結婚式という名のプロジェクト。
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秋の軽井沢高原教会で結婚式を挙げるまでの大まかな流れ
つい先日、秋の軽井沢で結婚式を挙げてきました。
家族だけを招待した参列者10人程度の小規模な式だったけれど、当日を迎えるまでの道のりは、とてもとても長いものでした。だから、当日は結婚式を挙げられる喜びもありつつ、長期プロジェクトを完遂した達成感も大きかったのです。
この記事では、「よし、結婚式の準備を始めよう」と思った段階から、当日を迎えるまでの大まかな流れを記しておきます。各項目については、これから徐々に記事を増やしていくつもりです。
ちなみに、僕らが結婚式を挙げる場所に選んだのは、ホテルブレストンコートの中にある「軽井沢高原教会」。100年ほどの歴史があり、自然の中に佇む美しい教会です。
本題に入る前に、まずはいろんな人に感謝しないといけません。
妻や家族はもちろんのこと、素晴らしい結婚式を作り上げてくれた星野リゾート(ホテルブレストンコート)のスタッフの皆さん、ヘアメイクさん、カメラマンさん、それから前撮りのスタッフさんやカメラマンさんも。この記事に書いても届かないかもしれませんが、本当にありがとうございます。
全体の流れ
さて、結婚式をやると決めてから当日を迎えるまでの流れは、ざっくり書くと以下のような感じです。密度の差はあれど、1年くらい動いていたようなイメージです。今振り返ってもかなりタイトなスケジュールで、無事に当日を迎えられたのが奇跡だと思えてきます。
ご参考までに、僕らの場合は平日に挙式をやることにしたので、軽井沢高原教会・ホテルブレストンコートの予約は7〜8か月前でいけました。土日の場合は1年前から予約が埋まっていることもあるそうなので、もっと早くから計画的に動き始めないといけません。秋の軽井沢挙式は人気があるので、ぜひお早めに。
時期 | 内容 |
---|---|
2021年12月〜2022年2月 | 両親に結婚を報告 |
2022年3月 | 式場探し |
2022年4月 | 式場決定、契約 |
2022年5月 | (特になし) |
2022年6月 | 入籍(先に入籍したんです) 顔合わせ会場探し 前撮りスタジオ探し |
2022年7月 | 顔合わせ 衣装選びスタート ブーケ、ブートニア探す |
2022年8月 | ホテルとの打ち合わせスタート ヘアメイクさん、カメラマンさんを探す 衣装選び(引き続き) |
2022年9月 | 衣装決定、ホテルとの打ち合わせ(引き続き) |
2022年10月 | 衣装・小物合わせ ヘアメイクリハーサル 前撮り実施 ウェルカムボードや会場の装飾を準備 席次や記念品を決める 引出物を準備 ホテルとの打ち合わせ(引き続き) |
2022年11月 | 前撮りアルバム作成 プロフィールブック作成 ホテルとの打ち合わせ(引き続き) 当日の挨拶を考える、手紙を書く 本番 |
時系列順、やったことリスト
ここからは、結婚式の準備にあたって行ったことを上記の流れに沿って簡単にご紹介します。いくつかは取り上げて別途記事にする予定なので、詳細はそちらを参照してください。記事化したらリンクを追記します。
2021年12月〜2022年2月|両親に結婚を報告
僕が長崎、妻が長野出身。どちらにも訪れて挨拶をしてきました。
スケジュール上の都合で両家を訪問する間が空いてしまったけれど、新婦家には2021年12月に、新郎家には2022年2月に結婚の報告に行きました。両家ともに反対されることもなく、すんなりと進んでよかったです。
2月に長崎を訪れたのは、下の記事ではぼかして書いたけど、本当は僕の両親に挨拶をするためだったんです。いくら実家とはいえ、こんな目的があって訪れるのは初めてのことだったので、ちょっとだけ緊張していました。
→ X-T4でめぐる、久しぶりの長崎 〈その1〉 〈その2〉 〈その3〉 〈その4〉
2022年3月〜4月|式場探し、決定、契約
当初、僕は結婚式をやること自体にあまり乗り気ではありませんでした。
