快晴の京都を、ただあてもなく、練り歩く。
気温もぐっと上がり、外を歩いていると半袖でも暑くなってきた初夏。「青もみじ」と呼ばれるように、木々の新緑が美しい季節。
そんな時季の京都に滞在するというだけでも貴重な体験なのに、美しい景色とおいしいコーヒーを求めながら、あてもなく練り歩くという贅沢。
そんな物語を、丁寧に書き記すかのごとく、ファインダーを覗き、シャッターを押す。
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この記事は〈プロローグ〉〈前編〉〈後編〉の3回に分けてお送りしています。
〈後編〉へようこそ。
「京都・カフェ&ウォーク」も、この〈後編〉で完結です。
〈後編〉では、このようなスケジュールで散策しました。といっても、あらかじめルートを決めていたわけではなく、適当に散策した結果がこのスケジュール表に示されています。
ちなみに、散策のスタンスは〈前編〉と同様です。
京都・カフェ&ウォーク〈前編〉 – starnote*
高台寺の境内にある「Slow Jet Coffee」でお昼を食べて、おいしいコーヒーを飲みながら写真を現像した、その後から始まります。
高台寺を出て
時刻は午後12時30分。
背後から「すみません」と声をかけられたので、何事かと思って振り返る。人力車のお兄さんが狭い道を通りたそうにしていました。
「あ、ごめんなさい」
そう言って僕は道を空けると同時に、これはいい画が撮れるんじゃないかという下心が芽生えます。しかも、向かいから着物姿の女性が歩いてくるのもタイミングがいい。
構図をすばやく決め、カメラがぶれないように息を潜め、シャッターを切ることに集中する。
ベストショットが撮れたと、心の中でガッツポーズをした1枚。人力車と着物姿の女性がすれ違う路地を、情景豊かに撮影することができました。
この路地を進むと、人だかりに遭遇します。
着物を着た方々が大勢。地元の人ではなさそうな様子です。このあたりで着付けサービスでもやっているのでしょうか。
この通りにやってきたのには理由があります。それが、こちら。
% ARABICA 京都 東山
通りの中にひっそりと佇む、ガラス張りの明るいお店。ひっそりすぎて、最初は気づかずに通り過ぎてしまいました。
石畳にも「%」のロゴが。強いこだわりを感じますね。
気を取り直して店内へ。僕が注文したのは、アイスのカフェラテ。ちなみに、クレジットカードが使えます。SquareをつないだiPadがレジ代わりでした。
お店の正面から見えていたのは、このエスプレッソマシンだったんですね。
このときは2人で切り盛りされていました。
待つこと3分ほど。店員さんが満面の笑みで渡してくれて嬉しかった。
グラデーションが美しい。
店内には10席ほどのスペースがあり、タイミングよく空いていました。おいしいカフェラテを飲みながら、30分くらいまったりしてました。
ショーケースにはグッズが並んでいます。真っ白なタンブラーがすごく気になる。
結局買いました。
僕が購入したのは12ozのタンブラー。
持ち帰ってからは毎日使っています。真空断熱になっていて、長時間温度をキープしてくれます。非常に気に入りました。
散策をつづけよう
時刻は午後1時。帰りの飛行機の時間を考えると、4時すぎには京都を発たないといけないので、ちょっとのんびりしすぎた気がします。
そのまま八坂神社・祇園方面に歩いて行きます。BGM置いておきますね。
八坂神社まできました。
時刻は午後1時20分。写真を撮りながらのんびり歩いて、八坂神社まできました。
正面に回ります。
ちょうどこの日は出店がたくさんあって、イベントでもやっている雰囲気でした。が、カフェでまったりしすぎたツケもあって、先を急いでいたのでパスしました。
ここからバスに乗って銀閣寺方面に行くことにします。
