ひとつに絞る必要なんてない。
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「やるべきこと」と「やりたいこと」の乖離を認める
先日こんなツイートをしました。
「やりたいこと」は社会貢献の度合いに関係なく自分が熱中できること(もちろん反社会的行為はダメ)なので、自己満足の域です。
— Yusuke Miura, PhD / みけめろ (@info_starnote) September 26, 2019
2つを一致させられれば楽しくなるということに異論はないけど、なかなかそうも言っていられないよね。だから違ってもいいんじゃないかな。
これまで「やるべきこと」と「やりたいこと」は一致させないといけないと思っていたけれど、別に違ってもいいんじゃないかと思うようになりました。
「やるべきこと」とは、これまで勉強してきたこと活かして社会に最大限貢献すること。そうすると自分の価値を最大化させることができるはず。
「やりたいこと」は社会貢献の度合いに関係なく自分が熱中できること(もちろん反社会的行為はダメ)なので、自己満足の域です。
2つを一致させられれば楽しくなるということに異論はないけど、なかなかそうも言っていられないよね。だから違ってもいいんじゃないかな。
今日はこのツイートを深掘りしてみましょう。
僕にとっての「やるべきこと」「やりたいこと」
僕にとって「やりたいこと」は「ブログなどのゆるい文章をずっと書いていること」です。しかし、薬学の博士を持っていて専門性が高いということを考慮すると、ブログを書くだけでは自分の価値をうまく発揮できない。
また、今は医薬品開発に携わっていますが、これまで学んできた薬学において価値を生み出していると思っています。だからといって、ものすごく医薬品開発をやりたいかと問われると回答に窮します。その程度の温度感。
だから、「やるべきこと」である薬学関連の仕事をこなしつつ、「やりたいこと」であるブログ執筆を趣味の範囲に留める。このくらいでバランスをとると、自分の価値を最大限高めることができているのではないか。
ミッションは、社会に最大限貢献すること
自分の話ばかりで恐縮ですが、僕は高校を卒業して2浪したあと、薬学部に入学して薬剤師免許を取り、気づいたら博士課程にまで進学していました。
それなりに大変だったけども、無事「博士(薬学)」の学位も取得することができたので、第三者的には〈薬学に関して専門性の高い人材〉とみられるはずです。だからといって何でも知ってるわけじゃないけどね。
それでも、専門性の高い人材として社会的に価値を生み出すことに主眼を置くと、僕がやるべきことは「医薬品の研究・開発」「その他の研究員」「大学教員」「薬剤師」あたりでしょうか。少なくとも「プロブロガー」ではないはず。
確かにブログを書くのは楽しいけれど(だからこそ何年も続いているけど)、それだけでは自分の専門性を吸収しきれないので「やるべきこと」にはなり得ません。だからといって、医薬品関連の仕事をものすごくやりたいわけでもありません。
ここに、「やるべきこと」と「やりたいこと」の乖離が発生します。
判断軸は人それぞれですが、僕は「社会の一員として生きる以上、それなりに貢献しながら生きていたい」ということを大事にしたいと考えます。
そうすると、過去の自分が行ってきたことをすべて認めることになり、精神の安定を図ることができる。仕事をしていない時間帯にやりたいことに集中できる。だから社会人になってもこうやってブログを続けることができている。
自分の中で大事にしたい軸をひとつでも持つことができると、このような好循環が生まれるのです。
自分のスキルを棚卸しするところから
自分がどのようなスキルを持っていて、そのうち社会貢献度の高いスキルは何か?
このようなことを考えるためには、そもそも「自分が持っているスキル」を洗い出すところから始めるといいでしょう。そうやってピックアップしたスキルを社会貢献度の高い順に並べてみると、自ずと進むべき道が見えてくるかもしれません。
もちろん、すでに持っているスキルだけでなく、これから身につけたい/勉強中のスキルの方が社会に貢献できるのであれば、その勉強を進めるのが最良の選択かなと思います。
まさに大学生や大学院生はこの段階であって、貪欲に勉強すれば(勉強に限らないかもしれないけど)就活が楽になるはず。勉強した先の進路が見えづらいのは理解できますが、努力して勉強したことに裏切られることはないです。今振り返ってみてそう思います。
バランスよく生きよう
「やりたいこと」が分からなくたっていい。目の前に「やるべきこと」があるのなら、それに取り掛かるのが最良の選択です。後になって「やりたいこと」が見つかれば追加で取り組めばいい。
たとえこの2つに乖離があったとしても、どちらか一方を選ぶ必要なんてない。その乖離を認めながら、バランスよくどちらもやればいいのです。