しかし、両家に挨拶に行く中で、僕以外の皆がやりたい/やった方がいいとの意見で一致。まあそういうものかと思ってやることにしたんです。結果的には、本当にやってよかったと思っています。
とはいえ、友人や会社の同僚を招待するのは気恥ずかしいので、両家の家族だけを招待して10人程度の参列者で、小規模な式をやる前提で式場を探すことにしました。
3つの会場のブライダルフェアに参加したりして、会場の雰囲気や料理を見に行きました。
横浜みなとみらいの大手結婚式場や、長野市内の歴史のある式場を見に行ったけれど、自然豊かな軽井沢の雰囲気や、歴史のある軽井沢高原教会に惹かれて、軽井沢高原教会(ホテルブレストンコート)を選んだのでした。
2022年6月〜7月|顔合わせ検討、実施
顔合わせは7月の頭に実施。
最近ではコロナ禍が落ち着いてきた雰囲気を感じているけれど、2022年前半はまだ感染者数にセンシティブな時期でした。だから、順番が前後しつつも、両家の意向を汲みつつ、東京で顔合わせをすることに。
なぜ東京なのか、というと。僕が長崎、妻が長野出身なので、両家の移動を考えると中間地点がよさそう。僕らが東京に住んでいること、長崎からは飛行機、長野からは新幹線で来ることなどを踏まえると、東京が集まりやすい場所だったんです。
会場は、アクセスのよさを考慮して、東京ステーションホテル(東京駅丸の内駅舎の中にあるホテル)のレストランにしました。雰囲気もよく、料理もおいしくてよかった。
ちなみに、入籍は6月にすることで話を進めていたので、顔合わせよりも前に入籍したような格好になりました。
2022年7月|前撮り検討、衣装選びスタート
そろそろ前撮りを検討しないと本当に間に合わなくなりそうだった7月。重い腰を上げて検討することにしました。
「そもそも前撮りをやるのか?」というところから入ったけれど、結婚式当日に会場に飾る写真がないと大変そうだったので、やることに。としても、和装でやるのか、洋装でやるのか、それとも両方か。
結局、スケジュールや予算的に、前撮りは和装で行い、洋装で撮りたかったら後撮り(結婚式後の撮影)としました。依頼するスタジオは妻がInstagramで探しまくって、都立大学にある和装専門スタジオにお願いすることにしました。
そして、結婚式当日の衣装選びもスタート。ホテルブレストンコートと提携しているドレスショップで選んだ方が都合がいいので、まずはホテル内にあるドレスショップを見に行ってイメージを膨らませました。
とはいえ、衣装合わせのたびに軽井沢まで行くのは大変なので、できれば東京で済ませたい。東京にも提携ドレスショップがあったので、そこに決めたのでした。
あとは、僕はあまり選定に関与していないのだけど、妻がブーケ・ブートニアをお願いするクリエイターさんを考え始めていました。結果的にお願いしたのは、Instagramで見つけたmayuさん。素敵なブーケを作っていただき、妻が大喜びしていました。
2022年8月|本格的に準備が始める
8月のタスクはこんな感じ。本格的に準備が始まり、バタバタし始めました。
- ホテルとの打ち合わせスタート
- ヘアメイクさん、カメラマンさんを探す
- 衣装選び(引き続き)
11月の式に向けて、8月からホテルブレストンコートとの打ち合わせが始まりました。僕らの場合、打ち合わせはオンラインで1回、対面で2回。あとはメールでのテキストコミュニケーションです。
当然ながら、打ち合わせの回数は状況に応じて増減する可能性はあります。担当のウェディングプランナーさんに付いていただいて、その方と詳細を詰める感じです。
ホテルブレストンコートのウェディングサロンは銀座にもあり、首都圏在住の人は銀座のウェディングプランナーさんが担当するので、打ち合わせのたびに軽井沢まで行く必要はありません。これはとてもありがたかった反面、準備段階で会場のイメージが全く湧かないので、一長一短ですね。
また、僕らはデザイナーズコテージというお部屋に泊まり、お部屋の中で結婚式のお支度をしたいと思っていました。ホテルとのやりとりの中で、それを実現するためには、外部のヘアメイクさんを持ち込む必要があるとのことで。
そのため、急いで持ち込みのヘアメイクさんを探す必要がありました。お願いしたのは、軽井沢花嫁の経験豊富なYUKIさん(roomN°6)。妻だけでなく僕もヘアメイクしていただいたのですが、YUKIさんにお願いして本当によかったです。
