いい車だからこそ、「少しだけ残念な点」が気になるのです。
4か月乗ったCX-5の気になるところ
CX-5が納車されて4か月が経過しました。これまでに走ったのは8,500kmほど。
総じていい車なのですが、すべての点において満足なわけではなく、不満もないわけではありません。今日は、「CX-5の気になるところ」と題して、2020年モデルのちょっとした不満点をご紹介します。
僕が購入したCX-5
僕が購入したCX-5のスペックを記しておきます。2020年モデルの最上級グレード「Exclusive Mode」を購入しました。
- 2020年モデル
- XD Exclusive Mode
- 2WD
- マシーングレープレミアムメタリック
グレードに関する内容など、関連する内容はこちらの記事にまとめました。
→ MAZDA CX-5|納車後3日のファーストインプレッション
また、気になる購入金額と支払計画については、こちらへ。
3か月乗ったありったけの感想を詰め込んだのは、こちらの記事。
→ MAZDA CX-5|納車後3か月で7500km走った感想
CX-5の気になるところ
4か月乗ったCX-5の気になるところは以下の5点。なお、繰り返しになりますが、総じていい車であるという大前提はお忘れなく。いい車だからこそ、少しだけ残念な点が気になるのです。
- オートホールドからの走り出しがカックンとなる
- ステアリングアシストがあまり当てにならない
- 半ドアになりやすい
- 助手席のセンサーが敏感で荷物を乗せられない
- 左右の見切りの悪さ
オートホールドからの走り出しがカックンとなる
最近の車には珍しい機能ではありませんが、CX-5にも「オートホールド」という機能が搭載されています。
減速して停止したあとはブレーキから足を離しても停止状態を保持してくれる機能で、信号待ちなどでずっとブレーキを踏んでおく必要がありません。この機能自体はとても便利に使っています。
しかし、アクセルを踏むとオートホールドが自動で解除されて走行できるようになるのですが、そのときの車の挙動が気になるのです。
オートホールドを設定していないときは、ブレーキからアクセルに右足を踏み換えて少しずつアクセルを踏み込みます。すると、滑らかにすぅーっと走り出します。
それに対して、オートホールド設定中は、同じくらいアクセルを踏み込んでもカックンという感触があり、その後走り出します。このカックンという感触が気になります。
たぶん、オートホールド中はパーキングブレーキがかかっている状態で、それが解除されるときの感触なのだと思います。が、もう少し低減してほしいものです。
ステアリングアシストがあまり当てにならない
CX-5には、走行支援としてMRCC(マツダレーダークルーズコントロール)とLAS(レーンキープアシストシステム)という2つの機能が付いています。
MRCCは設定した速度で定速走行し、先行車がいれば(設定速度内で)追従するシステムですが、これには全く不満はありません。朝日が強いタイミングなどではカメラが先行車を認識できないこともあり、機能が一時的にオフになることもありますが、すぐに回復することが多いです。
一方、LASは60km/h以上で走行中に白線を読み取ってステアリングを制御してくれる機能。介入レベルには「逸脱回避支援」(逸脱ギリギリで介入)と「ライントレース」(早くから介入)の2段階があります。
納車されて1か月くらいは「逸脱回避支援」にしていたのですが、介入されたくないタイミングでステアリング制御が入って手動で修正しないといけないことが多く、それがストレスフルでした。
そのため、2か月目以降は「ライントレース」に設定しています。この設定だと、僕にとってはストレスではない形で制御が入るし、高速道路走行時にもある程度自動で操舵してくれます。
しかしながら、その「ある程度」というのがくせ者で、正直に言って全然頼りないんです。
特にカーブ走行時は、あまりステアリングを切ってくれないこともあれば、逆に切りすぎることも。そのたびに、最初から自分で操作していたら必要のない修正を入れることになります。これが面倒です。
半ドアになりやすい
