まあ高いよね。
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CX-60、1年間所有しました
今年の1月に納車されたCX-60、そろそろ納車から1年が経過しようとしています。
乗り始めた頃はいろいろと課題に感じることはありつつ、度重なるアップデートで改善されながらかなり満足のいく運転が楽しい車になってきました。特に高速道路での安定感は声高に主張したいほどすばらしく、遠出することが多い我が家にとっては心強い相棒になってくれています。
▶ CX-60と暮らす|アップデートでトランスミッションが滑らかに
一方で、そのような満足感を得るためには、それなりの対価を払わないといけないわけです。分かりやすいところで言うと、僕が買った ”XD-HYBRID Premium Modern” というグレードだと乗り出し価格は600万円を超えます。さすがに高え…
他にも見えにくい部分も含め、自戒の意味を込めて「2023年に僕がCX-60にいくら払ったのか」を集計してみました。この記事では10位からカウントダウンしながらご紹介します。
2023年の維持費合計は…
ランキングに入る前に、まずは2023年にかかった年間維持費の合計をご紹介しておきます。
その合計は——
¥1,629,357
でした!
維持費の内訳をカウントダウン
それでは年間維持費¥1,629,357の内訳をひとつずつカウントダウンしていきましょう。
第10位:メンテナンス
第10位はメンテナンス費。一切払っていないので0円です。
これにはカラクリがあって、車両と一緒に「パックdeメンテ」を購入しているのです。半年ごとにディーラに入庫し、全体的な点検とオイル交換をやってもらえます。実際に半年経過時にも支払いゼロでやってもらったし、そして来月は1年点検の予定です。
という感じなので、「メンテナンス費」という名目で支払ったのはゼロですが、実際はローンの中に組み込まれている感じ。
▶ パックdeメンテ|カーライフケア(マツダ公式サイト)
そして、新車には「新車1か月点検」も無料で付いてきます。詳細な点検項目は公式サイトを参照していただければと思いますが、1,000kmほど走行して馴染んできた頃に無料で点検してもらえるのはとてもありがたいですね。
第9位:外出先駐車場
第9位は自宅ではなく外出時の駐車場代。¥25,480でした。
買い物に出かけたときなどは購入金額に応じて無料時間があるので、駐車場代を払うことはほとんどありません。しかし、そのようなサービスがないお店に行くときや観光地などではコインパーキングに止めて駐車場代を払います。その合計が¥25,480だったということですね。
首都圏の高い駐車場代(最近も不動産価格に比例して上がり続けてる…)を加味すると意外と高くならなかったなという印象。月あたりに換算すると¥2,000程度なので、まあそんなもんかなと。
第8位:コーティング
第8位はコーティング代。¥43,710でした。
ロジウムホワイトプレミアムメタリックの美しい塗装面を守るためにガラス系のコーティングは必須です。CX-5のときからキーパーラボにお願いしているので、今回もそうしました。
でもあまり課金するのももったいないので、納車日にクリスタルキーパーを施工してもらいました。飛び石や洗車で傷がつくのは避けられないし、必要最低限のお守りのようなものだと思って節約しました。
内容としては、ボディ塗装面のクリスタルキーパーと、パノラマサンルーフを含むウィンドウのフッ素コーティングです。その後、納車から半年くらい経ったタイミングでフロントウィンドウのフッ素コーティングを再施工した感じ。
クリスタルキーパーは1年ごとに再施工が必要なので、来月くらいにまたやってもらいます。そうするとコーティング面が厚くなるから、よりきれいになるはずです。
第7位:税金
第7位は自動車税。CX-60に搭載されているディーゼルエンジンは3.3Lだから¥58,000もかかりました。
クリーンディーゼルに対するエコカー減税も縮小しており、初回が安くなるのもなくなったみたい。2.2LのCX-5は初回(2021年)が1万円くらいになったんだけど、今回は容赦なく全額課税されました。世知辛い。
ちなみに課税額は下表のようになっており、エンジンの排気量ごとにエリアを分けて額が決まります。CX-60は燃費性能を稼ぐために大排気量としている側面もあるのに、排気量は贅沢品という前提に立った税制が時代に合っていないですね。燃費や電費を基準に課税すればいいのに。