お仕事のクオリティが高いだけでなく、お支度から本番中まで親身になって対応していただき、安心してお願いすることができました。事前に都内でのリハーサルにも対応していただいたのもよかったんです。
そして、せっかくならいい写真を残したい。教会内はホテルブレストンコートのカメラマンさんだけにしか撮影が許可されていないので、そこはホテルのカメラマンさんにお願いするとして。
とはいえ、何人かいるホテルブレストンコートのカメラマンさんのうち、どなたが僕らを担当していただけるかは当日まで分かりません。事前の打ち合わせもできず、さすがにそれは不安。結果的にはいいカメラマンさんに当たったんだけども。
そのため、評判のいい外部カメラマンさんを持ち込むことにしました。お願いしたのは、こちらも軽井沢での経験豊富なNaoさん(NeM Photography)。その場の空気感をぎゅっと閉じ込めたような写真を撮ることができるカメラマンさんです。
そして、ドレスショップは決まったものの、なかなか衣装が決まらず、何度も試着に行きました。マジでこの時期は試着ばかりしていたので、カメラロールがドレスの写真しかありません…!
2022年9月|衣装決定、ホテルとの打ち合わせ
9月も引き続き、衣装選びやホテルとの打ち合わせで時間が溶けていきました。その上、マンションの引き渡しや引っ越しをやっていたので、忙しすぎて本当に記憶がない…!
また、妻がウェディングドレスで迷っていましたが、挙式1か月前(=10月中旬)には最終フィッティングを行うので、さすがに9月末までには決めないといけませんでした。紆余曲折ありつつも、なんとか決まったよね。
2022年10月|いろいろ忙しくなる
10月に入ると、いよいよ準備が忙しくなりました。9月ごろまでは漠然とした「結婚式」というものに対して準備している感覚だったけれど、10月に入って1か月前のカウントダウンが始まると、一気に現実味を帯びてきました。
10月のタスクはこんな感じでした。
- 衣装・小物合わせ
- ヘアメイクリハーサル
- 前撮り実施
- ウェルカムボードや会場の装飾を準備
- 席次や記念品を決める
- 引出物を準備
- ホテルとの打ち合わせ(引き続き)
まず大きなトピックは、衣装と小物の最終フィッティング。2人とも本番の衣装を実際に着てみて、サイズが合っているのか最終調整を行いました。その上で、妻の髪飾りやイヤリングなどを選んでいきます。
そして、ヘアメイクのリハーサル。市ヶ谷のスタジオでYUKIさんと行いました。平日にやってもらったので、2人で休暇を入れて、新宿に車を止め、市ヶ谷まで地下鉄で。
当初、結婚式当日のヘアメイクは妻だけお願いする予定だったけれど、実際にやってみないと分からない精神で僕もリハーサルをやってもらいました。すると、メイクもヘアセットも予想の遙か上をいく仕上がりで、僕もお願いすることにしたんです。
また、前撮りは都立大学のスタジオで着替えて、鎌倉の妙本寺で行いました。カメラマンはKiyoshi Otaさん。終始和やかな雰囲気で撮影していただき、レタッチの色味も僕らの好みで、結婚式本番に使える写真をたくさん撮っていただきました。
前撮りは特急納品オプションを付けていたので、撮影から2日で300枚のレタッチを完了していただけました。あまりの速さに驚きつつ、その写真を使ってウェルカムボードやアルバムを作成しないといけなかったので、とてもありがたかったです。
ウェルカムボードは、前撮りの写真を使ってPhotoshopでデータを作り、FUJIFILMの「WALL DECORキャンバス(F6サイズ)」に入稿。A3サイズ相当のキャンバスに印刷してもらいました。データは特にテンプレなどは使わず、ゼロから自分で作りました。
以下のような感じです。(恥ずかしいので顔は隠しました笑)
その他、引き続きホテルとの打ち合わせを行い、席次や記念品を決めていきました。記念品は、ホテルブレストンコートオリジナルの「つながるミニ時計」というものをチョイス。新郎新婦+両家の3つの時計の木目がつながっており、家どうしのつながりを表現したものです。
