僕が就活に臨む上で大切にしていたスタンス。

ひとことで言うと「のめり込みすぎない」ということ。

就活は、人生における大きな転換点です。だから小さな可能性さえも取りこぼしたくなくて、必死になって会社説明会に行き、少しでも興味のある企業には片っ端からエントリーし、全力で取り繕って面接を受ける、ということをやりがち。

でも、そんなスタンスで取り組んでいると、いつか限界が来るのは明らかです。キャパオーバーで体調を崩してしまったり、精神的に参ってしまったり。

だから、少しだけ距離感を持って、冷静に就活に取り組んでみてもいいんじゃない?

前回の記事はこちらです。

薬学系博士課程に通う大学院生の就活のリアル。 – starnote*
博士課程に在籍している人の就活の情報って、驚くほどネット上に転がってません。 博士課程の選考スケジュールは経団連の協定の影響を受けないので、企業によってバラバラ。しかも、このスケジュールにはリクナビやマイナビなどの大手就活サイトも対応していないため、能動的に情報を集める必要があります。 だから、僕がこれまで手探りでやってきたことを、ある程度体系化しようと思いました。今回は「薬学系博士課程に通う大学院生の就活」の概要について。 就活してました ブログには初めて書きますね。 ご無沙汰しております。生きてます。就活のためネットから身を潜めていました。無事に内定が出て、来年4月から霞ヶ関で働くことになりました。東京の皆さん仲良くしてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。— みけめろ@starnote* (@info_starnote) 2018年6月7日 そうです。ダサいダサい黒無地のリクルートスーツを着て、就活生だということを無駄にアピールしながら、東京や大阪を歩き回る。たまに同じような格好の人とすれ違うと、何とも言えない一体感を抱くことができます。 今回はできるだけ「コスパのいい就活」というのを心掛けました。基本的に交通費の出ない説明会には行かないということです。特に僕は九州からの参加となるので、東京まで往復するとなると3万円かかります。高頻度に行ってたら破産してしまうよ。 なので、交通費に見合うリターンを得られると判断したときだけ、自腹を切って東京まで向かいました。交通費を支給してくれる選考には躊躇なく行けるんですけどね…。 薬学系の博士課程に通う大学院生の進路 そもそも、博士課程の大学院生の進路とは? 大学教員としてアカデミアに残る ポスドクとして研究を続ける 企業や官公庁に就職する という3つのルートが考えられます。 いずれにせよ、博士課程では研究を行うのが仕事なので、そのスキルを生かすことのできる職に就くのが、最もストレートな進路でしょう。 ここで言う「研究」とは、実験を行ってデータを集めるスキルだけではありません。 仮説を立てて検証する上でPDCAを回したり、英語で論文を書いたりするようなスキルも、広い意味で「研究」に含まれます。 →

この記事では「博士課程」からは少し離れて、僕個人として大切にしていたことを中心にまとめます。

要は「自分と企業とのマッチング」なのです

これに尽きます。

その会社の社風と自分が合わなかったら、企業側だってそんな人を採用したいと思わないでしょう。もし仮に採用されたとしても、自分がついていけなくなって、いつかギブアップしてしまうかもしれない。

それがいくら「自分が希望する事業を行っている企業」であっても、です。もし自分に合わない企業だったら、時にはきっぱり諦めることも大切。

よく「就活は恋愛に似ている」と言われますが、まさにそのとおり。自分自身と、その企業との「相性」がよくなければ、絶対に長続きしない。こう思っています。

だから僕は「自分と波長の合う人々がたくさんいる会社を見つける」ということを、就活の中でいちばん大切にしていました。

具体的には、性格診断や面接で一切着飾らないということを実践しました。そのままの自分の「素(す)」を出す。面接での受け答えでも、自分の思っていることを素直に吐き出すようにしました————もちろん、誹謗中傷をしないとか、相手の悪口を言わないとか、人として最低限のラインは守りますよ。

そのせいで(かどうかはわからないけれど)、合わないと思われた企業からは容赦なく落とされます。

あるがままの心で 生きようと願うから
人はまた傷ついてゆく

と歌った詩がありますが、傷ついても「あるがままの心」で就活を続けることが、その後の人生にプラスになると思えたのです。


とにかく楽しまないとやってられない

こうやって傷ついてばかりいると、平常心を保つのがだんだん困難になります。

就活は数ヶ月間続く長期戦で、その間はずーっとプレッシャーがかかり続けます。だからこそ「のめり込みすぎない」ことが大切だし、時にはがんばっている自分にご褒美を与えないと、心が壊れてしまいそうなのです。

