きれいに、効率的に、非破壊で。
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新世代のフラッグシップスキャナー
CZURの最新フラッグシップスキャナー「ET24 Pro」をご提供いただいたので、簡単にレビューしておきます。
いくつか特徴がありますが、大きな部分としては、
- CZUR史上最高画質の2,400万画素(320 dpi)で高精細にスキャン
- 手めくりモード搭載なので、パラパラめくるだけでスキャンされていく
- 湾曲補正機能で分厚い本も歪まない
- A3サイズまで対応しているから、A4サイズの本を見開きでスキャン可能
という感じで、個人的には学術書のスキャンにちょうどいいスキャナーだと思いました。この記事ではそこにフォーカスしてレビューします。
ちなみに、現在Makuakeにてクラウドファンディングが行われているので、気になる方は要チェックです。10月4日 18:00までなのでお早めに。お安く購入できる最後のチャンスですよ!
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メーカーより商品を無償で提供いただき、記事を執筆しています。記事の内容は全く指示を受けていないので、僕が使ってみた正直な感想を記載しています。
本をめくるだけでスキャンされる
何はともあれ、まずは学術書のスキャンの様子を見ていただいた方が早いと思うので、動画で見てみてください。音は出ません。
ただ本をめくっているだけで、スキャンボタンなどは押していません。本がめくられたことを検出して自動でスキャンしてくれています。
そのため、スキャン中にやることは「ひたすら本をめくる」だけ。それだけでデジタル化できるってすごくないですか?
慣れてくると、「ページをめくって整える → スキャン → 次のページをめくる」という一連の動作を約4秒弱で行うことができます。100ページの本を3分程度でスキャンできる計算です。
手めくり自動スキャンモードを搭載
それを実現してくれるのは、「手めくり自動スキャンモード」を搭載しているから。
Mac/PCのスキャンアプリ右下にある「手めくりで自動スキャン」というチェックを入れると、めくったことを検出してスキャンを実行してくれます。
基本的にはきれいにスキャンしてくれるのだけれど、ページめくり中にスキャンされることがたまにあり、手が映り込んでしまうこともありました。
ただ、これはモタモタめくっていたら発生しただけなので、手早く・テンポよくめくると発生しませんでした。個人的にはあまり問題ではないと思います。
もし発生するようであっても、手めくり自動スキャンをオフにして、後述するフットペダルを使えば解決します。
湾曲補正機能で分厚い本も歪まない
本の歪みを認識し、スキャン画像を自動的に平坦化する機能を搭載しています。従来のスキャナーが苦手とする見開きページの中心部もきれいにデジタル化してくれます。
スキャンするときには赤色のレーザーが3本照射され、本の湾曲の度合いを確認している模様。その結果、内側の湾曲している部分も適切に補正されて読みやすくなります。
A3サイズまで対応だから、A4見開きも一発でスキャン
対応しているのはA3サイズまで。結合機能を搭載しているので、2回スキャンが必要ですがA2まで対応可能です。
A3まで対応しているのはかなり使いやすいですね。ここで使ったのはB5サイズの学術書ですが、A4サイズの学術書も少なからず存在するので、それをスキャンするときはA3まで対応しているのが嬉しいです。
もちろん、その分設置スペースが必要になります。4人掛けのラウンドテーブルでこのくらい場所を取るので、常設するのなら専用デスクが必要なレベル。
OCRも搭載しPDFエクスポートにも対応
専用アプリの使い勝手もなかなかいいです。OCR機能を搭載しているので、スキャンしたデータをテキスト化した上でPDFに埋め込むことができます。
学術書をデジタル化する意義は「質量をゼロにすること」と「検索」にあると思うので、OCRは嬉しい機能です。タブレットに教科書を全部入れる学生生活を送りたかった…
スキャンした学術書のサンプル
実際にスキャンした学術書のサンプルを掲載しておきます。
裁断・自炊した本には及ばないと思われますが、本の形を保った上で湾曲をできるだけ抑えつつ、分厚い学術書をきれいにスキャンすることができました。これなら実用的だと思います。
なお、スキャンした本は「田中千賀子/加藤隆一 編集『NEW薬理学 改訂第6版』(南江堂)」ですが、CZUR ET24 Proでスキャンした本の画質を共有することを目的に引用するものであり、著作権の侵害を意図したものではありません。
私的利用の範囲内に留める必要あり
当然ですが、スキャンしたデータは私的利用の範囲内に留める必要があります。
