料理係と写真係に役割分担。
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日々の風景を写真に残そう
先日、「忙しい毎日だからこそ、日常の風景を写真に残そう」という記事を書きました。この記事では、普通に暮らしていると流れてしまいそうな瞬間でも意識的にシャッターを切って、後から思い出すためのトリガーを散りばめておこうという趣旨のことを書いた次第。
とはいえ、何気ない日々の暮らしの中に「これ撮っておけばいいかも」と思える瞬間は少ないものです。それでも日常生活の中で被写体になり得るもの——それは料理だと思うのですよ。
我が家の料理担当は奥さんにお願いしています。料理が好きでそもそものレベルが高いし、料理に対する感度も高いから、いつもおいしいご飯を作ってくれるのです。
僕はというと、簡単なものならたまに作ったりすることもあるけれど、ほとんどの場合は食べる担当。食器の片付けは僕がやってるし、料理以外の家事もほとんど僕なので、うまくバランスは取れているはず。
そして、ただ作ってもらうだけでは何か申し訳ないし、試行錯誤して作ってもらった料理を記録として残しておきたいから、毎日のように写真に残すのも僕の担当。一緒に暮らし始めて数年が経つけれど、日々写真に残していたら、いつの間にか僕の料理写真スキルも上がってきました。
そんな中、先週末は冬のからあげパーティーを開催。おいしいからあげを思う存分食べ尽くそうという夢のような企画です。
こだわりのからあげ
今回はかなりこだわって作ることにしました。国産鶏使用は当然としても、チューブにんにくを使わずに手ですりおろしたり、粉は小麦粉・米粉・片栗粉の3種ブレンド、カラッとなるように二度揚げをする、という感じ。
特に粉に関しては、日清製粉のサイトで検討されている「小麦粉3:米粉6:片栗粉1」という黄金比でブレンドしました。度重なる実験の末に行き着いた、旨みを感じる小麦粉、サクッと食感を楽しむ米粉、膨らみを持たせる片栗粉をブレンドするレシピです。
という感じで、(奥さんが)こだわって作りました。
犬は拗ねてる
料理中、奥さんはメインで調理しているし、僕は傍らでサポートしたり写真を撮ったりしていました。揚げ物をしていて危ないから犬がキッチンに入れないようにごみ箱でバリケードを作っていたのです。
仲間はずれにされた犬は不満そうな顔を隙間から覗かせていました。これは明らかに拗ねてますね。
入れてもらえないことを悟ったあとは、ソファの上で拗ね活にいそしんでいました。あとで遊んであげるからね、ごめんね。
そして撮影のとき
盛り付けていよいよからあげ定食の完成です。カラッと揚がってとてもおいしそう。この記事を書きながらおなかが空いてきたぞ。
おぼんに乗せてテーブルに持ってきました。本日のからあげ定食は千切りキャベツのほか、前日に作った特製ポテトサラダが付いてきて、最高の定食になりました。作ったからあげは全部で20個。小さめサイズだから、2人だとペロッと平らげてしまいそうです。
余計な照明を消し、ダイニングテーブル直上にあるペンダントライトの光でからあげ定食を照らします。料理の写真を撮るときはいつもこうしていて、直上の光源を使って照らすことにより料理に立体感が生まれるのです。
機材はいつもの〈Sony α7 III + Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art〉の組み合わせです。料理が歪まないように全て望遠側70mmで撮影することにしています。このときの最短撮影距離は38cmで、最大限寄るとこんな感じになります。おいしそう!
ひとくち食べてみると、ここお店だったっけ?と思ってしまうほどの完成された味。自宅でこんなにこだわった料理を食べられるの最高すぎる。ここまで完成形のからあげが出てきたら写真にだってこだわりたくなりますよ。
そして、黄金比でブレンドされた衣もサクッと食感が楽しい。その中にも確かに旨みを感じられた気がします。(気がするだけかもしれない)
あまりにもおいしかったので、2人で全部平らげてしまった…!
日々の生活を美しく記録するのは楽しいことだ
このように、ご飯を作ってもらったらほぼ毎回写真に収めています。
今回のように調理の過程まで撮影することは稀だけど、完成形は毎回ちゃんと撮ってますね。そしたらいつの間にか撮影スキルが上達した感じです。カメラとレンズに助けられている側面の大きいかもしれませんが。
そして、これからもまるで料理本のような写真を撮ることを目指して精進します。その先には何もないかもしれないけれど、日々の生活を美しく記録していくこと自体が楽しいのです。
撮影機材
上記のとおり〈Sony α7 III + Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art〉の組み合わせで撮影。この組み合わせでもう4年くらい使っていますが、家族との大切な瞬間を安心して切り取ることができます。