アクセスが戻ってきています。
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個人ブログの時代は終わりじゃない(かもしれない)
個人ブログを長らく運営している人間として、アクセス数というのはどう足掻いても付きまとってくる数字です。あまり追求しないようにしているけれども、執筆した記事が高品質なものであることを裏付けるための数字としては重要です。
それはつまり、高品質な記事を書くとGoogleによって評価され、検索結果の上位に表示される。その結果、検索から入ってくる人が増えてアクセスが向上する。このようなロジックです。
しかしながら、2023年10月のGoogleコアアップデートにより、個人サイトに対する評価が一気に厳しくなりました。Twitterを眺めていても阿鼻叫喚の嵐で、僕も「個人ブログはもう終わりかもね…」みたいな発言をした記憶があります。
それ以降、長らく低浮上の時期が続いていたのですが、風向きが変わったのは2024年8月のGoogleコアアップデート。これを受けて、「まだまだ個人ブログは終わりじゃないんじゃないか?」と、ある程度希望的観測も含みながら、前向きに記事を書いている次第。
では、なぜそう思っているのか?という部分を、この記事では深掘りしてみましょう。
▶ 個人ブログの時代は終わりか?(2023年10月に書いた記事)
個人ブログが終わりじゃない理由
2024年12月時点における、個人ブログがまだまだ終わりじゃない理由は3つあります。
- Googleの検索結果に対する個人ブログの表示は戻り始めている。
- Google Discoverでのサジェストも復活した。
- 高品質のサイトであれば個人サイトでも冷遇しない方針となった。
これは僕が勝手に思っている感想ではなく、実際の現象やGoogleの見解をベースにしているので、誤解なきよう。
1. Googleの検索結果に対する個人ブログの表示は戻り始めている
まず見ていただきたいのはこれ。初めて公開しますが、当ブログのGoogle Search Consoleの画面です。
紫が表示回数、青がクリック数です。
2023年10月のコアアップデートで、検索結果における表示回数が大幅に減少し、それに伴いクリック数も減少しました。その後はずっと横ばいで低浮上な時期が続いていたけれども、2024年8月から少しずつ復活しつつあります。
2024年8月に一気に増えて、それ以降も右肩上がりの傾向が続いていますね。まだまだ以前ほどではないけれども、傾向としてはいい感じです。ただし、2023年10月以前と2024年8月以降を比較すると、検索上位に入ってくる記事の傾向は全く異なっています。
これらのことから、アルゴリズムはまったくの別物でありながらも、個人ブログをはじめとした小規模サイトを再び評価する方針となったことが見て取れます。
2. Google Discoverでのサジェストも復活した
以前は大量に食らっていた「Google砲」こと、Google Discoverという機能があります。GoogleアプリやChromeのトップページに表示される、ユーザーの好みに応じたサジェスト記事のことです。詳しい仕様は非公開なのですが、おそらく検索のアルゴリズムを活用して選定されているようです。
これも、2023年10月以前は何度もピックアップしていただき、1日で数万PVを叩き出すことも珍しくありませんでした。昔はよかったとは言いたくないけれど、いい時代でした。
しかし、2023年10月のコアアップデート以降はピックアップされることが全くなくなっていたのです。同じ内容を転載したYahoo!ニュースの記事は何度もピックアップされたので、記事の質が低くなったわけではなく、単に個人ブログのような小規模サイトが取り上げられにくくなったのだと思います。
このような状況だったのですが、2024年8月以降は復活しつつあります。これも現象として如実に表れていて、こちらの図を見ていただけるとご理解いただけるかと。
こちらも同様に、紫が表示回数、青がクリック数です。
ただ、2023年10月以前と比較して傾向は変わったように思います。以前は記事を公開した直後のタイミング(当日または翌日)だけピックアップされていました。しかし、最近は数日遅れて、かつ長期間にわたってサジェストされ続けるような挙動を示しています。
ここからも、アルゴリズム自体が大きく変わったことを推測することができるかなと。その上で、個人ブログのような小規模サイトに対してもピックアップの枠を拡大している最中なのだと思います。往時の規模に戻るにはもう少しかかりそうですが。
3. 高品質のサイトであれば個人サイトでも冷遇しない方針となった
ここまで、ターニングポイントとして「2023年10月」と「2024年8月」というキーワードを出しました。2023年10月以降はアクセスが激減し、2024年8月以降は徐々に戻りつつあると。ここで着目したいのは後者です。
アクセスが戻りつつあることには明確な根拠があります。それは、Googleが公開している検索セントラルブログです。重要なので全文を引用します。
2024年8月のコア アップデートについて知っておくべきこと
本日、2024年8月の Google 検索のコア アップデートをリリースしました。このアップデートは、検索結果の品質向上に向けた取り組みを継続し、検索パフォーマンスの向上だけを狙って作られたようなコンテンツはなるべく排除し、ユーザーにとって本当に役立つコンテンツをより多く表示することを目的としています。
この最新のアップデートでは、過去数か月間に一部のクリエイターなどから寄せられたフィードバックを検討し、取り入れています。このような取り組みを通じて、ユーザーの検索と関連性の高い結果を返し、有益なコンテンツを独自に作成している小規模サイトや個人運営のサイトを含む、さまざまな高品質のサイトをユーザーと結びつけることを常に目指しており、今後のアップデートでも引き続き取り組んでいきます。このアップデートでは、サイトの改善を適切に反映し、ウェブ上の質の高いサイトを検索結果に引き続き表示できるようにすることも目指しています。
また、コア アップデートに関するヘルプページも更新し、アップデート後に影響を受ける可能性のあるユーザー向けに、より詳細なガイダンスを掲載しています。
注目したいのは、「有益なコンテンツを独自に作成している小規模サイトや個人運営のサイトを含む、さまざまな高品質のサイトをユーザーと結びつけることを常に目指しており」という部分。個人ブログはまさにここに該当します。
高品質な小規模サイトや個人運営のサイトとユーザーを結びつけることをミッションとして、アルゴリズムの修正を行ったと、Google自身が明言しているのです。これが2024年8月。
それ以降、上記のように、検索結果における表示が復活したり、Google Discoverへのピックアップ回数も増えています。Googleが明言したコアアップデートの内容に応じた形で、実際の現象としても確実に現れているのです。
これこそが、根拠を持って「個人ブログは終わりじゃない」と言える理由。高品質な記事を生み出していれば、Googleに適切に評価され、アクセス数という形で結果が出ます。
もちろん、2023年10月以前ほどのアクセスが戻ってきているわけではありません。しかし、2024年8月以降は右肩上がりでアクセスが増え続けている事実があるので、これからも同じ傾向が続くと(希望的に)思っています。
これからも、これまでと同じ方向性で
自分が書きたいことをただ綴っていけばいいというコンセプトを守りながら、低浮上な時期を乗り越えてきました。1年近くの苦悩を越えて、やっと報われる未来に辿り着いたのだなと安堵しています。
これはつまり、やや傲慢かもしれないけれども、高品質なサイトであるとGoogleが認めてくれたことであると思っています。それゆえ、これからもこれまでと同じ方向性でブログを書いていくための自信となり、根気強く運営していく原動力となり得るのです。
だからこそ、個人ブログの時代は終わりじゃない(かもしれない)と思っています。まだまだ続けるよ!