ご褒美の内容は何でもいいと思いますよ。

  • 一人旅をする
  • おいしいものを食べに行く
  • 空港で飛行機をぼーっと眺める
  • 恋人と旅行に行く
  • 滅多に会えない友達に会いに行く
  • 就活で出会った人とデートしてみる

プレッシャーがかかっている状態をいったんリセットするということが、心の平穏を保つためのコツなのです。それができれば何でもいい。

ちなみに僕は「就活で訪れた場所の近くで、ついでに旅をする」ことにしていました。これでもブロガーの端くれなので、生産的な活動をするのが好きなのです。あるときは京都を練り歩き、またあるときは神戸を散策し、それを記事にしました。東京でVlogも作ったね。

京都・カフェ&ウォーク〈前編〉 – starnote*
カメラを片手に、物語を作りに行こう。 その日の天気は、気持ちのいい快晴。半袖でも過ごしやすくなってきて、日差しがそこまで強くなく、空気も澄んでいる。絶好のお散歩日和だったのです。 前日に天気予報をチェックした僕は、朝早くから動き出すことを決め、京都駅にやってきたのが7時半。通勤・通学で先を急ぐ群衆をよそに、首からカメラをぶら下げ、いかにも観光に来ました!という雰囲気を放ちながらバスに乗り込みました。 この記事は〈プロローグ〉〈前編〉〈後編〉の3回に分けてお送りしています。 → プロローグ → 前編(この記事) → 後編 洛東エリアを中心に 今回は、「洛東」エリアを中心に散策しました。 こうやって京都を散策するのは、僕の記憶が正しければ、中学校の修学旅行以来です。あまりにも久しぶりで、どこをどう回ったらいいのか事前に調べまくりました。 でも結局よくわからなかったので、エリアだけ決めて、あとは気の向くままに散策することにしました。 ルールはこれだけ。初心者の僕には、それっぽい名所と、おしゃれなカフェと、いい写真が撮れればいいのです。少しずつ学んでいこう。 ちなみに、1年ほど前に国際学会でも訪れているのですが、そのときは時間がなくて全く散策できませんでした。だから今回は、そのリベンジというわけです。 → 国際学会でポスター発表をしてきました。英語で発表したけれど、自分でもビックリするくらい喋れてすごく楽しかった話。 先に、適当に散策した結果をお示ししておきましょう。 前日は夜から京都に入り、伏見稲荷大社で写真を撮ってました。 その翌朝から始まります。 京都駅からスタート 時刻は午前7時35分。京都駅のコインロッカーに荷物を預けて、いざ出発です。とりあえず、バスに乗って清水寺方面にでも行きましょうか。 京都にいます😎 pic.twitter.com/Lkw89ymdGC— みけめろ@starnote* (@info_starnote) 2018年5月10日 バスを降りてしばらく歩いていると、こんな石碑に遭遇しました。 近道だと言われたらこっちに行きましょう。 時刻は朝8時。さすがにどのお店もまだ閉まっていました。 お、なんか見えてきたぞ…!
神戸北野・ショートトリップ – starnote*
ときは1858年。 日米修好通商条約をはじめとする諸外国との条約の締結により、それまで鎖国をしていた日本の港が開かれました。このときに開かれた函館・横浜・新潟・神戸・長崎が「開港五港」と呼ばれています。 そこでは外国の文化が流入し、もともとあった日本の文化と相まって、独特な雰囲気が作られていることが多い。 かく言う僕も長崎に住んでいるので、異国の文化が混じり合った風景は見慣れています。そんな光景が、また別の場所にもあるだなんて、これまで考えたこともありませんでした。 就活の「ついで旅」 就活していたと報告したのは以前の記事ですが、大阪に行く機会があったので、限られた時間で「ショートトリップ」をやってみることに。 ちょうど、スカイマークの「長崎→神戸」便で神戸空港まで飛ぶことにしていたので、せっかくならと神戸の街を散策しました。 長崎から神戸へ この日は、長崎空港を7:40に出発する「スカイマーク140便」に搭乗しました。梅雨入り直前の快晴で、飛行機の中からの景色もすばらしかった。 特に、先日訪れた阿蘇の全景を望むことができたのが印象に残っています。 → 阿蘇、くじゅう、ドライブ日和。 真ん中の噴煙を上げている山が阿蘇山。まわりがすり鉢状になっているのがよくわかりますね。 ちなみに、この2枚の写真はiPhone Xのカメラで撮影しましたが、文句のつけどころのない質感です(上が広角、下が望遠カメラ)。 これ以降の写真は、すべてα7 IIIで撮影しました。 → α7 IIIでめぐる、ながさきカメラさんぽ〈昼〉 で、朝8時半に神戸空港に降り立ち、ポートライナーで三宮駅へ。4泊分の荷物が入ったキャリーケースをコインロッカーにぶち込んで、北野方面に歩きます。 「シティー・ループ」というバスもあるらしいけど、時間もあることだし歩いてみよう。はじめて訪れる場所は、その土地の空気感を味わいたいので、できるだけ歩くことにしています。 北野異人館は山の麓に位置しているので、三宮駅から歩くと上り坂です。その坂の途中に、それはあります。 スターバックス 神戸北野異人館店 阪神淡路大震災の被害を受けた異人館を移設して、1棟まるごとスタバとして生まれ変わった建物です。コーヒーの香りとレトロな雰囲気がうまくマッチしています。

