色のよさは本当だった。
この記事には広告が含まれています。
FUJIFILMデビューして半年。すっかり魅力に取り憑かれた。
僕がFUJIFILMのカメラを購入したのは2020年7月です。使い始めてちょうど半年が経過しました。
半年前、それまで使っていたSony α7 III(今でも使っているけれど)は大きくて持ち歩くのを躊躇することがあったので、小さくて持ち歩きやすいサブカメラとして「X-T200」を購入したのです。
生まれて初めてのFUJIFILMのカメラ。以前から色がいいとは聞いていたけれど、具体的にどういうことなのか分からなくて、ソニーだろうとキヤノンだろうと、結局RAW現像すればいい色は作れると思っていました。
しかしながら、実際に自分のモノとして所有して、いろいろな場面で使ってみると、
「あ、なるほど。こういうことだったんだ」
と思わされました。それも何度も。
そもそも、X-T200を購入した経緯としては、
「α7 IIIよりも小さなサブカメラが欲しい」
という目的が最初にあって。いろんなメーカーを横並びにして、どのカメラを買おうかと検討している段階で、
「FUJIFILMの色味を体験してみたい」
と思い始め、その両方を満たしてくれそうなカメラを探したときに、X-T200が選択肢に上がってきました。そして、調べれば調べるほど興味が湧いてきて、購入に至りました。
実際に自分のモノとして所有して、名古屋にも、京都にも、日光にも、軽井沢にも、鎌倉にも持っていきました。こうして使い込んでいく中で、ソニーとは違うFUJIFILMの〈くせ〉とか、JPEG撮って出しの色味のよさとか、いろいろなことに気づかされました。
そもそも、僕はX-T200を購入するまでソニーのカメラばかり使っていました(NEX-7 → α7 III)。悪く言うわけではないけれど、ソニーのカメラはRAW現像するのが大前提で、JPEGの画質(色づくりや質感を含めて)はよくありません。
だから、ミラーレスや一眼レフなど、RAW形式で撮影できるカメラは「RAWで撮影してレタッチするのが普通」であって、JPEG撮って出しを完成品とするのは「一部の特異な人たちがやっていること」だと思っていました。自分の中での常識だったんです。
その常識が、FUJIFILMのカメラを使い始めることで、一気に覆されます。
まず最初に驚いたのは、「空の青のきれいさ、雲のやわらかさ」です。衝撃でした。
フィルムシミュレーションをクラシッククロームにして、プログラムオートで空を撮影してみると、他に何も設定はいじっていないのに、やわらかくて、きれいな青色の空の写真が出力されるんです。
ちょっと待てよと。ソニーの紫がかった空ではなくて、シアンが強めのきれいな青。これがJPEG撮って出しで出てくるのかと。RAWで撮ってレタッチする必要ないじゃないかと。強い衝撃を受けました。
それからというもの、X-T200で写真を撮るのが楽しくなって、カメラを持ち歩く日は決まってX-T200を選んでいました。だって、シャッターボタンを押すだけで理想の完成形が出力されるんです。楽しいに決まってます。
この感覚を味わったとき、
「あ、なるほど。こういうことだったんだ」
と気づかされて、FUJIFILMの色味に魅了される人に大いに共感することができました。これは一度味わったら離れられないよ。
それから半年。今でもFUJIFILMを使い始めたときの衝撃は僕の中に大きく刻まれており、X-T200で写真を撮るのが楽しくて仕方ありません。このカメラで写真を撮るのが楽しいがために、車を走らせて遠出するといっても過言ではないくらい。
だから次の半年も、許される範囲で遠出して、その先々の風景を写真に収めたいと、強く思っています。