寝転がれる大画面を実現したい。
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ベッドルームシアターのある暮らし
ベッドに寝転がって映画やドラマを見る。スマホやタブレットを使うことでも実現できますが、やりたいのはそうじゃない。
せっかく夜に暗くして過ごす部屋だからこそ、まるで映画館のように(とまではいかなくても、できるだけ)大きなスクリーンで。そして、それなりにこだわった音で作品を映し出すことができれば、この上ない幸せな時間を過ごすことができると思うのです。
自宅の寝室を、そんな「贅沢を極めるための空間」にしたいと思っています。「ベッドルームシアターのある暮らし」シリーズでは、寝室をシアター化する計画段階から、実現するまでの過程、そして実際に寝室をシアター化した感想などをお送りします。
今回は〈前編〉として、以下の流れで進めます。
- なぜ寝室をシアターにしたいの?
- そのために必要なモノと対応
- どのプロジェクターを購入すればいい?
- 最終的に購入したのは、これ
- 使ってみた感想を少し
もくじ
なぜ寝室をシアタールーム化したいの?
僕は1LDKの部屋に住んでいて、リビングにはテレビとホームシアターシステムがあります。映画やドラマといった映像作品を見るときは、ソファに腰掛けて、このテレビとホームシアターを使って見ていました。
リビングの様子はこんな感じですね。
しかしながら、大画面で映像を見たいという欲が出てきたのです。さらに欲を言うのであれば、ベッドに寝転がって楽な姿勢で映画を見られれば完璧です。
なぜかと言われても、特出して説明する理由はないですが、たぶん同じ環境で映像を見るのに飽きたのだと思います。家の中に集中して映像作品に没頭できる環境が2つあれば、気分に応じて変えることができる。ただの贅沢な欲望です。
必要なのは、模様替えとプロジェクター
大画面を実現するには、やはりプロジェクターでしょう。
投影するのにスクリーンを買ってもいいのですが、自宅の寝室には広い壁があるので、それを活用しない手はありません。ベッドに横になって(あるいは腰掛けて)見ることができる向きに投影できれば完璧です。
しかしながら、当初は投影できる壁側を頭にして寝転がるようにベッドを配置していました。このままでは「ベッドルームシアター」としてはかなり使いにくい。
そのため、家具の配置を変えてベッドを90度回転させることにしました。模様替え案として以下の2つを考えましたが、1つ目の方が使いやすそう。
窓際に机を置いて明るい場所での作業を重視するのであれば、2つ目の案もいいかもしれません。が、うまく配置をまとめられない気がしたので、1つ目の案にすることに。
どのプロジェクターを買う?
寝室用にプロジェクターを購入しようとしていた当初、僕の中には2つの選択肢がありました。
- Android(Android TV)内蔵のスタンドアロン型を購入する
- 激安のプロジェクターにFire TV Stickを接続する
この2つの選択肢です。
Android(Android TV)内蔵のスタンドアロン型を購入する
前者の具体例は、Ankerから出ているNebulaシリーズ、XGIMI MOGO、BenQ GV1など。3〜4万円前後で、バッテリー駆動し、どこにも持ち運ぶことができ、スピーカーを内蔵しています。
さらに、Android(もしくはAndroid TV)を内蔵しているので、プロジェクターを用意するだけでNetflixやプライムビデオに接続することができます。
激安のプロジェクターにFire TV Stickを接続する
後者としては、よくわからない中国メーカーの5,000円前後のプロジェクターを購入し、そのHDMI端子にFire TV Stickを接続するというもの。合計1万円ほどでベッドルームシアターが完成します。
Android(Android TV)内蔵のプロジェクターは、Netflixの操作に難あり
結論から言うと、後者の「激安プロジェクター+Fire TV Stick」の組み合わせを選択しました。その理由は、Android(Android TV)内蔵のプロジェクターは、Netflixの操作に難があるから。
おそらくNetflix側の制限で、Android(Android TV)内蔵のプロジェクターでは通常のNetflixアプリを起動することができません。そのため、プロジェクターメーカーが準備しているNetflixアプリを使って視聴することになります。
Ankerの場合は、「Nebula Manager」というアプリをインストールし、その中でNetflixを有効にした上で、Nebula Managerをホーム画面に追加することで、擬似的にホーム画面上にNetflixアプリが存在するような状態にします。
詳しくは以下の動画を参考にしてもらえればと思いますが、XGIMI MOGOでも同じようなアプリをインストールして擬似的にNetflixを使います。(おそらくBenQ GV1も)
しかしながら、この「擬似的なNetflixアプリ」が厄介で、リモコン操作に最適化されていないのです。
実際に、二子玉川蔦屋家電でNebula Capsule IIを使ってみたのですが、画面上に表示されているマウスカーソルをリモコンの十字キーで操作するというものでした。かろうじてメニュー画面の操作はできるとしても、再生中のシークなどは至難の業です。
Netflixを多用する身としては、このような使い勝手の悪さは致命的です。そのため、Android(Android TV)内蔵のプロジェクターを購入するという選択肢は消え去りました。
激安プロジェクターの方がよさそう
せっかくならいいプロジェクターを買いたいと思い、Android(Android TV)内蔵のもので検討していましたが、Netflixの操作に難があるのであれば、「激安のプロジェクター + Fire TV Stick」という組み合わせの方がいい。
その理由は3つ。
- 操作体系はFire TV Stickそのものなので、不満はほぼない
- 価格も1万円程度に抑えられる
- 寝室に設置するため、ポータブル性は必要がない
ここまで結論が固まってきたら、もう購入して試した方がいいなと思えてきて、以下の組み合わせで購入しました。
実際に使ってみて、「これでいいじゃん」
購入して届いたので、寝室にセットしてみました。本体は出窓の部分にピッタリ収まり、反対側の窓がスクリーンになっています。
プロジェクターと壁は2.3mほどですが、この距離で画面は80インチくらいになります。
画質は悪いが迫力はある
激安プロジェクターなので解像度は低く、800x480pxとなっています。DVDと同じくらいのSD画質です。さらに、オートフォーカスもないので、手動で台形補正をすると画面上の方がぼやけます。
また、プロジェクターである以上当然ですが、周りを暗くしないと画面がよく見えません。最近の高級プロジェクターは明るい場所でもよく見えるので、それと同じことができると期待してはいけません。
とはいえ、6畳の寝室に80インチのスクリーンがあるのは迫力満点で、画質が悪いのは相殺されてしまいます。
スピーカーはBluetoothで
プロジェクター本体には、申し訳程度のスピーカーも内蔵されています。
しかし、音質はイマイチだし、後ろから音が流れるのが不自然なので、画面直下にあるGoogle HomeとFIre TV StickをBluetoothで接続して音を出しています。遅延もなく快適です。
→ Fire TV StickとBluetoothヘッドホンを組み合わせたら、一瞬でおウチのテレビがワイヤレスシアターに早変わり!
となると、Bluetooth対応のサウンドバーが欲しくなってきますね。こうなるのは予想付いてたけれども。
まとめ
今回は、ベッドルームシアターを実現するために行った思考を整理し、実際に購入したモノをご紹介しました。実現のために模様替えまで行って最適な配置にしたので、十分満足のいく結果が得られていると自負しています。
次回は、プロジェクターの詳細なレビューと、実際に使ってみた感想を掘り下げます。お楽しみに。