街中の余計なノイズから、さようなら。
AirPodsを買って3か月
たまーに街中でも使っている人を見かけるようになってきました、AirPods Pro。僕は発売日(2019年10月30日)に偶然在庫があったので買いました。なので使い始めてちょうど3か月が経過したことになりますね。
2019年の買ってよかったモノ2位に選んだくらいなので、とってもとっても満足しています。この記事では、「どのように満足しているのか」ということについて書き記しておきます。
具体的には、以下のような感じです。
- 耳のオンオフができる
- iPhoneとのシームレスな連携
- 音質もそこそこ —— でもいいわけじゃない
- サイズも他の(Proじゃない)AirPodsと同じくらい
耳のオンオフができる
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚からなる五感のうち、普段の生活の中で常に刺激が入ってくるのは何か?
視覚は目をつぶれば自分の意思でオフにできる。触覚は何も触れなければ働かない。味覚は口に物を入れたとき限定だし、嗅覚も無臭の場所にいれば意識することはない。
しかしながら、聴覚だけはオフにすることができないんです。確かに指で耳の穴を塞げば音は入ってこなくなりますが、ずーっとその状態をキープするのは現実的ではありませんよね。
だからといって、聴覚を使いたくない場面にも遭遇するのが悩ましいところ。たとえば、混んでいる電車の中、ハイペースで咳払いをするおじさん、大声でしゃべっている若者、ずっとぼそぼそとつぶやいている謎の人——。
確かに人類の進化の過程で、耳をオフにできてしまったら天敵に襲われることもあったのかもしれないけれど、現代の日本においてはオフにしたい場面もあるじゃないですか。だから常時オンなのは都合が悪い。
そんなときに、このAirPods Proをつけていると、自分の意のままに耳のオン/オフを切り替えることができます。AirPods Proのうどんの部分をぐっと握るだけで、外部音の取り込みモードとノイズキャンセリングモードが切り替わるのです。
この AirPods Proを耳につけてノイズキャンセリングをオンにし、音楽を流すと、ときには鬱陶しい外の音から距離を置くことができます。現代日本においては、耳をオフにするだけでとても快適になることもある。
もちろん、飛行機内のノイズを消したり、集中して作業したいときにも使えます。イヤホンとしてだけでなく、耳栓としての側面もあるということですね。
と、ここまでは他のノイズキャンセリングイヤホンと大きく変わらないと思います。AirPods Proがすごいのはここからなんですよ。
iPhoneとのシームレスな連携
AirPods(Proじゃないものも含めて)を使っている方ならわかってもらえると思いますが、AirPodsシリーズのいちばんの強みは「iPhoneとのシームレスな連携」だと言い切ることができます。
ケースからAirPodsを取り出して耳に装着すると、ポン♪と音が鳴って電源が入ります。iPhoneから音楽や動画を流せば、遅延することなく音が出てきます。
さらに、片耳のAirPodを外すと自動で音楽が止まったり、その状態で再生すればもう片方のAirPodからモノラル出力される。バッテリーの残量もiPhoneのウィジェットに表示される。
このような「iOS/iPadOSとAirPodsとの連携」を一度体験してしまうと、他のBluetoothイヤホンを使えない体になってしまいます。じゃないと発売日に買ったりしません。
さらに、このAirPods Proでは、ノイズキャンセリングのオン/オフをiPhoneやiPadのコントロールセンターからも制御することができます。OSごと開発しているAppleだからこそできることなので、他のノイズキャンセリングイヤホンでは真似できない技です。
このように、もともとAirPodsシリーズに備わっていた「iPhoneとの連携機能」をそのままに、さらにブラッシュアップさせたのがAirPods Proなのです。
音質もそこそこ
あくまでも「そこそこ」です。この音質に3万円を出す価値があるかと言われると、正直に言ってちょっと微妙——。
音質という観点で他の高いイヤホンと比較すると、AirPods Proは上位に入り込むことはできません。しかし、ProじゃないAirPodsよりは確実によくなっているし、お手軽に音楽を聴くという視点になってみれば、案外悪くない。
さらに、他のヘッドホンやカナル型イヤホンでは聴き取ることのできないような、「他の楽器に埋もれてしまった小さな音」がよく聞こえてきます。これはノイズキャンセリングの恩恵なのかもしれないし、そういう制御がされているのかもしれない。
音質だけに着目すると、10点満点中6〜7点といったところかな。ProじゃないAirPodsは4〜5点くらいだと思うので、それよりはいいです。
サイズも変わらず携帯性が抜群
AirPodsシリーズの強みのひとつは「ケースのサイズが小さいこと」でした。手ぶらで外出している日でも気兼ねなくパンツのポケットの中に入れておけるし、使いたいときにさっと取り出すことができる。
他メーカーの完全ワイヤレスイヤホンはケースが大きいことが多く、パンツのポケットに入れるのは無理でした。(正確には、無理じゃないけど不格好になるから入れたくない)
その携帯性は、AirPods Proにも受け継がれました。並べてみるとよくわかりますが、縦横の違いはあるもののサイズ自体はほとんど変化していません。
これはね、他メーカーの完全ワイヤレスイヤホンに対する大きなアドバンテージです。ケースが大きいから購入を見送ったイヤホン、たくさんありましたもん。
まとめ
ひとことでまとめるとすれば、「音質は最高ではないけれど、それ以外の部分が他メーカーの完全ワイヤレスイヤホンより大きく勝っていて、総合的にはベストバイ」かな。
特にiPhoneを使っている人なら、他メーカーのものは比較検討する必要すらなく、AirPodsシリーズ一択でいい。その中で、Proを買うか、Proじゃないのを買うか、大いに悩んでください。
→ AirPods長期使用レビュー|2年で寿命を迎えそうだけど、また買う価値がある。
→ 第2世代AirPodsがやってきた|買い替える価値があるほどに音質が向上してます。