大学生のみなさん、自分の研究に興味が持てなくて、研究室行くのだるいなーとか、もう実験したくないなーとか思ってる人いませんか?
同級生との競争で行きたい研究室に行けなかったり、希望の研究室に配属されたけど想像とちがったり、いろいろな事情があると思います。モチベーションが落ちることばっかりです。
そんな人たちにとって「どうすれば乗り越えられるのか」ということを伝授したいと思います。
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もくじ
薬学系博士課程の大学院生です
本題に入る前に軽く自己紹介を。
僕は現在、国立大学薬学部の博士課程に在籍しています。4年間通うカリキュラムの4年生です。あと3か月ほどで修了です。
2009年に某国立大学薬学部(6年制)に入学し、2015年3月に卒業。そのまま2015年4月から同じ研究室で博士課程に進学し、2019年3月に修了してPhDを取得する予定です。
ということなので、この記事に書いたことは全て僕の経験から導き出した結論です。
詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。
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自分の研究に興味が持てない
かく言う僕もずっとそう思っていました。
しかし、博士課程も終わろうとしている今振り返ってみると、そもそも興味を持つ必要なんてなかったんだという結論に達しています。
今日こんなツイートをしました。
学部生とかで自分の研究に興味が持てないって人いると思いますけど、別に興味なくたっていいんですよ。
やらないといけないのは「実験して→データを集めて→卒論を書く」だけなので、興味がなくても全然できます。
そもそも自分が直面する全てのことに興味を持つなんて無理だから割り切りましょう。
— みけめろ@starnote* (@info_starnote) 2018年12月22日
これが真理です。
やらないといけないのは「実験して→データを集めて→卒論を書く」だけなので、興味がなくても全然できます。
研究を「卒業するのに必要な作業」のひとつとして捉えてみるといいと思います。詳しくは後述するので読み進めてみてください。
院生になると自分で仮説を立てて証明していくことが必要ですが、学部生ではそこまで求められることは少ないでしょう。教員からテーマを与えられ、それに沿った実験をしていくことが多いと思います。
なので、「作業」という言葉がピッタリではないでしょうか。
※「研究」について興味のある方は以下の記事を。
博士課程をイメージしてみよう②|「研究」とは? – starnote*
また、
そもそも自分が直面する全てのことに興味を持つなんて無理だから割り切りましょう。
これも真理です。「好きなことで生きていく」を謳っているYouTuberでさえ、命をすり減らしながら動画を撮ったり、寝る間を惜しんで編集したりなど、好きなことばかりではないはずです。
ましてや、いろんな人が集まっている大学において「自分が直面する全てのことに興味が持てる」なんて幻想なので、あきらめてください。
周りを変えることはできないから、自分が変わった方が早い
研究室の人とか、研究室のテーマとかを変えるのは難しいです。なので、自分の考え方を変えるのが手っ取り早い。
要するに、「興味のないことでも必要なことはやらないといけない」という割り切りを取り入れると、見える世界が変わると思います。
とはいえ、割り切るのって難しいんですよね。先日こんな記事を書いたので、考え方の参考になればいいかなーと思います。
研究が嫌いだけど博士課程に進学した話。割り切るのも大切でした。 – starnote*
詳しくはこの記事を参照してほしいですが、少しだけピックアップすると、以下のような二軸思考で物事を捉えてみるといいです。
ポイントは、「感情」と「論理」を分けて考えることです。つまり、横軸の「好き/嫌い」は感情、縦軸の「役に立つ/役に立たない」は論理です。
研究は「役に立つ」部類の物事だというのは同意してもらえると思います。だって実験して卒論書かないと卒業できないからね。でも興味を持てないと赤い領域になってしまいます。
こんなときは、
「自分の感情はいったん置いておいて、客観的に考えて役に立つことに時間をかけるべき」
という考え方を取り入れるといいと思います。
つまり、興味のあり・なしにかかわらず、縦軸の値をもとに優先順位を決め、自分にとって役に立つことから片付けていくことが必要。あくまでも「ただの作業」として捉えるので、そこには感情は必要ありません。