平安神宮に寄り道
銀閣寺方面行きのバスに乗り、「銀閣寺 → 周辺のカフェ → 下鴨神社」というルートを思い描いていたのですが、平安神宮にも寄りたくなったのでバスを途中下車しました。
余談ですが、京都の市バスはアナウンスで観光案内までしてくれるんですね。そのアナウンスを聞いて途中下車したいと思いました。
時刻は午後1時半。だいぶ暑くなってきました。
日差しまぶしい。夏はもうすぐそこです。
哲学の道
気を取り直してまたバスに乗り、「銀閣寺道」で下車。少し歩きます。
正面の坂を登ると銀閣寺、右は「哲学の道」です。
「哲学の道」。哲学者・西田幾多郎や田辺元らがよく散策したことから、その名がついたそうです。(→ Wikipedia)
本当はもっと歩きたいけど、時間ないんだ。引き返して銀閣寺へ歩みを進めます。
銀閣寺へ
時刻は午後2時20分。銀閣寺(東山慈照寺)に到着です。
チケットを購入して中へ。
銀閣寺は何年ぶりでしょう。小学生の頃に一度来て、それ以来だと思います。
銀閣、いきなり現れるのね。
観光客がいっぱい。
せっかく来たので、庭園の丘にも登りましょう。
苔がすごい。
きらびやかな金閣寺よりも、地味だけど趣のある銀閣寺の方が、個人的には好きです。
時刻は午後3時を回りそうな時間帯。参道にも心が惹かれるカフェがたくさんあったのですが、先を急いでいたので泣く泣く諦めました。
下鴨神社へ
以前Twitterで見かけた、下鴨神社の「糺の森」には絶対行きたくて、最後に組み込もうと思っていました。時間ギリギリかもしれないけど、行くだけ行ってみよう。
と、その前に「鴨川デルタ」を見てみたかったので、寄り道しました。
境内に入ります。こちらは「河合神社」の鳥居。
糺の森へ。
鳥居までやってきました。
時刻は15時55分。そろそろ帰ろうか。
神戸空港から長崎へ
下鴨神社からバスで京都駅に戻り、新快速で三宮まで移動し、ポートライナーに乗って神戸空港へ。長崎行きのスカイマーク147便で帰路につきます。
カメラを片手に京都で作ってきた物語もこれで終わり。このカメラを持って、次はどこに行こうか。
この旅を振り返って
本編はこれにて完結ですが、最後に今回の反省点を軽くまとめておきたいと思います。自分用のメモでもあります。
〈反省点①〉荷物重すぎ問題
何を思ったか、MacBook ProとiPad Proを両方持ち歩いていました。無印良品のリュックに入れて背負っていたのですが、このリュックも長距離を歩くのに特化したものでもない。なので、歩いているうちに腰が痛くなってきて散々でした。
後になって考えてみると、キャリーバッグを京都駅のコインロッカーに預けたときに、MacBook Proも一緒に入れればよかったですね。
ただ唯一の救いは、このことに気づいたのが帰宅後だったこと。歩いている途中に気づいていたら、後悔の度合いが半端なかったと思います。
〈反省点②〉バスの一日乗車券、買えばよかった
清水寺からずっと歩いてやるぜ!とか思ってたけれど、まず無理ですね。特に写真撮りながらだと歩くペースが落ちてしまうので、夕方までに銀閣寺に辿り着かない可能性だってあります。
だから結局バス乗りました。iPhone XのSuicaで払って、合計1,010円。一日乗車券が600円なので、これ買った方がコーヒー1杯分くらい安かったですね。
最後に
以上、3回にわたって「京都・カフェ&ウォーク」をお送りしてきました。「それっぽい名所と、おしゃれなカフェと、いい写真が撮れればいい」という目標は、一応達成できたように思います。
次に行くときは、今回の経験と反省を踏まえ、さらに充実した旅にしたいですね。また、洛東エリア以外にも行きたいです。特に嵐山とか。
いずれにせよ、今回の旅はこれをもって締めくくりたいと思います。ここまでご覧いただき、ありがとうございました!