冬のドライブも安全に。
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ここ最近は全国的に豪雪の警報が出ることが多くありましたね。そうなると高速道路は通行止めになったり、冬用タイヤ規制が張られることがあります。
雪がたくさん降るということは、スキー場で雪遊びをするにはうってつけという側面もありまして。そこまでの道のりやスキー場内での雪崩の危険性もあるので注意は必要ですが、正常に営業しているスキー場に行くのは全く問題ないと思います。
とはいえ、雪深い場所にあることが多いスキー場までの道のりは、厳しいものとなりがちです。スタッドレスタイヤが必要なのは当然としても、車の性能が十分でなければ辿り着くことができないかもしれません。スキー場の直前で進めなくなるなんて悲しすぎるし、多方面に迷惑がかかるので、なんとしても避けたいところです。
つまり、楽しく雪遊びするために豪雪のスキー場に辿り着くためには、信頼性の高い車と、信頼性の高いタイヤが必要であると。このように言うことができると思います。
このような観点でMAZDA CX-60を見てみると、かなり信頼性の高い車であると言うことができると思います。
実際、先週末の豪雪の中、無事に黒姫高原スノーパークまで行って帰ってくることができました。この黒姫高原のある長野県信濃町は「特別豪雪地帯」に指定されるほどの雪の多い地域で、警報級の大雪となるとかなりの雪が降ります。
そんな中で、CX-60の雪道性能を試してやろうと意気込んで行ってきましたが、ヒヤッとした場面はゼロ。誇張でも何でもなくて、危ない場面は皆無だったんです。それはひとえにCX-60の雪道性能の高さゆえだと思っています。
ちなみに、実際にスキー場で遊んだときの写真は別の記事にまとめました。もしよければこちらの記事もご覧ください。
2シーズン目のスタッドレス
CX-60に履かせているのは、ピレリ「ICE ZERO ASIMMETRICO」です。夏タイヤと同じ235/50R20というサイズで、ホイールも純正に似ているものを選んだので、違和感のない見た目になっています。
2023-2024シーズンに購入し、現在2シーズン目です。走行距離は5,000km程度なので、まだまだ山は十分に残っています。
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1泊2日の行程
このときは1泊2日の行程で、1日目は横浜から長野市内に移動して義実家泊。2日目は午前中からスキー場に向かい、2時間くらい遊んで長野市内に戻ってくる。そのあと夜には横浜市内に戻る。このような行程を辿りました。
全編を通してもっぱら高速道路での移動でした。横浜市内の自宅を出てすぐのインターから首都高に乗り、東名→圏央道→関越道→上信越道というコースで長野市内に入り、帰りも同じコースを辿りました。長野市内と信濃町の往復も上信越道。
このうち、実際に積雪があったのは長野市より北側といったところ。ここ数年の長野市内はあまり雪が降っていなかったのですが、ちょうどこのときは警報級の大雪が降り、珍しく積もっていました。そして、もちろんスキー場の周辺は一面の雪景色で、真っ白な世界が広がっています。
周遊プランでお得に移動しよう
ちなみに、高速道路での移動にはNEXCOが提供している「信州めぐりフリーパス」という周遊プランを利用しました。首都圏と長野の1往復と、長野エリアでの高速乗り放題がセットになって、2日間で8,700円、3日間で9,700円(普通車の場合)とお得に利用することができます。
僕の場合は、横浜青葉IC⇄長野ICの往復と、長野IC⇄信濃町ICの往復。ETC休日料金でも通常だと12,280円かかるので、これが8,700円で利用できるのはいいですね。長野エリアでの高速道路は乗り放題になるので、使い方によってはもっとお得になります。
横川SA以北で冬用タイヤ規制
