長距離でも快適なグランドツアラー。
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最高のグランドツアラーで帰省
今年1月に納車されたCX-60。これまで遠出することは何度かありましたが、宿泊を伴う旅行に行ったのは数える程度でした。とはいえ、高速道路での安定感は納車当初から感じていたし、むしろその安定感こそがCX-60ディーゼルハイブリッドモデルの醍醐味です。
トルクフルなエンジンとパワフルなモーターの組み合わせで、長距離でも快適に移動することができるパワートレイン。そして、姿勢よく座れるシートや、開放感の溢れるパノラマサンルーフ、外が猛暑でも室内を快適にしてくれるエアコンやシートベンチレーションなど、長距離走行を難なくこなせる装備。だからこそ、この車は最高のグランドツアラーなのです。
今回は、そんなCX-60で「1泊2日・長野帰省のグランドツアー」を敢行してました。お盆の時期は混みそうだったので、タイミングは8月1週目の土日。もちろん犬も連れて行きます。
土曜日の朝から横浜の自宅を出発し、長野入りした後は妻の実家に立ち寄ります。その後、ホテルにチェックインして夕食を食べに街に繰り出す。翌日は朝からお墓参りをして、黒姫高原で蕎麦を食べ、南下しながら美ヶ原・霧ヶ峰高原に立ち寄り、自宅に帰る。道のりにして650kmを、2日間で走り抜きました。
まずは一路、長野を目指します。
▶ CX-60と暮らす|納車半年、アップデートで乗り心地が変わる稀有な車の現在地
高速で横浜から長野へ
まずは高速道路でCX-60の本領発揮といきましょうか。
自宅近くのICから首都高に乗り、外環道を経由して関越道へ。藤岡JCTで上信越道に入り、あとは長野までひたすら進むのみ。
……のはずだったのですが、くねくねの首都高を走っていると、見るからに犬の気分が悪そうになってきてしまい。丁寧に走っていたけれど、美女木JCTで外環道に入った直後に吐いてしまいました。自宅を出る前に酔い止めを飲ませていたけれど、効き始める前に首都高に差し掛かってしまったんだね、ごめんね。
ちょうどいいところに新倉PAがあったので、休憩させてあげることに。高架下のPAで直射日光が当たらず地面も熱くなかったので、ついでにお散歩もしておきました。犬のペースに合わせてゆっくり進みましょう。
そして、1時間半ほど高速道路をひた走り、上信越道の甘楽PAで休憩することにしました。予想外に全然渋滞していなかったので、甘楽PAに着いたのは10時半を少し回ったくらい。これは予定より早く長野に着きそうだぞということで、甘楽PAで時間を潰すことにしました。
運転支援システムを活用しながら
CX-60の運転支援システムはとても優秀です。レーンキープは全車速対応でどんなに微妙なカーブでも車線の中央を維持してくれるし、クルーズコントロールも急加速・急減速することなく滑らかに動作します。
だから、高速道路を走っているときは、できるだけ疲れないように運転支援をオンにしたいところです。でも、せっかくの直6ディーゼルを踏むのも楽しいので、最終的には半々で運転支援・手動運転を切り替えて走っています。
菅平高原に寄ってみる
さて、本来なら直接長野市内に向かうか、時間がありそうなら白馬の方まで足を延ばすのもいいかなと思っていました。でも、とっても中途半端な時間になってしまいました。甘楽PAで時間を潰したものの、長野市内に向かうには早すぎるし、でも白馬まで行く時間はない。
どうしようかと悩んだ結果が、長野市内にほど近い菅平高原をドライブしてから長野市内に向かうことだったのです。が、それが裏目に出てしまうとは、このときはまだ知る由もありません。
上信越道を上田菅平ICで降り、国道144号線で菅平高原まで上っていきます。CX-60のトルクフルなエンジンとパワフルなモーターが相まって、上り坂であることを感じさせないくらい、ぐんぐん上っていきます。
しかし、坂を上るにしたがってくねくね道になってきました。次第に犬も気持ち悪そうで、短時間で2回も吐いてしまうのはさすがにかわいそうだぞ……と思って止まる場所を探していると、案の定吐いてしまいました。
菅平高原は400mトラックとかラグビー場とかの競技場が多くあり、夏にスポーツ合宿をする学生たちがたくさん訪れるようです。その競技場の駐車場があったので、ちょっとお邪魔して休憩させていただくことにしました。
犬は明らかに気持ち悪そうな顔をしています…こんな山の上まで連れてくるべきではなかったね、ごめんね…
