早朝に出発して人生初の東北へ。
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人生初の東北へ
九州出身の僕にとって、東北はとても遠い存在でした。
関東に引っ越してきてそろそろ5年が経つけれども、その感覚はなかなか消えず、物理的には近いのに心理的にはとても遠い場所だったのです。車を走らせればすぐ着くのにね。
とはいえ、磐梯山や浄土平には長いこと行きたいと思っていて、その機会を伺っていたのです。でも、日帰りには遠いから宿泊を伴う必要があり、少しだけ腰が重かった。そして、せっかくなら紅葉の季節に行きたいという願望があったから、なにかと忙しい秋に時間を取れずにいたのです。
今年は9月のシルバーウィークに夏休みを取ることにしたし、ふと思い立って調べてみたら、犬と一緒に泊まれる宿(しかも星野リゾート!)を見つけました。だから勢いで予約した次第。
紅葉にはちょっと早いけれども、まずは行ってみないと始まらない。もし紅葉を見ることができなくても次に活かすことができます。こうして、1泊2日、犬と行く磐梯・吾妻の旅が幕を開けたのでした。
今回の撮影機材は〈Sony α7 III + Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art〉と〈GR IIIx〉の2つ。主に車内ではGR IIIx、車から降りて散策しているときはα7 IIIです。
いずれもRAWで撮影してLightroom Classicで現像。2つのカメラの色味を合わせました。
家を出たのは朝4時すぎ
本当は、1日目に裏磐梯あたりを回り、2日目に北上して磐梯吾妻スカイライン・浄土平を経由して帰ろうと思っていました。
しかし、当日の天気予報を見ると、1日目はかろうじて晴れるけれど2日目は雨予報。天気予報が外れてくれることを願いつつも、それでも行きたかった場所に行けないのも悲しい。だから、早朝に出発してできる限り1日目に詰め込むことにしたのです。
家を出たのはまだまだ真っ暗な朝4時すぎ。コンビニで飲み物を補給して、首都高に乗りました。長いトンネルを抜けて湾岸線に差し掛かったとき、ちょうど空が明るくなり始めて。
みるみるうちにオレンジと深い青の美しいグラデーションになりました。雲ひとつないきれいな空で、最初からこんなにドラマチックな風景に出会えるとは、いい旅になりそうな予感がします。
湾岸線からC2まで走ってくると、空はかなり明るくなってきました。ドラマチックな時間はそろそろ終わりです。あとはひたすら東北道を北に向かって走り続けるのみ。
福島市内から磐梯吾妻スカイラインへ
さて、4時間ほど東北道を走って福島西ICで一般道へ。
ここからは磐梯吾妻スカイラインに入り、浄土平に向けてワインディングが続きます。長野のビーナスラインみたいに緩やかな山道が続くのだと思っていたけれど、実際は道幅も狭くカーブもきつい道でした。
予想より険しい道に奥さんが車酔いしてしまい、犬も気分悪そうに鳴いてしまっていました。とはいえ、山道の途中で止まってしまっても埒があないので、途中の駐車場までがんばってもらうことに。
つばくろ谷へ
数多のつづら折りを超えて、つばくろ谷の駐車場までやってきました。ここでやっと車を止められたので、奥さんと犬に休憩してもらいます。
ここからは見事な景色が広がっている……はずなのですが、霧がかかっていてほとんど何も見えませんでした。しばらくすると少しだけ晴れたけれど、それでもかろうじて不動沢橋が見える程度。本当なら向こうに素晴らしい景色が広がっているはずなのに、残念でなりません。
もしかして、浄土平もこんな天気なのか…? だとするととても悲しいぞ…
磐梯吾妻スカイラインを進む
平日の朝ということもあり交通量はまばらで、この道は本当に通っていいのか不安になるくらい、ほとんど誰とも遭遇しませんでした。だから途中にある小さな停車スポットにも車を止めることができ、写真を撮りました。
まずは、紅葉がきれいな「天狗の庭」という場所。まだまだ紅葉は全然ありませんでしたが、ここから見える一帯が美しく色づくのだと思うと、確かに一見の価値はありそうだなと。また改めて来ましょうかね。
そして、浄土平に近づくにつれて山肌が露出してきて、とても日本とは思えない雰囲気に。火山ガスが発生している箇所は危険なので駐停車禁止ですが、その前後に車を止められる場所があったので写真に収めました。
つばくろ谷から3km程度しか進んでいないのに、このあたりは青空が見えていますね。浄土平では車から降りて散策しようと思っていたから助かりました。
ついに浄土平へ
そして、ついに浄土平へ。何年も見たいと思っていた景色だったから、ここまで来ることができて感無量でした。
500円の環境協力金を払って浄土平駐車場に車を止めます。ここからは車を降りて自分の足で散策しましょうか。天気はなんとか持ちこたえてくれているから、なんとか粘ってくれよ…!
吾妻小富士に登る
さて、この景色を上から見下ろすために、目の前にある「吾妻小富士」に登ります。
登るといっても階段が整備されているので、10分程度で上までたどり着くことができるのです。完全に観光地化されている感じ。
犬はリュックに入ってもらって、人間だけで登りましょうか。
さて、登ってきました。山頂はすり鉢状になっていて、これを1周すると1時間くらいかかるそうです。
途中で少し険しい箇所があるし、犬を連れて観光気分で登ってきた人にとってはハードルが高い。下手に登って怪我でもしたら元も子もないので、さすがに1周するのはやめておこう。
で、振り向くとこんな絶景が広がっていました。これはすごい…!
それにしても風が強い。人間も髪がボサボサになるし、犬はもっと辛そう。さくっと写真だけ撮って退散しましょうかね。
さっき登ってきた道を下ります。時刻は10時を回ったくらいで、だんだん人が増え始めていました。ここは1日目の朝に来てよかったかもしれません。
次回:ロープウェイと湖畔
はい、今回はここで終わり。次回はロープウェイに乗って天空の旅をしたり、湖畔でまったりしたりします。
今回の走行データ
走行距離:340 km
走行時間:4時間15分(休憩時間を除く)