さあ年度末です。
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走り続けよう、書き続けよう
もう3月ですってよ。早すぎるね。
この月刊号は、そのときに思っていることを自由に吐き出す場所として使っています。当たり障りのないことでもいいし、何かにこだわった内容でもいい。まるでメモ書きのように考えながらここに書くことで新しい気づきが生まれたりして、その月の記事の方向性が決まることもあります。
ある程度書きたい内容を決めてから書き始めることもあれば、なんにも決まっていないまま適当にキーボードを叩いていることもあります。まさに今日は後者で、気の向くままに記事を進めようかと思っているところ。そういうときがあってもいいよね。
話題の「あのカメラ」
人は自分の観測範囲で情報を収集していくものだと思っているのですが、最近の僕は、ガジェット、カメラ、車、インテリア、デザイン——このあたりを継続的にウォッチしています。その中でインパクトが大きかったのは、やはり「あのカメラ」でしょう。
それは、SIGMA BF。洗練されたデザイン、アルミニウムの塊から削り出されたボディ、フィルムカメラから受け継がれてきたスタイルを現代的にリファインしたUI、コンパクトな筐体に搭載されたフルサイズセンサー。どの側面から見ても、そして誰が見ても魅力的な1台に仕上がっている印象を受けます。
それでいて、38万円という、比較的手が届きやすい価格に落ち着いていることが何より魅力的です。ライカとかハッセルブラッドとか、同じような方向性でブラッシュアップされたカメラは高いのです。それを普及価格帯でやってしまったSIGMAに最大限のエールを送りたい。ただ、USだと$1,999なので相変わらず円安は敵ですな。
カメラに詳しくない方だと、38万円は高いと思うかもしれません。しかし我々はカメラになると金銭感覚がバグっているので、多くの人が欲しがるはず。争奪戦が長引くことは必至で、果たして僕の手元に届くことがあるのか?と思いつつも、いつか手に入れて使い込んでみたいカメラです。
その場合、ソニーEマウントとFUJIFILM Xマウントを使い込んでいる現状から、ライカLマウント中心の構成へと乗り換える選択肢もあるかなと思っています。そうすると、SIGMA fp(新品18万円で買えちゃうんですね、びっくり)とか、LUMIX S9にもレンズ資産を流用できると。うーん、魅力的。
CX-60、改良が入ったらしい
そして、いろんな場所でいい写真を撮るためには、車があるとより便利になります。もちろんそれだけが目的じゃないけど、僕はMAZDA CX-60に乗っているのはいつも書いているとおり。そのCX-60が改良されて乗り心地を中心にアップデートされていると話題になっているのですよ。
今となっては欧州プレミアムメーカーくらいしか展開していなかった「直列6気筒エンジン」をラインナップの中心に据え、流麗なエクステリアと上質なインテリアを纏った意欲作。そのため期待値の高い車だったのですが、蓋を開けてみると乗り心地が硬いと悪評ばかりが広まってしまいました。
それがある程度改善されたということで、界隈では結構話題になっています。昨年発売されたCX-80(ベースは同じだけどもっと大きいモデル)には僕も実際に試乗して、まるでクルーザーのようなどっしりと安定した乗り心地に「これならいいね」と思っていたのですが、それがCX-60にも回ってきたとのことでして。
それは確かに魅力的…と思いつつ、わざわざ買い替えるほどのものでもないような気がしています。悪評が広まっていた硬さも、個人的にはあまり気になっていないんですよね。同乗している家族への恩恵は大きいかもしれないけれども、変わるのは乗り心地だけなんですよ。
そのために、また同じ車を600万円も出して買うのもいかがなものかと。だったら、新しいBMW X3とか、新しいAudi Q5とか、もっと別の選択肢があってもいいかなと思っています。値段は上がりますが、それもステップアップでしょう。
とはいえ、今のところは初回の車検を通すつもりです。だって今のCX-60で満足しているし、楽しく運転できるいい車だから、もうしばらく楽しみたい。
書くことで世界を再構築する
さて、ここまで書いてきたけど、これらの話題を並べてみると、自分が何に興味を持ち、思考がどこに向かっているのかが見えてきますね。ガジェット、カメラ、車、インテリア、デザイン——これらが最近の僕の観測範囲で、日々その中で新しい何かを探し続けているわけです。
でも、ただ情報を集めているだけじゃなくて、こうやって書きながら考えることで、自分の中で意味を持つものが明確になっていくのを感じます。カメラが欲しい、車をアップデートしたい、それ自体は単なる物欲の話かもしれないけど、背景にあるのは「もっといいものを使いたい」とか「自分に合った環境を整えたい」とか、そういう気持ちなんでしょうね。