こうやって楽しみながら就活をすることで、モチベーションの維持にもつながる。面接でもパフォーマンスを出せる。このように思います。

「就活ついで旅」のススメ。 – starnote*
「どんなことでも楽しまないと損」というのが、僕がいつも大切にしている価値観です。 経験者ならわかってくれると思いますが、就活はつらいです。意味のわからないエントリーシートのために文章を書き殴り、書類選考が通ったかと思うと面接に呼ばれ、思ってもいない言葉を使って自己アピールをする。そして「やっぱり君いらないや」と言わんばかりに容赦なく落とされる。 このようなことを繰り返していると、精神が疲弊して参ってしまうんですよ。なので、就活だからといって必死になってのめり込むのではなく、適度な息抜きが必要だと思うのです。 会社説明会や面接の際には、その企業(または近辺の別会場)まで足を運ぶことがあります。説明会は自腹なことが多いですが、書類選考が通って一次面接に進む頃から交通費が出ます。 会場は東京や大阪であることが多いので、地方からの参加となると数万円の出費が必要です。決して小さな額ではないので、これは非常にありがたい。 「どんなことでも楽しまないと損」 つまり、せっかく時間とお金を使って遠出するなら、就活という苦しいものだけではなく、旅自体を楽しんだっていい。 それに乗じて、「これまで行ったことのなかった場所」や「改めて訪れてみたい街」に行って気分転換をすることで、心の平穏を保つことができる。このように思います。 僕はブログを書いているということもあり、就活のときにはカメラを持って行ってました。そうやって、ついでにネタを集めることだってできちゃう。 ちなみに、企業の中には「領収書を提出し、かかった実費を支給する会社」と「住所地からの距離で計算した定額を支給する会社」に分けられます。 自由に旅ができるのは、後者の場合。 なぜなら、飛行機の領収書には搭乗する便が記載されるので、面接が入っていない日の予約を入れるとすぐわかってしまうから。領収書をもらったあとで復路の便を変更するという技も使えなくはないですが、後ろめたい気がするのでやりませんでした。

エントリーシートを作り込む

いくらマッチングが大事だとは言っても、説明会や面接でその会社の方々に接しなければ、雰囲気なんてわかりません。

説明会は誰でも参加できる企業が多いけれど、それよりもじっくり話せる「面接」は、書類選考が通らないと呼んでもらえません。だからしっかりとエントリーシートを作り込む必要がある。

幸いなことに、僕は論文やブログの執筆を通して文章を書くことには慣れています。なので、エントリーシートのために文章を絞り出すのはあまり苦ではありませんでした。

7か月かけて無事に論文が採択されたので、その経緯を振り返りつつ、ブログと論文の関係性について考えてみた。

僕がいつも大切にしているのは「どの文をピックアップしても、最終的な結論を支持する書き方」をするということ。すべての文が一同に結論の方を向いているような文章。

たとえば、「僕はハンバーグが好きだ」と論じるとしましょう。「ハンバーグが好き」という結論を導くために、適切な文章を適切な順番で書く。

松阪牛や神戸牛などの高級な国産牛の話をしたり、デミグラスや和風といった味付けの話をしたり、鉄板に乗ってジュージューとおいしそうな音をたてて運ばれてくる話をしたり、口の中で広がる肉汁の話をしたり。

関連のある話を適切な順番(この場合は調理の時系列かな?)で並べることで、「ハンバーグが好き」という結論が支持されます。

しかし、マクドナルドのてりやきマックバーガーの話をするのは少し違うと思うし、吉野家の牛丼の話をしたら完全に脱線してしまいますよね。前者には「牛肉」「ハンバーグ」、後者には「牛肉」という共通点があるにもかかわらず、「ハンバーグが好き」という結論の方向を向いていません。