しばらく休んだ後、妻の実家へ
しばらく休んで、またくねくね道を下りながら長野市内を目指しました。ペースを上げると遠心力がかかるので、カーブではできるだけ減速し、できるだけ犬に負担のかからない運転を心がけます。
このようなときも、ディーゼルハイブリッドのCX-60は緩く回生ブレーキがかかるし、パドルシフトでエンジンブレーキをかけることもできるので、速度が調整しやすいのです。フットブレーキも、踏めば踏んだ分だけ制動力が得られる素直なブレーキタッチで、下り坂でも速度コントロールがしやすいです。
犬はとても気持ち悪そうだったけれど、なんとか耐えてくれて、やがて妻の実家に到着しました。何事もなく到着して一安心です。
今回、犬は妻の実家に預かってもらって、人間はホテルに宿泊することにしていたので、まずは犬を場所に慣れさせました。
いきなり初めての場所に置いてけぼりにするのは(ある程度は修行だとしても)大きなストレスをかけてしまうので、時間をかけて慣れてもらわないといけない。また、妻の実家も犬を飼っているのだけれど、うちの犬は先日の蓼科旅行で1回会ったきりなので、仲良くなってもらう時間が必要。
そのため、僕ら2人も数時間滞在して休息を取りました。
ホテルにチェックイン
時刻はすっかり夕方になりました。昼間は晴れ渡っていた空も、どんよりとした雲が広がってきました。妻の実家からホテルに移動するときには、数年に一度遭遇するかどうかレベルのゲリラ豪雨が降ってきて、すぐ近くに雷が落ちて、もう散々な天気です。
今回の宿も「ホテル国際21」。僕らが長野を訪れたときはいつもここに泊まっています。
ホテルに着くタイミングでちょうど雨が弱まってきました。ちょっとこれでは車を降りられないよね…というくらいのゲリラ豪雨だったので、本当によかった。車寄せに止めて妻と荷物を下ろし、僕は駐車場まで車を止めに行きました。
ホテルの隣に敷地にある平面駐車場なんだけど、さっきすぐ近くに雷が落ちたのを見てたから、自分に落ちないかひやひやしながら車からホテルまで歩いて移動してました。こんなところで人生を終わらせるわけにはいかない…!
で、無事にチェックインできました。よかった。
▶ ホテル国際21
楽しみにしてたスペイン料理を満喫
今回の旅の目的は帰省してお墓参りすることだったのですが、それと同じくらい大きな目的が「スペイン食堂 Gastrobar CERO」さんでのディナー。
たぶん僕が初めて長野を訪れたときに夕食を頂いたのですが、美味しいスペイン料理を2人でたらふく食べて飲んで1万円強という、首都圏在住者としては考えられないコスパだったのですよ。今回も絶対ここに行くと決めて、ちゃんと予約までしていたのです。
もちろん今回もお金のことなんて気にせずに、CEROディナーコースにオムレツまで追加して、美味しいお酒もたくさん頼みました。コースだけでお腹いっぱいなのに、オムレツまで追加したものだから、マジではち切れそうだった。
こんなに美味しいお料理とお酒をお腹いっぱい頂いて、12,000円。最高でした。また来ます。
お祭りやってた
ちょうどこのときは「長野びんずる」というお祭りをやっていました。Gastrobar CEROのすぐ横の通りが会場になっていて、いくつかのグループが踊りながら練り歩いていたみたい。というのも、僕らが食事を終えて出てきたときには、ちょうど終了して後片付けが始めるところだったんです。
Gastrobar CEROに向かうときも雨で一時中断していたので、踊っているところは全然見られませんでした…まあ雰囲気を味わうことができたのはよかったです。
1日目の走行データ
ということで、1日目はここまで。1日中運転していたしお酒が入ったしで、すっかり疲れ果ててしまって、ホテルに戻ってからの記憶はあまりありません。すぐ寝てしまったような気がする。
CX-60の走行データは以下のとおりですが、5時間も運転してたのか…
走行距離 289 km
走行時間 5時間21分
(Googleマップ タイムラインより)
地場スーパー「ツルヤ」で買い込む
さて、2日目です。
まずは朝からホテルの朝食ブッフェを頂き、チェックアウトしました。その後、長野の地場スーパー「ツルヤ」に行って、長野に来たときはいつも買っているジャム、せんべい、おやきなどを大量に買い込みました。
スーパーに犬は連れて行けないので2人のタイミングで行きたく、本当は1日目のホテルにチェックインする前に行こうとしていました。でも、ゲリラ豪雨がひどすぎて車から降りられる気配がなく、2日目の朝に無理矢理詰め込んだのでした。