書くことは、単なるアウトプットではなくて、思考のリフレーミングでもあります。たとえば、SIGMA BFの話だって、最初は「かっこいい!欲しい!」という衝動から始まっているけど、書いているうちに「Lマウントに移行する可能性がある」という視点が生まれたりする。単に物を買う話ではなく、システムをどう構築するか、というレイヤーに話が広がっていく。
CX-60の話も同じ。書く前は「新しいCX-60は乗り心地が良くなったらしい。どうしよう?」くらいの漠然とした問いだったのに、書いていくうちに「でも、今のCX-60で十分満足している」「買い替えるならBMW X3やAudi Q5も選択肢かも?」と、視点が整理されていく。
結局のところ、僕にとって「書くこと」は、今の自分の考えを整理して次に進むための手段になっている。書くことで、「ただの思いつき」が「具体的な選択肢」になったり、「なんとなくの不満」が「どうすればいいか考える対象」になったりする。何も決まっていない状態で書き始めたはずなのに、気づいたら答えが見えてくることがよくあるのです。
だからこそ、こうして書き続けるのでしょう。たとえ読者がゼロになったとしても、自分のために、思考を言葉にして、世界を再構築するために。それを穏やかに記録していくのが、このブログというわけです。
2月、記事にしなかったこと
さて、先月記事にしなかったことも少しばかりあります。いくつかピックアップして、ダイジェストでお届けしましょう。
キーボードを買いました
HHKBを持っているくせに、MX Mechanical Miniを買いました。実は1月に買っていたのですが、2月にがっつり使い込んで、その感覚を体に馴染ませました。抱いている感想は非常にポジティブなので、今度改めて記事にします。
ちょうど今もこのキーボードで文章を書いており、いつも使っているHHKBとは違う味があるなと噛み締めています。どっちが好きか?と聞かれると「どっちも好き」と答えるかな、方向性が全く異なるので一概には言えないんですよ。それぞれによさがある。
大きなハリネズミ
うちの犬が片時も離さないハリネズミのおもちゃがあるんですよ。子犬の頃に初めてあげたおもちゃだから愛着があるのか、どんなおもちゃを買ってあげてもナンバーワンの座が明け渡されることは決してありません。とはいえ古いのはボロボロなので、今は2代目・3代目ハリネズミに活躍してもらっています。
そして、先日そのハリネズミの大きいバージョンを偶然見つけたんです。これは買わないと!と使命感を持って買ってあげたところ、一瞬で気に入ってくれました。とはいえ小さい方がナンバーワンなのは変わらないようで、きっともうここは揺るがないんだろうな。
ガジュマルから新芽が出てきた
ちゃんとお世話ができる気がしなくて、うちには植物があまりありません。そんな中で唯一育てているのがガジュマルでして、かれこれ3〜4年くらいは一緒にいると思います。最初はとても小さかったけれど、年々新しい葉をつけて大きくなっています。
この半年ほど成長が止まった気がして心配していたのですが、先月になって下の方の葉が色づいていくつか落ちてしまったんです。これは何かがおかしいと思い、水をあげる量を増やしてみたところ、元気に新芽を出してくれました。本当によかった。
今月の表紙
先日訪れた箱根・ポーラ美術館で撮った1枚。展示を半分ほど見終わったときにソファで休んでいたのですが、ふと見上げてみると素敵な空間が広がっていたので、思わずシャッターを切りました。
▶ 「余白から生まれる箱根」——予定を詰め込まず、流れに身を任せる旅
3月も前進します
さて、年度末が近づいており、忙しくなりそうです。
というのも、来年度の会社の戦略(の一部)を考えよとの宿題が出ているんですよ。5年後10年後の世界を想像しながらどういう方向で進むといいか、という大きな絵から描いて、そこから来年度の動きに落とし込んで計画を作ると。なんで僕がやってるんだという感じですが、他にやる人がいないので仕方ない。
これまでやったことのない仕事をやっているので、試行錯誤の毎日であることは間違いない。けれども、楽しみながら考えている自分もいて、意外とこういう仕事も合っているのかもしれませんね。ただ、夢物語で終わらないように、しっかりと現実的なスコープで数字を合わせて考えないといけないから、1か月くらいかけて議論しながら進めるつもりです。
もちろんブログも疎かにしないつもりでおりまして、10周年に向けて着実に歩みを進めたいところ。幸い、書きたい内容は消化しきれないほどたくさんあるので、ひとつひとつ形にしていきましょうかね。走り続けよう、書き続けよう。また読みに来ていただけると嬉しいです。
という感じで、3月も前進します。