長い戦いでした。
僕のデスクに鎮座しているiMac (27-inch, Late 2012) が、ちょうど1年くらい前から「使用中に何の前触れもなく電源が落ちる」とか「スリープから復帰しない」とか、原因不明の不調に見舞われていました。
ブログでも何回か取り上げていて、もうこれだけでカテゴリー1つできるんじゃないかってくらい。
これでダメだったら手放そうと思ってmacOS High Sierraにアップデートしてから約2週間。今のところ何事もなかったかのように動いています。せっかくなので、この話題で記事を書くのが最後になることを祈りつつ、一連の経緯をまとめてみることにします。
もくじ
2016年11月頃から不調になる
最初に書いたのがこちらの記事。
iMacの調子が悪いんだけど、どうやらHDDが死にかけてるっぽいぞ。Appleに問い合わせてみたのでまとめておきます。 – starnote*
OSをmacOS Sierraにアップデートした直後、2016年10月頃から不具合が発生し始めました。
スリープから復帰しないという事象が頻発するようになる。電源ボタンを押しても反応がないので、一旦電源ケーブルを抜いてSMCをリセットしてから起動していた。
最初のうちは、スリープ状態から復帰させようとしてキーボードを叩いてみても反応がなく、「あれ、おかしいな」と思って電源ボタンを押しても沈黙。仕方がないので一旦電源ケーブルを抜いて、しばらく放置して、また電源を入れる、ということをやっていました。
ちょっと調子が悪かったのかな、すぐ直るだろう、と思っていたのですが、症状が1か月くらい続いてさすがにおかしいと思い始めてました。だからといってどの部分に不具合があるのか分からなかったので、とりあえずディスクユーティリティからチェック(First Aid)してみることに。
そのチェックが悪さをしたのかは分からないけれど、今度は電源ケーブルをしばらく抜いた後でも沈黙を貫くiMac。自分の限界を感じたのでAppleサポートに連絡して指示を仰ぐも、一旦引き取って見てみないと何とも言えないという返答でした。そりゃそうだよね。。。
結局その場では修理に出さずに、しばらく様子を見ることにしたのでした。
考え得る対応をいろいろやってみたけど、効果なし
時間が経つにつれ、「スリープから復帰しない」という症状に加え、「使用中に突然電源が落ちる」ことも発生し始めました。直ってもらわないと困るので、何とか原因を特定してみようと躍起になってました。この記事が昨年末。
iMac不調の、その後。いろいろやってみたけど未だに原因不明のままなのです。もう少し様子を見ようと思います。 – starnote*
このとき行ったのは、
- First Aidをもう一度 → 異常なし
- 吸気口・排気口をエアダスターで掃除 → 効果なし
- NVRAMリセット → 効果なし
- Apple Hardware Test (AHT) → 異常なし
- 増設したメモリを取り外す → 効果なし
の5点。OSの再インストールはやりませんでした。なぜなら面倒だったというのもありますが、似たような症状のiMacを持つ方のブログを拝見しても、OSの再インストールでは解決しなかったとのことだったので。
我慢の限界になってきた
いつ電源が落ちるか分からないので、こまめにファイルを保存しながらiMacを使う生活。電源が落ちたら落ちたで、しばらくコンセントから抜いておかないといけないので、それまで行っていた作業の集中力も途切れてしまいます。そろそろ限界かな。。と思い始めていました。
2017年3月にはこんな記事も書いています。
iMacの調子が悪すぎて買い替えるか悩む。 – starnote*
ちなみにこの時点では、
- iMac (27-inch, Late 2012) ← 調子悪いやつ
- MacBook (12-inch, Retina, Early 2015) ← 持ち運び用サブマシン
の2台を主に使っていました。でもiMacはまともに使えないので、12インチMacBookで何とか回しているような状況。PhotoshopやIllustratorを使うには心許なく、我慢の限界でした。
そこで選択肢として浮上してきたのが、13インチMacBook Proを追加購入するという案。作業環境に対する不満はなくなるだろうし、もし仮にiMacが復活してもすべて使い続けられるという、最高にバランスのとれた案でした。
で、その翌月には買ってしまいます。
12インチMacBookから13インチMacBook Proに買い替えたファーストインプレッション。タッチバーモデルの特盛仕様(SSD以外)で購入しました! – starnote*
この選択は今でも間違ってなかったと思っているし、ハイスペックな環境を持ち歩くことに慣れてしまった今では、12インチMacBookには戻れないかなー。それくらい快適です。
Sierraを疑ってた
不具合が発生し始めたタイミング的に、macOS Sierraが悪さをしているんじゃないかと書いたのが、この記事。
突然電源が落ちるというiMacの不調は、macOS Sierra 10.12.4へのアップデートでよくなったかも? →(追記)やっぱりダメでした – starnote*
このときは macOS Sierra 10.12.3 → 10.12.4 へのマイナーアップデートでした。少し期待してたけど、全然ダメでした。
使用頻度が落ちてきた
家での作業も外での作業もMacBook Pro 1台でこなすようになってくると、自ずとiMacの使用頻度が落ちてきました。すると、改善したかのように思えたんですけどね。。
最近になってiMacの突然の電源断が発生しなくなりました。MacBook Proを購入したことで使用頻度が落ちたから? – starnote*
だからといって、普段バリバリに使っているMacを使わなくするというのも無理な話だと思うので、結局は新しいMacを買って不調のマシンをサブに回すということでしか解決しないような気がします。
記事にも書きましたが、使用頻度が落ちたから不具合に遭遇する頻度も落ちたという、当然の結果ですね。もちろん、この記事を書いた後も相変わらず調子が悪いままでした。根本的な解決にはなっていません。
こうなってくると、使いもしないiMacのためにデスクを占有させるのもバカバカしくなってきて、いっそのこと処分してしまおうかと思ったことが何度もありました。
でももう少し先延ばししてみることにしました。だってここまで粘ったんだから、High Sierraまで待ってみてもいいんじゃない?
淡い希望を抱きつつHigh Sierraへ
で、遡ること約2週間。諦めムードのままで macOS Sierra → High Sierra にアップデートしました。これでダメだったら処分してしまって、MacBook Pro用の27インチ4Kディスプレイを買おうと思ってました。
するとどうでしょう。
驚くことに、アップデート後は不具合が全く発生しなくなったのです。原因は依然として不明なままですが、やっぱりSierraが悪さをしていたと考えないと筋が通りません。限定的な事象だったのかもしれませんが、ちゃんとアナウンスして欲しかったなぁ。
この記事も復活したiMacで書いていますが、広大な作業スペースがもたらす快適さを改めて実感しています。13インチと比べると作業スピードが段違いです。本当に快適だー!
まとめ
断定はできませんが、やはり今回のiMacの不調の原因は「macOS Sierra」だったのではないかと強く疑っています。以前の「El Capitan」、および今回の「High Sierra」では全く発生していないことから、ハード的な不具合ではないはずです。となると、タイミングがドンピシャな「Sierra」しかあり得ないんですよね。
Appleにはいろいろ言いたいことはありますが、とりあえずは直ったので良しとしましょう。これで快適な作業環境を取り戻すことができました。終わりよければすべてよしなのです。
続編
2018年5月30日追記:続編を書きました。やっぱりHDDの故障である可能性が濃厚。