PV至上主義に染まらないようにしたい。
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今日はnoteに書き殴った原稿をもとに記事を構成しています。もとの文章はこちら。
PVは追わない
ブログ界隈では、月あたりのPV(ページビュー)でそのブログの規模を評価するのがスタンダードになっていて、番付まで作られているほどです。それほど重視されている数字だということ。
しかしながら、僕はこれまでstanote*のPV数は誰にも言ったことないです。本当に一度もないね。
それはなぜか?
ブログを書くことの本質は「誰かの役に立つこと」
現在、starnote*のサブタイトルとして「旅とガジェットとアカデミックな個人メディア」というのを設定していますが、その前は「僕が書きたいことを書きたいときに書くブログ」でした。
サブタイトルからは外したものの、これは今でも変わっていません。僕がブログを書く目的は「自分用のメモを作って公開することで誰かの役に立つ」ということなんです。
- 自分の経験を文章にして、誰かの役に立つ
- 自分の心が動いた場面を撮影して、誰かの心に訴える
僕はこんなことを重視してブログを書いているので、その価値は単純にPVでは評価することができないと思っています。
困っていたときに見つけた「あの記事」に助けられたとか、「あの記事」の中にある写真が心に響いたとか。ブログには数字で測れない価値がある。
だからPVなんて関係ないのです。
ニッチでも書きたいことを書こう
ここで振り返ってみると、starnote*にはニッチなことばかり書いてきました。たとえばこの記事。
→ iMacのディスプレイを取り外してHDDを交換しました。
iMacを持っている人すら限られるのに、ディスプレイを取り外してHDDを交換する人なんて滅多にいないでしょう。正直言ってこの記事はあまり読まれないです。
でも、ニッチだからこそ1PVあたりの熱量は高くて、Twitterで感謝のコメントを頂いたり、この記事でしか紹介していない商品がAmazon経由で結構売れたり。これは役に立ってると言ってもいいんじゃないかな。
さらに、昨年「アメリカと薬学」というシリーズを書いていましたが、この記事がきっかけとなってメールを頂くこともあります。
日本とアメリカの薬学教育のちがいを学んできた。 – starnote*
たったの数人かもしれないけど、このシリーズだって役に立ててくれている人がいる。でも誰かの役に立つのなら僕は数人のために記事を書きます。
数字に騙されないで
この世界では、「よく読まれるブログはきっと役に立つだろう」という仮説のもとで、PVで評価するのがスタンダードになっています。
【仮説】いい記事を書く → 役に立つ → たくさん読まれる
しかし、この仮説はいつも成り立つとは限らない。
たくさん読まれるかどうかは情報を求めている人の絶対数に依存します。なので、たとえ役に立つ記事でも、ニッチな話題だとたくさん読まれるとは限らないです。
【本質】いい記事を書く → 役に立つ ≠ たくさん読まれる
本当に評価すべきなのは「役に立ったかどうか」なのに、数字で表現しやすいPVばかり追ってしまう。
「数字で測れる」って便利なんですよね。僕らは子どもの頃から数字で評価されてきた(そしてそれを是としてきた)ので、なんの疑問も持たず自らの価値を数字で表現したがります。
こんなブロガーの成れの果てが、やれ〈今月は○○万PVを達成しました!〉とか、やれ〈収益は○○万円でした!〉とかアピールしている人なわけです。もっと本質見ようよ。
PV至上主義に染まらない
もちろんGoogle Analyticsで値のチェックはしています。
でも、PVはブログを評価する指標の「ひとつ」なのであって、必ずしも記事から得られる知識や体験を定量できるとは言えないと思うのです。
だから、ブログ界隈(またはWeb界隈)にはびこっているPV至上主義に染まらないようにしたい。自分の書きたいことを書きたいように書く。僕にできるのはそれだけなのです。