そして、今回の旅の主目的であるお墓参りに行き、義両親と落ち合います。うちの犬はここまで義両親が連れてきてくれたので、ここからはCX-60に乗ってもらいます。寂しい思いをさせてしまったから、今日はドッグランでたくさん遊んでもらいましょう。
お蕎麦を食べに黒姫高原へ
国道18号線で北進し黒姫高原を目指しました。高原というからには少しは涼しいはず…!という淡い期待とともに訪れたわけですが、言われてみれば涼しいかもしれない。でも日差しが照りつける場所はかなり暑かったです。
到着したのは11時を回ったくらい。訪れたのは「手打ちそば処うえだ」さんで、お店の開店と同時に入ったのですが、既に何組かお客さんがいらっしゃいました。テラス席は犬OKなので、うちの犬にはカートに乗って待機しておいてもらいます。
前日の夜はGastrobar CEROでたらふく食べて、朝食はホテルのブッフェでたらふく食べたので、蕎麦が入るかどうか不安でした。けれども、実際に食べてみると何杯でもいけそうな細いお蕎麦で、あっという間に平らげてしまいました。これなら天丼も付ければよかったかもしれないぞ。
ドッグランで遊ぼう
お蕎麦屋さんのすぐ下には、「黒姫高原ドッグラン」があります。ここは有志によって編成された黒姫高原ブランド倶楽部により、2017年より設営されたそうです。ボランティアにより運営されており、誰でも無料で利用することができます。
小型犬エリアの真ん中には大きなシンボルツリーもあったりして、日差しを遮ってくれるとともに、雰囲気のいいドッグランとなっています。そして敷地がかなり広大で、普通は狭く囲われている小型犬エリアも、奥の方までずーっと広がっています。
何組かの先客がいらっしゃいましたが、管理者は常駐していないので皆で譲り合って利用しました。ここはすごくいいドッグランでした。
リフトに乗る代わりにソフトクリームを
この後、お蕎麦屋さんの少し上にある「黒姫高原 スノーパーク」へ。その名のとおり冬はスキー場として営業している場所ですが、夏〜秋はコスモスやダリアが咲き誇っていることで有名なのです。
本当はパノラマリフトに乗って空中散歩をしようとしていました。けれども、まだ花が全然咲いていなくて、さすがにリフトだけ乗るのももったいないので、あえなく断念しました。こういうハプニングも旅にはつきものなのです。
その代わりといってはアレだけど、すぐそばにあったカフェ「KURO CAFE」さんでソフトクリームを頂くことにしました。僕が食べたのは「信州りんごソフトクリーム」。濃いりんごのシャーベットで、さっぱりしていてぺろっと食べてしまいました。やっぱり信州のりんごは美味しいですね。
絶好の撮影スポット
天気もいいし景色が開けていていい場所だったので、CX-60をたくさん撮りました。
やっぱりCX-60は塗装がきれいだ。ロジウムホワイトプレミアムメタリックは、光が強く当たっている部分はとことん白く、逆に影になっている部分はシルバーにすら見えるほど、陰影がかなり強調されます。ボディの美しい造形と相まって、見ていてうっとりしてきますね。
そして、周りの車と比較しても、CX-60の存在感は確かにそこにある。だからといって主張しすぎで嫌味のあるものでは決してなく、さりげなく存在しているけど自然と目がいってしまう。そんな感じ。
最高の「とうもろこし」を求めて
夏といえばとうもろこし。実は黒姫高原のある長野県信濃町はとうもろこしの生産地としても有名な場所なのです。信濃町ICのすぐそばにある「道の駅 しなの」では、とうもろこしを求めて大行列ができるほど。実際、僕らがそばを通ったときも行列がすごかった。
だから、地元民(義両親)に案内してもらって、ロードサイドのお店に寄ってみました。僕ら2人だと知識がないから道の駅などの大きめのお店に並ぶことになるんだけど、教えてもらったおかげで並ばずに買うことができました。
このお店には、普通の大きさ(200円)と特大品(250円)があり、僕らは特大品を3本買って帰りました。帰った後、1本はレンチンしてそのまま、もう1本はバター炒め、さらにもう1本は天ぷらにしたのでした。
そして、その場で食べないのももったいないので、焼きもろこしを1本買って2人で分けて食べました。醤油だれのコクととうもろこし本来の甘さのハーモニーで、幸せな時間を過ごしていました。本当に美味しかった。
一般道で美ヶ原へ
ここからは、ドライブしながら横浜まで帰ることにします。信濃町ICから上信越道に乗ってそのまま横浜へ帰ることでもいいのですが、せっかく長野まで来たからもう少し景色のいい場所を堪能してから帰りたいのです。