きっとドアが重いんです。それ自体は安全性や高級感両方の観点からも「いいこと」なんだけど、半ドアになりやすいというデメリットもありました。
ドアが重い分、閉めるときに力を込めなければなりません。力が弱いとすぐ半ドアになります。今はもう慣れたつもりですが、それでもたまにやらかします。
助手席のセンサーが敏感で荷物を乗せられない
CX-5の前席はシートベルトの警告音が鳴るようになっています。座席に人が座っているかどうかをセンサーが感知して、「走行時に」「座席に着席していて」「シートベルトをしていない」という条件が重なったときに警告音が鳴ります。
普段は運転席と助手席の両方に2人で乗ることが多いので、気になることはないのです。しかし、1人で乗っているときにバックパックなどの重めの荷物を助手席に乗せていると、人が座っていると誤認され、シートベルトもしていないので、走行時に警告音が鳴ります。
そのため、1人での乗車時でも荷物を後席、あるいは助手席の足下に置かないといけないので、少しだけ不便です。
こんなのを買えば解消されるんでしょうけどね。
左右の見切りの悪さ
これは以前から言っていますが、左前・右前の見切りの悪さが気になっています。
CX-5のAピラー(フロントウィンドウとサイドウィンドウの間の柱)は太くて寝ています。BOSEサラウンドシステムのツイーターが入るように設計されている関係かもしれません。
この影響で、駐車場から歩道を越えて車道に出るときに、左前・右前から来る歩行者や自転車が隠れて気づかず、ヒヤッとする場面に5回くらい遭遇しました。
逆に、気にならない点
気になるという声をよく見かけるけれど、個人的には気にならない点はこんな感じです。
- エンジンを切るとオートホールドの設定がリセットされる
- アイドリングストップ機能
エンジンを切るとオートホールドの設定がリセットされる
前述したオートホールドは、写真右下の「AUTO HOLD」ボタンを押すことでオンになります。しかしながら、これはエンジンをかけ直すたびに自動的にオフになってしまうのです。
これが不便という声を聞くこともありますが、
- 他車も同様にエンジンかけ直しでオフになること
- オートホールドボタンが押しやすい位置にあること
この2点から、個人的にはCX-5の気になる点として取り上げる必要はないと思っています。エンジンをかけ直すたびにボタンを押すのも特に面倒だとは思いません。
アイドリングストップ機能
CX-5にはアイドリングストップ機構(i-Stop)が備わっています。信号待ちなどで停車するときにブレーキをぐっと踏み込みと、自動的にエンジンが切れるのです。
上述のオートホールド機能と組み合わせて、
- 信号待ちで停車後、ぐっとブレーキを踏み込み、i-Stopとオートホールドをどちらも働かせる
- 発進時はアクセルを踏んで、両方同時に解除する
というような使い方をしています。
勝手にエンジンが止まるのが鬱陶しいという声も聞かれますが、個人的には、オートホールドと組み合わせた制御がうまいと感じ、気になることはありません。
確かに、ずっと前に代車で乗った軽は止まりきる前にエンジンが切れるような制御がなされていたのですが、これは鬱陶しかったです。しかも、カックンブレーキにならないように停車直前にブレーキを抜くと、エンジンが始動し、停車後もアイドリングストップ状態に戻らないのです。
それに対してCX-5はアイドリングストップの制御がうまいので、鬱陶しく感じることはありません。
気になるところもあるけれど、総じていい車
以上のように、今回はCX-5の気になるところをピックアップしてみました。しかしながら、何度も繰り返しますが、総じていい車であることは間違いありません。
トルクも十分だし、高速走行時の安定性も抜群。アクセルやブレーキのタッチも自然で、ステアリングにも適度な重さがある。運転していてとても楽しいのです。
だからこそ、「少しだけ残念な点」が強調されてしまいます。本当に「少しだけ」なのであって、そのせいで運転が楽しくなくなるとか、運転中にストレスが溜まるとか、そういうことではありません。
少なくとも僕は400万円の買い物として満足していて、これだけ払った対価は得られていると思っています。