週末に1泊2日で台湾へ。
日本にいればなんでもない週末を、ちょっと特別なものにしたい。だから週末の2日間を使って台湾に行ってきた。
コンセプトは、「心に響く『今』を探す旅」。まだまだ日本国内にも訪れたことのない場所がたくさんあるけれど、海外に行けば自分がいかに井の中の蛙だったか思い知ることができる。そのぶん、より大きく、心に響く。
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台北は〈昔からの伝統〉と〈最新の流行〉が混ざり合う都市。発展途上な街だから、相反する新旧のものが絶妙なバランスで成り立っている。
そこには、「伝統がベースとなり、新たなエッセンスが加わることで、最新のものが作り出されていく」というサイクルがある。
日本はそのサイクルを何回も回したせいで、伝統が占める割合はずいぶん薄くなってしまった。
でも、まだそのサイクルが少ない台湾は、まるで水と油のように思える〈伝統〉と〈流行〉が、片方がもう片方の領域を侵すことなく、静かに共存している。
だからこそ、僕らはそのバランスに惹かれるのではないか。
でも、今でこそ伝統と流行が共存しているように見える台湾も、着実に前に進んでいる。
昔からの伝統ももちろん大切だけど、これからの台湾が向かう先を知りたい。理由は自分でもよくわからないけど、ただ知りたいんだ。理屈を説明できなくてもいいじゃないか。
伝統をベースに進化していく。それはつまり、今あるものの上に新しい要素が積み重ねられていく、ということ。「今どのような方向を向いているのか」ということ。
だからこそ、伝統と未来のどちらもバランスよく体現しているのが「最新の台湾」なのだと思う。
旅に目的なんて無くたっていい。
ただその土地の空気を吸い、文化に触れ、自分の中に取り入れる。
そうすることで、今までとはちょっと違う自分に出会える気がする。その少しの差が、時間が経つとだんだん大きくなっていき、広い視野を持って物事を見ることができるようになるのだろう。
だから知りたい。すぐ隣の国で、どんなことが流行しているのか、そこにはどんな暮らしがあるのか、人々はどんなことを考えているのか。
普段の生活から少し離れてみると、凝り固まった思考が解放される。
五感を研ぎ澄まして新しい空気を取り入れ、脳はフル回転する。その結果は新たなアイデアとして姿を現し、次のクリエイティブを生み出すことができる。
だから定期的に、非日常を体感してみる。普段は日常生活を大切にしたいと考えているけれど、ときには一歩引いて見てみることも必要なのかもしれない。
今回はその舞台を、台湾に設定した。
非日常を体感して思考を解放すると同時に、隣国の向かう先を知り、未来の自分の視野を広げる。台湾に渡り、目前のありのままを受け止め、咀嚼し、自分の体の一部にする。
なんでもない週末を使って、自分の視野を広げる旅に出る。その一歩を、いま踏み出してみる。