ終えて帰路につくことにします。
何度も見慣れているはずのお祭りですが、地元を離れた後でたまに来てみると、そのよさを改めて実感するなあと思いました。そして、FUJIFILMの色味で撮る長崎もまた味があっていい。カメラでどの風景を切り取っても画になるんです。
この景色を次に見るのはいつになるだろうかと思いながら、会場を後にしました。