著作権法で許されているのは、自らが所有している紙の本をデジタル化することまでです。そのため、
- 人から借りた本をデジタル化して自分で使う
- 自己所有の本をデジタル化したけれどその後売却する
などは著作権侵害になる可能性があるのでご注意ください。
ハードウェアもチェック
最後になりますが、ハードウェアとしての側面からもチェックしておきましょう。
オプションも充実
今回は、本体の他にも「スタジオボックス」や「本用のアシストカバー」も頂きました。よりきれいにスキャンしたい人向けのオプションです。
上の画像の専用バッグに入っているのがスタジオボックス、犬が嗅いでる段ボールがアシストカバーです。
本体の箱を開封するとこんな感じで入っています。
箱から全部出しました。一覧は以下のとおりですが、サイドライトやフットペダルも標準でついてくるのはいいですね。
- スキャナー本体
- サイドライト
- フットペダル
- ハンドボタン
- 作業マット
- 電源アダプター
- 指サック
- USBケーブル(Type A to B)—— PC側はType-Cにして欲しかった…
- インストールCD
- 取扱説明書・保証書
なお、本体のスペックは以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
質量 | 約1.5kg |
寸法 | 375 mm(長さ)× 220 mm(幅)× 390 mm(高さ) |
搭載ディスプレイ | 2.4インチ(320×240) |
画素数 | 2,400万画素 |
解像度 | 5,696 × 4,272 |
カラー | 24 bit |
DPI | 320 dpi |
スキャン速度 | 1秒/枚または見開き2ページ |
最大原稿サイズ | A3(両面結合機能で最大A2) |
出力フォーマット | .docx / .xlsx / .pdf / .txt / .tiff / .jpeg |
OCR対応言語数 | 187言語 |
対応OS | Windows 10/11 macOS 10.13以降 Linux |
セットアップしていく
まずは専用アプリをインストールします。付属のCDからではなく、Webサイトからダウンロードすることも可能です。
また、インストール時には、本体底面に記載されているシリアルナンバーが必要になりますので、あらかじめ控えておくとスムーズです。
本体裏にケーブルを接続
各種端子は本体裏にまとめて搭載されているので、電源とUSBケーブルを接続します。
ちなみに、前述しましたが、USBはCZUR ET24 Pro側がType-B、PC側がType-Aとなっています。MacBookなどと接続する場合は変換アダプターを準備する必要がありますので、お持ちでない方はご注意ください。
サイドライトは磁力で
サイドライトには磁石が内蔵されているので、端子部分を合わせてくっつけるだけで簡単に連携することができます。
ディスプレイを搭載
本体上部には小さいながらもディスプレイが搭載されており、スキャンする画像を確認しながら作業を進めることができるようになっています。これは便利だ。
ビルドクオリティも問題なし
以前レビューした「CZUR Lens Pro」もそうだったけれど、ビルドクオリティは全く問題ありません。本体はプラスチック製ですが安っぽさは決してなく、おしゃれオフィスの一角に置いても違和感ないと思います。
▶ CZUR Lens Pro|2022年最新のポータブルスキャナーを先行レビュー [PR]
新世代フラッグシップスキャナーを安く手に入れる最後のチャンス
さて、こうして学術書を効率的にスキャンできる「CZUR ET24 Pro」、現在Makuakeにてクラウドファンディング中です。
クラファン終了後の一般販売予定価格は94,500円(税込)、それに対してMakuakeだと71,820円(税込)と、24%オフになります。安く買えるのは10月4日 18:00まで、最後のチャンスとなっていますので、気になる方はぜひMakuakeのページを覗いてみてはいかがでしょうか?
おさらいすると、
- CZUR史上最高画質の2,400万画素(320 dpi)で高精細にスキャン
- 手めくりモード搭載なので、パラパラめくるだけでスキャンされていく
- 湾曲補正機能で分厚い本も歪まない
- A3サイズまで対応しているから、A4サイズの本を見開きでスキャン可能
というように、分厚い学術書を「きれいに」「効率的に」「非破壊で」デジタル化できる最強のスキャナーとなっています。学生時代にこれとiPadがあれば最高だったよな…
学生さんから大学の先生、企業研究者まで、CZUR ET24 Proが1台あれば日々の研究や講義が効率的になること間違いありません。ぜひご検討ください。