このときは、上信越道・横川SA以北で冬用タイヤ規制が入っていました。全車強制的にSAに流入させられて、係の人が1台ずつ装着タイヤをチェックしていきます。ここでOKをもらわないと先に進むことはできません。
1台ずつ目視でタイヤをチェックし、かなり厳重にチェックされます。トレッドパターンで確認できない場合は、しっかり停止して銘柄を見て確認しているのだと思われます。そのため、夏用タイヤで通過することはほぼ不可能だし、そもそも違法なのでやっちゃいけません。ちゃんとスタッドレスを履いていこう。
また、冬用タイヤ規制が入っている区間のICで高速道路に乗る際も、料金所の手前でタイヤのチェックが行われます。いくら吹雪いていても極寒の中でチェックする係員さんは大変だ。
長野ICまでは積雪はなかった
冬用タイヤ規制は入っていたけれども、実際にはずっと先の長野ICまでは、高速道路の路面上に積雪はありませんでした。しっかり除雪されているのだと思いますが、気温は氷点下であったため、ところどころ凍結している可能性もあり、油断はできません。
ただ、これはCX-60の四輪駆動は安定しているがゆえに、凍結していたことに気づかなかった可能性もあるのかなと思っているところ。怪しい挙動は一切ありませんでした。
1日目の夜にさらに降雪が…
さすが大雪警報が出ているだけあり、1日目の夜にはさらに降雪がありました。写真は長野駅東口なのですが、一瞬でここまで積もった感じ。普段と全然違う風景に、初めて訪れた街を歩いているような錯覚に陥ります。
義実家に止めていたCX-60にも結構積もっていて、人生で初めて車の雪下ろしをやりました。コンタクト洗車で引っかきキズに細心の注意を払っている人間としては、こんな氷の塊をボディに擦りつけて大丈夫なのかと不安になるね。
雪の上信越道で信濃町へ
そして2日目。長野市内は快晴で、前日に降った雪は溶け始めていました。ところどころ積もったままな場所もあるので、スタッドレスを履いているとはいえ慎重な運転が求められます。
長野ICから上信越道に乗ると、路面に雪はなく、路肩に少しだけ積もっている程度でした。しかし、北上するにつれて路肩の雪がどんどん増えていきます。路面上はきれいに除雪されていますが、除雪された雪が路肩に寄せられて車線が狭くなっていました。
1時間ほど走って信濃町ICまで辿り着くと、本線の路面上にも雪なのか氷なのか分かりませんが、通常の路面とは異なる状態だということがはっきりと分かる程度に過酷な環境になってきました。
ICの退出路では、両側のガードレールの上に地層のように積み重なった雪の層が。僕は九州出身で、ここまで降るのが身近な環境にないので、この時点で結構驚いていました。たぶん関東出身者でも同じような感想を抱くと思う。
雪景色の道の駅(まだまだ序の口)
で、すぐ隣の道の駅に寄ってみたらこれですよ。本来は普通に線が引かれた駐車場なのですが、どこが駐車場なのか全く分からないので、みなさん適当に止めていました。それでも問題ないくらいに車が少ないので何でもありっすね。
僕はここまで雪が積もっている光景を見るのことはほとんどないし、当然このような環境で運転するのも初めてなので、この時点でかなり圧倒されていました。そもそもこんなに雪が積もった駐車場に入っていいのかすら迷ったくらいです。
CX-60はというと、こんなの全然問題なく進んでくれます。轍になっていない場所に踏み入れると少しだけ空転することもあったけれども、トルクフルなディーゼルターボと賢い四駆の制御で難なくクリアしていきます。
しかし、これはまだまだ序の口だったのです。
いざスキー場へ(ここからがすごかった)
スキー場というのは雪がよく降るからスキー場になっているわけで(人工雪の場合は例外があるかもだけど)、それは当然スキー場の周辺も豪雪地帯なんですよ。スキー場だけピンポイントで雪深いわけではなく、その周辺も同じくらい降る。
ここに来て初めて、僕はその事実を認識したのでした。確かに考えてみたらそうだけど、そこまで考えてことがなかったし、もちろん経験したこともありませんでした。