この日も犬には酔い止めを飲ませていて、ここまで吐かなかったので、たぶんこの先も効いてくれるはず。結果からいうと、ビーナスラインのくねくね道を走っても大丈夫でした。
どこに行こうか迷ったのですが、横浜までの経路上であまり遠回りをしない場所——というと、美ヶ原と霧ヶ峰かなと。特に霧ヶ峰高原は5月に訪れたばかりですが、きれいな場所だから何度でも行きたいのです。前回訪問した翌日に起こった山火事からの回復も見ておきたいし。
ということで、信濃町から一旦長野市内の妻の実家に立ち寄り、そこから一般道で美ヶ原高原を目指すことにしました。
光が美しい、美ヶ原高原
一般道を3時間くらい走り続けて、美ヶ原高原に辿り着きました。約100kmの道のりを走り終えた先には、その名のごとく光が美しい、心が動かされる風景が広がっていたのです。
美ヶ原高原には以前も1回だけ訪れたことがありました。でも、そのときは冬が始まりかけていて、辺り一帯が霧に包まれ、雪がちらついているような、そんな日だったんです。だからこの場所からの景色を見るのは初めて。あまりの美しさに感動して言葉を失ってしまい、無心でシャッターを切り続けていました。
長いドライブを終えてやっと辿り着いた場所だから、ベンチの上でゆっくり休みました。犬も(どこにいるのか分からないなりに)楽しそう。人間は和田峠農の駅で買ったチーズケーキを頂きました。
そして、そのうち雲行きが怪しくなってきました。せっかく来たから、雨が降り出す前に「美しの塔」まで行ってみることにしました。本当は夕暮れを見たくてここまで来たんだけどなあ。
山の天気は変わりやすい。進んでいるうちに、みるみる霧が深くなってきてこれまで見えていた向こう側が全然見えなくなってしまったのです。
これはそのまま進んでいいのか?と思った結果、何かあってからでは遅いので途中で引き返すことにしました。美しの塔は天気がいい日にまた訪れる機会を待つことにします。
最後に霧ヶ峰高原に立ち寄る
最後に、美しい景色を見てこのグランドツアーを締めくくりたくて、霧ヶ峰高原を目指しました。この天気だともう望みは薄いかもしれないけれど、タイミングよく雲が晴れてくれることを期待しつつ。
日曜の夕方でこんな天気だと、ビーナスラインを走っている車はごくわずかしかありません。だから、途中で角の立派な鹿が道端に立っていたりして、この道はもはや自然の一部。咄嗟のことで写真は撮れなかったけれど、あんな立派な野生の鹿は初めて見たかもしれない。
そして、40分ほどかけて約20km進み、いつもの霧ヶ峰富士見台までやってきました。いつもは車が溢れるほど止まっているのに、さすがに数台しかいませんでした。
そして、美しい景色は広がっていたのか——?
ああ、やっぱり何も見えなかったか……
辺り一帯に霧が立ちこめていてがっかりしていると、まるでここまで辿り着いた僕らを讃えてくれるかのように、頭上の雲がさーっと晴れていくではありませんか。
その先には、夕暮れ間近の何とも言えない青色が広がっていました。こんな美しい景色を見るために僕らは生きているんだ——そんなことを実感します。
そしてまた雲に覆われてしまう。たった一瞬のできごとでした。
旅の終わり
それじゃあもうすぐ日が暮れるから、長いようで短かったグランドツアーも、このあたりで終わりにしましょうか。ここから白樺湖経由で蓼科まで下りて中央道に乗り、横浜まで帰ります。
2日間で650km、よく走ったもんだ。一般道と高速が半々くらいだけど、高速領域での安定感は特筆すべきものだし、一般道でも不満なくそのトルクフルなパワートレインを楽しむことができました。特に先日のアップデート後は一般道における乗り心地が大きく改善されているのです。
納車されて半年以上が経ち、CX-60で遠出をしたという思い出が徐々に蓄積されていっています。
以前乗っていたCX-5も相当いろんなところに乗って行ってたくさんの思い出を作ったけれど、このCX-60でも同じくらい、あるいはそれ以上の大切な思い出を作れればいい。
そんなことを思いながら、横浜への帰り道を運転していました。
2日目の走行データ
2日目、CX-60の走行データは以下のとおり。1日目を大きく超えて8時間、よくやってのけたもんだ。
走行距離 359 km
走行時間 8時間2分
(Googleマップ タイムラインより)
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