ブログに時間を費やす価値を再考。
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先日から、ブログに時間を費やすことの価値を考えている。
これまでの6年間、ブログを書くことに人生の6%の時間をかけてきた。それで得られたものといえば、文章力、写真の技術、ひとつのことを継続してきた自信、他のブロガーとの繋がり——このあたりだろうか。
「ブログに費やす時間」と「得られたもの」を天秤にかけたとき、大したものが得られていないのであれば、そもそもブログに時間をかけるのがもったいない。そんな思考に至るのは当然かもしれないけれど、でも、もしブログに時間をかけないのであれば、何をするの?
うーん、難しい。そこまで考えていなかった。
これまで6%の時間をブログに費やしてきたということは、それだけの時間を確保できたことの裏返しだ。ブログを書かないのであれば、その分の時間がぽっかり空いてしまう。だからきっと別のことをやるんだろう。
ブログ以外の何か別のことに時間を費やすことができれば、もっと高みに達することができるかもしれない。そう思っていたけれども、別のことに時間を使ったところで大した結果を残せないかもしれない。だから、ブログを書くのが最善策である可能性だってあるわけで。
少なくとも、今の僕にとって、ブログを書くことは「楽しい」ことであり、ブログに載せるために写真を撮るのも「楽しい」ことだ。そのうえ、ブログ以外に何かやりたいことがあるわけではない。
動画を作ってYouTubeに上げる? 音声メディアをやってみる?——そういう、活動のカロリーが高いことは僕には向いていない。ただひたすらMacに向かって静かにキーボードを打ち続ける、自分の思考をそのまま文章として出力する、慎重に言葉を選びながらひとつの記事を仕上げる——こういう、気持ちを落ち着かせてじっくりと取り組むことが向いているはずなんだ。
ブロガーには2パターンいると思っていて。
- 発信を始めた時点における主要メディアがブログだっただけの人
- そもそも文章を書くのが好きで、ブログ以外のメディアに興味がない人
僕がこのstarnote*を始めたのは、個人で発信するメディアとしてブログが主要だった2015年で、本格的に書き始めたのは2016年のことだ。当時の流行に乗って始めたはずのブログなので、自分も当然前者(発信を始めた時点における主要メディアがブログだっただけの人)だと思っていた。
この先、動画が主要なメディアになれば発信の場を動画に移すことになるんだろうし、ブログを書くのなんてせいぜい3〜4年くらいだろうなーと思っていた。しかしながら、ブログを続けながら自分と向き合ってみると、自分は後者(そもそも文章を書くのが好きで、ブログ以外のメディアに興味がない人)なんじゃないかと思い始めた。
実際問題、上にも書いたけど、もともと僕は「自分で喋る」ことに対して大きなカロリーを消費する。口から言葉を発するときも脳内で一度文章を作らないといけないから、だったらそのまま手でキーボードを操作して画面上に出力した方が早い。わざわざ口を動かす必要なんてないのだ。
だからこそ、文章と写真で完結するブログというメディアは、僕の気質ととても合っている。そんなメディアが確立されていて、自身でも運営しているのに、わざわざ多くのカロリーを消費する別のフォーマットに移行する必要はない。
——という感じで。
この3週間くらいじっくり考えていたけれど、やっぱり僕は自分とブログを切り離すことができない、という結論に至った。もしかすると最初から結論ありきな思考だったかもしれないけれど、6年も継続していることが物語っているように、きっと静かにブログで文章を綴ることが向いているんだろう。
ありきたりな結論に至ったが、あくまでも趣味でやっている以上、苦痛に感じることを続ける意味は全くない。自分が楽しいと感じ、続けることに少しでも意義があり、心地いいことをやるべきだ。時間をかけて考えたけれども、やっぱり僕にとっては「ブログ」であり、それに付随した「写真」であった。
だからこれからも、僕は人生の6%の時間を使ってブログを書き続ける。