ずっと欲しかったのです。
この記事には広告が含まれています。
「ものを欲しいと思ってから実際に買うまで、どのくらい時間がかかる?」
以前、家の中でこんな話をしていました。うーん、季節ものではない、通年で売っている商品だと、結構悩むかもしれないな。
僕の場合、大して考えずにさくっと買っちゃうものもあるけれど、平気で1〜2年は悩むものの方が多いです。別になくても生活できるものについては、あまねく後者になる可能性が高いですね。
長い間悩んでいるものについては、悩み抜いた末、それでもやっぱり欲しいと思ったものを買うことにしています。
悩んでいる間に、悩んでいること自体を忘れることがあれば、それはきっと欲しくなかったんだと解釈できる。だから、敢えて時間を置いて考えている側面はあって、悩んでいる間に欲しいものが厳選されていくのです。
でも、その間に、MacBook Proはどんどん値上げされてしまったり、FUJIFILM X-E4はわずか1年半で販売終了してしまったり。特に、タイミングを逃して買えなくなってしまうのはとても悲しいものです。
そして、この〈GR IIIx〉もそのひとつ。
xじゃない〈GR III〉が発売されたのは、2019年3月。このときから、ずっとずっと欲しいと思っていたけれど、なかなか買う決断ができませんでした。別になくても生活できちゃうし、あーでもないこーでもないと悩んでいる過程が楽しかったりするので。
そうこうしている間に、焦点距離の異なるレンズを搭載した〈GR IIIx〉も登場。ますます悩ましい展開に。
でもやっぱり、コンパクトで画質のいいカメラが欲しいと思う瞬間が何度もあって。
近いうちに値上げされるとアナウンスがあったので、今買わないと買い時をもっと逃してしまう。さらに、今月は新しい家族(子犬)を迎え入れるから、お散歩に連れて行くときにコンパクトなカメラはもっと欲しくなる。
だからやっと買う決断ができました。約4年越しの購入ですね。どれだけ迷ってたのよ。
画質とコンパクトさを両立できる唯一のカメラ
これまで、荷物をコンパクトにまとめたいときは〈Sony RX100M5A〉を使っていました。でも、センサーサイズの違いから、普段使っている〈FUJIFILM X-T4〉や〈Sony α7 III〉のような深みのある描写は生まれてきません。
それがずっと地味に不満だったんです。不満というか、使いにくいというか。それなりの画は撮れるけれども、画質や雰囲気に期待してシャッターを押すことができないもどかしさというか。スマホよりはきれいだけど、わざわざ荷物を増やしてまで持っていくのも気が引けるというか。
だからセンサーサイズは大きい方がいい。でも本体のコンパクトさも譲れない。となると、もう選択肢はGRシリーズくらいしかない。
それじゃあ、28mm相当の画角を持つ〈GR III〉にするか、40mm相当の〈GR IIIx〉にするか。正直これはあまり悩みませんでした。
広角レンズだとその場を広く写すことができるから、GRシリーズの取り回しのよさを活かしたスナップ撮影には便利です。旅行に行くときも、ミラーレスカメラに広角の単焦点レンズを装着しておけば、困ることはありません。
→ Tokina atx-m 23mm F1.4 X|旅に連れて行って楽しいレンズ
しかし、その場を広く写すことができることの裏を返せば、特定の被写体に着目させるような写真を撮ることはできない。そういう領域は広角レンズではなくて標準〜望遠レンズの守備範囲になっていて、僕が撮りたい写真はそっち側が多いんですよ。
そういう人にとって、〈GR IIIx〉の40mm相当という画角はかなり使いやすい。だから悩みませんでした。
ただ、いざ買おうとしても、GRシリーズはずっと品薄のようで、どのお店にも新品の在庫がありません。
予約購入しても手元に届くのは2〜3か月後となるみたいで。でも、買いたい気持ちになったときに手に入れないと意味がないので、仕方なく中古品を購入。安心安全のマップカメラです。一瞬で届きました。
そして、本当は〈Sony RX100M5A〉は妻のカメラだから、本来の場所に戻すことにしました。これから僕が使うコンデジは〈GR IIIx〉。よろしく頼むよ。
ちょっとだけ使ってみた
昨日の夜に届いたばかりなので、実はまだ外に持ち出せていません。だから家の中で適当に撮った写真だけですが、コンパクトなカメラからこんなに深みのある描写が生まれてくることに驚いています。早く外に持ち出したい。
[Equipment]
Camera: RICOH GR IIIx
Image control: Pos. Film
2023年の散財始めに、散々悩んだGR IIIxを買いました
という感じで、2023年の散財始めに、散々悩んだGR IIIxを買いました。
こうやって悩みに悩んで、欲しいものが厳選されていき、残ったものを選んでいく感覚。自分が使うものを、こだわりを持って選ぶことができて、とても心地よいのです。
だから、2023年の最初の買い物に〈GR IIIx〉を選んだのは正解だった気がしています。今年も心地よく、厳選したものを買っていくことができそうです。