総排気量 | 税額(年間) |
---|---|
1L以下 | ¥29,500 |
1L超~1.5L以下 | ¥34,500 |
1.5L超〜2L以下 | ¥39,500 |
2L超〜2.5L以下 | ¥45,000 |
2.5L超〜3L以下 | ¥51,000 |
3L超〜3.5L以下 | ¥58,000 |
3.5L超〜4L以下 | ¥66,500 |
4L超〜4.5L以下 | ¥76,500 |
4.5L超〜6L以下 | ¥88,000 |
6L超 | ¥111,000 |
第6位:自動車保険
第6位は自動車保険、いわゆる任意保険です。¥82,520も払っていました。
契約しているのはSBI損保で、車両保険とかも妥協しないプランにして20等級で月額¥6,300くらいです。ただ、CX-5から乗り換え時の差額とか支払いタイミングとかの都合で単純に月額の12倍にはなっていません。
CX-60に限らず自分の車を所有し始めてから15年ほどが経ち、任意保険に相当な額を払ってきたけれども、これまで1回も使ったことがないのです。事故も起こさないしどこかにぶつけたこともないので、ここまで手厚い保険が必要なのかは不明。
第5位:高速道路
第5位は高速道路。¥89,710でした。
遠出しまくっている割にはそこまで大きな額にはならなかった印象。車がなかったら新幹線などの公共交通機関に払っているはずなので、それを考えると意外と高くないという意味です。
高速代は1台に何人乗っていても同じだから、新幹線で家族(犬を含む)で移動する金銭的・精神的・肉体的なコストを考えると安いくらいです。車というプライバシーの確保された空間に居ながらにして移動し、目的地にダイレクトインできるのはとても楽。
さらに、ETCマイレージサービスに登録していると貯まったポイントが還元されるのが嬉しいですね。僕は5,000ポイント貯まったら自動還元される設定にしているのですが、年間で¥10,000〜¥15,000分くらいは還元され、高速代に充当されています。
2023年の還元実績は¥15,000円分だったので、単純計算で還元率16.7%です。還元率めちゃめちゃ高いし無料で登録できるので、みんなも登録すべし。
第4位:燃料費
燃料費は¥96,087でした。
合計すると結構な額ですが、月あたり¥8,000くらいなので取り立てて高いわけではないです。ディーゼル車だから燃料は軽油となり、そもそも単価が安いのもいいところ。
また、高速代と同じように、車がなかったら新幹線などの公共交通機関に払っているはずなので、実質負担は額面どおりではありません。高速代と燃料費の合計¥185,797なんて十分にペイできるはずです。
ちなみに、現時点の総走行距離は8,446km。軽油の価格は日々上下するけれども、ざっくり計算すると500km走るのに¥5,000くらいかかります。これは自宅のある横浜からだと長野との往復に相当し、高速代を加味しても2人で新幹線で移動するのより全然安い。十分ペイできると言っているのはこのような理由からです。
車 | 新幹線 | |
---|---|---|
内訳 | 燃料費 ¥5,000 高速代 ¥5,650 × 2 (新横浜IC⇄長野IC、往復分) | ¥9,120 × 4 (新横浜⇄長野、2人往復分) |
合計 | ¥16,300 | ¥36,480 |
第3位:スタッドレスタイヤ
このあたりからケタが変わります。第3位はスタッドレスタイヤとホイールのセットで、¥191,540でした。
先日の記事で購入するか検討中と書いたのですが、ついに意を決して購入しました。まだ届いていなくて、今週末くらいに一旦自宅に届くはずなので、届き次第ディーラーに入庫して履き替え作業をやってもらいます。
これで冬でも雪を心配することなく出かけられるようになりますね。首都圏から出るという選択肢があるのは、遠出好きとしてはとても大きいです。東北・甲信越方面はもちろんのこと、下手すると箱根や御殿場あたりも積もりますからね。
そして、基本的には車を買い替えたらタイヤサイズも異なるから、しばらくCX-60に乗り続けるつもりです。でも今回購入した235/50R20というサイズのタイヤはLexus NXでも使われているんだよな…(乗り換え先が決まったかも?)
