つい先日、気持ちよく文章を書けると(僕の中で)評判の「Ulysses for Mac」「Ulysses for iOS」がサブスクリプション制に移行しました。長めの文章を書くときには必ずと言っていいほどこのアプリに頼っている僕としては、法外な値段でない限りはついていこうと思ったので、早速サブスクリプション版に移行してみましたよ。
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もくじ
ユーザーからすれば買い切りがベスト
もちろん、一(いち)ユーザーという立場から言わせてもらうと、月額とか年額とかずーっと払い続けるよりも、最初の1回だけ購入して使い続けられる方がいいに決まっています。
しかし、継続的な機能の追加や不具合の修正などを行わなければならない開発者側に立って考えてみると、買い切り型のアプリで最初の1回だけ購入してくれたユーザーを永久的にサポートし続けるというのは無理な話です。
そりゃあ、売れに売れまくって新規ユーザーが増え続けているようなアプリなら買い切り型でも継続的なサポートができるかもしれませんが、Ulyssesはそのような類のアプリではないだろうし、サブスクリプションへの移行も致し方ないのかなぁと思っています。
手放せないアプリになってしまった
確かに正直なところ、これまでは「Bear」などのサブスクリプション型のテキストエディタを使いたくなかったから、買い切り型のUlyssesを購入して使っていた、というのもあります。でもね、この「気持ちよく文章を書けるアプリ」に慣れちゃったから、もう離れられなくなってしまっているんですよね。
今はMac版をこのように全画面表示にして書いていますが、集中して一気に文章を書きたいときにはUlysses以外考えられない。
例えば、昨日投稿したこの記事。
→ 調子の悪いiMacの代替としてMacBook Pro 2016を買ったものの、やっぱり新しいiMacを欲している自分がいる。
Ulyssesを使って文章を書きながら思考の整理をしているうちに、いつの間にか5,000字に達してしまいました。休み休みではなくて、一気に書き上げました。それくらい集中して文章を書ける環境を提供してくれているこのアプリを手放すというのは、僕にはちょっと考えられないです。だからサブスクリプションにもついていくことにしました。
購入時期に応じて無料期間がある
これまでの買い切り版「Ulysses」を購入している人は、年額3,300円で新バージョンが使えます。この価格は新規ユーザーの25%オフだそうですが、それはつまり、これまで買ってなかった人は年額4,400円ということ。僕がもし新規ユーザーだったら考えちゃう値段だなぁ。
とは言いつつ、僕は以前からのユーザーなので年額3,300円です。さらに、以前の買い切り版の購入時期に合わせて無料期間もあって、僕の場合は11か月(2018年6月まで)無料とのことでした。
「既存ユーザーの25%オフ特典」は2017年10月31日までにサブスクリプションに登録した人限定だそうです。(画像では50%オフとなっていますが、このあと修正が入ったみたいです。)
というとは、無料期間が終わった後でサブスクリプションに登録したら、半額特典は終わってるのかな?(未確認です)
ハマってしまった!
※ 現時点ではこの不具合は修正されているようです。
こういう、無料期間のあるサブスクリプション登録って、「先に登録だけしておいて、無料期間が終わると同時に請求する」というのが普通だと思ってました。
だからきっと今サブスクリプションに登録しても、無料期間が終わるまでは請求されないだろう、と思って年額3,300円のプランに登録してみました。
するとAppleからこんなメールが。
ひぇっ! いきなり請求されてるじゃん!
完全に僕の落ち度なんですが、11か月の無料期間を無駄にしてサブスクリプション料金を支払ってしまいました…。あー萎えるー。
まぁ、結構な頻度で使ってるアプリだしね…。少しはお布施しておいてもいいかな…。とでも思わないとやってられないですよ。
※ 現時点ではこの不具合は修正されているようです。
サブスクリプション版を使った感想など
使い心地は以前と全く同じで素晴らしいです。この記事もここまでMac版でスラスラ書いてきました。
こちらはiOS版+iPad Pro 10.5+Smart Keyboardです。こちらも以前と変わらない使い心地です。
要するに、使った感想は以前のレビューと変わらないということです。それだけ使っていて気持ちのいいテキストエディタだということ。
→ 【Macアプリ】Markdown形式のテキストエディタ「Ulysses for Mac」を導入しました。操作性バツグンで文章を書くのが楽しくなるアプリ。
でも逆を言うと、サブスクリプションに移行して実質的な値上げをしても、目新しい機能の追加は行われていないので、そう言う意味では割高かもしれませんね。しかしながら、このUlyssesは買い切り型の頃から、頻繁に不具合の修正や新機能の追加が行われてきました。例えば、MacBook Pro 2016のTouch Barへの対応とか、WordPressブログへの直接投稿への対応とか、結構大がかりなアップデートが施されたことも多々あります。
このように、比較的新陳代謝の高いアプリなので、サブスクリプションに移行することでもっと使いやすい機能が追加されるのではないかと期待しています。裏を返せば、期待を裏切られるようなことがあれば、1年使った後は別のテキストエディタに移行するかもしれません。
サブスクリプションに移行すべきか、他のツールに移行すべきか
サブスクリプションになったものの、現時点では目新しい機能の追加が行われていません。従来の買い切り型のユーザーが移行をためらうのはもっともです。僕も最初はえーっと思った。
結局は、このUlyssesという「気持ちよく文章を書ける環境」を手放す覚悟ができるかどうか、というところが判断基準になるのではないかと思います。他のテキストエディタを使ってみて、そっちに移行しても問題無さそうだったら移行してみればいいし、やっぱりUlyssesに戻りたくなったらサブスクリプションを払う。
別のアプリに移行するといっても、どれを使ったらいいのか分からないという方々にはこちらの情報を。英語のページですが、Mac用マークダウンエディタの満足度ランキングがあります。
Your Favorite Mac Markdown Editors – TidBITS
トップ3は「BBEdit」「Ulysses」「Bear」です。これまでUlyssesを使っていた人なら「Bear」が合いそうですね。
→ Bear – Notes for iPhone, iPad and Mac
この「Bear」は利用自体は無料ですが、他のデバイスとの同期機能を使うのにサブスクリプションの購読が必要です。価格は月額150円、年額1,500円。Ulyssesの移行割引と比べても半額以下です。
僕はまともに使ったことがないので積極的にオススメはできる立場にありませんが、使ってみてしっくりくるようならBearに移行しちゃってもいいかもしれません。
まとめ
僕はそそくさとサブスクリプションに移行してしまいましたが、他のツールを検討してみるのにはいい機会だというのも事実です。前述したBear以外にも、さまざまなテキストエディタがありますので、自分に合いそうなものを探してみるのもいいかもしれませんね。