とはいえ、そのようなタフな環境においても、CX-60は普段と同じように進んでいきます。圧雪路も、シャーベット状の場所も、おそらく凍結しているような路面も、滑るような挙動は皆無。四駆の制御がいいのかタイヤの性能なのか分からないけれど、おそらく両方の相乗効果です。
問題なく到着
しばらく山道を走って、スキー場の駐車場に到着。無事に来られてよかった。
多くの車がここまで辿り着いているから、ただ雪道を走るという観点ではCX-60が突出しているわけではないのかもしれません。しかし、到着するまでの安定感はオーナーとして極めて信頼できる挙動だったんですよ。
さらに積もった山道を帰る
スキー場で2時間程度遊び、帰ることにしました。遊んでいる間もひっきりなしに雪が降り続いていたので、スキー場周辺の道には、先程走ってきたときよりもさらに雪が積もっているような気がします。目の前真っ白だし、スキー場の看板は埋もれてるし。
帰りは下り坂だから本当に気をつけないといけないな。急ブレーキ・急ハンドルにならないようにスピードを落としてゆっくり——と、普段より慎重に運転したところヒヤッとする場面は皆無。おそらく普段通り運転しても問題なさそうなくらいに安定していました。このとき、やっぱりCX-60の雪道性能はすごいのだと確信しました。
建物にここまで雪が積もっているの、初めて見ましたよ。テレビの中のできごとでしかなかったのだけれども、間近で見て初めて「本当にこんな世界があったのだな」ということを実感することができました。そんな経験をサポートしてくれたCX-60には感謝しかない。
高速で帰ろう
高速に乗ったら、あとは余裕でしょう。ひたすら流して帰るだけですよ。一度長野市内の義実家に寄って体勢を立て直してから、その日の夜に横浜の自宅に移動しました。
帰りも高速道路の路肩には雪が寄せられていましたが、路面は非常にクリーン。過酷な雪道を走ってきたタイヤも問題なく路面にグリップしていて、信頼性の高さを感じさせます。遊んでいる間は氷点下の駐車場に置いていたCX-60には氷柱ができていましたが、そんな影響など全く感じさせず、タフに走ってくれるいい車ですよ。
まとめ
以上、「特別豪雪地帯」にあるスキー場をCX-60で訪れたレポートをお届けしました。総括すると、「雪深い環境であってもCX-60は非常に信頼できる相棒となり得る」ということが分かりました。要点をまとめると以下のような感じ。
CX-60の雪道性能は想像以上に優秀
特別豪雪地帯の長野・黒姫高原までの往復をこなしましたが、危険を感じる場面は皆無でした。四輪駆動の安定性とトルクフルなディーゼルターボ、そしてスタッドレスタイヤの相乗効果が発揮されました。
信頼性の高い装備が安心感につながる
雪道を走るには、車の性能とタイヤの状態が重要です。装着しているピレリ「ICE ZERO ASIMMETRICO」も2シーズン目ながら、十分なグリップ力を発揮してくれました。
雪道ドライブは事前準備が大切
冬用タイヤ規制のチェックポイントでは、全車両のタイヤ確認が行われます。夏タイヤでは通行不可なので、事前の準備を怠らないことが肝心です。
圧雪路や凍結路でも安心して走れるCX-60
スキー場へ向かう山道でもスムーズに走行でき、下り坂でも挙動の乱れはほぼありませんでした。雪国での走行を考えている人にとって、CX-60は心強い相棒となり得ると思います。
高速道路の周遊プランを活用するとお得
「信州めぐりフリーパス」を利用することで、高速料金を抑えつつ自由に移動できました。雪山ドライブを計画する際には、このような周遊プランを活用するのも選択肢のひとつですね。
これからもCX-60とともに、冬のドライブを存分に楽しみたいですね。まだしばらく雪の季節が続くので、東北や北陸など、これまで冬に足を踏み入れたことのない場所を訪れたいと思っています。
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