自分なりの答えをまとめました。
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「どうやったらブログを継続できるの?」
——と、よく聞かれます。
5年もブログを書き続けている現在の僕からすると、もはや継続のためには何も努力していません。ブログを書くということが日常の一部になっているし、楽しいから自然と続いている。ただそれだけのことです。
自分の考えていることをキーボードを通して画面上に出力する。そうすると、頭の中でぼやっとしていた思考の輪郭がはっきりしてくる。その輪郭を起点に、さらに別の思考が湧き上がってくる。このような一連の思考整理の過程が楽しいのです。
しかし、「ブログを書き始めた当初から書くのが楽しかったか?」と問われると、それは違います。
始めたばかりの頃は記事を書き上げるのにも時間も労力もかかるし——体感的には今の3倍くらいかかっていた気がします——がんばって書いても誰にも読んでもらえません。そのため、最初から「情報発信して人の役に立つ」ことを目的にしてしまうと、あっという間に挫折してしまっていたでしょう。
以前から書いていますが、僕がブログを書く目的は「思考と体験のアーカイブを作ること」です。誰のためでもなく自分のためであり、記事を広めることは目的にはありません。もちろん、自分のために書いた記事が広まって、結果として人の役に立つのは大いに喜ばしいことですよ。
→ 僕がブログを書く目的は、思考と体験のアーカイブを作ること
今にして思うと、このような「自分のために書いている」というスタンスこそが、誰にも読んでもらえない時期を乗り越えることができた秘訣だったのです。ただのアーカイブ作りだから誰にも読んでもらえなくて当たり前なんです。
継続すると、徐々に読んでもらえるようになってきた
まあ、ブログに向きあうスタンスはそう思うことにしても、現実問題、書いても書いても全然読んでもらえないのは辛いです。今でこそ、月間数万PVのメディアに成長しましたが、開設したばかりの頃は数十〜数百もあればいい方でした。
でも、PVなんて気にせずに書き続けました。だって「自分のために書いている」から。
そうこうしているうちに、何気なく書いたiPhoneケースのレビュー記事が軽く当たったんです。半年くらい継続したようなタイミングでした。どっちに向かって進んでるか分からないような暗闇の中に、一筋の光が見えたんです。
→ Apple純正iPhone 7 Plusレザーケース(ブラック)レビュー
(それがこの記事。今と文体が全然違って微笑ましいですね。)
とはいえ、瞬間最大風速のような感じで、また元のPVに戻ると思っていました。でもなぜだかあまり減らなかったんですよね。いろいろな方々に認知していただけるようになったのか、月間PV数は万単位になり、安定して読んでもらえるようになりました。
ここまで辿り着くことができれば、「誰にも読んでもらえなくて辛い」という悩みは消えてなくなります。あとはひたすら楽しく書くだけです。
他のブロガーとのつながり
そのうち、他のブロガーさんとのつながりも生まれてきます。これがモチベーションの維持に大きく寄与しました。
特にドリップのお二人は早くから声を掛けてくださいました。当時の僕は長崎に住んでいたのですが、お二人が福岡まで出張したときにわざわざお話しする時間を作ってくれたり。ブロガーさんとオフラインで会うのは初めてだったけど、この会のおかげでブログの方向性に自信が付きました。本当に感謝しています。
そのときの記事、これですね。
→ 頑張らないがテーマ。目的のない福岡・天神ぶらり旅。(DRESS CODE.)
→ 福岡天神のお洒落Wi-Fi電源カフェ「MANU COFFEE(マヌコーヒー)大名店」(monograph)
→ 【月刊すたの通信】2018年4月のできごと。(starnote*)
その後、東京に引っ越してからはBTP(BLOGGERS TEA PARTY)のみんなで集まって一緒に記事を書いたり、中華に行ったり。今はコロナ禍で開催されることはないですが、落ち着いたらまた中華行きたいですね。
同じような趣味を持っている人たちで集まると、ブログの話、動画の話、カメラの話など、話題が尽きることがありません。その話を通して新しい発見があったり、自分もがんばろうと思ったりして。だから、このような集まりに出たことも、ブログを継続できた秘訣なのかもしれません。
ある程度やり込んでみることが必要
誰しも「楽しくてずっと続いていること」があるはずです。程度の差はあれど、他のことを忘れてしまうほど熱中できることを持っている人もいるはず。
それがたまたま、僕にとってはブログだったというだけの話です。書きたいことを考えながらキーボードを叩いている瞬間が楽しいし、だからこそ継続できる。
しかし、ある程度やり込まないと、それが楽しいことなのかどうか判断がつきません。ギターを弾くのが楽しいと感じる人であっても、始めたばかりの頃は全然弾けずに苦い思いをしたはずです。
「ブログが継続できない、でも継続したい」と思っている人がこの記事を読んでくれているのであれば、まずは苦しさに耐えながらやり込んでみることをおすすめします。もしかすると一生付き合っていける趣味になるかもしれないのに、早い段階で切り捨てるのは勿体ないです。
何事にも向き・不向きはあると思うので、向いていない人がブログを無理矢理続けてもいいことはありません。でも、向いている(=楽しいと思える)人であっても、最初のうちは苦痛だと感じることがあるかもしれないので、慎重に見極めた方がいい。
しばらく続けてみて、「もうここで辞めても後悔しない」という段階に達したとき、ブログを書くことが楽しくないのであれば、きっぱり辞めていいと思います。
でも楽しかったらそのまま続けちゃいましょう。そこにはもう何も障壁はありません。