このように、「主張するポイントを絞った文章の塊」を作り込むことこそが、エントリーシートを書くにあたって大切なことなのです。

自信がなかったら、文章の上手い友だちに見てもらってもいい。大学の就職支援センターなどで指導を受けてもいいでしょう。

もし就活までに時間があるのなら、「ブログを始めて文章力を鍛える」というのも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。日頃から「他人に読まれることを前提にした文章」を書くことで、文章力は目に見えて向上しますよ。


研究以外で力を入れて取り組んできたこと

エントリーシートといえば。僕は製薬企業の研究職を中心に受けていましたが、志望動機や自己PRの次に多く聞かれたのがこの質問。

「研究以外で力を入れて取り組んできたこと」

普段から研究ばかりしている人が研究職を志望しているのに、なんとまぁ的外れな質問をするのだろうと思います。個人的にはね。

でも、聞かれた以上きちんと答えないと書類選考を通過できないので、何かを書く必要があります。

アピールする内容は、ボランティア、バイト、恋愛、サークル、など何でもいいと思います。ひとつのことを継続して行ってきた経験について聞かれているはずなので、それについて掘り下げて書く。

いろいろな活動をしてきたからといって、掻い摘まんで書いてはいけません。400字前後で書くことが多いので、印象に残る内容にするにはひとつのことを掘り下げて書くだけで埋まってしまうからです。

ちなみに、僕はブログのことを書いていました。開設初期のだれにも読んでもらえない時期を乗り越えて継続してきた忍耐力や、自分の言いたいことを言葉にして伝える訓練になったことなどをアピールしました。

だから胸を張って「がんばった!」と言えるものがあるといいですね。就活までにまだ時間のある人は、これから何かに取り組んでみてもいいでしょう。文章力も併せて鍛えられるので、ブログっておすすめなんだけどなぁ(向き不向きはあると思います)。


まとめ

就活はつらい。だから少し距離感を持って、楽しむことは楽しみながら、自分のペースで進めればいいんですよ。最終的な就職先というゴールを決めるのは自分だし、そのゴールにだって正解はありません。すべて自分で選択することなのです。

もちろん、この記事に書いた僕のスタンスを参考にするかどうかということも、強制力は一切伴いません。がっつり参考にしてもいいし、少しだけ取り入れてもいいし、アホなこと言ってるよと流してもいい。すべてが自分の選択。

一大イベントである就活を乗り越えるために、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

「就活ついで旅」のススメ。 – starnote*
「どんなことでも楽しまないと損」というのが、僕がいつも大切にしている価値観です。 経験者ならわかってくれると思いますが、就活はつらいです。意味のわからないエントリーシートのために文章を書き殴り、書類選考が通ったかと思うと面接に呼ばれ、思ってもいない言葉を使って自己アピールをする。そして「やっぱり君いらないや」と言わんばかりに容赦なく落とされる。 このようなことを繰り返していると、精神が疲弊して参ってしまうんですよ。なので、就活だからといって必死になってのめり込むのではなく、適度な息抜きが必要だと思うのです。 会社説明会や面接の際には、その企業(または近辺の別会場)まで足を運ぶことがあります。説明会は自腹なことが多いですが、書類選考が通って一次面接に進む頃から交通費が出ます。 会場は東京や大阪であることが多いので、地方からの参加となると数万円の出費が必要です。決して小さな額ではないので、これは非常にありがたい。 「どんなことでも楽しまないと損」 つまり、せっかく時間とお金を使って遠出するなら、就活という苦しいものだけではなく、旅自体を楽しんだっていい。 それに乗じて、「これまで行ったことのなかった場所」や「改めて訪れてみたい街」に行って気分転換をすることで、心の平穏を保つことができる。このように思います。 僕はブログを書いているということもあり、就活のときにはカメラを持って行ってました。そうやって、ついでにネタを集めることだってできちゃう。 ちなみに、企業の中には「領収書を提出し、かかった実費を支給する会社」と「住所地からの距離で計算した定額を支給する会社」に分けられます。 自由に旅ができるのは、後者の場合。 なぜなら、飛行機の領収書には搭乗する便が記載されるので、面接が入っていない日の予約を入れるとすぐわかってしまうから。領収書をもらったあとで復路の便を変更するという技も使えなくはないですが、後ろめたい気がするのでやりませんでした。

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