記念品は、「つながるミニ時計」に加え、プリザーブドフラワーも準備しました。特に僕の実家は長崎から軽井沢を訪れるので、生花を渡しても困ってしまいます。そのため、結婚式用のプリザーブドフラワーをCreemaで調達しました。
2022年11月|いよいよ本番へ
時間の流れは残酷なほど早く、全然準備が終わってないのに気づけば11月になってしまいました。残りのタスクは以下。重いものばかりです。
- 前撮りアルバム作成
- プロフィールブック作成
- ホテルとの打ち合わせ(引き続き)
- 当日の挨拶を考える、手紙を書く
まずは、前撮りのアルバム。これは、特急納品していただいたデータを使って、FUJIFILM PHOTOBOOKで作りました。
ハードカバーで、自分用、新郎家用、新婦家用の3冊を作成。ブラウザ上で写真をアップロードして配置を決めていくだけの簡単な作業のはずが、無駄にこだわってしまい、3時間くらいかかりました。
当日は、披露宴のテーブルに両家1冊ずつ並べておきました。結婚式後〜披露宴開始前の僕ら2人は写真を撮ったりスタイルチェンジしたり、なにかと時間がかかるので、その間の暇つぶしにでもなればと。
そして、いちばん重かったのがプロフィールブックの作成。重かったというか、自分で重くしただけなんですが。
せっかくなら雑紙のようなクオリティにしたかったので、InDesignで26ページのものを作りました。それをPDFにしてラクスルに入稿し、超特急で印刷・製本してもらいました。A5サイズで作ったけれども、のりで固める「無線綴じ冊子」なので、見た目も手に取った感触もまるで雑紙のよう。
で、これを作るのに5日くらいかかりました。いつもならブログを書いているようなスキマ時間を全部プロフィールブックの作成作業に充て、少しずつ作った感じです。挙式まで2週間を切ったタイミングでやることではないような気がしたけれど、結果的には間に合ったのでOKでしょう。
あとは、披露宴での挨拶を考えて頭に叩き込む作業が残っていました。前々日くらいに妻の用事を待つ車の中でMacBookのキーボードを叩いて文章を完成させ、前日にホテルにチェックインしたあとに手書きでメモを作成。結局全部頭に入れたので、手書きのメモは使いませんでしたが。
また、披露宴では、妻から両親に向けた手紙を読むことにしていました。本番の数日前には妻がその手紙を書くのに追われていましたね。この手紙のおかげで感動的な披露宴になったので、妻には感謝しかありません。
そして本番へ
結婚式は正午スタートだったので、朝一の新幹線でYUKIさんが来てくれて、その後Naoさんが会場入り。ばっちり仕上げていただきつつ、その模様を素敵な写真に収めていただきました。
お支度が終わったら、デザイナーズコテージの廊下でファーストミートをやりました(実際にはお支度中も同じ部屋にいたのでファーストでもなんでもない)。本番直前に簡単な動きを教えてもらって、あとは結構な流れがぶっつけ本番でした。それでもなんとかなったから、まあいいかな。
プロジェクト、無事完遂
以上のような流れで、無事に結婚式を迎えることができたのでした。全体を通して抱いた感想は「準備は想像の何十倍も大変だったけれど、結婚式をやって本当によかった」という感じ。
ここまで述べてきたとおり、準備は本当に大変でした。自分たちでやった前撮りや顔合わせも、ホテルのウェディングプランナーさんに全部お任せすることができるかもしれないけれど、それだと選択肢が狭まってしまいます。
だから、ホテル以外のところにお願いすることも多く、結局自分たちでプロジェクトマネジメントを行わないといけないわけで。それが大変でした。
しかし、その分やり遂げたときの達成感は大きかった。その上、参列してくれた両親も親族も口を揃えて「いい結婚式だった」「軽井沢はいいところだった」と言ってくれているので、本当にやってよかったのです。
こうして、満足のいく結婚式を迎えることができたのも、関わってくれた全ての方の支えがあったからこそです。そんなことを思いつつ、素敵な思い出ができたことを喜びたい。今はそんな気持ちです。
[Thumbnail Photo by NeM Photography]