心に栄養補給を
とはいえ、割り切ってばかりだと心がすり減ってしまいます。だんだんロボットみたいになってきて人間味が失われていきそうです。
そんなときは、上のグラフの「青い領域」のことをすると心が回復します。つまり「好きだけど役に立たない」ことです。
ちなみに、ここで言う「役に立たない」とは「大学を卒業するというミッションにおいて役に立たない」という意味です。人生の役に立たないという意味ではないので、お間違えなく。
僕が行っていた心の栄養補給法は以下の2つです。
- 今まで聞いたことのなかった音楽を聴きあさってみる
- 海外ドラマを一気に見る
非常に効果が大きいので参考にしてみてください。
今まで聞いたことのなかった音楽を聴きあさってみる
「音楽の気分誘導効果に関する実証的研究——人はなぜ悲しい音楽を聴くのか」(松本ら, 教育心理学研究 50(1), 23-32, 2002-03)という論文によると、
悲しい気分ではない時に、悲しい音楽を聴くと悲しい気分やフラストレーションが高まり、明るい音楽を聴くと快適な気分が高まることが確かめられた。
とあります。
→ CiNii 論文 – 音楽の気分誘導効果に関する実証的研究–人はなぜ悲しい音楽を聴くのか
つまり、音楽が気分にもたらす影響は大きく、すり減った心に栄養を補給するのに最適なツールであると言えます。しかも作業しながら流すことができるので、手を止めることなく気分転換が可能。
さらに、これまで出会ったことのなかった音楽を聴いてみることで、気分をリフレッシュすることができると思うのです。「この曲すごくいいじゃん!」っていう感動が生まれたり。
このような「新しい曲との出会いの場」として、聴き放題サービスの契約は必須と言わざるを得ません。具体的には「Apple Music」「Spotify」「LINE MUSIC」などです。
いくつか使ってきましたが、僕のオススメは「Apple Music」です。理由は3つ。
- iPhoneの既存のライブラリと一体化できる —— iPhoneのミュージックアプリに統一されてるので、CDから取り込んだiTunesの曲と共存できます。
- 好きな音楽の傾向に合わせてオススメしてくれる —— 好きな曲に「ラブ」マークをつけることで、似た傾向の新曲を自動でオススメしてくれます。
- 学割で半額になる —— 月額480円で聴き放題です。
やはりインパクトが大きいのは「学割で半額になる」というところです。5,000万曲もの膨大な量を月々ワンコイン以下で聴くことができます。昔じゃ考えられないですよ!
もちろん、すでに通常プランで契約していても学割プランに移行することも可能です。大学アカウントのメールで認証するだけなので、ものの5分で移行できます。
学割プランの登録方法は以下の記事で解説しています。ぜひご活用ください。
【大学生・院生は半額】Apple Music学生メンバーシップの登録方法が超簡単だったので解説します。 – starnote*
3か月の無料体験ができるので、まだな人もとりあえず契約してみるのをオススメします。迷ってる時間がもったいないですよ。
→ 【大学生・院生は半額】Apple Music学生メンバーシップの登録方法が超簡単だったので解説します。
海外ドラマを一気に見る
僕の場合は海外ドラマですが、国内ドラマでも映画でも何でもいいと思います。
視覚と聴覚のどちらも持って行かれるのが難点ですが、ストレス発散にはもってこいですね。
僕はAmazonプライムビデオを使っています。学生なら「Amazon Student」を契約すれば、プライム会員の半額(年額1,900円!)で全てのサービスを利用可能です。これにはプライムビデオも含まれます。
もちろんプライムビデオ以外にも、お急ぎ便が使えたり、本が10%ポイント還元だったりします。詳しくは以下の公式サイトから詳細を確認してみてください。
6か月無料で体験できたり、クーポンを配ることもありますよ! 記事執筆時は2,000円クーポンを配布中です。その都度キャンペーンが変わると思うので、詳細は上のリンクから。
まとめ
自分の研究に興味が持てなくても全然問題ありません。ちゃんと卒論を書いて提出すれば卒業できます。
興味が持てなくても乗り切るための考え方としては、
- 研究を「卒業するのに必要な作業」として捉えてみる
- 「感情」と「論理」を分けて考え、優先順位を決める
- ときには心に栄養を補給する —— エビデンスがあるのは音楽です
この3点セットが非常にオススメです。
「もうやだ!」と投げ出してしまいそうなときは、いったん冷静になって、自分を俯瞰的に見て割り切ってみてください。そうすると楽になること多いと思います。