第2位:自宅の駐車場
そして第2位は自宅の駐車場。¥216,000でした。
分譲マンションとはいえ駐車場は賃貸のようなものなので、毎月の利用料がかかります。うちの場合は月々¥18,000で、地味に痛い金額です。横浜だから23区内に比べると安いのかもしれないけれど、もう少し安かったらいいのにね。
いずれにせよ戸建てだったら無料だと思うと、明らかにマンションのデメリットなんですよね。月々¥18,000の支払いは35年の住宅ローンに換算すると1700万円分にもなるので、その分上乗せして戸建てを買った方がいいですよ。
第1位:ローン
そして堂々の第1位は、当然のごとくローンの支払いです。年間で¥825,310にもなりました。
もう高い以外の感想は出てきませんね。悲しいけれども80万円を安いと言えるほどの収入はないので、この額を支払うのが無意味に思えてきたら安い車に乗り換えるのもいいかもしれませんね。最近は車の値段も上がっているから満足のいく乗り換え先があるのかと言われると微妙ですが…
内訳としては、CX-5の下取り分を相殺した上で、全額を5年払いの残クレに入れ込んだ感じです。ざっくり支払額614万円のうち5年後の残価201万円を差し引いた413万円を5年で払う感じ。413÷5で年間82.6万円です。支払いの明細はこちらの記事に書いているので、検討中の方はご参考にどうぞ。
▶ CX-60と暮らす|最上級「Premium Modern」を購入。グレード選びの背景、価格・支払計画まとめ。
高いと見るか、安いと見るか
全部を一覧にするとこんな感じです。これを高いと見るか、安いと見るか。うーんまあ高いですよね。来年はスタッドレスを購入しないので、あと20万円ほどは安くなるはずですが。
ただ、この金額を払うだけの価値があるかと聞かれると、もちろんありますよ。あると思うから購入して1年間も所有しているのであって、価値を見出せなくなったら売り払っています。
その価値は、「車を所有することそのものの価値」と「CX-60を所有することの価値」に分けることができます。
前者については以前記事にしたけれど、車を所有することは人生を豊かにするための投資・必要経費であって、削るべきではないと判断しているからです。
運転が好きで楽しいのはもちろん、家族(犬も含めて)と一緒に自宅から目的地までプライベートな空間にいながら移動できる、ストレスフルな公共交通機関に乗る必要がないなど、挙げ始めたらきりがありません。
後者については、いろいろと細かい問題点はありつつも、長距離ドライブが多い僕にとって〈3.3Lディーゼルエンジン+マイルドハイブリッド〉の組み合わせは楽しいしずっと走っていても疲れない。長時間を過ごす内装も質感高いしパノラマサンルーフも気持ちいい。本当にいい車ですよ。
だから、CX-5の頃と比べて(スタッドレス代を除き)年間20万円ほど支払いが増えているのですが、十分にその価値はあると思いますよ。
そして、全体を円グラフにするとこんな感じ。ローンの支払いが半分程度で、自宅駐車場+スタッドレスが4分の1を占めていると。
ということは、例えば現金一括払いで購入できて戸建てに住んでいてスタッドレスも買わないような人の場合だと、維持費は40万円ほどに抑えることができます。そんなお金を持っている人がわざわざCX-60を買うのかと言われたら微妙かもですが。
これからも乗り続ける(予定)
1年間所有してコスト感も分かってきたので、これからも引き続き所有して乗り続けるつもりです。と言いつつ高く下取りしてもらえるうちに乗り換えるかもしれませんが、今のところはその予定はないということですね。
あとはアップデートでどのくらい乗り心地が改善されるのか、その行く末を体験してみたいという思いもあります。納車済の車両に対してアップデートを施しながら改良していくアプローチはとても現代的だと思うし、それは一緒に追いかけてみたいのです。
たとえ家族が増えたとしてもCX-60なら乗り続けられるので、しばらく所有してみて、いろんなライフステージにおける感想をお伝えしたいと思います。